ロックマンゼロシリーズ
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ロックマンゼロシリーズ とは、カプコンから2002年~2005年に発売されたゲームボーイアドバンス向けのアクションゲーム。同社のロックマンシリーズの一角をなしており、完成度の高い2Dアクションを特徴としている。
本作はロックマンXシリーズに登場したゼロを主人公としており、同シリーズと同じ世界観の未来という設定となっている。
製作はインティ・クリエイツによるが、ロックマンX1~4を開発したカプコン第二開発部の人間が参画していたとの話もある。また、第二開発部部長での稲船敬二は、ロックマンXの主人公はゼロにしたかったと話しており、本作はそれが実現したものとも言える。
2006年以降、様々な場でスタッフによる「ゼロシリーズは完結した」という旨の発言がなされている事(「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内のスタッフインタビュー、公式ファンサイト「u-capcom」投稿イラストコーナーのスタッフコメント)、またゼロシリーズの直続編的作品である「ロックマンゼクス」が発売された事などから、シリーズ存続の可能性は低いという見方が強いが、続編を望む声は今も絶えない。
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] シリーズ
[編集] 主要キャラクター
カッコ内に記載されているZ1といった記述は登場シリーズの略称。
Z1:ロックマンゼロ Z2:ロックマンゼロ2 Z3:ロックマンゼロ3 Z4:ロックマンゼロ4
- ゼロ(ZERO)(声優:風間勇刀)
- 伝説のレプリロイド(と呼ばれているがほとんどの人は知らない)。イレギュラー戦争後、100年にわたって封印されていた。シエルによって目覚めた後はレジスタンスに協力することとなる。Z3にて自己の過去を知るが決意は揺るがなかった。
- ロックマンXシリーズのゼロとは同一人物であるが、風貌がかなり異なる(体の色が赤・白主体から赤・黒主体になった、声優も異なる)。これはそれぞれのシリーズにおける視点の違いに起因するものであり、本来の外見などは全く変わらないというのが公式の見解である。パッシィによって強引に眠りから覚めたゼロはその記憶の殆どを失っており、Xシリーズでの出来事をあまり覚えていない。そのためか性格がXシリーズよりもクール(無口)になっている(Z1では最終ステージ以外ではほとんど喋らない)。ネオ・アルカディアとの闘いの最中、その記憶を断片的に蘇らせていく事となる。 十の光る武具の一つ、ゼットセイバーを持つ。
- 『破壊神』『英雄』など、劇中でのゼロに対する認識、呼称は様々である。
- このシリーズの続編であるロックマンゼクスの世界では「エイユウ」と呼ばれている。
- シエル(Ciel)(声優:田中理恵)
- 元ネオ・アルカディア所属の天才科学者。優秀な科学者を産出する計画に基づき遺伝子操作によって産まれた人間の少女。ネオ・アルカディアに追われるレプリロイド達と暮らす。
- Z1の時点での年齢14歳。
- コピーエックスを作成した本人であり(5~6歳の頃に設計し、9歳で完成させた)、彼女がレプリロイドを救おうとする理由は自分が作ったコピーエックスのせいで多くの無実のレプリロイドが処分されることになった責任からでもある。レプリロイドの作成だけでなく、エネルギーを発生させるための新たなシステム「システマ・シエル(System-a-Ciel)」を開発するなど、その才能は多岐にわたる。完成したシステムの使われ方についても真剣に考えていた。
- 作品を経るごとに顔グラフィックが若返っていると言われることもある(ゲーム画像の向上故の仕様)。
- 聡明で誰からも慕われているが、「リーダーとしてはあまりにも未熟」との声もあげられる(指導者としては優柔不断であり優しすぎる)。ゼロには愛情にも似た感情を抱いている様子である。
- セルヴォ(Cerveau)
- レジスタンス一の技術者。さまざまな武器を開発して、ゼロに与える。
- 武器開発に明け暮れるあまり、1週間近くもエネルゲン水晶の補給を忘れてしまうほどの熱中ぶりである。
- シエルに対し父親にも似た感情を持っており、シエルを影ながら支える功労者でもある。
- アルエット(Alouette)(声優:広橋涼)
- サイバーエルフの世話をしている女の子のレプリロイド。シエルを尊敬しており、将来はサイバーエルフを研究するのが夢。
- シエルに作ってもらったぬいぐるみを常に抱く、本作品のマスコット的存在。
- オリジナルエックス(Original X)(Z1~3)(声優:水島大宙)
- ゼロやシエルの前にサイバーエルフとなって現れ、ゼロたちを助けてくれる。ゼロ同様、旧シリーズとは風貌がかなり異なっており、さらに口調も変わっている(一人称が「俺」から「僕」になっているなど)。自らのボディを、ダークエルフ封印のために差し出した。
- Z3のエンディングで力を使い果たし、人間とレプリロイドの未来をゼロに任せ、世界から去っていった(それでもサイバーエルフは通常、一度力を使えば消滅するということを考慮すれば、エックスが力を使った回数はサイバーエルフの規格から外れたことだったといえる)。
- 十の光る武具の一つ、エックスバスターを持っていた。
- コルボー(Colbor)(Z1、Z4)
- レジスタンスのメンバー。通称「コルボー・チーム」のリーダー。行動的だが、おっちょこちょいな点が目立つ。
- Z4では、ネオ・アルカディア壊滅後の人間の救出作戦の現場指揮を取っていた。
- アンドリュー(Andre)(Z1~3)(声優:西川幾雄)
- レジスタンスに同行している。元はパン職人だったらしく、その前は船乗りや教師もしていた。
- 昔人間の女性と恋仲となり彼女だけ老いていく事に心を痛め、シエルに嘆願して老人型に改造してもらった。
- 封印される以前のゼロを知っていた節がある。ちなみに、あることをすると若返る。
- コピーエックス(Copy X)(Z1、Z3)(声優:今井由香)
- 伝説の英雄・エックス(のDNAデータ)をシエルがコピーしたもの。コピーとは名ばかりで、100年前の「オリジナル」と異なり、人間至上主義で傲慢な性格。自称「オリジナルエックスの完全なるコピー」。この言葉の裏には、自らが複製である為のアイデンティティの欠如故のコンプレックスを潜ませているとの声もある。
- Z1ではゼロに敗れるもZ3では、ドクターバイルがコピーエックスを改造した「コピーエックスMk2」として復活する。その際、言語回路(又は頭脳回路)に欠陥が生じているせいなのか、発声に機械音が混じっている(復活されたこと自体がバイルがネオ・アルカディアの指導者となるための捨て駒であったためバイルの都合の良いように改造されているともいえる)。最期はバイルに仕掛けられた装置が作動して自爆する。
- ネオ・アルカディアの体制を変えた元凶であるが「エックスのコピー」として生まれた彼自身もネオ・アルカディアの被害者といえる。
- シエルの彼に対する感慨の描写が無い事に対して、批判的な(エルピスも同じ)主張も存在する。
- ハルピュイア(Harpuia)(Z1~3)(声優:緒方恵美)
- エックスのデータを基盤として誕生した、ネオ・アルカディア四天王(The Big Four)のリーダー格。誇り高い性格で、「賢将」・「翠緑の斬撃」という二つ名の元、エックスを政治面で補佐していた。「烈空軍団」を率いる。
- エックス(オリジナル、コピー含め)を崇拝しているが、シリーズを追う毎にコピーエックスの統治しているネオ・アルカディアの在り方に疑問を持つようになる。
- 十の光る武具の一つ、ソニックブレードを持つ。
- レヴィアタン(Leviathan)(Z1~3)(声優:今井由香)
- 四天王の紅一点で、水中戦が得意。「妖将」・「蒼海の海神」と呼ばれ、「冥海軍団」を指揮する。普段はクールだが、ゼロと対峙して以来、彼に愛憎の入り混じったような執着心を抱き、感情的な振舞いが見られるようになる。
- ハルピュイアとの連携で対流圏操作を行い、人間の生存圏を再生する事が主な任務。「地上はホコリっぽい」という理由で水中に居ることが多い。
- 十の光る武具の一つ、フロストジャベリンを持つ。
- ファーブニル(Fefnir)(Z1~3)(声優:中井和哉)
- 四天王の一人で、対レジスタンス焦土作戦を執行する「塵炎軍団」のトップ。前線で戦うことを好み、「闘将」・「紅蓮の豪腕」の異名を持つ。常に己の強さに見合う好敵手に飢えており、事ある毎にハルピュイアを挑発しているが、これはファーブニルがハルピュイアの力を認めている事の表れである。ゼロに敗北した後は彼との決着に固執するようになる。
- 自ら前線に立って戦う事を好むせいか、他の軍団に比べて所属レプリロイドが極端に少ない。レヴィアタン曰く「戦闘バカ」。
- 十の光る武具の一つ、ソドム&ゴモラ(マルチプルランチャー)を持つ。
- ファントム(Phantom)(Z1、Z3)(声優:稲田徹)
- 四天王の一人で、「斬影軍団」の頭領。隠密行動に長け、「隠将」・「漆黒の幻影」とあざなされる。四天王の中では温厚・寡黙な性格であるが故に、周囲から甘く見られている。が、エックスに対し絶対的な忠誠を誓っており、その存在を脅かす者には一片の情けもない。
- ゼロとの闘いで敗北し自爆するが魂は消滅せず、現在はサイバー空間に身を潜め、死してなおエックスを守護する。
- 十の光る武具の一つ、闇十文字(手裏剣)を持つ。
- ダークエルフ(Darkelf)(Z2~3)
- 妖精戦争末期に使用された、レプリロイドの能力を格段に向上させるサイバーエルフ。本来は“マザーエルフ”という名称であったが、バイルによって改造・利用されていた。
- Z2の時点ではエックスに「彼女」と呼ばれていること、ゼロと面識があったような描写からXシリーズのアイリスではないかと噂されていた。
- ベビーエルフ(Babyelf)(Z2~3)
- ダークエルフの量産型コピー。アルエットによって「クリエ」(創造“Creer”)「プリエ」(祈り“Prier”)と名づけられる。ゼロに対し「ニセモノのくせに」と意味深な発言をし、後にオメガの登場でその意味が明かされた。
- 両者とも子供っぽく無邪気な性格で、一見誠実そうなバイルの言葉を信じてネオ・アルカディアに協力した。
- バイル(Vile)(Z3~4)(声優:大塚周夫)
- ネオ・アルカディアの悪の科学者で、コピーエックス以上の人間至上主義者。ただし現在の彼にとっては自分以外の人間はむしろ憎悪の対象。
- かつて、妖精戦争を惹起した罪で宇宙に追放されていた。妖精戦争終結後、冷酷な処罰(半レプリロイド化)にあい、人間もレプリロイドも全て激しく憎んでいる。地球の軌道上に浮かぶ巨大衛星攻撃砲台「ラグナロク」を使ってエリアゼロの自然を破壊しようと企んだ(Z4)。
- ゼロの誕生経緯・過去の有様など全てを知っている可能性がある。
- マザーエルフをダークエルフに、ゼロオリジナルボディをオメガに改造した張本人。
[編集] 主要武器
ロッド系武器やゼロナックルに関しては、各作品の「武器」参照。
- ゼットセイバー(Z Saber)
- 登場シリーズ Z1~Z4
- 緑色のビーム状の刃をもつ剣。復活直後のゴーレム戦でサイバーエルフのエックスから渡された。
- 以後全シリーズに登場しており、十の光る武具の一つ。
- 三段斬り、チャージ時の攻撃力の高さに加え、EXスキルによって衝撃波も撃てるなど遠近攻撃に富んだ能力の高い武器。
- オメガも使用しているがこちらは刃が紫色になっている。
- EXスキルは12種類で全てのスキルの能力は同じである(ただし属性、+属性効果は各シリーズで異なる)、Z4では属性が完全に固定された。
- バスターショット(Buster Shot)
- 登場シリーズ Z1~Z4
- ゼットセイバー同様全シリーズに登場している。
- 元はレジスタンスのミランのものだったがゼロに託された。
- レジスタンスが持つ旧式の携帯銃だったが、ゼットセイバーの柄をマガジンとして装着する事で強力なエネルギーブリッドを撃つ事が可能になった。
- チャージショットの威力は並みだが、EXスキルによってレーザーや爆発する弾などバラエティに富む能力を持つ。
- ゼロは復活後に手にしたが、オメガも所有している。
- EXスキルは12種類でセイバーとは違いスキルの能力はシリーズでほとんど違う。
- シールドブーメラン(Shield Boomerang)
- 登場シリーズ Z1~Z3
- レジスタンスのセルヴォによって昔のゼロのデータから復元された武器(Z1)、Z2からはセルヴォが自作で作った武器。
- エネルギー弾を跳ね返す盾・一定距離を飛んで戻ってくるブーメランとして使える。
- Z1・Z2ではスキルアップすることでより遠くまで飛ばせるようになる。
- EXスキルは3種類あり、床に沿って飛ばしたり、周りと旋回させたり、弾をエネルゲン水晶に変えたりすることができる。
[編集] EXスキル
ロックマンゼロ2より採用されたシステム。ゼロのレベルがSかAの状態でボスを倒す(ゼロ4では天候をボスに有利な状態にしてボスを倒す)と習得できる。ちなみに、システムの正式名称は「エクストラ・スキル・キャプチャリング」である。
初出作であるゼロ2では、「エナジーチェーン」や「フィルターシールド」といった他目的に使用できるスキルも存在していたが、ゼロ3以降は攻撃目的としたスキルにまとめられていった。ゼロ4では、さらにセイバーとバスターの2種類のスキルに絞られ、シリーズを重ねる毎にシンプルさが増していった。
作品ごとのEXスキルの詳細については、各作品のEXスキルを参照。
[編集] 用語、その他
[編集] 四天王
「The Big Four(ザ ビッグ フォア)」。
エックスのDNAクローニングによって誕生した、ネオ・アルカディア直属のイレギュラーハンター。
「賢将」ハルピュイア(Sage Harpuia)、「妖将」レヴィアタン(Fairy Leviathan)、「闘将」ファーブニル(Fighting Fafnir)、「隠将」ファントムの4名で構成され、それぞれ自らの軍団を率いている。分類的にはレプリロイドではなく、バイオロイドという。
ハルピュイアやファントムのような忠誠心の厚い者や、ファーブニルやレヴィアタンのように己が欲望を優先して行動する者など、エックスのクローン体とはいえ、その個々の性格はまるで異なる。 ゼロというもう一人の英雄と戦い、互いに考えをぶつける事で、その立場や思考を大きく変化させていく。
本来、彼らは地球環境再生のための復興活動が任務であり、ハルピュイアとレヴィアタンは互いの連携での気象コントロールによる生存圏拡大という主旨に適った任務を帯びているが、ファーブニルは武力行使によるイレギュラー鎮圧、ファントムはエックスの身辺警護及びイレギュラーの諜報など、その活動内容は対極的である。 彼らは謂わば、ネオ・アルカディア政府の「地球環境再生」と同時に「イレギュラー抑止」の両立を目指した結果であり、決して戦闘用として存在しているわけではない。が、その一方でアームドフェノメノン(Armed Phenomenon)と呼ばれる戦闘に特化した2次形態に変身する事も可能であり、彼らの役割は多種多様である。
ファントムはゼロをコピーエックスの元に行かせまいとして自爆する(Z1終盤)。
ハルピュイア・レヴィアタン・ファーブニルはオメガ爆発の際に爆発に巻き込まれ、全員戦死した(Z3終盤)(※1)。
※1…ただし、u-capcomでの開発者インタビューでは、ゼロ4時には「もしかするとゼロが戦っている裏で、同じように人間を守るために別の場所で戦っていたのかもしれません」とハルピュイアらの生存を示唆する発言もある。
[編集] ミュートスプリロイド(Mutos Repliroid)
ネオ・アルカディアの中でも、特に地位の高い数体のレプリロイドの総称。
その力に縋ろうという人々の想いから、ほとんどが神獣などの伝説的な生物などに模されて作られている。(ミュートス:「神話」の意)
[編集] サイバーエルフ
人間、及びレプリロイドのサポートとして作られたプログラム生命体。
ナース系(Nurse Type、ライフ増強&回復)、アニマル系(Animal Type、身体能力強化)、ハッカー系(Hacker Type、データ書き換え)の3種に分類される。エネルゲン水晶によって成長するエルフも存在し、成長する事で初めてその能力を発揮できるようになる。「ゼロ1」のみ、隠し要素としてレア系エルフ(ジャクソン、Jackson)が登場する。
基本的に、人間には見る事も触る事もできない(特殊なバイザーと手袋を装着することで可能)。 「ゼロ1」に登場したパッシィ(Passy)(※1)のように、意思を疎通できる者であれば会話をする事も可能らしい。 繁殖能力はないものの、性別や年齢という概念も一応は存在するようである。 サイバーエルフ・エックスのように「レプリロイドの魂」としても扱われている。
プログラム生命体とはいえサイバーエルフにも「死」は存在し、その能力を発揮すると消滅してしまう。
また、物理的攻撃によりダメージを受ける事もあれば、日光に触れると消滅してしまう特殊なケースも存在する。
「ゼロ3」では、シエルの研究の成果もあって持続的にエルフの能力が使えるようになる。 これまでの融合タイプ(フュージョン)から、装備タイプ(サテライト)への変更が可能となった為である(※2)。
さらに「ゼロ4」では、複数のエルフの能力をコピーして使用できる新型エルフの開発にも成功している。 ちなみに、新型エネルギー「システマ・シエル」もサイバーエルフの技術を応用したものである。
妖精戦争時代ではサイバーエルフを兵器として投入させる為の研究も行われていたらしく、 「ゼロ4」におけるプアエルフはその失敗作であり、放棄されたレプリロイドに取り憑いて攻撃してくる。
- マザーエルフ(Motherelf)
- イレギュラー戦争を終わらせるべく開発された、究極のサイバーエルフ。
- イレギュラー化したレプリロイドのプログラムを書き換え、正常に戻す機能を持っている。
- そして、サイバーエルフの始祖こそがマザーエルフであり、対イレギュラー戦争の切り札であった。
- サイバーエルフはシエルの祖先である女性が∑ウイルスの研究データを元に開発したものであり、(※3)
- その研究成果こそがマザーエルフであるが、後にバイルによってダークエルフへと改造される事となる。
- ダークエルフへと変化した際、レプリロイドを自在に操る為のコントロール機能が付加されている。
- (※1)オープニングにて、眠りについていたゼロを復活させたエルフ。その能力から彼女はナース系だと考えられている。
- (※2)余談ではあるが「ゼロ3」以降、各エルフの種類によって羽の形状が変化した。
- (※3)これに関してはあくまでも「初期設定」として紹介されているが、本編ではこのことに関しては触れていないので、本当かどうかは不明である。
[編集] 妖精戦争
「ロックマンゼロ2」から劇中に登場し、「ロックマンゼロ3」にて初めてその内容が明らかとなった。
イレギュラーによる抗争から、サイバーエルフを悪用した争いへの転換期を「妖精戦争」と定められている。
バイルの手によって破壊兵器となったオメガと、そのサポートとして改造されたダークエルフを用いてイレギュラー戦争の最前線で戦わせようとしたのが事の発端である。しかし、オメガによるイレギュラーの虐殺は結果として人類の60%、レプリロイドの90%の死滅という、イレギュラー戦争史上最悪の悲劇を生んだ。
ダークエルフのレプリロイドを自在にコントロールする能力を生かし、イレギュラー同士を戦わせる事で4年で戦争は終結する。また、ダークエルフのコピーとして製作されたベビーエルフも戦争に投入されているが、これは妖精戦争当時において、未だダークエルフの能力が不完全であったためではないかと推察される(ゼロ3において、バイルはベビーエルフの投入に関してあまり重要視していなかったため)。オメガにしても、バイルからすれば戦争当時は「完璧」とは言い難い出来だったようである。
最終的にエックスと、新たなボディ(コピーボディ?)で目覚めたゼロの両英雄によってオメガは破壊される(この戦争にアクセルやシグマ、VAVA、ライト博士やDr.ワイリーも関わっているかは不明)。 戦争終結後、ネオ・アルカディアは「人間であるバイルが引き起こした戦争」という事実を隠蔽するため、戦争に関するあらゆる資料をオメガ本体と共に宇宙船へ積み込み、宇宙へと追放した。オメガを完全破壊するのではなく追放、という処分になった理由は不明。 宇宙船は地球を周回するようにプログラムされていたほど監視体制は厳重であったようである。
バイルに改造されたダークエルフは、その体を2つに分けられ封印される。そのうちの半身は、ネオ・アルカディア最深部にそびえ立つ巨塔内にある封印装置ユグドラシルに収められる。ユグドラシルでの封印には、エックスが自らのボディを封印のキーとして使用した。
そして、戦犯であるバイルは当時の人間達の手によって、記憶の全てをデータ化、老いた体を再生させるアーマーを組み込まれ、心身共に朽ちる事を許されない「不死の刑」に処せられ、ネオ・アルカディアから追放される事となる。
[編集] 漫画版
別冊コロコロコミックにて、舵真秀斗が執筆。世界観を深く掘り下げるよりも、掲載誌の読者に「ロックマンゼロ」の知名度を広げることを目的に、読者の年齢層に合わせたオリジナルストーリーを展開(最大の違いは、ゼロが記憶喪失ではなく二重人格という点で、非戦闘時は非常に弱々しくなる)。それでも読者からの反応が低かったため、さらに後半はキャラクターのみを共有する、ほぼ完全なギャグ漫画へと路線変更した(これらの方針は編集部との話し合いにより決定したとのこと)。
オリジナルになった要因には、作者がアクションゲームが苦手でゲームを初作のオープニングステージで断念したため、という可能性も指摘されている。この点に関しては同様にアクションゲームが苦手であったロックマンXの岩本佳浩が高評価を得た例もあることから「もう少し何とかなったのでは」という意見もある。
[編集] 関連項目
- ロックマンシリーズ
- ロックマンXシリーズ
- ロックマンエグゼシリーズ(同時期発売のゲームソフト)
- ロックマンゼクス(本作品の次世代的ゲーム)
- SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS(SNKプレイモアの対戦格闘ゲーム。隠しキャラとしてゼロが使用可能。)
- 鬼武者(この作品のマルチ対戦アクションゲーム「鬼武者 無頼伝」の隠しキャラとしてゼロがプレイヤーとして使用可能。ゼロが唯一3D化された作品。ストーリーモードではノーマル、プロト、アルティメットの3種類にフォームチェンジできる。)
[編集] 外部リンク
- ロックマンゼロ サウンドトラック情報ページ
- ROCKMAN ZXロックマンゼロの続編的作品。内容の一部起用がみられる。
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