富士ステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富士ステークス(ふじステークス)は、日本中央競馬会 (JRA) が東京競馬場の芝1600mで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。競走名は富士山に由来している。
[編集] 概要
1981年にジャパンカップが創設された際に、同競走に出走する招待馬(当時は外国調教馬のみ。1987年から地方調教馬も含む)のためのステップ競走として芝1800メートルのオープン競走が設けられていたが、1984年に新たに富士ステークスとして競走名が付けられた。1987年にはジャパンカップ出走予定の牝馬のトリプティクが圧勝して本番での人気を獲得するなどしていたが、1992年以降に招待馬の出走はなくステップ競走としての意味合いは有名無実化し、定量戦(当時)だったこともあり同時期に行われる福島記念やアルゼンチン共和国杯での重ハンデを嫌った一流半級の出走がメインとなった。(このころの勝馬にフジヤマケンザンがいる。)
1997年よりジャパンカップと同一週の開催となり、スプリンターズステークスの前哨戦とともにジャパンカップ出走馬の帯同馬向けの競走となり距離も1400メートルに短縮された。翌1998年から重賞競走となりGIII(グレードスリー)に格付けされる。2000年からは開催時期が1か月ほど繰り上がり、距離も1600メートルに変更されてマイルチャンピオンシップへの前哨戦として生まれ変わった。2002年からは国際GIIIに格付けされている。なお、2002年は東京競馬場改修工事のため中山競馬場で開催された。
2007年より春季に開催されていたサウジアラビアロイヤルカップ(オープン特別)と統合され、正式なレース名は「サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス」となる。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1998年11月28日 | エアジハード | 牡3 | 1:23.0 | 橋本広喜 | 伊藤正徳 |
第2回 | 1999年11月27日 | レッドチリペッパー | 牝3 | 1:21.4 | 横山典弘 | 松田博資 |
第3回 | 2000年10月21日 | ダイワカーリアン | 牡7 | 1:33.9 | 田面木博公 | 二ノ宮敬宇 |
第4回 | 2001年10月20日 | クリスザブレイヴ | 牡7 | 1:33.2 | 吉田豊 | 秋山雅一 |
第5回 | 2002年10月19日 | メイショウラムセス | 牡4 | 1:32.3 | 柴田善臣 | 伊藤雄二 |
第6回 | 2003年10月25日 | ミレニアムバイオ | 牡5 | 1:32.0 | 武豊 | 領家政蔵 |
第7回 | 2004年10月23日 | アドマイヤマックス | 牡5 | 1:33.2 | 武豊 | 橋田満 |
第8回 | 2005年10月22日 | ウインラディウス | 牡7 | 1:32.9 | 田中勝春 | 藤沢和雄 |
第9回 | 2006年10月21日 | キネティクス | 牡7 | 1:32.8 | 勝浦正樹 | 新川恵 |