大塚明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

大塚明（おおつかあきら、1975年 4月28日 - ）は、大分県出身のプロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属。ポジションは外野手。背番号は23番。

肩の故障のため強肩ではないが、外野守備の能力はチームでも突出している。
打撃は広角に強い打球を飛ばすパンチ力と、狙い球を絞った思い切りのいいスイングが持ち味。

[編集] 来歴・人物

1993年ロッテにドラフト3巡目指名され、入団（高校時代は投手）。当時の背番号は65。素材としては1999年に背番号を23に変更し、低打率ながら暫く3番打者を任されるなど期待はされていたが、同期や後輩が揃って故高畠打撃コーチの指導の下開眼していく中で取り残されていく。また右肩痛や2003年の左膝蓋部靭帯断裂など毎年のように故障にも苦しみ、不本意なシーズンを送っていたが、2004年に監督がボビー・バレンタインに交替すると81打数ながら打率.272、3HR、13打点を記録、好転の兆しが現れはじめる。

2005年にはスタメン、代走、守備固めなどで出場試合数は96に増加。225打数、打率.293、8HR、32打点と活躍。チーム31年ぶりのリーグ優勝に貢献した。しかし2006年は開幕から大不振に陥ってしまった。

守備位置は主にセンター、それ以外も守る。センターとしてはサブローとともにチーム1とも言える守備範囲を持っている。故障してからは肩は弱い選手の部類に入るが、送球に関しては腰の回転から体全体を使った基本に忠実なもので、状況に見合った堅実な送球と合わせ弱肩をカバーしている。犠牲フライ性の打球は内野手に素早く中継した結果、走者を足止め、あるいは刺す場面も多く見られる。スタメンでないときも守備固め、代走でチームに貢献することが可能な選手である。
福岡ソフトバンクホークスの杉内俊哉投手に強く、杉内が先発する際はスタメンに名を連ねることが多い。また2005年は本塁打の出にくい福岡Yahoo!JAPANドームで2HRを放つなど、相性が良いようだ｡
プロ13年目の2006年9月23日、対北海道日本ハムファイターズ戦でキャリア初のサヨナラヒットを放った。
自分が打撃開眼した理由について肩をかばったフォームを挙げ、「日本人の監督なら認めてくれなかったのではないか」と発言するなど、バレンタイン政権に多大な恩義を感じている選手の一人である。

[編集] 略歴

身長/体重 184cm/83kg
投/打右/右
出身地大分県別府市
血液型 A
球歴・入団経緯別府羽室台高－ロッテ（1994年～）　
プロ入り年度/ドラフト順位 1993年/3位
2006年年俸 3400万円

[編集] 年度別成績

年　度	チーム	背番号	試合数	打　数	得　点	安　打	二塁打	三塁打	本塁打	打　点	盗　塁	打　率
1997	千葉ロッテ	65	28	53	7	10	1	1	2	8	2	.189
1998	千葉ロッテ	65	5	2	0	1	0	0	0	0	1	.500
1999	千葉ロッテ	23	107	218	29	48	8	3	2	21	6	.220
2000	千葉ロッテ	23	74	255	41	61	17	1	9	44	14	.239
2001	千葉ロッテ	23	72	216	20	54	12	3	7	16	3	.250
2002	千葉ロッテ	23	43	86	6	16	5	1	1	6	2	.186
2003	千葉ロッテ	23	13	36	4	5	1	1	0	1	0	.139
2004	千葉ロッテ	23	32	81	14	22	6	0	3	13	2	.272
2005	千葉ロッテ	23	96	225	44	66	19	2	8	32	7	.293
2006	千葉ロッテ	23	109	182	22	44	12	0	0	10	5	.242
通　算			579	1354	187	327	81	12	32	151	42	.242

[編集] 記録

初出場･･･1997年 6月24日　対近鉄12回戦・6回中堅手（千葉マリンスタジアム）
初安打･･･1997年6月29日　対日本ハム11回戦・8回下柳剛投手から（東京ドーム）
初打点･･･1997年8月30日　対日本ハム20回戦・3回下柳剛投手から（千葉マリンスタジアム）
初本塁打･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃
初サヨナラヒット･･･2006年9月23日　対日本ハム19回戦・9回MICHEAL投手から（千葉マリンスタジアム）

[編集] エピソード

2003年までのヒッティングマーチは山手線の駅を上野から大塚まで歌うもの、2004年のヒッティングマーチは大塚愛の『さくらんぼ』（メロディーのみ演奏）だった。2005年は『GO!GO!オオツカアキラ』の大塚明体操（この応援方法自体は以前から存在した）が主流。CHARCOAL FILTER（ヴォーカルの名前が大塚雄三で、やはり大塚繋がり）の『Brand-New Myself ～僕にできること』を流していたこともある。
野球界でファンとの接点にインターネットを用いた先駆者のひとり。公式ページには馬の事を語る専用ページがあるなど競馬好きで知られる。
同じ大分県出身の大分姉妹のことを自身のブログで取り上げている。