国盗り物語
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『国盗り物語』(くにとりものがたり)は、司馬遼太郎の歴史小説。斎藤道三編・織田信長編の、二編構成からなる。1963年から1966年、『サンデー毎日』に連載。1965・66年、新潮社刊。
斎藤道三、織田信長を主人公とした作品。司馬は当初、道三のみを書こうとしており、題も「国盗り物語」となっている。 しかし結局はこの2人だけでなく、明智光秀、濃姫も2人と同等に書かれている。
司馬遼太郎の作品の中でも、構成に破綻がなく秀作とされており、伊東光晴らが1994年に選んだ「近代日本の百冊」の中の一冊にもなっている。
目次 |
[編集] あらすじ
[編集] 斎藤道三編
妙覚寺の法漣房は、松波庄九郎と名乗り、天下の主となる夢を持って寺を出ると、京の油屋・奈良屋をのっとり、莫大な資産を獲得した。だが天下取りの野望を捨てない彼は美濃にくだり、土岐頼芸に仕える。かつては「知恵第一の法蓮房」と呼ばれた庄九郎は、策謀の限りを尽くして頼芸を追い出し、美濃を手中に入れる。名前がころころ変わる庄九郎は、出家して斎藤道三と名乗った。
[編集] 織田信長編
織田信長は道三の娘・濃姫と結婚した。道三の学識的な所を受け継いだのは明智光秀であり、革新的な所を受け継いだのは信長であった。道三は息子(正しく言えば頼芸の子)である義竜によって滅ぼされる。信長は義竜の子・竜興を破り、ついには京にのぼる。一方、信長に仕えるようになった光秀は、彼に敬服しながらも、家臣を使い捨てるように扱う信長に対して反感を持つ。それはやがて本能寺の変の因となっていく。
[編集] ドラマ化
- 国盗り物語 (NHK大河ドラマ)(1973年1月7日~12月23日)司馬の戦国関係作品から設定を加えている。
- テレビ東京新春ワイド時代劇(2005年1月)
- 斎藤道三:北大路欣也
- お万阿(妙鴦):高島礼子
- 深芳野:鈴木杏樹
- 小見の方:尾崎千瑛→遠野凪子
- 斎藤義竜:池ノ谷桃太→倉田てつを
- 斎藤孫四郎:平井優也
- 斎藤喜平次:中村ゆうや
- 斎藤竜興:福薗由布樹
- 織田信長:小阪諒→伊藤英明
- 濃姫(帰蝶):種香織→森本更紗→菊川怜
- 織田信忠:芹沢秀明
- 織田信秀:伊吹吾郎
- 土田御前:斉藤絵里
- 織田勘十郎:石野理央
- お市:高木まみ子
- 織田彦五郎:堀田寛裕
- 細川藤孝(幽斎):杉本哲太
- 細川忠興:古畑勝隆
- 足利義輝:千葉哲也
- 足利義昭(覚慶):相島一之
- 徳川家康:沢村一樹
- 木下藤吉郎:岡田義徳
- 柴田権六:野村将希
- 朝倉義景:本田博太郎
- 浅井長政:西村匡生
- 今川義元:田村亮
- 武田信玄:中村敦夫(特別出演)
- 本多平八郎:菊池孝則
- 耳次:照英
- 各務野:左時枝
- 赤兵衛:平田満
- 杉丸:宮川一朗太
- 明智光秀:八木澤征秀→渡部篤郎
- お槙:酒井法子
- お玉(細川ガラシャ):田中美悠→石川梨華(モーニング娘。)
- お静:高松あい→安田美香
- 明智頼高:小野寺昭
- 明智光安:三上市朗
- 明智弥平次:平山広行
- 丹羽長秀:二反田雅澄
- 森蘭丸:丸山隆平(関ジャニ8)
- 滝川一益:前田耕陽
- 平手政秀:和崎俊哉
- 平手五郎右衛門:山本辰彦
- 林通勝:成瀬正孝
- 荒木村重:竹脇無我
- 中川清秀:高井清文
- 青山与三右衛門:森下哲夫
- 服部小平太:加納明
- 毛利新助:白石朋也
- 土岐政頼:原田大二郎
- 土岐頼芸:伊武雅刀
- 揖斐五郎光親:佐藤仁哉
- 鷲巣六郎光敦:伊庭剛
- 土岐八郎頼香:下元佳好
- 土岐小次郎頼秀:水野純一
- 静香:一色彩子
- 長井利隆:磯部勉
- 長井藤左衛門利安:山田明郷
- 斎藤利三:大鷹明良
- 春日丹波守:福本清三
- 米田求政:潮哲也
- 松永多左衛門:津村鷹志
- 六角浪右衛門:内田勝正
- 旅商人風の男:出川哲朗
- ナレーター:津嘉山正種
[編集] 関連項目
- 岐阜城(稲葉山城)
カテゴリ: 司馬遼太郎の小説 | 歴史小説 | テレビ東京の時代劇 | 2005年のテレビドラマ