世界平和教授アカデミー
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世界平和教授アカデミー(せかいへいわきょうじゅ- 、Professors World Peace Academy、略称はPWPA)は「統一教会(統一協会)」系の学際的学術団体。1974年9月28日創設。本部は東京都 港区南青山。季刊誌『世界平和研究』を発行。初代会長は松下正寿(元立教大学総長)。現在の代表理事は東京大学名誉教授の山口彦之。
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[編集] 概略
世界平和教授アカデミーは統一教会(統一協会)の創始者で教祖である文鮮明の提唱で設立された。同じく統一教会系列の反共主義の政治団体、国際勝共連合と連携した活動を行なって来ている。
1980年代には日本の保守派の学者を動員し、日本の国家目標についての研究、「ナショナル・ゴール(国家目標)研究」(NG研究)というプロジェクトを推進し、その成果を『国際化時代と日本―一〇年後の国家目標』(1980年に改訂新版)として出版。
また、近年はインテリジェント・デザイン説を提唱する「創造デザイン学会」を主催している。「インテリジェント・デザイン」説は高度の知性を持った存在がこの宇宙や生命を設計したとする学説で、キリスト教の創造主たる神を科学的に論じようとする試みだとされ、母体である統一教会の影響が指摘されている。 米国PWPAはアメリカにあるブリッジポート大学の運営にかかわっている。年間予算の多くはニューヨークに本部がある「国際文化財団」(初代理事長は文鮮明の側近、朴普熙、日本における会長は日本の統一教会と国際勝共連合の会長兼任していた故・久保木修己)からの援助だという。
[編集] 沿革
- 1974年
- 1976年
- 「10年後のナショナル・ゴール研究」と題する政策研究を3年間行なう。約二千人の学者が参加。
- 1979年
- 10月 政策研究の内容を『国際化時代と日本―10年後の国家目標』という本にして、各界に提言。
- 1985年
- 1988年
- 国際会議を開催。韓国、中国の学者たちと「アジア共同体」構想について議論。
- 1990年代
- 日本の生存と世界への貢献の道を模索する「グローバル・ゴール研究」を行ない、その成果を『精神革命への挑戦―地球時代宣言』として出版。。
- 1997年
- 「日本人の新しい目標」に関する研究成果を提言として橋本龍太郎首相(当時)に提出。
- 2000年
- 1月 高等教育に関する研究の成果を『「新しい道徳教育」への提言―「人格教育」をどう進めるか―』として出版。
[編集] 主なメンバー
[編集] 参考文献
- 川口勝之『人間の内面的な感性の表現の研究 ―脳の情報処理よりみた次期社会の総合システム―』世界平和教授アカデミー
- 上寺久雄監修・山口彦之編集『新しい道徳教育への提言―「人格教育」をどう進めるか―』世界日報社
- 世界平和教授アカデミー(著)『国際化時代と日本 再訂版』善本社 1983年12月 ISBN:4793900976
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 世界平和教授アカデミー 公式サイト
- PWPA Internatinal
- [1] はてなダイアリーキーワード
カテゴリ: 統一教会(統一協会) | 学術団体