ナースのお仕事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラマ |
![]() |
Portal : テレビ Portal : ドラマ |
ドラマ一覧 |
日本のドラマ |
カテゴリ |
テレビドラマ |
プロジェクト |
テレビドラマ |
ナースのお仕事( - しごと)は病院を舞台にしたコミカルなテレビドラマで、フジテレビジョン系で放映、シリーズ化された。主人公のドジな新人ナース、朝倉いずみが成長してゆく姿を描いたもので、先輩ナース尾崎翔子との「朝倉!」「先輩!」の掛け合いがよくはまっていた。映画化もされた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] シリーズ共通説明
[編集] シリーズ
- ナースのお仕事 (1996年7月2日~1996年9月24日)
- ナースのお仕事スペシャル(1997年4月4日)
- ナースのお仕事2 (1997年10月14日~1997年12月23日)
- ナースのお仕事3 (2000年4月11日~2000年9月19日)
- ナースのお仕事ザ・ムービー (2002年5月11日東宝)
- ナースのお仕事4 (2002年7月2日~2002年9月24日)
- シリーズ後半では番組宣伝の為の特番も作られ、メイキングなどが紹介されている。
[編集] 若葉会総合病院
このストーリーの舞台となる架空の病院で、架空の町、東京都美晴市にある。総合病院としてかなりの規模を持ち、各科が揃っている。パート3から総合看護部が新設されナース強化の体制がとられた。この病院はナース内部派閥があり、主に尾崎派(もしくは尾崎・朝倉派)大島派と分かれている。上原だけはどちらにも属していない中立派。ただこの病院の派閥はどう考えても穏和なほうである。「白い巨塔」のような内部権力争いといったドロドロしい場面は避けてか、設定も医療法人系病院とし、大学病院につきものの出世争いは描いていない。あくまでコミカルな争いであり、気をぬいて見ることができる。パート2では系列に第二病院が出てくる。
[編集] 他の医者ドラマとの違い
当作は看護婦を主役としているコメディドラマであり、医者モノの路線を追求していない。日本の医療ドラマはとかく医師を主人公としているケースが多く、看護婦はドラマの色づけ程度で出演していた時期もあった。しかし近年、当作による相乗効果で看護婦・救急隊・ケースワーカーに焦点を当てたドラマも多数製作されるようになる。従来の確固とした医療ドラマファンは「ナースのお仕事はあくまでナース物のコメディー」と定義しているが、当作はドラマとしてはとても観やすく、分かりやすい作品となっている。
[編集] 舞台装置
大道具・小道具に非常に凝っていて、劇中に登場する医療機器は、実際の医療現場で使用されている物を使用した(もっとも近年の医療ドラマでは全て、同様に本物が使われている)
[編集] その他
- キャストは医療関係者については「ナースのお仕事の登場人物」を参照。当稿では医療関係者以外(家族、患者など)のみ掲載。
[編集] ナースのお仕事
舞台は若葉会総合病院。新人ナース朝倉いずみは初日から遅刻、勤務中に私用の電話をしコールを見逃して患者を急変させ、先輩指導係の尾崎にビンタされるなど失敗の連続。しかしその持ち前の明るさで患者を励まし勇気づけるなど、次第に信頼を得る。尾崎も朝倉の接しぶりに共感し見守り、2人の間には信頼関係が芽生える。
尾崎と沢田または朝倉を巡る三上と水島の恋の行方もみどころである。パート1の頃はまだ世間では看護婦と呼ばれていた頃で、ドラマでもナースと呼ばず看護婦と呼ぶ場面が結構ある。パート3や4と比べるとそのことが露骨にわかる。
[編集] キャスト
- 三上博之:諸星和己
- 朝倉の幼馴染みでたこ焼き屋で生活。シリーズを通して終始三角関係になるのはこの作品のみ。盲腸で若葉会総合病院に入院した事も。
[編集] ゲスト
[編集] スタッフ
- 脚本:江頭美智留
- 音楽:鴨宮諒
- 演出:岩本仁志、樋口徹、林徹
- プロデュース:大賀文子、両沢和幸
- プロデュース補:吉川恵美子
- 制作担当:高橋政彦
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 主題歌
- 「PROMISE to PROMISE」
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「やっぱりダメですか? こんな看護婦」 (1996年7月2日) 16.8%
- 第2話 「私、辞めます!この仕事」 (1996年7月9日) 16.6%
- 第3話 「看護婦増やせ!夜勤を減らせ!」 (1996年7月16日) 14.9%
- 第4話 「私患者やります!」 (1996年7月23日) 14.9%
- 第5話 「死なないで!」 (1996年7月30日) 16.3%
- 第6話 「医師vs看護婦」 (1996年8月6日)
- 第7話 「先輩辞めないで!」 (1996年8月13日) 14.4%
- 第8話 「初めての手術」 (1996年8月20日) 17.4%
- 第9話 「婦長になりたい!」 (1996年8月27日) 16.6%
- 第10話 「VIPの入院」 (1996年9月3日) 19.8%
- 第11話 「独り立ちします!」 (1996年9月10日) 18.5%
- 第12話 「告知しますか」 (1996年9月17日) 16.9%
- 最終話 「看護免許を取消します!」 (1996年9月24日) 22.1%
[編集] ナースのお仕事スペシャル
舞台は若葉会総合病院。このスペシャルで尾崎と沢田が結婚する。また中原真保が半年振りに復帰する。
[編集] ゲスト
[編集] ナースのお仕事2
舞台は若葉会第二病院に、外科婦長が根本婦長より厳しい山岡に変わり、尾崎の永遠の?ライバル大島冴子も登場。尾崎が外科主任となる。
[編集] キャスト
- 市川太一(患者):田口浩正
[編集] スタッフ
- 脚本:江頭美智留
- 音楽:鴨宮諒
- 演出:岩本仁志、武内英樹、林徹
- プロデュース:大賀文子、両沢和幸
- 演出補:日比野朗、森保伸二
- プロデュース補:多治見薫、菊地裕幸
- 音楽プロデューサー:向井達也
- 協力:砧スタジオ、バスク、ビデオフォーカス、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、横浜労災病院、サニー企画、ジョイカンパニー
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 主題歌
- 「Days」
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「いずみ!カムバック 新しい病院では最悪の出会いが待っていた」 (1997年10月14日) 20.7%
- 第2話 「先輩!コンビ復活」 (1997年10月21日) 20.5%
- 第3話 「えっ!ボイコット」 (1997年10月28日) 17.8%
- 第4話 「主任は絶対尾崎君」 (1997年11月4日) 20.1%
- 第5話 「ドクター牧原誕生」 (1997年11月11日) 18.1%
- 第6話 「キスしてあげる!」 (1997年11月18日) 17.1%
- 第7話 「いずみ倒れる!!」 (1997年11月25日) 18.3%
- 第8話 「えっ注射恐怖症!?」 (1997年12月2日) 17.5%
- 第9話 「婦長のロマンス!」 (1997年12月9日) 18.2%
- 第10話 「主任は、私よ!」 (1997年12月16日) 19.6%
- 最終話 「さよなら、いずみちゃん」 (1997年12月23日) 21.1%
[編集] ナースのお仕事3
舞台は若葉会総合病院に戻り根本婦長が復帰、朝倉が初めて指導係を担当する。しかし指導をする新人の赤木まどかは、わがままで自己中心的な性格。朝倉をはじめナース一同は気が気でならない。
唯一の2クール作品。第7話では大島冴子が全シリーズ通して唯一、黒メガネ姿から本来の伊藤かずえの姿にチェンジするシーンもある。同棲し様々な危機を乗り越え、最終的に朝倉と高杉が結婚する。(大島と浜野医師も結婚)
[編集] キャスト
[編集] ゲスト
- 山本:石井愃一
- 徳川:大竹まこと
- 山形:奥村公延
- 山形茂:宇梶剛士
- 小野田:中村俊介
- 長谷川竜也:金子賢
- 山名:竹下宏太郎
- 柴田:松山幸次
- 平塚:石井トミコ
- 松平:綾田俊樹
- 細川:梅野泰靖
- 麻生医師:羽場裕一
- 金子貴俊
- 銀粉蝶
- 野波麻帆
[編集] スタッフ
- 脚本:両沢和幸、橋部敦子、金子ありさ
- 音楽:鴨宮諒
- 演出:岩本仁志、木村達昭、木下高男、平野眞、平井秀樹、両沢和幸、林徹
- プロデュース:大賀文子、両沢和幸
- 演出補:初山恭洋、平井秀樹、川村泰祐
- プロデュース補:多治見薫、林知幸
- 制作担当:坂本忠久、森太郎
- 音楽プロデュース:向井達也
- 音楽コーディネーター:桑名裕子
- 協力:バスク、砧スタジオ、サニー企画、コンティニュー
- ロケ協力:都立豊島病院
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 主題歌
- 「BREAK ALL DAY!」(~14話)
- 「女神の舞」(15話~)
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「ナース4年目!朝倉いずみに強敵現わる」 (2000年4月11日) 22.7%
- 第2話 「指導係失格!いずみVSまどか大乱闘!」 (2000年4月18日) 19.7%
- 第3話 「まりあ!ママを許して…!」 (2000年4月25日) 21.2%
- 第4話 「ナースに何が判る」 (2000年5月2日) 19.7%
- 第5話 「一緒に暮らそう!」 (2000年5月9日) 18.8%
- 第6話 「先輩ミスしたの?」 (2000年5月16日) 16.5%
- 第7話 「夢の結婚退職!?」 (2000年5月23日) 18.2%
- 第8話 「モデルになりたい」 (2000年5月30日) 18.0%
- 第9話 「仲直りのキス?」 (2000年6月6日) 18.4%
- 第10話 「クビになっちゃう」 (2000年6月13日) 19.4%
- 第11話 「あ~バレちゃった」 (2000年6月20日) 18.1%
- 第12話 「もう別れました!」 (2000年6月27日) 18.9%
- 第13話 「私、主任やります」 (2000年7月4日) 18.9%
- 第14話 「ドクター京子登場」 (2000年7月11日) 17.5%
- 第15話 「この浮気者!!」 (2000年7月18日) 20.7%
- 第16話 「私ドクターになる」 (2000年7月25日)21.5%
- 第17話 「私が育てたナース」 (2000年8月1日) 19.9%
- 第18話 「プロポーズ大作戦」 (2000年8月8日) 17.2%
- 第19話 「行かないでくれ!」 (2000年8月15日) 16.2%
- 第20話 「ようこそ学生さん」 (2000年8月22日) 19.2%
- 第21話 「先輩がフリン?」 (2000年8月29日) 18.8%
- 第22話 「新カップル誕生?」 (2000年9月5日) 20.5%
- 第23話 「シングルマザー!」 (2000年9月12日) 19.5%
- 最終話 「フルモデルチェンジ私!仕事にいきます」 (2000年9月19日) 21.2%
[編集] ナースのお仕事ザ・ムービー
基本的にはパート3の後日談だが、スケジュールの都合でナースや医師の一部が入れ替わっている。長塚演じる沢田先生は、パート3が最後の出演となった。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
- 監督・脚本・プロデューサー:両沢和幸
- 音楽:鴨宮諒
- 企画:大多亮、関一由、尾越浩文
- 製作:亀山千広
- 製作総指揮:宅間秋史
- プロデューサー:大賀文子、三田美奈子、棚橋裕之
- 音楽プロデューサー:向井達也
- 助監督:谷口正行、斉藤博士、阿部雅和
- プロデューサー補:多治見薫
- ロケ協力:自治医科大学附属大宮医療センター
- 製作担当:森太郎
- 製作:フジテレビ
- 配給:東宝
[編集] 主題歌
- 朝倉いずみ with ナースのお仕事 「VACATION」
[編集] ナースのお仕事4
外科婦長に就任するも尾崎が沢田と離婚、新しい外科部長に永島が登場する。朝倉は今回も指導係を担当するが、前回の赤木まどかと180度違う優秀な河合ひろみの指導に、別な意味で苦労する。しかし一度辞めた河合を連れ戻すなど、少しずつ信頼関係が生まれてくる。また尾崎と永島の間にも恋が。
朝倉・高杉は高杉の母の看病のため若葉会を去り、母親の故郷に診療所を開業する。
[編集] キャスト
[編集] ゲスト
[編集] スタッフ
- 脚本:橋部敦子、金子ありさ、両沢和幸、飯野陽子
- 音楽:鴨宮諒
- 演出:平井秀樹、両沢和幸、初山恭洋
- プロデュース:大賀文子、両沢和幸、多治見薫
- 演出補:初山恭洋、阿部雅和、松川貴志
- プロデュース補:榊原妙子
- 記録:中嶋青子
- 広報:北野あすか
- 制作担当:萩原満
- 制作主任:関浩紀
- 協力:バスク、砧スタジオ、東京現像所、サニー企画、コンティニュー
- 音楽プロデューサー:向井達也
- 音楽コーディネーター:桑名裕子
- ロケ協力:東海大学附属八王子病院
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 主題歌
- 「Love Potion」
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「いずみピンチ!姑と新人ナースに大奮闘」 (2002年7月2日) 19.5%
- 第2話 「スーパー指導係?」 (2002年7月9日) 18.6%
- 第3話 「完璧なナース!?」 (2002年7月16日) 17.4%
- 第4話 「私の素敵な旦那様」 (2002年7月23日) 15.6%
- 第5話 「俺は天才外科医だ」 (2002年7月30日) 15.6%
- 第6話 「健太郎殴られる!」 (2002年8月6日) 17.3%
- 第7話 「ラーメン大好き!」 (2002年8月13日) 16.1%
- 第8話 「ママなんか大嫌い」 (2002年8月20日) 18.1%
- 第9話 「ナースはいらない」 (2002年8月27日) 16.2%
- 第10話 「ラブラブ大ピンチ」 (2002年9月3日) 17.0%
- 第11話 「ヤキモチドクター」 (2002年9月10日) 17.0%
- 第12話 「結婚して下さい!」 (2002年9月17日) 17.6%
- 最終話 「さよなら…若葉会ドジナース朝倉いずみ7年目の決意!再婚話に揺れる尾崎翔子!母のオペに挑む健太郎!今よみがえる思い出と伝説のドジシーン!!」 (2002年9月24日) 14.9%
[編集] プロ野球中継問題
最終回スペシャルは2002年9月24日の21:00~23:08の放送予定だったが、読売ジャイアンツのセ・リーグ優勝決定試合が2時間30分にも及ぶ大幅な延長のために、23:30~25:38の深夜にずれ込む異常事態になった。深夜放映ながらも14.9%の高い視聴率を獲得するも、この処置によって14000件もの苦情がフジテレビに殺到した。フジテレビは「延長しなかったらもっと苦情が来る」と正当性を主張したが、結局、低年齢の視聴者のことなどを踏まえ、関東地区では、土曜日である28日の昼の時間帯に最終回スペシャルの再放送をする措置をとった(その他の地区でも同時刻の再放送、もしくは後日再放送を行った)。この再放送も13.6%の視聴率を獲得(関東地区)。
[編集] 関連作品
- 天使のお仕事:当ドラマの出演者にスター・システムを採用して「1」と「2」の間に作成されたドラマ。舞台は教会。しかし作品自体は不評であった。
- ナースマン:出演者、スタッフ、ロケ地などさまざまな関係のある作品。詳細は記事を参照のこと。
- 観月と松下が共演するテレビコマーシャルがある。当作とは本来関係ない筈だが、観月が松下を「先輩!」と呼んでいる。
- ナースを扱った成人向けのゲームやビデオアニメには、登場人物に「朝倉」や「長塚京三郎」なる名前が出てくる作品がある。
[編集] 外部リンク
- フジテレビ
- ナースのお仕事
- ナースのお仕事2
- ナースのお仕事3
- ナースのお仕事4
- 横浜労災病院(ナースのお仕事2でロケ地となった病院)
- 都立豊島病院(ナースのお仕事3でロケ地となった病院)
- 東海大学医学部附属八王子病院(ナースのお仕事4でロケ地となった病院)
- TSUTAYA ナースのお仕事ザ・ムービー オリジナルサウンドトラック紹介ページ(ナースのお仕事のBGMが試聴できます。)
- TSUTAYA ナースのお仕事ザ・ムービー VACATION紹介ページ(ナースのお仕事ザ・ムービーの主題歌が試聴できます。)
前番組: みにくいアヒルの子 |
ナースのお仕事 フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ一覧 |
次番組: こんな私に誰がした |
前番組: 月の輝く夜だから |
ナースのお仕事2 フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ一覧 |
次番組: きらきらひかる |
前番組: お見合い結婚 |
ナースのお仕事3 フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ一覧 |
次番組: 編集王 |
前番組: 整形美人。 |
ナースのお仕事4 フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ一覧 |
次番組: ダブルスコア |
カテゴリ: フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ | 医療ドラマ | 日本の映画作品 | 1996年のテレビドラマ | 1997年のテレビドラマ | 2000年のテレビドラマ | 2002年のテレビドラマ | 2002年の映画