江藤愼一

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江藤愼一（えとうしんいち、1937年 10月6日 - ）は、熊本県山鹿市生まれのプロ野球選手・プロ野球監督。旧名「−慎一（しんいち）」。

[編集] 来歴・人物

熊本商高卒。社会人野球日鉄二瀬から1959年中日ドラゴンズに捕手として入団。一塁手に転向し1年目からレギュラー。確実性のあるバッティングで年々数字を上げ、1964年・1965年には2年連続首位打者に輝き、巨人の王貞治の三冠王を阻止した。1967年・1968年には34・36本塁打と力強さも見せた。また、1962年・1963年には捕手難で内野手から捕手になったこともある。

1969年、水原茂監督との確執から引退に追い込まれるが、日鉄二瀬、中日時代の恩師で当時ロッテオリオンズの濃人渉監督にひろわれ、ロッテに移籍して現役復帰。形式上は中日の川畑和人投手との交換トレードの形を取った。1971年に3度目の首位打者に輝き、両リーグで首位打者を獲得した史上初の打者となった。なお、2006年シーズン終了現在、両リーグで首位打者を獲得したのは江藤のみである。

1971年7月に濃人監督が解任されると、守備力・機動力を重視し戦力の若返りを図る大沢啓二新監督の構想から外れ、シーズン終了直後交換トレードで大洋ホエールズに移籍。首位打者のタイトル獲得直後だっただけにこのトレードはかなり衝撃的で世間をあっと言わせた。1975年に移籍した太平洋クラブライオンズでは兼任監督を務めた。同年9月に2000本安打を達成するが、往年の大リーグ監督レオ・ドローチャーを招聘したいために解任された。1976年、ロッテに復帰し引退。

1985年、静岡県田方郡天城湯ヶ島町（現・伊豆市）に「日本野球体育学校」を設立。2001年の第19回参議院議員通常選挙に比例代表区から出馬(自由連合、落選)。首脳陣との衝突も辞さないほど闘志を全面に出すプレースタイルから「闘将」との異名をとった。巨人、ロッテなどでコーチを歴任した江藤省三は弟、広島・大洋で監督を歴任した古葉竹識は新日鉄二瀬時代のチームメイト。

[編集] 現役時代の年度別成績

表中の太字はリーグ最多数字

年度	チーム	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四死球	三振	打率（順位）
1959年	中日	130	495	52	139	19	3	15	84	13	0	4	30	58	.281（6）
1960年	中日	130	429	48	108	19	2	14	61	7	0	4	41	49	.252（18）
1961年	中日	130	480	50	128	17	1	20	77	4	4	8	48	48	.267（14）
1962年	中日	133	493	74	142	13	0	23	61	4	1	5	63	61	.288（4）
1963年	中日	140	510	72	148	26	0	25	70	12	0	5	68	50	.290（11）
1964年	中日	140	468	57	151	21	0	21	72	5	0	6	53	43	.323（1）
1965年	中日	129	443	75	149	22	2	29	74	6	0	2	84	36	.336（1）
1966年	中日	102	364	51	117	16	1	26	91	1	0	2	47	30	.321（4）
1967年	中日	132	481	85	133	20	1	34	78	6	0	4	68	49	.277（15）
1968年	中日	131	487	80	147	29	1	36	93	7	0	2	46	59	.302（4）
1969年	中日	119	436	51	122	20	2	25	84	1	0	6	55	52	.280（11）
1970年	ロッテ	72	146	21	42	4	0	11	31	1	0	3	32	23	.288
1971年	ロッテ	114	389	57	131	8	1	25	91	3	0	6	51	47	.337（1）
1972年	大洋	103	276	37	69	9	0	18	51	0	0	2	31	35	.250
1973年	大洋	111	365	30	103	7	0	15	44	2	0	1	39	33	.282（6）
1974年	大洋	111	378	34	110	11	0	16	67	3	0	1	24	30	.291（9）
1975年	太平洋	88	302	28	69	11	1	8	36	2	0	2	20	31	.228
1976年	ロッテ	69	213	22	49	2	0	6	24	1	0	4	19	24	.229
通算成績	---	2084	7156	924	2057	274	15	367	1189	78	5	67	819	752	.287