名鉄豊田線
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豊田線(とよたせん)は、愛知県豊田市の梅坪駅から愛知県日進市の赤池駅までを結ぶ名古屋鉄道の鉄道路線。開通当初は、豊田新線(とよたしんせん)と称していた。
名古屋への通勤・通学路線でもある。全線が立体交差で踏切が存在しないが、すべて高架という訳ではなく、地形に合わせ、トンネルや掘割なども多数ある。
名鉄三河線の豊田市駅まで全列車が直通運転する。このため、三河線の梅坪駅~豊田市駅間は複線化されている。なお、赤池駅は名古屋市交通局が管理しているため、旅客案内上は無人駅となっている。
運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)で、さらに加算運賃を適用する。
目次 |
[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
名古屋市営地下鉄鶴舞線を経由する相互直通運転を行い、豊田市駅と上小田井駅の間を往復する運行を基本とする。但し、平日早朝と深夜、および土曜、休日には名鉄犬山線犬山駅方面まで直通する列車がある。昼間時間帯は毎時4本(平日15分毎、土休日12分または18分毎)であるが、朝夕は増発される。
毎年夏に行われる豊田おいでんまつりの最終日のみ赤池駅発着の臨時列車が運行される。
[編集] 利用状況
愛知県の統計によれば、一日平均、2006年度は20,232人(1キロあたり1,331人)の利用があった。
[編集] 車両
[編集] 自社車両
[編集] 乗り入れ車両
[編集] 歴史
1927年設立の新三河鉄道が八事~挙母(豊田)間の鉄道敷設免許を取得したのが起源である。同社は名古屋市東部で路面電車(後に名古屋市電へ譲渡)を運行していた尾張電気軌道を合併し、親会社の三河鉄道と連携して、名古屋~挙母~岡崎間の連絡を目指したが結局果たせず、敷設免許は三河鉄道を経て名古屋鉄道が引き継いだ。戦後しばらく日の目を見なかったが、1979年に名鉄が開業させた。
なお、名鉄は本来免許通り八事までの建設を計画していたが、都市交通審議会で名古屋市内の天白まで公営地下鉄を建設する事が答申された事と、用地買収の過程で市交通局の車庫を日進町(現在、日進市)赤池地区に確保する必要が出て来たため、名鉄と名古屋市が協議を行い、八事~赤池の免許を名古屋市に無償譲渡し、その見返りとして瀬戸線の東大手~栄町の免許を得たという経緯がある。また、同線の試運転にはモ805+ク2313の2両編成が使われたが、その車両は豊田市の鞍ヶ池公園に静態保存されている。
- 1979年(昭和54年)7月29日 豊田新線として梅坪~赤池間が開業。名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互直通運転開始。
- 1986年(昭和61年)9月29日 豊田線に改称。
- 1993年(平成5年)8月12日 鶴舞線の全通により犬山線と相互直通運転開始。
- 2003年(平成15年)10月1日 トランパス導入。
[編集] 加算額
新線であるため、建設費を回収するためにキロ程で算出された運賃に加えて加算額を加算する。普通運賃(大人)への加算額は、営業キロに応じて下表の通りとなっている。
しかし、地下鉄線と合算すると割高感があり(例:2006年7月時点で伏見~豊田市は地下鉄290円 + 名鉄500円 = 790円)、これを少しでも解消すべく、また建設費の回収も進んで来ている事から、2006年12月16日より普通運賃で10~50円引き下げられた(伏見~豊田市は地下鉄290円 + 名鉄450円 = 740円となった)。
なお、犬山線上小田井駅以遠(一部列車が地下鉄鶴舞線経由で直通)との通過連絡は設定されていない(この「加算運賃」の存在があるためといわれる。また、名古屋本線経由の運賃との関連も指摘される)。
営業キロ | 加算額 |
---|---|
0.1キロ~ 2.9キロ | 20円 |
3.0キロ~ 5.9キロ | 30円 |
6.0キロ~ 8.9キロ | 40円 |
9.0キロ~11.9キロ | 50円 |
12.0キロ~15.2キロ | 60円 |
[編集] 駅一覧
普通列車のみ運行。全列車各駅に停車。
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
梅坪駅 | 0.0 | 名古屋鉄道:三河線 | 愛知県 | 豊田市 |
上豊田駅 | 2.0 | |||
浄水駅 | 3.8 | |||
三好ヶ丘駅 | 6.2 | 西加茂郡三好町 | ||
黒笹駅 | 8.1 | |||
米野木駅 | 10.4 | 日進市 | ||
日進駅 | 12.2 | |||
赤池駅 | 15.2 | 名古屋市営地下鉄:■鶴舞線(T20)(直通運転) |