女流本因坊戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女流本因坊戦(じょりゅうほんいんぼうせん)は、囲碁の女流棋士による棋戦で、日本棋院と関西棋院の棋士が参加する。1982年創設。優勝者は女流本因坊の称号を得る。また5連覇により名誉女流本因坊の資格を得る。前身は1952年創設の女流選手権戦。
目次 |
[編集] 方式
トーナメント戦を勝ち抜いた挑戦者が、前年の女流本因坊に挑戦する。挑戦手合は、第1-13期は三番勝負、1995年第14期以降は五番勝負。コミは5目半、第22期より6目半。持時間は各4時間。第1期は前年の女流選手権者への挑戦手合。
1997年から2000年の優勝者は、翌年の日中スーパー囲碁の女流戦に出場した。
[編集] 歴代優勝者と挑戦手合
(左が優勝者)
- 1982年 本田幸子 2-1 小林禮子
- 1983年 楠光子 2-1 本田幸子
- 1984年 本田幸子 2-0 楠光子
- 1985年 楠光子 2-1 本田幸子
- 1986年 小川誠子 2-0 楠光子
- 1987年 楠光子 2-1 小川誠子
- 1988年 楠光子 2-0 小川誠子
- 1989年 楠光子 2-0 小川誠子
- 1990年 中澤彩子 2-1 楠光子
- 1991年 中澤彩子 2-1 小林千寿
- 1992年 加藤朋子 2-0 中澤彩子
- 1993年 吉田美香 2-1 加藤朋子
- 1994年 吉田美香 2-0 佃亜紀子
- 1995年 吉田美香 3-1 知念かおり
- 1996年 吉田美香 3-0 中澤彩子
- 1997年 知念かおり 3-1 吉田美香
- 1998年 知念かおり 3-0 加藤朋子
- 1999年 知念かおり 3-1 小林泉美
- 2000年 祷陽子 3-2 知念かおり
- 2001年 小林泉美 3-1 祷陽子
- 2002年 小林泉美 3-2 知念かおり
- 2003年 小林泉美 3-1 矢代久美子
- 2004年 知念かおり 3-1 小林泉美
- 2005年 矢代久美子 3-0 知念かおり
- 2006年 矢代久美子 3-1 祷陽子
[編集] 女流選手権戦
1952年創設、1981年で終了し、女流本因坊戦に発展。東京タイムズ主催。第1期は決勝一番勝負、第2期以降は挑戦手合三番勝負。第26期のみリーグ戦で優勝者を決定。コミは4目半、第21期より5目半。女流棋戦としては最も古い歴史を持つ。
歴代優勝者(左が優勝者)
- 1952年 伊藤友恵 - 武田みさを
- 1953年 杉内寿子 2-0 伊藤友恵
- 1954年 杉内寿子 2-0 鈴木津奈
- 1955年 杉内寿子 2-1 伊藤友恵
- 1956年 杉内寿子 2-0 伊藤友恵
- 1957年 伊藤友恵
- 1958年 伊藤友恵 2-0 鈴木津奈
- 1960年 伊藤友恵 2-0 本田幸子
- 1961年 伊藤友恵 2-0 木谷禮子
- 1962年 伊藤友恵 2-0 武田みさを
- 1963年 木谷禮子 2-1 伊藤友恵
- 1965年 伊藤友恵 2-1 木谷禮子
- 1966年 木谷禮子 2-0 伊藤友恵
- 1967年 木谷禮子 2-1 伊藤友恵
- 1968年 木谷禮子 2-1 児玉幸子
- 1969年 本田幸子 2-1 木谷禮子
- 1971年 木谷禮子 2-0 本田幸子
- 1972年 木谷禮子 2-1 本田幸子
- 1973年 本田幸子 2-0 木谷禮子
- 1974年 本田幸子 2-0 伊藤友恵
- 1975年 本田幸子 2-1 小林千寿
- 1976年 小林千寿 2-0 本田幸子
- 1977年 小林千寿 2-1 本田幸子
- 1978年 小林千寿 2-1 小川誠子
- 1979年 小川誠子 2-0 小林千寿
- 1980年 小川誠子 2-1 小林千寿
- 1981年 本田幸子 2-1 小川誠子
[編集] 記録
- 最多優勝 伊藤友恵、本田幸子 7回
- 最多優勝(女流本因坊戦) 楠光子 5回
- 最多優勝(女流選手権戦) 伊藤友恵 7回
- 最年少優勝 中澤彩子 19歳(第9期女流本因坊戦)
- 親子優勝 木谷禮子(女流選手権戦)・小林泉美(女流本因坊戦)
- 姉妹優勝 杉内寿子・本田幸子(女流選手権戦)・楠光子(女流本因坊戦)