尾道市交通局
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尾道市交通局(尾道市営バス)は、広島県尾道市が運営する公営の交通事業体。同市を主なエリアとする路線バス事業と、貸切バス事業を運営している。市内の路線バスのエリアは概ね新尾道駅以南の旧市街地で、北部は主に中国バスのエリアとなる。近年尾道市の観光地化に伴い、レトロ調の観光路線バス、定期観光バスを運行。貸切バス事業においては交通局主催のツアーを組む等、積極的な経営を行っている。
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[編集] 歴史
大正から昭和初期にかけて、尾道市内においては、個人事業等による中小零細のバス事業者が乱立し、乗客の獲得合戦、運行ダイアの不正確さ等混乱を来していた。そのため、主に市内中心部を東西に運行していた路線等について、尾道市が集約し買い上げる形で、1932年に誕生した。その後旧市街地を中心に路線を伸ばし、尾道大橋開通および向島町営バスの合併により対岸の向島へ、1982年の因島大橋開通時より因島市へも路線を伸ばした。他社と同様モータリゼーション等の進行に伴い、昭和末期から路線の廃止、減回が相次いだが、近年は新規路線の開拓、観光路線の充実等が見られる。
また2006年度より5年計画でCNGバスを10台導入する計画が発表され、交通局内にCNG充填所を建設。2007年2月9日にお披露目式が行われ、翌10日よりまず2台で市内本線および市民病院路線で運行されている。 近年、CNGバス及び商用トラックは排出ガスの点から注目されており、購入には補助金等の優遇措置がとられ、その普及が図られている。
2008年4月に、交通局の事業を尾道交通振興株式会社(交通局91.7%、民間8.3%出資)に移管する予定である。
[編集] 交通局(車庫)の所在地
[編集] 福山ナンバー
[編集] 路線
2007年4月1日改正分の主な路線を示す。 (経路名/経路名)はいずれか一つを経由する。
[編集] 一般
西行
- 尾道駅~新浜~農協病院~尾商前~尾道商業高校~(鳴滝山)登山口
- 尾道駅→新浜→農協病院→尾商前→合同庁舎前→尾道商業高校(往路のみ・復路は上記)
- 尾道駅~新浜~農協病院~尾商前~吉和小前~神田
東行
- 尾道駅~渡場通り~長江口(千光寺ロープウェイ乗り場)~防地口~浄土寺下~尾道造船前~山波
山波以東は以下の経路がある。
- (ベイタウン尾道(尾道総合卸売センター)内を経由する。)
- 山波~大田橋~高須新涯~交通局前
- 山波~大田橋~山本病院前~池の浦~東尾道駅
- (いずれも在来2号線を東進し、市境付近の高須地区を経由する)
- 尾道市民病院および教育施設への路線
- 郊外の山中に建設された尾道市民病院への足である。また生活路線であると同時に、終点付近にある私立の教育施設への足ともなっている路線があり、行先に学校名を冠する路線が見られる。
- 尾道駅~(長江口/市役所前)~北久保~プレス工業前~尾道高校~三美園~大迫団地
- 尾道駅~長江口~浄土寺下~新高山~市民病院~ふくしむら~プレス工業前~三美園団地口~鉄工センター前
- 松永~ゆめタウン~山本病院前~市民病院~ふくしむら~プレス工業前~尾道高校~三美園(共同運行)
- 尾道駅~栗原本通り~(川上/門田トンネル/門田トンネル・平原台)~尾道大学前~陽光台
- 尾道駅~長江口~亀川~新尾道駅~三成~木頃本郷~中野~如水館前(如水館中学校・高等学校:三原市)
他
- その他
- 尾道駅~栗原本通り~亀川~新尾道駅~亀川~長江口~尾道駅(循環・両方向運行)
- (旧市街地を循環する市内線である。道路は全般にわたり狭隘で、中型車の運用が目立つ。)
- (因島大橋開通後の因島への足である。尾道市に合併されたが、乗車券の取り扱い等は従前と同じく他路線と一部異なる。)
- 向島島内線
- 兼吉(「尾道渡船」向島側乗船場)より、島内各所および対岸の岩子島を結ぶ。
- 兼吉バス停では、大林宣彦監督の映画「あした」で使用されたオープンセットが移築され待合所として使用されている。
等
[編集] 定期観光等
- 好きっぷライン
- 尾道駅→長江口→浄土寺下→市役所前→うず潮公園→尾道駅の循環線。
- 路面電車風の車両で運行。放送による観光案内も行われる。
- 夕渚ライン
- 尾道駅~高見山(向島)を運行。夕刻に運行。晴れていれば瀬戸内に沈む夕日が眺められる。
- 季節運行・予約制。
- 新尾道駅~尾道駅~因島・瀬戸田
- ケーブルカー風の車両で運行。季節運行・予約制。
- 尾道駅~千光寺公園
- 観桜シーズン等には増便される。ロープウェイ(尾道市が運営)よりも運賃が割安である。
他
[編集] 他社との関係
古くは尾道~三原間の営業をめぐり三原市と競合。三原市交通局誕生の引き金となる。バス黄金期には共同で福山~尾道~三原間の路線を運行するなどした一方、新道(国道184号、尾道バイパスなど)の完成による新規路線の開設、合併による路線の延長などをめぐり、中国バス、鞆鉄道等、他事業者との競合・競争が繰り返されてきた。中国バスのエリアである北部地域にも一時乗り入れを行ったが、三原市との競合(当時)であった中野方面を除き撤退。その後、如水館高校開校に伴い中国バスと共に通学路線を運行している。現在では共通回数券制度、停留所の統一、他社エリアへの進出(松永等)などが行われるようになった。
[編集] 外部リンク
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