ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
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ボーン・トゥ・ラヴ・ユー (I was born to love you) は、イギリスのロックバンド・クイーンのリードヴォーカルであったフレディ・マーキュリーが1985年に発表した楽曲である。 同年発売したソロアルバム「Mr.バッド・ガイ」に収録され、シングルカットもされた。
1991年にフレディが他界した後、クイーンのメンバーが1995年に発表したアルバム「メイド・イン・ヘヴン」にて、アレンジを大幅に変更したバージョンを制作・収録した。
日本では2004年のTVドラマ「プライド」のテーマ曲として、後者のバージョンが使用されたことがきっかけでクイーンが再評価され、「ジュエルズ」という日本独自のベストアルバムが発売されるほどのブームになったため、フレディのオリジナル版よりも先のドラマで使われたもののほうが比較的よく知られていると思われる。これ以後、日本では「ウイ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」などに並ぶクイーンの代表曲的存在となり、2005年の来日ツアーでも、アンコールでブライアン・メイとロジャー・テイラーがアコースティックギターのみの伴奏によるデュオで演奏された。DVD版の「ジュエルズ」では、オリジナル版のプロモとクイーンのライヴショットを合成させた新PVが収録されている(リメイクバージョンのプロモがなかったための事)。
[編集] 曲のアレンジ
終始8ビート。フレディの制作したものは、「テクノポップ」とも形容できる、シンセサイザーと打ち込みを多用したと思われるシンプルな構成になっている。イントロはヴォーカルから始まる。 また、「メイド・イン・ヘヴン」に収録されたものは、効果音からスタートし、バックで演奏されているそれぞれの楽器の音の厚みも増している。ギター・ドラム・ベースはそれぞれブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンが演奏している。また、フレディのヴォーカルはクイーンの曲「カインド・オヴ・マジック」や、フレディのソロ曲「リヴィング・オン・マイ・オウン」(宇多田ヒカルがライブのアンコールでカバーしたことがある)から一部流用した部分もある。
[編集] この曲が使用されるもの
- TVドラマ
- プライド ※クイーン版
- CM
- その他
- 北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀の登場曲 ※クイーン版/2006年現在
その他、さまざまなTV番組でBGMとして使用される。
[編集] カヴァーした歌手
本田美奈子.はデビュー直後の1986年、日本武道館でのライブにてこの曲を1コーラスカバーした。これがきっかけでブライアン・メイとの交流が始まった。