ハンギョレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハンギョレ | |
---|---|
{{{picture-type}}} | |
{{{caption}}} | |
各種表記 | |
ハングル: | 한겨레 |
漢字: | - |
平仮名: (日本語読み仮名): |
{{{hiragana}}} |
片仮名: (現地語読み仮名): |
ハンギョレ |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語表記: | The Hankyoreh |
ハンギョレは韓国の日刊新聞である。1987年の民主化宣言と共に発刊された。1996年に題字を「ハンギョレ新聞」から「ハンギョレ」に変更した。
漢字は一切使わないことを売り物にする。また、同紙は発刊当初から横書きを採用した。10年後には老舗の大手紙が雪崩を打って横書きを採用し、漢字をほとんど使わなくなったことを考えると、ハングル世代の立場を先取りしていたとも言える。
当初は韓国政府から治安上問題があるとされ、本社が家宅捜索を受けたり、外国人が所持していたら職務質問の対象になったりしたが、現在では全国紙として認知されている。
軍政時代、民主化を主張して職を追われた新聞記者が中心になり設立された。「書きたいことを書ける新聞」がキャッチフレーズで、「役員は選挙で選ぶ」「広告主にも意見する」と民主的な姿勢をアピールする。反面、経営は苦しく盧武鉉政権下で成立した新聞法では、有償・無償の事業資金の支援を受けた[1]。
「偏狭なナショナリズムを打破する」として、退役軍人会の反発を覚悟の上で韓越混血児問題を取り上げた。また「ベトナム戦争参戦者が故意にベトナム住民を虐殺した」との論陣を張り、これに対して退役軍人2000人がハンギョレ社に押しかけて施設を破壊するという暴力的な抗議行動が行われた[2]。
なお、同紙は、朝鮮日報の、統一よりも反共産主義を優先し、漢字復活を主張する路線とは対極をなす。また、政治面の分量が多く、文化面に弱いことから、中央日報と併読する読者が多い。
[編集] 脚注
- ^ 『新聞発展委、報道機関12社に計157億ウォン支援』、朝鮮日報、2006年7月5日。盧武鉉は個人としてもハンギョレを支援しており、出資や増資に応じている。また、ハンギョレが経営難を打開する為に始めた新聞発展基金運動では、大統領職の1か月分の給与を提供することを約束した。『盧大統領、ハンギョレ新聞に「発展基金」寄託へ』、朝鮮日報、2005年6月29日。
- ^ 『枯葉剤と「ハンギョレ」』、朝鮮日報、2000年6月28日。