唐沢寿明
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唐沢 寿明(からさわ としあき、本名:唐沢 潔(からさわ きよし)、1963年6月3日 - )は、東京都台東区根岸出身の俳優。旧芸名は唐沢 きよし。研音所属。血液型はA型。身長175.8cm 体重57kg 靴のサイズは25cm
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[編集] 略歴
東京都立蔵前工業高等学校中退。東映アクションクラブ、ホリプロを経て、研音所属。1995年12月15日に女優の山口智子と結婚(余談だが、彼女も唐沢も共に『古畑任三郎』第2シリーズの犯人役としてそれぞれ出演している)。
いまの芸名は、当時唐沢に目を付けたプロデューサーが「年明け」に変えたことから「としあき(寿明)」にした。
高校中退で親にも勘当されオーディションにも全く受からず進退窮まった時、同プロデューサーのアドバイスでチノパンとポロシャツというさわやかな出で立ちに路線変更したところ、直後のオーディションで見事1位合格。以後どんどん仕事が入るようになった(本人から「あまり言わなくていい」と言われているため伏せているが、実はさわやかな路線を進言したのは浅野ゆう子である旨が著書「ふたり」に記述されている。そのため現在でも浅野に頭が上がらない)。さわやか路線は本人のセンスとは全く違い、内心ダサいと思っていたという。
演じる役柄のイメージとは裏腹に性格はひょうきんで、一時期バラエティ番組などにも出演していた。今でも番組対抗のスペシャル番組等に出演する際は、サービス精神旺盛で、ひょうきんなキャラクターを緩急自在に演じる。サザンオールスターズの年越しライブに被り物をして出演していたこともある。及川光博の東京公演に飛び入り参加したときには『サイボーグ009』のコスチュームで登場した(なお、及川は、『利家とまつ 加賀百万石物語』で前田慶次郎役で共演した。)。素人時代は榊原郁恵のファンだったことを『とんねるずのみなさんのおかげでした』で告白した。
また、無類のゲーム好きで、声優の仕事を務めたお礼でプレイステーション2を貰ったが、妻山口智子に会話がないと怒られることから、ごまかすために家具に見えるようにデザインを木目調にして貰い保有している。車の趣味も結構なもので、トヨタ2000GTの後期型を所有し、ヒストリックカー専門誌の取材も受けている。
バラエティ番組に出演した時にその番組のレギュラーの武田真治とは旧知の間柄であり、武田が売れてない時に世話をしてやったことを告白した。そして「今の真ちゃんがあるのは俺のおかげ」と言っていた。
また、実に友好的な性格で、当時足を骨折していたTOKIOの松岡昌宏に、サウナで偶然会った際、初対面にも関わらず「よぉ松岡、どうしたんだその足?」と気さくに話しかけたと、『メントレG』での共演の際に話している。 また、居酒屋でたまたま近くの席にいた世を忍ぶ仮の姿の聖飢魔IIのエース清水長官とは、お互いが何者かも知らないのに音楽の話で盛り上がり、そのまま長官の家へ遊びに行ったらしい。また、親友の京本政樹を家に呼び出し、「お祖母ちゃん(山口智子の祖母)の話し相手してあげてください」と言い、自分は黙々とプラモ作りをしていたというマイペースなエピソードもある。
1994年に出演した舞台『出口なし!』の劇作家で、映画監督もつとめる三谷幸喜の信頼が非常に厚く、三谷が初監督した映画『ラヂオの時間』、2作目『みんなのいえ』には主役級で出演、3作目の『THE 有頂天ホテル』にも出演した。
上川隆也と親しい。上川がNHK大河ドラマ『功名が辻』で主演を勤めていた頃、上川と食事をした際に「おまえが大河をやるなら出てやってもいいよ」と上川に対して言った。これがきっかけで『功名が辻』にゲスト出演することになった(→功名が辻 (NHK大河ドラマ)#エピソード参照)。
デビュー当初は仕事を選ぶ余裕が無く、生活の為に『仮面ライダー』『戦隊シリーズ』等の特撮番組に出演していた。
[編集] 出演作品
[編集] テレビドラマ
- 大激闘マッドポリス'8010話(1980年、日本テレビ) - 麻薬パーティーに参加するオカマ 役 ※エキストラ出演
- 大戦隊ゴーグルファイブ7話(1982年、テレビ朝日) - 東日本太陽熱発電所 研究員 役 ※ゲスト
- 三毛猫ホームズの狂死曲(1982年、テレビ朝日) - コンクール出場者 大野 役 ※エキストラ出演
- 10号誕生!仮面ライダー全員集合!!(1984年、毎日放送) - ライダーマン(スーツアクターとして)、獣人大ムカデの声
- アリエスの乙女たち(1987年、フジテレビ)
- 純ちゃんの応援歌(1988年、NHK連続テレビ小説)
- とっておきの青春(1988年、NHK)
- 春日局(1989年、NHK大河ドラマ) - 稲葉正勝 役
- アイラブユーからはじめよう(1989年、TBS)
- トップスチュワーデス物語(1990年、TBS) - 整備士・小川 役
- 神谷玄次郎捕物控(1990年、フジテレビ) - 同心・鳥飼 役
- 結婚の理想と現実(1991年、フジテレビ)
- 渡る世間は鬼ばかり(1991年、TBS)
- 愛という名のもとに(1992年、フジテレビ)
- ホームワーク(1992年、TBS)
- 妹よ(1994年10月~12月、フジテレビ)
- 新・西遊記(1994年、日本テレビ)
- 輝け隣太郎(1995年、TBS日曜劇場) - 萌沢隣太郎 役
- 古畑任三郎第2シーズン 第6話(1996年、フジテレビ) - 犯人·千堂謙吉 役
- 総理と呼ばないで最終話(1997年4月~6月、フジテレビ) - 新総理 役
- イヴ(1997年10月~12月、フジテレビ)
- 合い言葉は勇気(2000年7月~9月、フジテレビ) - 鳩山一茂 役
- ラブコンプレックス(2000年10月~12月、フジテレビ) - 竜崎ゴウ 役
- 利家とまつ 加賀百万石物語(2002年、NHK大河ドラマ) - 前田利家役
- 功名が辻(2006年)にも同役でゲスト出演(→功名が辻 (NHK大河ドラマ)#エピソード参照)
- サイコドクター第8話(2002年、日本テレビ)
- 白い巨塔(2003年10月~2004年3月、フジテレビ) - 財前五郎 役
- ハチロー~母の詩、父の詩~(2005年、NHK総合) - サトウハチロー 役
- 小早川伸木の恋(2006年1月~3月、フジテレビ) - 小早川伸木役
- 八月の虹(2006年7月11日~24日、TBS)
- 明智光秀~神に愛されなかった男~(2007年、フジテレビ) - 明智光秀 役
[編集] バラエティ
- びっくり日本新記録(日本テレビ)※サラリーマン対決で、サラリーマンではないのに偽って出演し、勝利してしまった。(メントレSUPERG 2006年4月10日放送より)
- メントレG(フジテレビ)
- 笑っていいとも!(フジテレビ)
- とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ)
- 地球ゴージャスな夜(日本テレビ)
- はねるのトびら(フジテレビ)
など多数
[編集] 映画
- ハロー張りネズミ(1991年) ※初主演作
- おいしい結婚(1991年)
- 高校教師(1993年)
- 君を忘れない(1995年)
- ラヂオの時間(1997年)
- 恋は舞い降りた(1997年)
- みんなのいえ(2001年)
- マネーざんす(2002年) ※オムニバス作品:「GO!GO! 宇宙ドクターズ」出演
- 嗤う伊右衛門(わらういえもん)(2003年)
- 青の炎(2003年)
- CASSHERN(ブライキング・ボス役、2004年)
- トイ・ストーリーシリーズ ウッディ役 ※声優として
- ポーラー・エクスプレス(2004年) 車掌、サンタ、ホーボーなど5役 ※声優として
- THE 有頂天ホテル(2006年)
[編集] 舞台
- から騒ぎ(1990年)
- 出口なし!(1994年)
- big ~夢はかなう~(1998年~1999年)
- カノン(2000年)
- マクベス(2001年)
- ミー&マイガール(2003年)
- 浪人街(2004年)
- 天保十二年のシェイクスピア(2005年)
- コリオレイナス(2007年)
[編集] ゲーム
- ドラッグオンドラグーン(イウヴァルト) ※声優として
[編集] CM
- 日本郵政公社「簡易保険」イメージキャラクター(2005年6月-)
- 久光製薬「サロンパスAe」イメージキャラクター(2004年頃-) - ただし、お喋りはせず、彼がナレーションをしているのみであり、その中でも「貼るは、サロンパス。」のセリフはトレードマークだと思われるらしいが、定かではない。
- サガフロンティアレッド編ナレーション(1997年)
- ネスカフェ「ゴールドブレンド」[1]
- 富士フイルム「写ルンです」(1989年)[2]
- トヨタ アイシス
- サントリー 熱血飲料(1991年頃)熱血キッド 役 ※スーツアクターとして
- マツダ カペラワゴン、アンフィニMPV
- オリコ
- ミツカン 味ぽん
- 森永製菓 ビスケットシリーズ、ハイチュウ
- ケイ・オプティコム eo光(2006年7月-)
- みずほ銀行 HAPPY BANK DAY to you! (2006年11月 - )
[編集] 書籍
- ふたり(ISBN 4877286217)
[編集] 音楽
- 僕にできること(1995.12.1)
- 2人のすべて(1995.11.1)