ファミコンジャンプ 英雄列伝
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ジャンル | アクションロールプレイングゲーム |
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | トーセ |
発売元 | バンダイ |
人数 | 1人 |
メディア | 3Mbitカセット |
発売日 | 1989年2月15日 |
価格 | 6500円(税抜) |
売上本数 | 約110万本 |
ファミコンジャンプ 英雄列伝(- ヒーローれつでん)は、バンダイから発売されたゲームソフト。
1989年2月15日にファミリーコンピュータ用のアクションロールプレイングゲームとして発売された。
漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)の歴代の漫画のキャラクターが登場する。
目次 |
[編集] 解説
「週刊少年ジャンプ」の創刊20周年を記念して発売されたゲームソフトである。1988年までに同誌に登場した漫画のキャラクターたちが共演。主人公(「はしもと」はデフォルト名)はジャンプの読者という設定であり、ピッコロ大魔王(『DRAGON BALL』)によって支配されようとしているジャンプワールドをヒーローたちとともに救うことが使命である。
また、このソフトは、玩具店などのほかに、当時としては珍しくコンビニエンスストアや書店でも発売された。
当時連載されていたジャンプの漫画のキャラクターの総出演ではあるが、死んだキャラクターをドラゴンボールを使って復活させる、主人公が筋斗雲に乗る、ラストボスがピッコロ大魔王である、その他『DRAGON BALL』の登場人物や施設が多く登場する、レストランの店主の顔が『Dr.スランプ』の則巻千兵衛に似ている、現代と過去の移動に使用する「タイムくん」等の『Dr.スランプ』で登場した道具も数点登場するなど、鳥山明作品がやや優遇されている感じもあった。
また、大々的な販売により100万本以上出荷したものの、発売後数週間でワゴンセール行きという残念な結果になってしまった。のちにこち亀でもこの事がネタにされている。
[編集] 概要
ジャンプワールドは5つのエリアに別れており、さらに現代の世界と過去の世界とがある。各エリアではヒーローが仲間になるが、それらのヒーローたちは活躍できるエリアが決まっており、エリア外へ連れて行くことはできない。
また、対戦型格闘ゲーム形式のボスとの戦闘やシューティングゲーム、スポーツゲーム、レースゲームの要素を取り入れたミニゲームがゲーム中のあちらこちらに盛り込まれている。
ピッコロ大魔王を倒すと、ジャンプヒーロー16人とジャンプ作品のさまざまな悪役たちがRPGのようなバトル形式で激突する「最終決戦」があり、この決戦を勝ち抜けばエンディングである。
[編集] 登場キャラクター
[編集] 16人のヒーローたち
- ケンシロウ(北斗の拳)
- 間抜作(ついでにとんちんかん)
- 孫悟空(DRAGON BALL)
- 冴羽獠(CITY HUNTER)
- 則巻アラレ(Dr.スランプ)
- ペガサス星矢(聖闘士星矢)
- 剣桃太郎(魁!!男塾)
- 戸川万吉(男一匹ガキ大将)
- 鬼哭霊気(ゴッドサイダー)
- ジョセフ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)
- 加納錠治(ドーベルマン刑事)
- 渡勇(荒野の少年イサム)
- 大空翼(キャプテン翼)
- 山下たろー(県立海空高校野球部員山下たろーくん)
- 宇野球一(アストロ球団)
- キン肉マン(キン肉マン)
※この内、次回作である『ファミコンジャンプII 最強の7人』に続投したのは孫悟空と剣桃太郎の2人である(ジョセフ・ジョースターも脇役で登場した。また、本作では脇役の両津勘吉が主役に昇格)。『ファミコンジャンプII』はストーリー的には本作の直接の続編なのだが、前作から全く歳を取ってない剣桃太郎、大人になった孫悟空、老人になったジョセフ・ジョースターと、矛盾が生じる部分も(IとIIでは開発元が違っていたため、仕方ない部分もある)。
[編集] 各エリアのボス敵
太字は各面の大ボス
- エリア1
- バッファローマン(キン肉マン)
- 占いババの館に登場する。
- ネプチューンマン(キン肉マン)
- 占いババの館に登場する。
- ヒョウ(北斗の拳)
- カイオウの城に登場する。
- カイオウ(北斗の拳)
- エリア1(現在)のボスで、リンをさらった。 格闘ゲーム風のミニゲームでケンシロウと戦う。
- エリア2
- 桃白白(DRAGON BALL)
- 如意棒を盗んだ張本人。
- レッドリボン軍総帥・レッド(DRAGON BALL)
- レッドリボン軍本部に登場するエリア2(現在)のボス。レッドの乗り込んだパワードスーツと兵士二人を相手に、悟空と獠の二人がシューティング風ミニゲームで戦う。兵士は何度倒しても復活するので、パワードスーツを倒すことが必要。
- キャラメルマン(Dr.スランプ)
- Dr.マシリトが操るロボット。
- オボッチャマン(Dr.スランプ)
- Dr.マシリトが操るロボット。アラレがいると戦いを回避できる。
- エリア3
- カミュ(聖闘士星矢)
- サンクチュアリにいる黄金聖闘士。
- シュラ(聖闘士星矢)
- サンクチュアリにいる黄金聖闘士。
- デスマスク(聖闘士星矢)
- サンクチュアリにいる黄金聖闘士。
- アフロディーテ(聖闘士星矢)
- サンクチュアリにいる黄金聖闘士。
- サガ(聖闘士星矢)
- エリア3(現在)のボスで、サンクチュアリを支配する黄金聖闘士。格闘ゲーム風のミニゲームで星矢と戦う。
- ゼウス(リングにかけろ)
- サンクチュアリ(過去)にいる。倒すとカイザーナックル(桃のパワーアップアイテム)が手に入る。
- リメル(ウイングマン)
- シューティング風ミニゲームで戦う。
- ウラシマ(THE MOMOTAROH)
- 竜宮城にいるボスで、浦島太郎の末裔。倒すと新しい如意棒が手に入る。
- エリア4
- 先にリリスを倒さないと何度でも復活する。
- サンタナ(ジョジョの奇妙な冒険)
- ナチスシェルターにるエリア4(現在)のボス。ジョジョと格闘ゲーム風のミニゲームで戦う。
- エリア5
- ピッコロ大魔王(DRAGON BALL)
- キングキャッスルにいるエリア5(現在)のボスにして、ジャンプワールドを支配する悪の親玉。シューティング風ミニゲームで主人公と戦う。彼を倒したことによって平和が訪れたかに見えたが…。
[編集] 最終決戦の敵
戦闘は1対1のRPG風。主人公は戦闘に参加できず、戦闘毎にヒーローの中からひとりを選ぶ。基本的には誰でも選べるが、相手が拒否して選べない組み合わせもある。キャラごとの大きな相性の差がある。また、技に対する特殊なリアクションが用意されている場合もある。
- 大豪院邪鬼(魁!!男塾)
- Dr.マシリト(Dr.スランプ)
- キン肉マン スーパー・フェニックス(キン肉マン)
- 峠球四郎(アストロ球団)
- ジノ・ヘルナンデス(キャプテン翼)
- ライエル(ウイングマン)
- ラスネール伯爵(ゴッドサイダー)
- ヒゲゴジラ(ハレンチ学園)
- エシディシ(ジョジョの奇妙な冒険)
- 赤カブト(銀牙 -流れ星 銀-)
- サガ(聖闘士星矢)
- ラオウ(北斗の拳)
- マジュニア(DRAGON BALL)
[編集] その他キャラクターたち(NPC)
[編集] エリア1
- 現在
- 占いババ(DRAGON BALL)
- ヤムチャ(DRAGON BALL)
- リン(北斗の拳)
- 過去
- 鮎川まどか(きまぐれオレンジ☆ロード)
- スナミ先生 (トイレット博士)
[編集] エリア2
- 現在
- ウパ(DRAGON BALL)
- ブルマ(DRAGON BALL)
- 野上冴子(CITY HUNTER)
- 槇村香(CITY HUNTER)
- ドラゴン紫龍(聖闘士星矢)
- カリン(DRAGON BALL)
- 神様(DRAGON BALL)
- 過去
- 鮎川まどか(きまぐれオレンジ☆ロード)
- 則巻千兵衛(Dr.スランプ)
- 山吹みどり(Dr.スランプ)
- 来生瞳(CAT'S EYE)
- ターボくん(Dr.スランプ)
[編集] エリア3
- 現在
- 国宝ケンイチ(燃える!お兄さん)
- 国宝雪絵(燃える!お兄さん)
- アンドロメダ瞬(聖闘士星矢)
- 江田島平八(魁!!男塾)
- 木戸沙織(聖闘士星矢)
- クリリン(DRAGON BALL)
- 亀仙人(DRAGON BALL)
- 赤鯱(北斗の拳)
- エリナ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)
- 過去
- 鮎川まどか(きまぐれオレンジ☆ロード)
- 檜山ひかる (きまぐれオレンジ☆ロード)
- 高嶺龍児(リングにかけろ)
- 高嶺菊(リングにかけろ)
- 柳生十兵衛みつ子 (ハレンチ学園)
- 広野健太(ウイングマン)
- アオイ(ウイングマン)
- 小川美紅(ウイングマン)
- 一堂零(ハイスクール!奇面組)
- 河川唯(ハイスクール!奇面組)
- 寿乱子(シェイプアップ乱)
- 原宗一郎(シェイプアップ乱)
[編集] エリア4
- 現在
- 流璃子 (ゴッドサイダー)
- スピードワゴン(ジョジョの奇妙な冒険)
- 過去
- 鮎川まどか(きまぐれオレンジ☆ロード)
- 両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
- 塩見味平 (包丁人味平)
- 風吹裕矢 (サーキットの狼)
- 早瀬左近 (サーキットの狼)
[編集] エリア5
- 現在
- モモタロウ(THE MOMOTAROH)
- 行仁和尚(ゴッドサイダー)
- 過去