梅宮辰夫
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梅宮 辰夫(うめみや たつお、本名:梅宮辰雄、1938年3月11日 - )は、満州・ハルビン出身の日本の俳優。日本に引き揚げ後は茨城県水戸市で育つ。
身長174cm。血液型はA型。早稲田高等学校卒業、日本大学法学部中退。所属事務所は長良プロダクション。愛称は『辰ちゃん』『辰兄ィ』『梅辰』。
妻はアメリカ人で元モデルの梅宮クラウディア。長女はタレント・モデルの梅宮アンナ。女優の梅宮万紗子は姪。高橋克典はいとこ違いである。特技はライフルと剣道で、早稲田高等学校では剣道部の初代主将も務めた。
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[編集] 来歴・人物
1958年、東映のニューフェイス5期生に合格。翌年映画『少年探偵団 敵は原子潜航挺』シリーズでいきなり主演デビュー。新人時代は他に『遊星王子』等子供向けヒーロー映画に主演していた。。60年代はまだ太っておらず、二枚目スターとして多くの主演映画が作られた。私生活で銀座で夜の帝王といわれるほどの遊び人であったことから夜の女の「ひも」となる役が多かった。1968年に主演した映画『不良番長シリーズ』、『夜の歌謡シリーズ』がヒットしさらに70年代からは『帝王シリーズ』を成功させ映画スターとしての地位を獲得。太ってからは脇役が多くなり、『仁義なき戦い』『極道の妻たち』といった人気シリーズで貫禄十分の独特の存在を醸し出している。以降も、ヤクザ映画および東映Vシネマの大御所として200本を超える映画に出演。それがゆえに本人曰く、ヤクザ映画に主演し、警察署長役をした俳優は他にいないと『はぐれ刑事純情派ファイナル』の制作発表の時にコメントしている。また『仁義なき戦い』を特集した書籍のインタビューなどで、近年のヤクザ映画に対して「最近の若い役者は本物のヤクザと付き合ってないからダメ」と自身は付き合いがあることを公言する気骨のある人物。娘のアンナとタレントの羽賀研二が付き合っていたときも、盛んに羽賀に説教してマスコミの注目を浴びた。
70年代、病気をしてからは、夜遊びを止め、酒を減らし早起きして料理に励むようになる。実業家・料理家としての才能にも長けており、タレントショップとして「梅宮辰夫の漬物本舗」や「梅宮辰夫の炭焼き家 炎園」を全国規模で展開している。近年はバラエティ番組への出演も目覚ましく、料理の腕前は勿論、軽妙なトーク?や仲睦まじい家庭の様子がテレビ番組でたびたび披露されている。
芸能界にも友人は多く、『仁義なき戦い』など数多くの映画で共演した松方弘樹とは、バラエティで共演するたびに子供っぽいケンカをし、『スクール☆ウォーズ』で夫婦役として共演した和田アキ子とは「あんちゃん」「アッコ」と呼び合う兄妹のような仲である。清水健太郎が覚醒剤で再逮捕された時、「一生刑務所に入ってろ!!」とコメントした。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビドラマ
- 江戸プロフェッショナル・必殺商売人 (テレビ朝日系列)
- 前略おふくろ様 (日本テレビ系列)
- 君は海を見たか(フジテレビ系列)
- スクール☆ウォーズ (TBS系列)
- スタア誕生(フジテレビ系列)
- はぐれ刑事純情派 (テレビ朝日系列)
- 特命係長・只野仁 (テレビ朝日系列)
- 逃亡者 木島丈一郎(フジテレビ系列)
- ザ・スクールコップ(フジテレビ系列)
- 拝啓、父上様(フジテレビ系列)
[編集] テレビアニメ
- 内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎(ナレーション)(テレビ朝日系列)