柴田恭兵
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柴田 恭兵(しばた きょうへい、1951年8月18日~)は、日本の俳優、歌手。血液型はAB型。静岡県清水市(現静岡市清水区)出身。本名は同じ。
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[編集] 来歴・人物
- 日本大学三島高等学校、日本大学経済学部卒業。サラリーマンを経て、1975年に東京キッドブラザースに入団。舞台「十月は黄昏の国」でデビューし舞台で活躍。
- 静岡にいた学生時代は、愛煙するLARKを吸う姿がサマになりすぎていたので、LARKの恭兵と呼ばれていた。映画「まだまだあぶない刑事」でもLARKを吸っている事から40年近くLARK一筋の模様。
- 1977年、「大都会 PARTII」でテレビ初出演。テレビ進出のきっかけを作ったのは、蘇える金狼等で松田優作作品を数多く手がけた村川透監督。
- 1978年、刑事ドラマ「大追跡」に滝本刑事役で出演。これが連続テレビドラマへの初レギュラー出演となる。それ以降、プロハンター、俺たちは天使だ!、あぶない刑事、はみだし刑事情熱系等のアクション刑事ドラマをはじめ多数のドラマに出演し、活躍している。
- また映画でもチ・ン・ピ・ラ、野蛮人のように、福沢諭吉、集団左遷、半落ち、69等様々な役で活躍する。
- TV進出初期は、大追跡で共演した藤竜也や、沖雅也らと共演する機会が多かった。
- 2004年12月に20歳の次男を心臓発作で亡くす。気管支喘息の持病があった模様で死因は心臓発作によるものとされている。
- 2006年7月、初期の肺ガンと診断され、摘出手術を受けた。8月中旬に退院し一時自宅療養後、12月にドラマ・ハゲタカの撮影で復帰。
- 趣味のゴルフは「あぶない刑事」放送開始時に共演した中条静夫の勧めではじめる。最初は全くの初心者だったがメキメキと上達し、現在ではシングルゴルファーである。
- 「関係ないね」というセリフが有名だが、このセリフは柴田のモノマネをしていた田代まさしが元であり(木梨憲武が大元という説もある)、柴田本人が使っていたものではない。田代まさしがモノマネで使っていたセリフを、本人がネタとして逆輸入したようである。
- 通称「恭サマ」はあぶない刑事で共演した舘ひろしが命名。以後20年以上舘は柴田の事を恭サマと呼び続けている。
- その舘とは、あぶない刑事で共演する以前に原宿のバーで遭遇した事があり、その時の印象があまりにも強烈だったとの事。「あぶない刑事リターンズ」公開時のPRインタビューによると、柴田が1人で呑んでいたら金髪の外国人女性を2,3人引き連れた舘が店に入ってきたと柴田自身が語っている。
- アクションものや現代劇で、かつてはスピード感があり、フットワークの軽いつかみ所の無いキャラクターで一世風靡したが、最近は重厚、熱血といったキャラの役が続いている。
- 普段は小声でボソボソ話す。お笑いが好きなようで、アンガールズが中でもお気に入りの模様。
- 趣味は野球で、草野球チームに所属して、定期的に試合をしている。
- 東京キッドブラザース劇団員だった柴田を、1977年にテレビドラマ、映画の世界にいざなってくれた村川透監督を変わらず恩人と呼ぶ。昔のようにトーク番組・トークショーなどに出演することは無くなったが、村川氏の故郷・山形県村山市で開催された『第1回村川透映画祭』(2005年2月5日)にはゲスト参加し楽しくトークを繰り広げた。
- 「あぶない刑事」や「はみだし刑事情熱系」などアクションドラマをやらせたらとても似合うことで有名だが、柴田本人が本当に運動神経や車・バイクの運転技術が良いかどうかは定かではない。ただ、どう見ても柴田本人がやっているようにしか見えないアクションシーンが、出演作品の中に多数存在しているのは確かである。また、あぶない刑事などで技斗を担当していた高瀬氏はインタビューで、柴田はカースタントが上手なためカースタントマンが「自分の出番が減るので、恭兵さんにはカースタントの細かいテクニックをあまり教えたくないな」と言っていたことを明かしている。
[編集] 作品
[編集] シングル
- 君だけでいい(1979年)
- LOVE CONNECTION(1979年)
- 5マイル アヘッド(1979年)
- 妹よ(1980年)
- なんとなく、クリスタル(1981年)
- RUNNING SHOT(1986年)
- WAR(1987年)
- 大人になる前に(1987年)
- GET DOWN(1988年)
- TRASH(1988年)
- 横浜DAY BREAK(1989年)
- BRAEK OUT(1989年)
- RUNNING SHOT(1996年)
- RUNNING SHOT SHOTGUN MIX (1998年)
[編集] オリジナルアルバム
- SHOUT(1987年)
- AGAIN~そしてこの夜に~(1989年)
- シンデレラ リバティ(1990年)
[編集] ベストアルバム
- KYOHEI LIVE(1981年)
- 柴田恭兵ベスト(1982年)
- 柴田恭兵 ニュー・ベストナウ(1987年)
- BIG ARTIST best COLLECTION(1989年)
- KYOHEI EXCELLENCE(1990年)
- ゴールデン☆ベスト(2003年)]
- ゴールデン☆ベスト~KYOHEI EYED SOUL~(2004年)
- NEW BEST 1500(2005年)
- あぶない刑事YUJI THE BEST(2005年)
[編集] 出演
[編集] テレビドラマ
- 大都会 PARTII15話「炎の土曜日」、36話「挑戦」(1977年7月、日本テレビ)
- 俺たちの朝(1977年、日本テレビ) - 坂本清役
- 太陽にほえろ284話「正月の家」(1978年1月、日本テレビ)
- 大追跡(1978年4月~9月、日本テレビ) - 滝本稔 役
- 姿三四郎(1978年10月~1979年3月、日本テレビ)
- 俺たちは天使だ!(1979年4月~11月、日本テレビ) - 入江省三:ダーツ 役
- 赤い嵐(TBS)
- さすらいの甲子園(1980年8月、日本テレビ)
- プロハンター(1981年4月~9月、日本テレビ)
- 山河燃ゆ(1984年、NHK大河ドラマ)
- 燃えて散る炎の剣士 沖田総司(日本テレビ) - 土方歳三 役
- NHK連続テレビ小説「澪つくし」(1985年4月~10月、NHK)
- 清水みなとストーリー(銀河テレビ小説 1986年2月24日~1986年3月21日、NHK)
- あぶない刑事(1986年10月~1987年9月、日本テレビ) - 大下勇次 役
- 大河ドラマ 武田信玄(1988年1月~12月、NHK) - 上杉謙信 役
- もっとあぶない刑事(1988年10月~1989年3月、日本テレビ) - 大下勇次 役
- 心はロンリー気持ちは「・・・」VIII
- 勝手にしやがれヘイ!ブラザー(1989年10月~1990年3月、日本テレビ) - 岸田法眼 役
- パパ!かっこつかないゼ(1990年7月~9月、フジテレビ)
- 子供が寝たあとで(1992年4月~6月、日本テレビ) - 広瀬太郎 役
- 往診ドクター事件カルテ(1992年10月~12月、テレビ朝日) - 加納裕基 役
- NHK連続テレビ小説「ええにょぼ」(1993年4月~10月、NHK)
- 大人のキス(1993年10月~12月、日本テレビ)
- 愛と野望の独眼竜 伊達政宗(TBS、伊達政宗役)
- 風の刑事・東京発!(1995年10月~1996年3月、テレビ朝日) - 風間大輔 役
- はみだし刑事情熱系(1996年~2004年、テレビ朝日) - 高見兵吾 役
- あぶない刑事フォーエヴァーTVスペシャル'98(1998年、日本テレビ) - 大下勇次 役
- 月曜ドラマスペシャル「家庭欄記者 鍋島六郎」(TBS)
- 土曜ワイド劇場「ドクvsデカ」(テレビ朝日)
- 刑事部屋~六本木おかしな捜査班~(2005年、テレビ朝日) - 仙道晴見 役
- ハゲタカ(2007年、NHK) - 芝野健夫 役
[編集] バラエティ
- 象印クイズ ヒントでピント(テレビ朝日、1979年放送開始時の初代男性軍レギュラー)
[編集] 映画
- ピーターソンの鳥(1976年)
- 白昼の死角(1979年)
- 霧のマンハッタン(1980年)
- チ・ン・ピ・ラ(1984年)
- 野蛮人のように(1985年)
- ウホッホ探険隊(1986年)
- 道(1986年)
- あぶない刑事(1987年)
- またまたあぶない刑事(1988年)
- 夢の祭り(1989年)
- べっぴんの町(1989年)
- もっともあぶない刑事(1989年)
- 福沢諭吉(1991年)
- ![ai-ou](1991年)
- わが愛の譜 滝廉太郎物語(1993年)
- 集団左遷(1994年)
- あぶない刑事リターンズ(1996年)
- あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE(1998年)
- ホーム・スイートホーム2/日傘の来た道(2003年)
- 半落ち(2004年)
- 69 sixty nine(2004年)
- まだまだあぶない刑事(2005年)
[編集] CM
- 黄桜 (1980年)
- 伊藤園(1983年)
- ポッカ ポッカコーヒー(1987年 - 1996年)
- 日本信販、日本信販カード→NICOSカード(1988年 - 1991年)
- 第一生命(1992年)
- フィリップモリス MERIT(1995年)
- JRA(1997年)
[編集] ラジオ
- 柴田恭兵の翔べ青春!(1979年、文化放送)