バロール (機動戦士ガンダム MS IGLOO)
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バロール(Balor、開発番号YOP-04)は、漫画作品『MS IGLOO 603』の1エピソード「視線つらぬく先に……」に登場する架空の兵器である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 機体概要
ミノフスキー粒子下における、観測・索敵能力の向上を目的とした観測ポッド『OP-02c』の上位機体として開発された試作観測ポッドである。尚、機体名は、ケルト神話に登場するフォモール族の魔神で、通称・邪眼(魔眼)のバロールからとられていると思われる。
観測用センサーは既存の物とは異なり、専用に開発された物が搭載されており、既存の観測機器などで限界とされていた観測距離である300kmを遥かに超える510kmの有効観測距離と、既存の観測機器の24倍の解析能力を持っている。 又、従来の『OP-02c』が基本的に定点固定観測に運用される事が多かった事とは違い、本機は高速機動運用を前提として設計されている為、高出力の主推進器と4基の補助推進器を装備し、さらに3基の推進器を装備した高機動アームが機体の左右に装備されており、これにより運動性能は既存の、MSを遥かに凌駕すると言われている。尚、この機体には操縦者は存在せず、外部からのコントロールによる自立型の無人機である。
だが、この機体には一切の武装は搭載されておらず、攻撃・防御に関してはほぼ無力であり、これらの面に問題点を抱える事と、この機体に莫大な開発費がかけられていた事により、コストの面で量産化は見送られ、試作機のみの製造となっている。又、莫大な開発費の責任を取らされ、開発者であるリヒャルド・ヴィーゼ教授は試験終了後、技術大学教授の席を追われ、軍属としてバロールと共にどこかへ転属される事が決まっていた。
[編集] 劇中での活躍
スペースコロニーの残骸周辺の暗礁空域において試験的に使用され、暗礁空域内に設置された地球連邦軍の秘匿ビーム砲台を発見し、報告した事により砲台を破壊する事に成功するが、砲台の防衛にあたっていたマゼラン級戦艦の追撃をうけたヨーツンヘイムを暗礁空域から離脱させる途中で、小破し一時機能が停止するが、リヒャルド・ヴィーゼ教授の命懸けの行動により再起動し、ヨーツンへイムを暗礁空域から離脱させる事に成功するものの、機体をかばいヴィーゼ教授は戦死。バロール自体も再び機能を停止させ、コントロールを失い宇宙の藻屑と消えてしまう。 その後、長い年月を経過した後、どこかの小惑星に不時着し、大破した姿で発見されている。
[編集] 登場作品
- 『視線つらぬく先に……』(単行本2巻第11話~12話に収録)
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