千葉都市モノレール1000形電車
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1000形電車(1000がたでんしゃ)は、千葉都市モノレールの懸垂式モノレール車両。
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[編集] 概要
同社が開業した1988年(昭和63年)3月から使用を開始した。
当初はスポーツセンター駅・千城台駅間のみが開通したが、後に他の区間が開通されるのに伴い、車両も増備された。その車両の一部では、前面および側面の行先表示器は字幕式からLED式とされ、車椅子スペースが設けられるなど、若干の改良がなされている。
東日本旅客鉄道(JR東日本)などの車両と同様に、優先席付近のつり革を黄色い三角形のタイプに交換している。
2両編成での使用が基本だが、沿線のイベント等による混雑が予想される時は、2両編成を二組連結して4両編成として運用する。ワンマン運転だが、4両編成での運用時に限り車掌が乗務する。中間車は存在しない。
同社では車体ラッピング広告や、座席モケットへの広告印刷を積極的に行っている。
初期に製造された車両は残り数年で耐用年数に達する為、2009年度(平成21年度)以降、順次新型車両に取り替えられる予定である。
[編集] 特徴
- 車体はアルミ合金製の軽量・不燃化構造。
- 座席は全席モケット張りのロングシート。
- 冷暖房を完備。
- 増備車両では車椅子スペースを設置。
- 客用ドアは両開き式で、1車両につき片側2か所。
- 次駅案内等は自動放送で行うが、終点・乗換駅等では運転士が放送することもある。
[編集] 諸元
- 形式:サフェージュ式懸垂型モノレール
- 最高速度:65km/h
- 起動加速度:3.5km/h/s
- 車体長:14.8m(2両編成 30.2m 4両編成 60.4m)
- 自重:制御電動車 21.5t/両
- 電気方式:直流1,500V
- 制御方式:電動カム軸式抵抗制御
- 台車:ゴムタイヤ空気バネ式 2軸台車
- 定員:79人(座席42人、立席37人)/両
[編集] 安全設備
- ATCによる列車制御。
- 安全鋼索を設けた二重安全構造の懸垂装置。
- パンクした走行輪の代用を果たす走行補助輪。
- 事故車から救援車へ乗客を移乗させる為の縦取り・横取り装置。
- 地上に脱出する為の脱出シート。
- 停電時に次駅まで走行可能となる非常用バッテリー。
- 列車無線装置。
[編集] 出典
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