ロバート・ウッズ・ブリス

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ロバート・ウッズ・ブリス

ロバート・ウッズ・ブリス（Robert Woods Bliss, 1875年 8月5日 - 1962年 4月19日）は、アメリカ合衆国の外交官、政治家。

[編集] 生い立ちと家族

1875年 8月5日、ブリスはミズーリ州セントルイスにおいて、弁護士ウィリアム・ヘンリー・ブリス (William Henry Bliss) とアニー・ルイーズ・ウッズ (Annie Louise Woods) の息子として誕生した^[1]。ブリスはバージニア州、ミネソタ州、マサチューセッツ州の私立学校で学んだ。ブリスは1896年にハーバード大学に入学し、1900年に卒業し学士号を取得した^[2]。

1908年 4月14日、ブリスはニューヨークのブルックリンにおいて、ミルドレッド・バーンズ (Mildred Barnes) と結婚した^[1]。

[編集] 外交職員として

ブリスはハーバード大学卒業後、合衆国が統治するプエルトリコ政府で事務官となった^[3]。その後ブリスは1901年から1903年まで、プエルトリコ総督ウィリアム・ヘンリー・ハントの個人秘書を務めた。ブリスは1903年に国務省の採用試験を通過すると、イタリアのヴェネツィア領事として配属された^[2]。

1904年、ブリスはロシア帝国のサンクトペテルブルク大使館で二等書記官となり、1907年 1月まで駐在した^[3]。その後ブリスは1907年から1909年までベルギーのブリュッセル公使館で書記官を、1909年から1912年までアルゼンチンのブエノスアイレス公使館で書記官を務め、1912年から1916年までフランスのパリ大使館で書記官を務めた。ブリスは1916年から1920年までフランスのパリ大使館で参事官を務めた。また1918年、ブリスはオランダのハーグ公使館で臨時の代理公使も務めた^[2]。

[編集] 国務省での活動

1920年、ブリスはワシントンD.C.に呼び戻され、国務省の西ヨーロッパ担当部で部長に就任した^[3]。1921年 3月、ブリスはウォレン・ハーディング大統領から第三国務次官補に任命された^[4]。ブリスは1921年から1922年にかけてのワシントン会議において議定書の管理を担当し、また外交団による調査委員会の議長も務めた^[3]。

1923年 1月30日、ブリスはハーディング大統領から駐スウェーデン公使に任命された^[5]。ブリスはスウェーデンのストックホルムに赴き、1923年 8月8日に信任状を奉呈して着任した。ブリスは1927年 3月15日に同公使を退任した。1927年 2月17日、ブリスはカルビン・クーリッジ大統領から駐アルゼンチン大使に任命された^[6]。ブリスはアルゼンチンのブエノスアイレスに赴き、1927年 9月9日に信任状を奉呈した。ブリスは1933年 4月29日に同大使を退任し、合衆国に帰国した。

[編集] 晩年

ブリスは合衆国に帰国後、国務省を離れ、ワシントンD.C.のダンバートン・オークスに隠居した。1939年、ブリスはハーバード大学の監督委員会の委員に選任され、1945年まで同委員を務めた。ブリスは1940年に居住地をカリフォルニア州サンタバーバラのカサドリンダに移し、それまで居住していたダンバートン・オークスの土地をハーバード大学に寄付した。1942年、ブリスはワシントンD.C.に戻り、Q番街28丁目に居住した^[2]。

1942年、ブリスは国務省文化関係部の顧問となり、1944年に国務長官の特別補佐となった。そして1945年、ブリスは公職を退いた。1951年、ブリスはハーバード大学から名誉芸術博士を授与された^[2]。

1962年 4月19日、ブリスはワシントンD.C.の自邸で死去した。ブリスの遺体はワシントンD.C.のダンバートン・オークスに埋葬された^[7]。

[編集] 参考文献

官職
先代: ヴァン・サントヴォード・マール＝スミス	アメリカ合衆国第三国務次官補 1921年 3月16日 - 1923年 5月3日	次代: ジョシュア・バトラー・ライト
先代: アイラ・ネルソン・モリス	スウェーデン駐箚アメリカ合衆国特命全権公使 1923年 8月8日 - 1927年 3月15日	次代: リーランド・ハリソン
先代: ピーター・オーガスタス・ジェイ	アルゼンチン駐箚アメリカ合衆国特命全権大使 1927年 9月9日 - 1933年 4月29日	次代: アレクサンダー・ウェッデル