ディアブロ (ゲーム)
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ディアブロ(Diablo)はアメリカのBlizzard Entertainment社から発売されたコンピュータRPG。オンラインゲーム、特にMORPGの先駆けとなった作品でもある。
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[編集] 概説
1997年に発売され全世界で300万本以上の売上を記録したアクションロールプレイングゲーム。
基本的には他のアクションRPGと共通した要素を持つが、Battle.netというブリザード社が運営する無料オンラインサービスを介して、インターネットを通じて多人数プレイが可能、という当時としては画期的なシステムを搭載した。
現在、PC版とプレイステーション版が発売されている。
[編集] ゲーム内容
ゲームシステムは、3種の職業のうち一つをプレイヤーとして選択し、毎回ランダム生成される迷宮を探索し、最終的に悪魔ディアブロを倒す、というもの。
シングルプレイでは1人でゲームを進めていく。
マルチプレイでは他のプレイヤーと協力してダンジョンを攻略していく。 またアイテムの売買・トレードを行い、互いに必要となる物を譲り合う事ができる。
舞台はトリストラムの町とその迷宮。 町には桜に似た木が生えている。 町の北に最初の迷宮の入り口となる、修道院がある。
[編集] キャラクター
[編集] プレイヤー
- ウォリアー(warrior) : 接近戦に強い戦士。 装備の耐久度を回復させる修理スキルを持つ。 魔法も使えるが他の職には及ばない。
- ローグ(Rogue) : 弓の使用が得意。 武器戦闘と魔法、両方をこなせる。 トラップを解除できるスキルを持つ。
- ソーサラー(Sorcerer) : 肉体的に脆弱であるが魔法攻撃に長ける。 リチャージ(杖の使用回数回復)スキルを持つ。
[編集] NPC
- グリズウォルド : 鍛冶屋。 武器や防具の売買をしてくれる。 装備関係のクエストを依頼してきて、クエストを達成すると特別な装備を作ってもらえる。
- ケイン : 町の歴史に詳しい語り部。 入手した未鑑定アイテムを鑑定してくれる。 鑑定料は1品につき一律100ゴールド。
- ペピン : 治療師。 HPを全回復してもらえるほか、回復アイテムを売ってくれる。 ジリアンをメイドだと勘違いしている。
- エイドリア : 魔女。 魔法関係のアイテムを売買してくれる。 杖のリチャージ(使用回数の回復)も行ってくれる。
- ワート : 義足の少年。 50ゴールドを支払うと売っているプレミアムアイテムを見せてくれる。
- オグデン : 宿屋「日の出亭」の主人。 迷宮絡みのクエストを依頼してくる。
- ジリアン : 日の出亭のウェイトレス。
- ファーンハム : ただの酔っ払いにしか見えないが、実はラザルスに率いられた兵のうちの生き残り。
- 牛 : 話しかけると「モー」と鳴く。 恐らく住人が飼育しているのだろう。
[編集] 物語関連
- レオリック王 : ディアブロ復活先の肉体として最初に注目された者。 しかし肉体の乗っ取りに失敗し、王は発狂した。 今はアンデッドモンスターと化し、墓に侵入する者を葬っている。
- ラックダナン : 迷宮の深層部にいる、兵の生き残り。
- ラザルス : 魔物討伐のため兵を率いて、迷宮へ向かった大司祭。 しかし実は…。
[編集] 迷宮
4種あり、それぞれ4階層で合計16階層となっている。 他にも特別な場所が迷宮内に存在する。 シングルプレイは特殊マップが加わる。
- ダンジョン(Dugeon)
- カタコンベ(Catacomb)
- ケイブ(Cave)
- ヘル(Hell)
- ネスト(Nest) 『ヘルファイア』での追加マップ。ある条件を満たすと入れるようになる。
- クリプト(Crypt) 『ヘルファイア』での追加マップ。Nestをクリアすると入れるようになる。
- 汚れた水源 : 街の水質を悪化させている原因。 奥の魔物を倒すと水質が正常に戻る。
- レオリック王の墓: レオリック王が安置されている場所。
- 納骨堂 : 一番奥に行くと、ガーディアンの魔法を習得(もしくは魔法レベルがアップ)できる。
- ラザルスの間: ラザルスがいる場所。
[編集] アイテム
アイテムにはそれぞれ大きさがあり、プレイヤーはその大きさのぶんだけ所有品スペースを取られる。 所有品スペースを全て取られると それ以上は持ちきれなくなる。
ゴールド(お金)、スクロール、ポーション、魔法の本 などがある。
- スクロール : 魔法を覚えていなくても、これを読む事でマナの消費無しに、そのスクロールの魔法を使用する事ができる。
- ポーション : HPやマナを回復させる薬。
- 魔法の本 : 必要MAGを満たしていれば、使用する事でその本の魔法を習得し、使用できるようになる。
- エリクサー : 使用すると特定の能力値を1上昇させる事ができる。 ヘルまでゲームを進めると、ピピンとエイドリアも販売するようになる。
[編集] 装備品
片手武器、両手武器、杖、体装備、頭装備、盾、リング、アミュレットなどがある。
また強さやレア度に応じて、ベーシック、プレミアム、ユニークとカテゴリー分けされている。
- 片手武器 : 片手だけで使える武器。 同時に盾を装備できるので、防御力重視で打たれ強いの戦闘スタイルとなる。
- 両手武器 : 両手で使用する武器。 盾は装備できなくなるが攻撃力が非常に高いので、攻撃重視で強敵をも短時間で撃破可能なスタイルとなる。
- 体装備 : 防具中 最も防御力の高いものとなる。 敵からのダメージを減らす基本の装備となる。
- 頭装備 : 最も防御力が低い防具だが、付加される特殊能力の恩恵があるので、これも見逃せない。
- 盾 : 防御力が上がり、敵の攻撃を防ぐ事もできる。
- 杖 : マナの消費無しに、その杖の魔法を使用回数分まで使う事ができる。
- リング、アミュレット : 特殊効果が付く。
- ベーシックアイテム :通常の装備アイテムで、文字の色は白。
- プレミアムアイテム
ベーシックアイテムに2種の特殊効果を与えたもの。 非常に強力な物から マイナス効果しかもたらさない物まで様々。 その組み合わせは天文学的なことから、ディアブロを何度もプレイし続ける目的は強力なプレミアムアイテムの捜索だと言える。
- 特殊効果一例
視界+40% ダメージ+127% 全耐性+75% +20VIT 神速体制回復 高速攻撃 ノックバック
- ユニークアイテム
特殊装備アイテムで、文字の色は金色。数十種類存在し、固有のグラフィックを持つものが多く、強力な物から実用性の無い物まで様々。ユニークと言っても唯一という意味ではなく、頻度は低いものの同じ物を何度も見つけることがある。
- アルケインの鎧・ヴァロー : 英雄アルケインが使っていた鎧。 比較的早く入手できる上 防御力も高く、序盤~中盤にかけては非常に重宝する。
- グリズウォルドの剣 : とあるクエストを完了する事により、グリズウォルドに作って貰える武器。 付加されている特殊効果が多く、戦闘で非常に有利となる。
[編集] クエスト
ゲームではクエストと呼ばれるイベントがある。 無視しても構わないが、完了させたり そのクエストの場所を探索したりすると、役立つアイテムが入手できる。
- ブッチャー : ブッチャーによって殺された者達の仇を取る。
- 汚れた水源 : 町の水質を正常に戻すため、原因となる場所を探索する。
- レオリック王 : 墓へ侵入する者を殺す、アンデッドと化した王。
- オグデンの看板 : 日の出亭の看板が魔物に盗まれた。 何故 魔物がこんな物を盗んだのか調べる。
- (弱虫ガーバット):彼の命を見逃すと、引き換えにアイテムをくれる。
- (アルケインの鎧・ヴァロー):血の石を三つ台の上に置くと、隠された部屋に鎧が現れる。
- 魔石:天の欠片を見つけ、グリズウォルドに渡すと、指輪をくれる。
- 神話の書:
- (盲目の広間):
- ( ザール):
- ブラックマッシュルーム: 街の住人の病気を治すため、特殊なアイテムを拾ってくる。
- 鉄床:鉄床をグリズウォルドに渡すと、剣をくれる。
- 血の将軍:
- ラックダナン: 討伐隊の生き残りを救うため、黄金のエリクサーを見付けて渡す。
- 大司教ラザルス:
- ディアブロ:
[編集] ローカライズ
PC版の第1作には英語版しか存在しない。これは開発が予定から大幅に遅れ、完成を急ぐあまりにコードとリソース(プログラムと表示文字データ)を分離させなかったことから、各国の言語に文字データの差し替えが事実上できなくなっていたからである。
[編集] プレイステーション版
1作目のみ、1998年にエレクトロニック・アーツ・スクウェア(現エレクトロニック・アーツ)からプレイステーション版が発売された。
完全日本語化されている。 オンラインプレイはできないが、2人プレイモードで遊ぶ事ができ、2者間でアイテムなどのトレードも行う事ができる。 『ヘルファイア』は未搭載なので、モンクでプレイする事はできない。
[編集] その他
オープニングの動画には人間の死体から鳥が眼球を啄むなどの暴力的表現からアメリカでのレーティングは15+、つまり15歳超であった。最終的には17+に改められている。
マルチプレイヤーではオンライン上で協力し合う一方、ゲーム内では他のプレイヤーを攻撃することも可能で、他のプレイヤーを殺すことを目標とするPKと呼ばれるプレイヤーが現れたり、デュエル(決闘)を行ったりと、シングルプレイでは見られない遊び方がある。 マルチプレイヤーを独りでプレイすることも十分楽しめる。
[編集] 沿革
第1作目は、日本ではブリザード社の未公認で英語版の輸入が行われていたが、その後にソースネクストが代理店となって英語版を販売した。
1997年末には、シエラ・オンラインから拡張キット『ヘルファイア(Hellfire)』が発売された。軽視されがちだったシングルプレイの強化を主目的としており、新しいクラスや魔法、ダンジョンの追加が行われている。 ただし、これらの追加要素はマルチプレイには全く出現しない。
2000年には続編の『ディアブロII』が発売、前作の売上を超える大ヒット作となった。プレイフィールドがダンジョンだけでなく更に広大なエリアに広がり、職業も5種(拡張キットを導入する事で7種)に増えている。 日本語版もカプコンから発売された(現在はブリザード社との契約期間終了により販売終了)。
[編集] 関連項目
- ディアブロ2
- ローグライクゲーム - ダンジョンがランダムに生成されることから、ローグなどと比較されることがある。
- リアルマネートレーディング