大屋駅
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大屋駅(おおやえき)は、長野県上田市大字大屋にあるしなの鉄道線の駅。
長野県北部方面から諏訪方面へ抜ける玄関口として、駅前を通る国道152号と共に発展。地元住民や諏訪方面からの利用客らの運動によって、路線開通後に新設された駅であり、国内初の「請願駅」となった。
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[編集] 駅構造
相対式(下り線)および島式(上り線)の2面2線構造。
かつては貨物用の中線(JR時代に撤去)、および上り待避線(しなの鉄道になってから撤去)を持つ駅だった。しなの鉄道社員配置駅。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
かつては上田丸子電鉄丸子線の接続駅だった。
- 1896年1月20日 - 開業。
- 1918年11月21日 - 丸子鉄道(後の上田丸子電鉄)が開業し、乗り入れ。
- 1925年8月1日 - 丸子鉄道が上田東駅まで延伸。スイッチバック方式の交換駅となる。
- 1956年4月 - 上田丸子電鉄丸子線大屋駅駅舎が完成。改札口が分離。
- 1969年4月19日 - 上田丸子電鉄丸子線廃止。(大屋駅舎は解体され駐車場となる。)
- 1987年4月1日 - 国鉄の分割民営化により、東日本旅客鉄道信越本線の駅となる。
- 1997年10月1日 - 長野新幹線開業に伴う経営分離により、しなの鉄道の駅となる。
[編集] 隣の駅
[編集] 上田丸子電鉄大屋駅について
上田丸子電鉄の大屋駅は上田丸子電鉄丸子線が丸子鉄道線の第一期線として開業したさい起点駅として設置された。(通称)電鉄大屋駅は開業時から貨物輸送の関係からスイッチバック機能を持っていて信越本線(現在は篠ノ井駅~軽井沢駅間がしなの鉄道線で軽井沢駅~横川駅間は廃止)を介しての貨車受渡しを行っていたが第二期線として上田東駅まで延伸すると珍しいスイッチバック方式の交換駅となり線路が複雑となった。そこで1959年には(当時としては)全国でも珍しい電気式系伝装置を装着し交換を容易にする改良を施した。ホームは現在の駅舎の待合室の隣にあり改札は丸子鉄道~上田丸子電鉄初期は共通であったが1956年に自前の駅舎が完成すると分離、廃止まで続いた。
電鉄大屋駅跡地は、現在しなの鉄道直営の駐車場となっている。
[編集] 関連項目
上田丸子電鉄丸子線(廃線)