ロックマンX7
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ロックマンX7( - エックス7)は、2003年7月17日にカプコンから発売されたプレイステーション2専用のアクションゲームである。
シリーズ第七作。グラフィックが全て3Dとなった。また、本作から新キャラクターとしてアクセルが加わった。
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[編集] 概要
本作の最大の魅力であるゲーム構成の3D化についてだが、通常は2Dで表示され、特定の場面で3Dに変わるというシステムになっている。また、ボス戦時はストンコング戦、カラスティング戦、シグマ戦1以外はすべて3Dとなる。しかし、奥がよく見えず影からの攻撃でやられてしまう、視点変更が殆どできない(いざできても、さほど効果が無い)、真上からの視点でジャンプすると影が隠れてしまうために着地の際に自分の位置を把握しづらいなど、まだまだ改善の余地がある部分は多い。
アクセルの追加に伴って、ステージ選択時にエックス、ゼロ、アクセルから任意に2人選んで攻略に挑むダブルヒーロー制が採用された。ステージ攻略中やボス戦において選択した2キャラは何度でも交代ができるが、どちらかのキャラクターが死亡すると、パートナーの状態に関わらず1ミスとなる。また、エックスは最初から使うことができないが、特定の条件を満たせば使えるようになる(二周目以降は常時使用可能)。
3D化やダブルヒーロー制の他、基本アクションとしてエアダッシュの追加、X5、X6のようなマルチエンディングではなくキャラクター別のエンディングとなった、ゼロの武器がゼットセイバー以外にも登場する、レプリロイドのレスキューによって得られる強化チップの存在によって周回プレイといったやりこみのしがいが増すなど、過去のシリーズ作品とは一線を画して意欲的な要素が追加されている。これらの要素が本作のゲーム内容に貢献したとは必ずしも言い切れないが、次回作であるX8では様々な補完によって各部分が昇華していることから、もう少し煮詰められること評価の程も変わっていたはずであり、非常に惜しまれる部分である。
[編集] ストーリー
ロックマンX6の事件後、人類が安全な地下都市に移り住み、レプリロイドたちが荒廃した地上を復興するという作業は、順調に進んでいた。しかし、その一方でイレギュラーたちによる犯罪も増加の傾向を辿っていた。高性能レプリロイドにしてイレギュラーを取り締まる公式組織・イレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長を務めていたエックスは、力でイレギュラーたちを押さえつけることに疑念を感じ、平和的解決の手段を求めて第一線から退いてしまう。エックスが抜けることによってイレギュラーハンターは弱体化してしまう。それに代わり非合法ながらイレギュラーを倒す自警集団「レッドアラート」が台頭してくる。
ある日、事件現場に急行したイレギュラーハンターのゼロは、大型メカ二ロイドに追われている少年レプリロイド、アクセルと出会う。アクセルは、レッドアラートを抜けてきたと語るが、その真相は語らない。そこにレッドアラートのリーダー「レッド」から、アクセルの引渡しを求める通信が入ってきた。これがイレギュラーハンターとレッドアラートの戦いの幕開けとなる。
やはり、ここのラスボスもシグマである。
[編集] キャラクター
[編集] イレギュラーハンター
ハンターを通信などでサポートする者も含む。
- エックス- 声優:森久保祥太郎
- イレギュラーと戦うことに疑問を感じ、第一線から退いている。そのため、最初はプレイヤーとして使用できない。
- ゼロ - 声優:置鮎龍太郎
- 特A級ハンター。エックスの復帰を信じ戦い続けている。エックスが戦いから身を退いたため、しばらくはゼロとアクセルを使ってゲームを進めることとなる。
- アクセル - 声優:高山みなみ
- 製作者不明。新世代型レプリロイドのプロトタイプ。様々な銃の扱いに長け、相手の外見も性能もコピーする特殊能力・Aトランスを持っている。生まれてからレッドに拾われるまでの記憶を失っており、故に保護し育ててくれたレッドを親のように思っている。その恩を返すという意味合いも含めて、レッド率いるレッドアラートでは積極的に活動する。しかしある日、時が経つにつれてその活動が暴力的になってきたレッドアラートと、なによりレッドの変化に疑問を持つようになる。アクセルはこの事態の原因の究明と解決のため、レッドアラートを脱走し、イレギュラーハンターとして名高いエックスやゼロと共に活動することでその糸口を探ろうとする。
- 性格や行動パターンがやや幼く、無鉄砲なところがあるため、当初はエックスと衝突が絶えなかった。しかし時にそのシンプルな考えが、戦う事に迷うエックスを後押しする結果に繋がることもある。普段は表には出さないが自分の出生について気になっているらしく、独自で調べているらしい。
- エイリア - 声優:笠原留美
- レプリロイド工学の研究員だったがその幅広い知識を買われ、イレギュラーハンター本部勤めのオペレーターとして引き抜かれる。サポートは、ルート解析からボス戦のサポートまで幅広く行うことが出来る。
- 今作では苦悩の末に一時は前線からも退きながらも平和の為に戦おうとするジレンマに悩むエックスの事を心配し、陰ながら支える存在となっている。
- シグナス - 声優:鈴置洋孝
- イレギュラーハンター総監。戦闘能力は高くないが、現存するレプリロイドでは世界最高の精密度を誇るCPUを搭載し、その卓越した頭脳でハンター組織を指揮統括する。
- ライト博士
- ロボット工学の父とよばれる存在。エックスの開発者である。100年前にロックマンを作った人物でもあり、その発展・進化型としてエックスを開発したらしい。エックスのパワーアップパーツの製作者でも在り、エックスが戦いに身を投じる時はパーツを与え彼のサポートを行う。
- 100年前に死んだはずなのだが、Xシリーズの世界の状況を把握しているため、カプセルを通じネットワーク上で、プログラムとして生きていると推測されている。今作ではエックス以外のキャラクターではパーツを受け取れない。
[編集] レッドアラート
アクセルが所属していた自警集団。非合法組織で、独自にイレギュラーを処分していた。エックスが現役引退しイレギュラーハンターが弱体化した頃から台頭し始めた。レッドのカリスマ性に惹かれた者達が自然に集結して結成された模様。上下関係はない。今回ボスキャラクターとして登場するレプリロイドは、全てレッドアラートに所属する。
- レッド - 声優:大塚明夫
- レッドアラートのリーダー。兄貴肌で仲間達からの信望が厚く、見ず知らずのアクセルを大切に育てていることから、優しい一面も備えているようである。
- イレギュラーハンターなど正規の組織の影で活動するレッドアラートだが、リーダーであるレッドはその活動にはポリシーを持ち、必要以上の活動を行わないように心がけていた。それでも非合法という枷がイレギュラーハンターなどに悪い印象を抱かれる要因にはなっていたが、一般のレプリロイドに一目置かれる存在にまでのし上がったことから、その考えはしっかりと組織に伝わっていたようである。
- しかしその頃、組織の強化を考えていたときにシグマと出会う。当初はシグマの技術を買い、言われるままにアクセルを利用してDNAデータを集め、順調に組織を強化していた。しかし、その代償として部下の活動は暴力的になり、心がけていたポリシーに反する行動をとり始める。このことを危惧したレッドはシグマの協力を絶とうとするが、既にレッドの部下達はシグマの手中に取られていた。
- なお、ゲーム内でのレッドとの戦闘はかなり足場が悪く、レッドの耐久力も高めに設定されており、プレイヤーに高難易度の持久戦を要求するものである。また足場以外に着地すると全て一撃死判定となるため、歴代のボス戦でも際立って難易度が高い。
[編集] イレギュラー
- シグマ - 声優:麦人
- かつては、イレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長でエックスとゼロ(当時)の上司だった最強のレプリロイド。高い戦闘能力と優秀な頭脳を併せ持ち、多くのレプリロイドから慕われていた。ケイン博士の最高傑作でもある。
- ハンター時代、謎の赤いイレギュラー(ゼロ)によるハンター惨殺事件が多発。自ら鎮圧するため赴いた。当初は優位を保っていたが徐々に劣勢になり焦りを見せた所、左腕を引きちぎられ破壊される寸前まで追い詰められる。ところが突如ゼロが苦しみ始めたスキを付いて額のゼットブレインを破壊(この瞬間にゼロウイルスに感染しイレギュラー化したと解釈するファンもいる)辛くも勝利を収めた。
- ある日突然、イレギュラー化してしまい、レプリロイドのための世界を創造するために反乱を起こす。
- 彼の計画はエックス達に何度も阻止され破壊されるが、エックスとゼロに対して憎しみを抱き何度も甦る。過去エックスに関しては成長の可能性を知ってはいたものの、自分の脅威とはならないだろうと安易な気持ちでいたのだが、以後何度も敗北した事により興味を示すようになる。始めは人型で戦うが、破壊されたら大型化するといったパターンがX7まで続いた。ゼロが最後のワイリーナンバーズである事など知っている事から、エックスとゼロの秘密について何か知っているのではないかと思われる。
- 本作ではレッドに接触し、コピー能力を有したアクセルを利用して「レッドアラートの強化」と偽りエックスとゼロのDNAデータの収集を計画する。
- 前作では瀕死の状態で登場したにもかかわらず本作では異様なまでに活発であり、特にゲーム終盤で彼が発する「何度でも!何度でも!な・ん・ど・で・も!蘇ってやる!」という台詞は一種の名(迷)台詞となっている。
- 今回の第2形態はなぜか和風であり、般若の面のようなものを着けて和服を着ている。
- アルス
- オープニングムービーに登場するイレギュラーの一人。特S級の非合法品"ウィルスプログラムΣ-02"の取引をシーダと行っていたが、その目論見はレッドアラートのスナイプ・アリクイックによって察知されており、シーダの姿に変身したアクセルの手によって呆気なく処分されてしまった。
- シーダ
- オープニングムービーに登場するイレギュラーの一人。"ウィルスプログラムΣ-02"の取引を行うべく特別再開発指定区のとあるビルにてアルスと接触するが、二人の計画を察知し潜入してきたアクセルの手で処分されDNAコアを奪われる。
[編集] ボスキャラクター
[編集] 8大ボス
倒すと各ボスキャラクターに対応した特殊武器・必殺技を入手する。
- 狂乱の炎纏いし戦士 フレイム・ハイエナード - 声優:高木渉
- レッドアラート所属のハイエナ型レプリロイド。イレギュラー化がかなり進行しており、常に体の変調に苦しみ会話すらまともに出来なくなっている。物資運搬用の巨大ガゼル型メカニロイドを利用して、コンビナートを占拠した。分身して相手を撹乱(かくらん)し、多方向からのコンビネーション攻撃を仕掛ける。
- 無垢な暴れん坊 バニシング・ガンガルン - 声優:笠原留美
- レッドアラート所属。カンガルー型レプリロイド。グループの中でも最年少で子供のような性格だが、カンガルーに見立てた専用ライドアーマーを自由自在に乗りこなし、仲間からも信頼されている。アクセルをライバル視している節があり、その口調は荒い。ライドアーマーに乗っているが故に体力が事実上通常ボスに比べ1.5倍以上ある。
- 驀進熱血漢 ヘルライド・イノブスキー - 声優:玄田哲章
- 通称、総長。イノシシ型レプリロイド。荒々しい性格で、自らバイクに変形して走り回る。そのため、エックス達から暴走族呼ばわれされている。タイマン勝負がしたいと言うが、部下に援護させる大嘘吐き。ある意味、ウオフライより卑怯だといえる。ゼロにロードアタッカーズ(X1の雑魚キャラ)、ロードライダース(X2の雑魚キャラ)の残党の暴走族と間違われ激怒する。エックスかアクセルで弱点攻撃をした時の台詞は必見(?)である。
- 踊る暗殺者 トルネード・デボニオン - 声優:高木渉
- レッドアラート所属。タマネギ型レプリロイド。ラジオタワー(日本にあるらしい。)を占拠し、自分の踊りを世界中に放送しようとした。他人を笑わせることに生きがいを感じる暗殺者だが、アクセルには「レッドも怒ってモニターを壊すだろう」と言われ、ゼロにはあっさり無視されてしまった。エックスに対してはDNAデータのパワーアップの副作用による自己喪失におびえており、自らを止めてほしいと頼む。
- 蒼海からの追跡者 スプラッシュ・ウオフライ - 声優:鈴置洋孝
- レッドアラート所属。トビウオ型(テッポウウオ型という説もある)水陸両用レプリロイド。狡猾、卑怯な性格で、海に潜り相手の後ろから襲い掛かる。放棄された大型戦艦に居座って薙刀を持ち、大海を暴れまわる。
- 電子迷宮の管理者 スナイプ・アリクイック - 声優:麦人
- レッドアラート所属。アリクイ型レプリロイド。見かけによらず高年齢。知性派で仲間内でも一目置かれる長老的存在。全てのレプリロイド同士の争いを記録しており、ゼロの過去について何か知っているらしい。戦闘では様々な武器のデータを召喚して装備するため、見かけによらず火力が高い。
- 深緑の豪腕鉄人 ソルジャー・ストンコング - 声優:玄田哲章
- レッドアラート所属。ゴリラ型レプリロイド。硬石のガイアシールドと剣を装備している。荒くれ者の多いレッドアラートに於いて哲人と讃えられし歴戦の士。武人肌で正々堂々とした戦いを好む。
- 黒翼の好敵手 ウィンド・カラスティング - 声優:森功至
- レッドアラート所属。カラス型レプリロイド。落ち着いた性格で、組織内ではアクセルとは切磋琢磨する良きライバルで仲が良かったらしい。片手に一本ずつ短剣を持ち、巧みに使いこなす。
[編集] 大ボス
- メガ・スコルピオ
- レッドアラート所持の、サソリ型巨大メカニロイド。脱走したアクセルを追跡し、暴れ回った結果、復興した都市は再び被害を被った。テールショット、グランドサークルが主な武器。尻尾を破壊すると、テールショットの代わりとしてハサミを使った攻撃(シザース攻撃)を行う。
- モルボーラ
- パレスロードに立ちはだかる、トンネル工事用のモグラ型メカニロイド。ロックマンXに登場したモルボーラーの後継機と思われる。ただしローラーのトゲはなくなっている。ステージ開始時点で登場するが、その時点ではダメージを与えられないため、ひたすら逃げなければならない。ローラーカッター、突進、レーザーで戦う。
[編集] 中ボス
- ガードドア
- オープニングステージに登場する。四隅にある色が変わっていないクリスタルを全て攻撃すればドアが開く。
- 戦闘機
- バトルシップに登場する、鳥型の戦闘機。空母上に敷かれたレールに乗って動き回りながら攻撃してくる。
- ビッグレイ
- 大型のビーム砲台で、全部で2基が配備されている。ビームの威力は高いが、潜れる死角も多い。
- バーディ
- ビッグレイを倒すと現れる、鳥型のレプリロイド。常に空中に飛び回り、突進や爪で攻撃してくる。
- ビーブレイダー
- ロックマンXに登場したメカニロイド。基本的な性能は変わっていない。真下から攻撃すれば簡単に破壊できる。
- 人型艦橋
- 艦橋の上に人型ロボットの上半身が付いている。砲台を破壊するか、一定の間隔でロボットが火球を放ってくる。
- ヤドカリ
- ラジオタワーに登場する。ミサイルや火炎、回転刃で攻撃してくる。緑色のコアが弱点。
[編集] エックスの特殊武器
エックスは、初期装備のエックスバスター以外に8ステージの各ボスを倒すと、そのボスが所有する特殊武器を入手できる。また、その殆どはアームパーツの入手によりチャージが可能になる。
左が入手する特殊武器名、右がそれを所有するボス名。
- サークルブレイズ - フレイム・ハイエナード
-
- 通常 - 着弾点で円陣状に爆発する炎を放つ武器。爆発後の爆風によって周囲の敵を巻き込むことができる。見た目より射程距離は短い。
- チャージ - 通常と同じく炎を放つが、着弾後の爆発の回数と範囲が増し、攻撃範囲が広くなっている。
- エクスプロージョン - バニシング・ガンガルン
-
- 通常 - 前方近距離に強力な衝撃波を発生させる。攻撃判定が現れるまで多少のラグがある。攻撃力は特殊武器の中でも最大で、これを弱点とするボス以外にも大ダメージを与えられるが、そのゲージの消費量は半端ではなく、初期状態の武器エネルギーでは1発しか撃てない。
- チャージ - エックスを中心に、上下左右前後、計6方向に衝撃波を発生させる。攻撃範囲は増したが、射程は相変わらずである。
- ボルトルネード - トルネード・デボニオン
- スプラッシュレーザー - スプラッシュ・ウオフライ
- ガイアシールド - ソルジャー・ストンコング
- ウィンドカッター - ウィンド・カラスティング
- スナイプミサイル - スナイプ・アリクイック
-
- 通常 - ロックオンした敵を追尾するミサイルを発射する。ロックオンしていない場合は正面へ水平に飛ぶ。敵を貫通するが、地形に当たると消滅する。攻撃力が高い。
- チャージ - ミサイルを三発同時発射する。爆発後に爆風を放つ効果が加わっており、多くの敵を巻き込むことができる。
- ムービンホイール - ヘルライド・イノブスキー
-
- 通常 - 地面に沿って進むホイールを発射する。敵を貫通しながら連続でダメージを与え。一定時間経つか、天井に当たると消える。穴の手前に来るとそこで一旦止まってから前進して落ちる。
- チャージ - 通常のムービンホイールに、大きくバウンドしながら進むホイールを2つ追加して発射する。バウンドするホイールは一定時間経つか、敵に命中すると爆風を発生させる。
[編集] ゼロの武器
本作では、特定のボスを倒すことでゼットセイバー以外の武器が使用可能となる。
- Vハンガー(X7)
- 両手に持つ短剣状の武器。左右交互に振り回して攻撃する。最大5回攻撃が可能で隙が少ないが、リーチがとても短い。
- Dグレイブ(X7)
- ドゥルガーグレイブ。薙刀状の武器。3連撃が基本で中~遠距離への攻撃を得意とする。遠距離への攻撃手段に乏しいゼロにとっては貴重な武器である。しかし、振りの遅さもあり、中~遠距離とはとてもいえない(飛影刃を連発した方が遠くまで届き強力)
[編集] ゼロの必殺技
ゼロは、ボスを倒すと必殺技(一部、特殊武器)を会得する。エックスとは違い、その大半は武器ゲージを消費せずに使用することができる。また、技の多くはコマンド入力によって発動する。デフォルトの設定では、通常攻撃ボタンが□ボタン、特殊攻撃ボタンが△ボタン、ターゲットチェンジボタンがR2である。
左が入手する技名、右がボス名。
- 破断撃(はだんげき) - バニシング・ガンガルン
- 地上で特殊攻撃ボタン:武器を振り下ろし、そこから発生する衝撃波で敵を攻撃する。
- 斬光輪(ざんこうりん) - ヘルライド・イノブスキー
- 歩きながら特殊攻撃ボタン:車輪状のエネルギー弾を発生させ、敵を攻撃する。弾は地形に沿って移動する。
- 水烈閃(すいれつせん) - スプラッシュ・ウオフライ
- 地上で特殊攻撃ボタン:Dグレイブ装備時にのみ使用可能。前方中距離に向かって、水のエネルギーを纏ったDグレイブを突き出す。
- 双燕舞(そうえんぶ) - ウィンド・カラスティング
- 地上で特殊攻撃ボタン:Vハンガー装備時にのみ使用可能。Vハンガーを投げて攻撃する。ブーメランのような軌道で敵に向かう。
- 雷神昇(らいじんしょう) - トルネード・デボニオン
- ダッシュ中に特殊攻撃ボタン:ダッシュ中に雷をまとった竜巻を発生させつつ上昇する。対空技も兼ねる。
- 飛影刃(ひえいじん) - スナイプ・アリクイック
- ジャンプ時に特殊攻撃ボタン:追尾能力のある光の矢を発射し、敵を攻撃する。
- 爆炎陣(ばくえんじん) - フレイム・ハイエナード
- 地上でターゲットチェンジボタン:大爆発を起こし、周囲の敵にダメージを与える技。作品中、唯一武器エネルギーを消費するが、その消費量は半端ではない。
- 獄門剣(ごくもんけん) - ソルジャー・ストンコング
- 地上で通常攻撃ボタン押しっぱなし:Zセイバーを構え、敵の体が触れた瞬間にカウンター攻撃を繰り出す技。発動中は、前方特定部位が無敵になる。
[編集] アクセルの武器
[編集] 初期装備
- アクセルバレット
- アクセルの初期装備。攻撃はX7では単発だが、X8では自動連射ができる。また、X8ではクラッキング効果も付随している。
- コピーショット
- チャージ後に弾速の遅い弾を発射する。この弾で特定の敵を破壊すると、DNAコアを落とす。画面内に1発しか発射できないため、ボタンを押しっ放しにしても銃を構えるモーションになるだけ。アクセルバレット装備中のみ、特殊武器ボタンでコピーショット。
- Aトランス
- DNAコアを取って敵の姿に変身すること。この間、その敵の特殊能力を使用することができる。
[編集] 特殊武器
X7以降正式に使用キャラとなったアクセルは、初期装備のアクセルバレット以外に、各ボスを倒すとエックスが取得する特殊武器以外に、そのボスが所有する武器を入手できる。ただしアクセルの場合、特殊武器のチャージができない。
左が入手する特殊武器名、右がボス名。
- ダブルバレット - フレイム・ハイエナード
- サークルブレイズと同時に入手できる二丁拳銃。連射能力が向上するが、精度が多少低下する。
- Gランチャー - バニシング・ガンガルン
- エクスプロージョンと同時に入手できる大型バズーカ。大型のエネルギー弾を放つ、火力の乏しいアクセルにとっては重要な武器。連射が効かないという欠点があるが、それをカバーするほどに高い攻撃力を持つ。
- レイガン - トルネード・デボニオン
- ボルトルネードと同時に入手できるレーザーガン。レーザー状の弾を放つ。攻撃力は低いが連射が効き、貫通する性能があるので多くの敵を巻き込むことができる。
[編集] アーマーパーツ
各部位に装備する『パーツ』の要素と、全部位を集めることによって完成する『アーマー』の要素を複合した、アーマーパーツが登場する。全部位を集めることで、ノーマルアーマーを元に飛行能力を高めたグライドアーマーが完成する。原点に帰り個別パーツ制に戻された。パーツを全て集めるとプレイヤーセレクト画面に「グライドアーマー」が加わり、アーマーを装備していない通常のエックスと、グライドアーマー装備のエックスのどちらで出撃するかを選択できるようになる。
[編集] グライドアーマー
- ヘッドパーツ
- アイテムを引き寄せる範囲が広がる。
- フットパーツ
- グライド飛行が使用可能になる。空中でジャンプボタンを押す事で、ゆっくりと高度を下げながら進む滑空飛行ができる。飛行中、ジャンプボタンか武器ボタンを押せば中断できる。飛行しながらのチャージは可能である。
- ボディパーツ
- ダメージを半減する。一部の吹っ飛びを防ぐ。ギガクラッシュが使用可能になる(用途はX2とほぼ同じ)。
- アームパーツ
- チャージショットの形が変わる。射程が伸び、フルチャージで発射すると追尾弾2発が同時に発射される。特殊武器のチャージもできるようになる。
[編集] ライドアーマー
今作ではプレイヤー用として2種類、敵キャラ用として2種類のライドアーマーが登場する。
- ゴウデン
- 右手のショットと背中のキャノンショットが使用可能な遠距離戦闘用ライドアーマー。ダッシュしながら前方にシールドを張っての体当たり攻撃も可能。漢字で書くと「轟電」だろう。
- ライデン2
- ロックマンX4に登場したライデンの後継機。4本足になった。ドリルアームによるパンチ攻撃と、ダッシュしての踏み潰し攻撃、飛び上がって着地と同時に爆発するスプレッド攻撃が使用可能な近距離戦闘用ライドアーマー。漢字で書くと「雷電」だろう。
- プロトライド
- 敵として登場する、トンネルベース作業用ライドアーマー。ランナーボムが乗り込み、戦闘用として使われた。ダッシュパンチで攻撃してくる。
- ボクシング競技用ライドアーマー
- バニシング・ガンガルンが使用する、カンガルー形ライドアーマー。素早いジャンプによる移動や、ダッシュパンチを得意とする。
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『CODE CRUSH』
- 作詞:愛内里菜 作曲:五大ゆり 編曲:corin. 歌:愛内里菜
[編集] エンディングテーマ
- 『LAZY MIND』
- 作詞:Showtaro 作曲:井上日徳 編曲:井上日徳 歌:森久保祥太郎
[編集] 評価
3D化や新キャラクターのアクセルの登場など、PS2へのハード移行に伴って意欲的な一面が見受けられる。しかし肝心のシステムの方は未完成と捕らえざるを得ない部分が多く、アイデアが裏目に出てしまった事は否めない。また、前述の通りハード移行後の第一作目ということで、以降の作品の商業的一面に非常に大きな影響を与えてしまったことも残念である。
しかし、シリーズの3D化は後の作品の方向性を見出す起因となり、アクセルも今では人気キャラとしての地盤を固めると共に、キャラクター群の相関にかつての作品にはない新鮮味を持たせる効果を与えた。もちろんこれらの点で本作を擁護しきれるとは言い難いが、一概に失敗作として割り切るには惜しい部分がある事も確かである。
主に挙げられる批判部分は以下参照。
- カメラワークが悪い。手前に穴があっても反対側が見えないのでどこまでジャンプしていいか分からなかったり、曲がるまで奥が見えない曲がり角があるなど、自動視点にしては見づらい場所が多い。
- ダッシュ壁蹴りが途中で失速する。具体的には、勢い良く蹴って壁から離れるまでは良いが、そこから突然通常の壁蹴りと同じ軌道になってしまう。これはあまりに操作感が悪く、ただ上に登るだけでも難しい。
- アクセルのコピーショットについて、チャージしないと撃つことすらできない。威力が通常弾一発分しかないのにこれでとどめを刺さないとDNAコアが出てこないので、使い辛い。
- リアルさの追求か、ゼロのゼットセイバーの振りが遅い(従来に比べて間隔が1.5倍ほどに長くなった)。これは結果的には近距離戦用武器の欠点であるスキが増大することとなり、パワーアップチップによる攻撃回数の増加でさらに顕著になる。
- ゼットセイバーの攻撃回数は最大で6回まで増えるが、ボス以外の敵はどれも6段目を繰り出すまでにやられてしまうので必要性が薄い。
- グライドアーマーの各性能が凡的。
- 救助レプリロイドが敵の攻撃を受けると一撃でやられてしまう。これもリアルさ追及のための仕様かもしれないが、救助レプリロイドはプレイヤーキャラの強化アイテムを持っているため、死んだら二度と出現しない仕様も相まって神経質にならざるを得ず、攻略に集中できない。
- 会話のテンポが不自然である。
- メニュー画面で「はい/いいえ」の確認メッセージが多く、テンポが悪い。しかもカーソルの初期位置が全て「いいえ」である。
- 文章自体も一切スキップできない。
- エックスが最初から使えない。斬新な試みではあるものの、パワーアップチップとの関係やパーツ取得の都合により、最終的には主人公が一番弱い状態で戦いに加わることになってしまう。一応は早くに参加させることも可能だが、万人受けする条件ではない。ただし、クリアデータをロードした2周目からは最初から使用可能。
- 過去作に比べ、エックスの性格が偽善的感情を露骨に表すものになっている。その部分をフォローする一面があるならまだしも、結局は戦いによる解決に赴き、ウオフライには馬鹿にされ、カラスティングには切り捨てられる始末である。苦悩しながらも戦う主人公を表現する事自体を批判するのではなく、その表現方法に問題がある。
- シグマの扱いが粗い。過去作のバックストーリーも無く平然とした姿で現れた上、初期の頃の紳士的且つ威厳のある口調は見る影もなく、キャラクターの崩壊を思わせるただ闘いを楽しんでいるだけのようなセリフも多く、親しみやすいキャラになってしまった。
[編集] 外部リンク
- ロックマンX7(カプコンによる公式ページ)
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