天理高等学校
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天理高等学校(てんりこうとうがっこう)は奈良県天理市にある男女共学の私立高等学校。天理教が経営する学校法人天理大学の傘下にある。全日制の第1部と、夜間定時制の第2部がある。スポーツ活動全般において活躍していることから、全国的にも知名度が高い。特に、硬式野球部は、全国大会で夏の選手権2回、春の選抜1回、ラグビー部も冬の大会6回、春の選抜1回の優勝実績がある。
目次 |
[編集] 設置学科
[編集] 第1部
全日制課程・普通科
- I類
- 用木コース(宗教教育コース)
- 教養コース
- II類(特進コース)
- III類(スポーツコース)
- II類は難関国公立・私立合格を目標とし、部活動については、進学研究会や、極めて少数だが吹奏楽部などに所属している者もいる。
[編集] 第2部
夜間定時制課程
- 普通科
- 介護福祉科
- 第2部学生は昼間は市内の天理教関連施設での勤務(ひのきしん)に就き、在学中の学費・寮費等は教団関連の財団より支給される。
[編集] 入試
天理教による経営のため、応募資格は「天理教信者の子女」に制限されている。ただし、天理教信者の子女でない場合も、教会長の署名付きの規定された書類を提出すれば、受験可能である。
2004年度より、公立高校との併願受験が可能となった。II類・I類間、I類・III類間での回し合格制度がある。
[編集] 卒業後の進路
例年神戸大学、大阪大学、京都大学、信州大学、九州大学、などを含む国公立大学に30名程度合格している。私立大学では、天理大学へI類生の大多数が進学するが、II類生からは同志社大学、立命館大学や、関西大学、明治大学、法政大学、中央大学などの難関私大を始めとした他の私大にも、相当数が進学している。また、III類からは、スポーツ特別推薦などを利用し、早稲田大学、明治大学、青山学院大学、など有名大に合格している者もいる。
[編集] 学寮
全国的な宗教組織である天理教の運営する高校であること、また部活動(特に硬式野球、柔道、ラグビー、吹奏楽など)が非常に強豪であることから、全国的に学生が集まる。そのような学生に対応するための寮が整備されている。
[編集] 第1部
- 北寮(一般男子生徒用)
- 東寮(一般女子生徒用)
- 火水風寮(柔道部所属男子生徒用)
- 白球寮(野球部所属男子生徒用)
- 水鏡寮(水泳部・柔道部所属女子生徒用)
- 勾田寮(ラグビー部所属男子生徒用)
[編集] 第2部
- 陽心寮(男子生徒用)
- さおとめ寮(女子生徒用)
- 第二さおとめ寮(女子生徒用)
- ※勤務先によっては勤務先宿舎に寄宿する場合あり
[編集] 部活動
[編集] 沿革
- 1900年 天理教校設立。
- 1908年 旧制天理中学校(男子校)設立。
- 1920年 天理女学校設立。
- 1923年 天理女学校が天理高等女学校に移行。
- 1928年 旧制天理夜間中学校(男子校)設立。
- 1935年 旧制天理第二中学校(男子校)設立。
- 1941年 天理夜間女学校設立。
- 1943年 天理中学校及び同夜間制が統合。
- 1944年 天理夜間女学校、天理高等女学校と統合。
- 1948年 学制改革に伴い、天理中学校及び天理高等女学校が統合、新制高校・天理高等学校(男女共学)となる。
[編集] 主な卒業生
- 門田博光(元プロ野球選手・野球解説者)
- 鈴木康友(元プロ野球選手)
- 福家雅明(元プロ野球選手・現大阪東通ディレクター)
- 谷口功一(元プロ野球選手)
- 藤本博史(元プロ野球選手)
- 藤立次郎(元プロ野球選手)
- 南渕時高(元プロ野球選手)
- 南竜次(元プロ野球選手)
- 関本健太郎(プロ野球選手・阪神タイガース)
- 吉川勝成(プロ野球選手・オリックスバファローズ)
- 水越潤(サッカー選手)
- 野村忠宏(柔道選手・アトランタ・シドニー・アテネオリンピック柔道60kg級3大会連続金メダリスト)
- 田中哲也(レーシングドライバー)
- 妹尾和夫(演劇俳優)
- 岸本尚実(アナウンサー)
- 森本さかえ(学校法人天理大学職員 女子ホッケーアテネオリンピック日本代表 アテネオリンピック最終予選得点王)
- 平原まこと(マルチサックスプレーヤー)
[編集] 所在地
天理高等学校
〒632-8585 奈良県天理市杣之内町1260
[編集] 関連項目
- 天理中学校
- 天理大学
- 天理教校学園高等学校
- 奈良県高等学校一覧
- 寮がある学校