ビーラ・ツェールクヴァ

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ビーラ・ツェールクヴァの位置

ビーラ・ツェールクヴァ(ウクライナ語:Біла Церкваビーラ・ツェールクヴァ；ベーラヤ・ツェールコフィ；ロシア語:Белая Церковьビェーラヤ・ツェールカフィ；ビャワ・ツェルキェフ；ポーランド語:Biała Cerkiewビャーワ・ツェールキェフ)は、ウクライナキエフ州の都市である。ビーラ・ツェールクヴァ地区の中心でもある。首都キエフから約80 km南方にあり、近くにはドニエプル川の支流ローシ川が流れる。名称は、「白い教会」という意味である。

[編集] 概要

[編集] 歴史

町は、1032年にキエフ大公ヤロスラフ賢公によって建設された。当時の名称はユーリエフ(ウクライナ語：Юрієв、ユーリイェフ)であった。キリスト教の聖人ユーリイ(ゲオルギウス)に因んだ名称であった。現在のビーラ・ツェールクヴァの名は、この町に白壁の教会があったことから呼ばれるようになったものと推測されている。

キエフ大公国の崩壊後、ウクライナの他の都市とともにジョチ・ウルスの支配下に入った。

1363年にタタール軍が駆逐されると、ウクライナ北東部の他の町とともにリトアニア大公国の領域に入った。1569年からは、ポーランド王国の支配体制に組み込まれた。1651年 9月28日には、ポーランド・リトアニア連合のミコワイ・ポトツキとウクライナ・コサックのボフダン・フメリニツキーとの間でベレステーツィコの戦いの停戦条約となるビーラ・ツェールクヴァ条約が結ばれた。

1795年には、第3次ポーランド分割により町はロシア帝国に併合された。19世紀には、ビーラ・ツェールクヴァは主要郡都市になった。

ソ連時代には、町は機械製造、建設工業などの主要工業センターに様変わりした。

[編集] 景観

市内の白い教会

聖ニコライ教会は、1706年に建設が開始されたが、完成は1852年までかかった。ロシア正教会の教会は1833年から1839年の間に建設されたが、ポーランド時代に信奉されたカトリック教会は1812年まで存続した。

ビーラ・ツェールクヴァ2 kmの地点には、イギリス式庭園様式の樹木公園であるM・H・フルィーシュコ記念ウクライナ科学アカデミー国立植物園樹木公園「オレクサンドリーヤ」がある。面積は201.48 haで1793年に開園した。建設者はポーランド王国のヘトマン、フランチシェク・クサヴェルィ・ブラニツキである。西欧の文化を色濃く反映していたポーランド宮廷文化により、当時流行していたイギリス方式の風景式庭園となった。これはイギリスの緩やかな起伏をもつ丘陵風景を生かしたものであったが、沿ドニエプルの丘陵帯にも合った様式であった。