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ポップジャム - Wikipedia

ポップジャム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポップジャムPOP JAM)は、NHK1993年4月4日から2007年3月16日まで、14年間にわたって放送された若者向けの音楽番組である。総合テレビおよび、海外向け放送のNHKワールド・プレミアムで放送(ステレオ・字幕放送)。また地上デジタル放送ではデジタルハイビジョンで放送。通称PJ

ポップジャム
ジャンル 音楽番組
撮影方式 ハイビジョン撮影
放送時間 60→35→40→90→30分
構成
・関秀章
・井上知幸
・山内浩嗣
制作統括
・石原真
出演 司会
本木雅弘
森口博子
爆笑問題
柘植恵水
堂本光一
久保純子
優香
高市佳明
つんく♂
高山哲哉
T.M.Revolution
アンジャッシュ
村上由利子
安めぐみ(※ナビゲーター)
ナレーション 山寺宏一
松本まりか
放送国 日本
放送局 NHK
放送期間 1993年4月4日2007年3月16日
公式サイト

目次

[編集] 番組概要

1993年4月4日に『ポップジャム'93(→'94)』として放送開始。東京渋谷NHKホールからの公開録画で、J-POPシーンを賑すビッグアーティストらが数組出演し、ライブパフォーマンスを展開。番組のラストには司会者、ゲスト、ファンらが一体となって「せーの、ポップ、ジャムッ!!」の掛け声で締めるのも恒例だった。

1993年の開始当初は月1~2回ペース、夕方の1時間番組だった。1995年4月7日より週1回放送となる。放送時間も夕方から金曜深夜へ移動し、これまでの1時間から35分に短縮。また、この年よりタイトルから年号が取れ、番組名を『ポップジャム』に統一。1996年より放送時間を土曜夜11時台へ移動、1997年より時間枠を35分から40分に拡大。土曜日時代、6回にわたって放送時間を変更し、2004年4月2日より金曜深夜枠に再び移動(放送時間を3回変更)した。

『ポップジャム』としてのレギュラー放送を2006年3月10日で一旦終了し、2006年5月から毎週月曜日22:00~22:30のレギュラーの単発特別番組枠である『プレミアム10』の企画の1つとして、番組名を『POP JAM DX.』(ポップジャム・デラックス-POP JAM DELUXE)に変更、放送も年間8回予定の不定期放送となり、11年ぶりの単発番組化で再出発、5月1日より毎月第1月曜日に放送されていた。しかしながら、音楽業界、視聴者双方からレギュラー放送再開を求める声も多かったことと、視聴率が極端な低迷に陥っていたことから、7月3日の放送を最後に「POP JAM DX.」としての放送を打ち切った。夏季集中編成明けの同年9月15日深夜(実際の放送日は9月16日未明)に新生『POP JAM』(ポップジャム)として、金曜日24:30~25:00(実際には土曜日0:30~1:00)の週1回のレギュラー放送に復帰した。

だが、橋本元一NHK会長のもと「まっすぐ、真剣。」をスローガンに一丸となって改革を推し進めるNHKサイドの意向などもあり、2007年3月16日をもって放送終了となった。

なお、14年間で12回も放送時間が変更され、また述べ15人もの司会者が担当した。放送時間枠の移動と司会者の入れ替えが非常に激しかった番組といっても過言ではない。

また、2007年4月6日からは、『ポップジャム』の内容をほぼ引き継ぐ形で、『MUSIC JAPAN』が新たにスタートする。

ハイビジョン放送について

基本的にはNHK総合テレビでの放送だが、すべてハイビジョン制作となっている。また、第1期レギュラーシリーズまではNHKハイビジョンでも放送されていた。アナログハイビジョンの実用化試験放送時代にも総合テレビの放送に先駆けて収録当日に生放送をしていたこともあったが、BSデジタル放送の開始後は総合テレビより数日遅れで放送していた。2006年3月をもってハイビジョンでの放送を終了した。

ポッドキャスティングによる展開

2006年度より、番組のホームページにてポッドキャスティングの展開を行ってきたが、番組終了とともにポッドキャスティングも終了した。

[編集] 放送時間

[編集] 基本編成

ポップジャム'93、ポップジャム'94
  • 1993年4月~1995年3月 土曜17:00~18:00(月1~2回)※1
ポップジャム(POP JAM)
  • 1995年4月~1996年3月 毎週金曜23:30~24:05
  • 1996年4月~1997年3月 毎週土曜23:35~24:10
  • 1997年4月~1998年3月 毎週土曜23:25~24:05
  • 1998年4月~1999年3月 毎週土曜23:00~23:40
  • 1999年3月~2002年3月 毎週土曜22:20~23:00
  • 2002年4月~2003年3月 毎週土曜23:10~23:50
  • 2003年4月~2004年3月 毎週土曜24:10~24:50
  • 2004年4月~2005年12月 毎週金曜24:15~24:55
  • 2006年1月~3月 毎週金曜24:25~24:55
POP JAM DX.
POP JAM
  • 2006年9月~2007年3月 毎週金曜24:30~25:00※2
1 稀に、日曜日16:30~18:00の枠で90分スペシャルが編成されたこともある。
2 2007年3月2日、3月9日のみ25:10~25:40。3月16日(最終回)は拡大版のため24:00~25:00。

[編集] 特別編成、緊急ニュースなどによる対応

NHKの特集番組編成(夏季集中特番編成、年末年始特別編成など)や緊急ニュースなどの場合、放送時間が変更または休止になることもあった。

主な例

[編集] 収録

基本的にはNHKホールからの公開収録となっており、1993年の放送開始当初から第1期レギュラーシリーズ時代は全編にわたってホール公開収録(原則2本録り)方式をとっていたが、第8シーズン(2005年度)の公開収録からゲストの歌(演奏)部分中心となり、トーク部分はNHKのスタジオで別に収録していた(会場のファンが叫んで視聴者は声が聞き取れないためそのようになったと思われる)

なお、1999年ごろから2004年までは年に数回のペースで地方各地での公開収録も行われ、札幌青森仙台浜松名古屋大阪広島松山福岡北九州沖縄で開催された。2006年10月2日にはNHK大阪ホール5周年記念として『ミュージック・エクスプレス』(BS2で放送)との併禄による収録が行われた。

また、通常のレギュラー版以外にも、2003年より2005年まで3年間、毎年2月に地方での公開生放送も行ってきた。2003年(2002年度)は2月8日大阪城ホール2004年(2003年度)2月14日には千葉県幕張メッセ・イベントホール、2005年(2004年度)2月5日には神戸ワールド記念ホールで行われた。

2006年度(POP JAM DX.→POP JAM)は、NHKホールで行う公開収録もこれまで行われてきた2本録りが廃止され、放送3回分ならびに『ミュージック・エクスプレス』併録となり、出演アーティストの一部もスタジオ収録となった(ただし月によっては『~エクスプレス』の放送が休止になる場合もあり、その場合はPOP JAM単独収録となった。その場合もホール司会は高山哲哉アナ)。また、これまでのNHKホール収録を極力減らし、NHK・CT-101スタジオなどでの収録も増やしていた。

[編集] 司会者など

[編集] 歴代司会者

司会者
ナビゲーター

※注 安は司会ではなくナビゲーターという形をとっており、出演歌手との絡みは無かったが、2006年11月3日放送分で安が歌手「リリメグ」としてNHKホールでの収録に参加して以降、まれに出演歌手1組とトークも行っていた(例:ザ・コレクターズ)。ただ、2007年3月16日の最終回スペシャルでは、司会者として登場した。

2006年度の収録時の司会は『ミュージック・エクスプレス』との併録のため、河辺千恵子と高山哲哉アナだった。

[編集] ナレーション

[編集] PJG(ポップ・ジャム・ガールズ)

単発番組時代の1993年4月~1995年3月に、番組のマスコットガール兼バックダンサーとして出演し、番組を盛り上げていた。いまや国民的ヒット歌手となった安室奈美恵MAXもメンバーに参加していた。

なお、メンバーは次の通り。

(現在のMAX)※ミーナは現在脱退。

[編集] 番組の歴史

[編集] ポップジャム'93・'94(単発、第1~2シーズン)

[編集] ポップジャム'93(第1シーズン、本木雅弘時代)

  • 1993年、音楽番組が衰退する中、当時のJ-POPシーンを賑すアーティスト達がNHKホールに集結してライブを展開する番組が誕生した。これが『ポップジャム'93』である。
  • 第1回放送は1993年4月7日17:00~18:00。当時は月1~2回ペースの単発での放送だった。
  • 初代司会者は本木雅弘
  • オープニングムービーは青色のモノクロ映像で、本木の顔のアップが徐々に大きくなって行き、頬の部分に『ポップジャム'93』のロゴが表示される仕組みだった。
  • 当時は全体的に暗めの階段を模したセットだった。オープニングでは雷の演出の中でPJG(ポップ・ジャム・ガールズ)のダンスによって華々しく開幕。

[編集] ポップジャム'94(第2シーズン、森口博子時代)

  • 第2シーズンから森口博子が2代目司会者に就任。
  • 番組のロゴやオープニングムービー、テーマも一新。
  • スタジオセットがトロピカルムードなものに変わり、明るい仕上がりとなった。

[編集] ポップジャム(レギュラーシリーズ第1期、第3シーズン以降)

[編集] 第3シーズン(森口博子時代、1995~1998)

  • 第3シーズンより、単発番組から週1回のレギュラー番組に昇格。放送時間は単発時代の60分より35分に短縮され(→1997年から5分延長され40分に拡大)、収録も放送2回分となる。
  • 番組タイトルも『ポップジャム』で統一。タイトルロゴも「ナショナル」風のフォントに。司会の森口博子は前年から続投、1998年3月まで4年間務めた。
  • 第3シーズンよりオープニングテーマは東京スカパラダイスオーケストラの「JAM」が使用された。また、エンディングテーマにはTHE YELLOW MONKEYの「JAM」等が使用された。
  • 1995年4月の放送でaccessがテレビを通じて活動休止を発表。これには事前に打ち合わせした森口曰く、収録終了後、NHKホールにいたaccessのファンの多くが泣き出すハプニングがあった。この模様は司会者が4代目のころ、3代目までの司会者を集めた総集編でも放送された。

[編集] 第4シーズン(爆笑問題・柘植恵水時代、1998~2000)

  • 司会者を単独制から複数制に変更。人気お笑いコンビ爆笑問題柘植恵水アナウンサー(NHK東京アナウンス局在籍、当時)を起用。初めてNHKアナウンサーが司会に起用された。
  • 2年目の1999年からは全国各地での公開収録が始まり札幌北九州大阪でそれぞれ行われた。
  • 1999年3月20日の放送分は、数日前に沖縄で起きた安室奈美恵の母親が殺害された事件に配慮して、安室の出演部分をカットして放送(放送時間をその分だけ削り、番組最後にテロップを表示)した(後日改めて、その部分を追加して放送された)。
  • 2000年3月の爆笑問題・柘植恵水司会の最終回のゲストにこの年の春に一旦活動休止するSPEEDが登場した。

[編集] 第5シーズン(堂本光一・久保純子時代、2000~2002)

  • 司会がKinKi Kids堂本光一だったせいか、第5シーズンはジャニーズ事務所所属タレントの出演も多かった。特に2001年度には、堂本光一がKAT-TUNジャニーズJr.のメンバー、または大物アーティストとジョイント、ミニライブを行う企画も行われた。
  • この時の公開収録は沖縄(2000年6月24日)、広島(同年7月22日、7月29日)、仙台(同年10月1日)、名古屋(2001年3月3日、3月10日)、松山(同年6月9日、6月16日)。
  • 2000年5月13日、酒井法子が、作曲を手がけた織田哲郎と共に、「蒼いうさぎ」を熱唱した。
  • 2000年8月5日の『POP JAM サマースペシャル 2000』ではKinKi Kidsがコンサート中のため、久保が東京スタジオでの単独司会を務めた。
  • 2001年4月から半年ほど、出演アーティストが懐かしのヒット曲をアレンジして歌う「MUSIC WARP」のコーナーがあった。
  • 2001年9月29日に久保純子が産休に入るために降板。翌週10月6日から新司会にバトンタッチの間は堂本光一の単独司会となった。

[編集] 第6シーズン(優香・高市佳明時代、2002~2003)

  • 2002年3月23日、新たに優香高市佳明アナウンサーを司会に迎え『ポップジャム スペシャルプロローグ』と題した特別番組を放送。globeウルフルズ岡本真夜キンモクセイらが出演して華を添えた。
  • 注目・期待のアーティストを紹介する「ブレイクレーダー」がスタート。
  • 優香・高市コンビでの地方公開収録はなし。
  • なお、高市アナが別番組へ異動したため、第6シーズンは1年で幕。

[編集] 第7シーズン(つんく♂・優香・高山哲哉時代、2003~2005)

  • 第6シーズンの司会者のうち優香だけが続投するほか、新司会者につんく♂高山哲哉アナウンサーを迎え3人で司会を担当というスタイルとなった。
  • このときは司会がつんく♂であったせいか「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(現在は解散)、織田哲郎奥田民生を出してほしい」といった要望や「ハロー!プロジェクトの出演で番組を私物化した」といった批判などが相次いでいた。
  • また、第7シーズンからはブレイクレーダーが「ブレイクレーダーNEO」にバージョンアップした他、新たに地方人材発掘企画として「つんく♂のエンタメ情報局」なる企画も登場した。他に、優香がアーティストの素顔に迫る「優香のBack Stage Jam」のコーナーも新設。
  • エンディングで、出演アーティストに毎回質問を出し、フリップに回答を書いてもらうのが慣例となった。
  • 第7シーズンの地方での公開収録は福岡(2003年7月12、7月19日)、浜松(2004年2月28日、3月6日)、青森(同年6月18日、7月2日)、札幌(同年10月22、10月29日)の4ヶ所で行われた。

[編集] 第8シーズン(西川貴教・アンジャッシュ・村上由利子時代、2005~2006)

  • トーク部分が通常のNHKホールでの収録とは別録りになる。大抵1~2組のアーティストがこのトーク部分に出演する。よってNHKホール収録は歌中心となる。
  • 2005年5月27日放送分に、ブレイクレーダーハッスルスペシャルで大会委員長を務めた小川直也が歌手として出演。岩佐真悠子とのデュエットで「勝手に侵略者」を歌った。
  • 2005年10月14日の放送で、高橋名人が「project430 meets 高橋名人」として出演し、「スターソルジャーのテーマ」を披露。懐かしの16連射も久々に見られた。
  • 2005年10月21日放送予定のポップジャムは休止(1週繰り下げ)だったが、司会の西川貴教がT.M.Revolutionとして裏番組の「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」に出演した(※一部地域では裏番組ではない)。
  • 2006年1月13日は「西川貴教 ソロ10周年記念バスツアー」と題した企画を放送。西川を含むMC4人で西川ゆかりの場所をバスでめぐる。西川の思い出のライブハウス訪問をはじめ、バス車内でDEPAPEPEのミニライブや、ゴスペラーズ黒沢薫の手料理「赤ワイン鶏肉カレー」を味わう。また、最後には西川が上京当時住んでいたアパート焼き鳥屋を訪問した。

[編集] POP JAM DX.(第9シーズン、2006.5~7)

  • ポップジャム第9シーズンとなるこの『POP JAM DX.』は、1995年以来11年ぶりの単発化であった。
  • 2006年5月1日(月曜日)より「新生NHK」の一環の新枠『プレミアム10』(月曜22:00~23:30)内の企画として、不定期での放送となり、放送時間も最長の90分となった。NHKホールでのライブ収録はBS2で放送中の『サンデーヤングミュージック ミュージック・エクスプレス』(日曜18:00~18:50/不定期)と併録となった。基本的にはこれまでと同様NHKホールで収録。また、DXからは一部NHKスタジオでの収録となった。
  • 当初の放送予定は年8回のペースを予定していたが、実際には3回のみとなった。
  • 収録時のホール司会は河辺千恵子高山哲哉アナ(この両名はミュージック・エクスプレスも担当)が務めていたが、ここでは基本的に司会者を置かず、放送に登場するのはナビゲーターの安めぐみだけであった。これは兄弟番組『ミュージック・エクスプレス』と演出面で差別化を図る目的だったといえよう。
  • 出演者は基本的に『ミュージック・エクスプレス』と同じアーティストが一部出演。『POP JAM DX.』のみ出演のアーティストも数組というスタンスとなった。
  • 従来の番組内容とは一新。ドキュメンタリー色が強くなった。
  • 新コーナーとして、東京発の音楽、ムーヴメントを映像で紹介する「東京.NOW(トーキョードットナウ)」、渋谷で行われているライブを紹介する「Live in Shibuya」が登場。第10シーズンまで継続された。
  • ナレーションは山寺宏一が引き続き担当のほか、松本まりかが新たに参加。なお、山寺はDXを最後にナレーターを降板した。
  • POP JAM DX.からオープニングアニメーションを吉浦康裕が担当。テーマ曲にはニューオーダーの「リグレット」を使用。POP JAM最終シーズンまで継続される。
  • また、今回より新たに番組ホームページにてポッドキャスティングの展開を開始した。
編成について
特に7月3日は、裏枠でフジテレビのドラマスペシャル『HERO』に30.9%(関東地区)という高い数字を記録されて大苦戦。そのため、この回の視聴率は2.1%と、大きく水をあけられる結果となった。そのため『プレミアム10』からの撤退を余儀なくされ、これが『POP JAM DX.』として事実上の最終回となった。
  • また、視聴者の間から「この時間帯(月曜22:00)で放送するべきではない」などの意見が相次いでおり、それらの声を反映してか、月1回土曜日深夜(日曜日未明)の時間帯で再放送されていた。
『POP JAM DX.』の出演者

[編集] POP JAM(第10シーズン、2006.9~2007.3)

  • レギュラーシリーズ第2期目は、2006年3月以来半年ぶりのレギュラー復帰となる第10シーズン目である。
  • 2006年9月15日より、毎週金曜日深夜(土曜日未明)0:30~1:00の枠で放送開始。特番時代のタイトルから『DX.』が取れ『POP JAM』(ポップジャム)となった。ただし、前回のレギュラー(40分)から時間が短くなり、1993年の番組開始以来最短の30分になっている(それまでは第3シーズン(1995~1997)の35分が最短だった)。余談ではあるが、番組史上最短の放送時間は同年12月1日の20分である(こちらを参照)。
  • 前作『POP JAM DX.』の失敗で、NHKにとって苦渋の決断だったかも知れないが、再レギュラー化について、NHKサイドは「音楽業界の状況が月ごとに激しく変わることからそれに敏感に反応するため」としているものの、実際には不定期では大物や新人アーティストを出すのが困難であるという音楽業界の意向や、『NHK紅白歌合戦』への出演交渉を優位に進める狙いもあった。
  • NHKホールでの収録は引き続き『ミュージック・エクスプレス』(BS2)との併録ではあるが『POP JAM』は放送3回分の収録となった。
  • ナビゲーターの安めぐみは『POP JAM DX.』から続投。また、ナレーターは長年担当した山寺宏一は降板。松本まりかは引き続き担当しているほか、2003年から2年間司会を担当し、『ミュージック・エクスプレス』司会の高山哲哉アナが不定期でナレーションとして参加した。
  • 前作『POP JAM DX.』からの流れで、ドキュメンタリー色の強い番組となり、またアーティストの演奏部分についてはNHKホール収録部分を極力減らし、NHKスタジオでの別収録部分が新たに加わる形となった。
  • 吉浦康裕によるオープニングアニメーションを引き続き使用。

[編集] 最終シーズンでの主な出来事

[編集] 主なコーナー

ポップジャムでは番組内で数々の企画が展開された。以下はその主な一例。

  • PJ LIVE GOLD
  • MUSIC WARP(第5シーズン)
出演アーティストが懐かしのヒット曲を歌うコーナー。
  • POPJAM SUPERSTAGE(第5シーズン)
堂本光一ジャニーズJr.らとミニライブを行う。
  • PJ NEXT BRAKERPJ BRIGHTEST HOPE
ブレイクレーダーの祖にあたる新人アーティスト発掘コーナー。
  • ブレイクレーダーシリーズ(第6~8シーズン)
#ブレイクレーダーを参照。
  • 優香のBack Stage Jam(第7シーズン)
優香がアーティストの素顔に迫る。
  • つんく♂のエンタメ塾・情報局(第7シーズン)
つんく♂司会時代の2003年、「つんく♂のエンタメ塾」のタイトルで、つんく♂のプロデューサーとしての手腕を生かし、全国各地から才能あふれる若いエンターテイナーを発掘するコーナーとして登場。毎回、視聴者の情報をもとに高山アナが現地へ出向きリポート。また投稿ビデオなども紹介。2004年より「つんく♂のエンタメ情報局」に改題、主に地域限定アイドル“ロコドル”を取り上げるなど、地方での人材発掘も積極的だった。
  • 東京.NOW(第9・10シーズン)
PJ末期の企画。東京で生まれている音楽、ヴィジュアルを、アーティストなどのインタビューを交えながら徹底分析して紹介するものだった(W+K東京LABが全面協力)。
  • Live in Shibuya(第9・10シーズン)
PJ末期の企画。渋谷で行われているライブを紹介するコーナー。このコーナーは「MUSIC JAPAN」で継続される。

[編集] ブレイクレーダー

2002年4月6日ポップジャムブレイクレーダー」として、今後注目されるアーティストが登場し、ブレイクするかどうかをNHKホールの観客に投票してもらうコーナーが登場。2003年4月からは「ブレイクレーダーNEO」とタイトルを変更。その後「ブレイクレーダー」に再変更し、2006年3月3日放送分まで4年間も続いた。

このコーナーから森山直太朗ORANGE RANGEスキマスイッチ大塚愛木村カエラなど、今やヒットチャートに燦然と輝く多くのアーティストがブレイクを果たした。
出場者は実力派から、人気アイドル、お笑い、さらには企画ユニットまで、幅広い分野にわたって領域が広く、女性アイドルからも市川由衣星井七瀬大沢あかね小倉優子らが参加。さらにお笑いタレントからもはなわダンディ坂野友近波田陽区といった人気者が歌手として参加した。
また、mihimaru GTなど、1回目に敗退して後に再挑戦したアーティストも多い(mihimaru GTは2006年に「気分上々↑↑」が大ヒット、この年の紅白歌合戦出場も果たした)。

システム
2002年度は筆記式で投票箱に入れる方式だったが、2003年4月より「ブレイクレーダーNEO」と改題されたのに伴い、システムも機械式のものに変更。「レーダー君」と呼ばれる赤外線を放射するロボットに、観覧者が赤い団扇で反射させ、ブレイクするかどうかを判定。団扇は収録当日NHKホール入口で観客に配布(終了後は返却)していた。
また「NEO」では高山哲哉アナの「照明さん、暗転!」の掛け声も名物のひとつとなった。
特典
2003年以降、コーナー集計得点1位のアーティストは番組でエンディングテーマとしても流れるほか、4週連続勝ち抜いたアーティストは再度、番組出演できるという権利が与えられる方式となった。ちなみに4週連続獲得の第1号は森山直太朗。
2004年度までブレイクレーダーには毎回2組のアーティストが登場していたが、2005年からは1組となり、得票数が80%を超えた場合は抽選会があり、主な賞品は番組エンディングテーマなどだが、特賞としてNHK紅白歌合戦の出場権などもあった(紅白出場権の獲得者はなし)。
ちなみに2005年、この年の最高得票92.3%を獲得したアンジェラ・アキ(このときの抽選商品はティッシュだった)は、自力で紅白出場を勝ち取り、2006年(第57回)に紅組で初出場を果たした。
ブレイクレーダーの最高得票は、平川地一丁目が記録した97.5%(2003年11月29日放送)。
ブレイクレーダーの第1回出場者はMO'SOME TONEBENDERPlum Planetsの2組(2002年4月6日放送)。また、最終出場者は、元ZONE舞衣子が率いるガールズバンドMARIAだった(2006年3月3日放送)。
2003年11月8日の放送では、いつものブレイクレーダーNEOを変更し、ダンディ坂野vsはなわによる「平成の歌う爆笑キング決定戦!」を開催。対決の結果、はなわが99.4%で勝利した。
2004年6月18日放送(青森市文化会館で収録。ブレイクレーダーNEOのゲストはBean Bag安良城紅)において、集計マシン『レーダー君』の誤作動により、不正確な数字を表示するというミスがあった。NHKでは後日、その集計を無効としているが、その後Bean Bagは9月10日放送(9月6日、NHKホール収録分)でブレイクレーダーNEOに再度出演、82.3%という高い支持得点を獲得、見事5週勝ち抜いた(ちなみにBean Bagは9月6日放送分では小倉優子(56.1%)を大差で降している)。また、安良城は10月22日放送(10月11日北海道厚生年金会館で収録)に出演し、70.6%という高い得点を出したが、同日出演のTRIPLANEに83.3%という得点を記録され敗れた。
2004年11月19日放送分に波田陽区が出演し「ギター侍のうた」で和田アキ子と司会者のつんく♂を斬った。さらに歌終了後のトークで優香をも斬った。そして、翌週放送から数週間エンディングテーマに採用され、つんく♂を斬ったネタが使用されることになる。
また、波田は2005年1月14日放送の「ハッスルスペシャル」にも特別審査員でゲスト出演し「ギター侍のうた」で当時、裏番組の司会を務める青木さやかと司会のつんく♂を斬り、さらにトークでは大会委員長の小川直也をも斬って捨てた。

[編集] ブレイクレーダーハッスルスペシャル

今後の音楽界を担う若手アーティストがNHKホールに集結し、ブレイクするかを競うスペシャル企画として、2004年10月8日2005年1月14日の2回開催された。

『ハッスル』のタイトル通り、大会委員長はキャプテン・ハッスルこと格闘家小川直也。特別審査員は小川(審査員長)のほか、優香が審査員を務めた。ほか、第1回では後浦なつみ、第2回では波田陽区も特別審査員を務めた。

また、優勝者以外にも、特別審査員から特別賞が出る場合もあった。

各2回とも、6組ずつが出場した。  

歴代優勝者

[編集] 特集番組

[編集] PJ PURE SIDE(ポップジャムピュアサイド)

POP JAMのスピンオフ企画として、通常のホール収録とは別に、一組のアーティストに焦点を当て、アーティストの動きを追っていく企画として登場した。「僕らの音楽3」(フジテレビ)などの番組と異なり、スタジオライブはおろか、インタビューもなしのドキュメンタリーのため、普段はなかなか見られないライブの舞台裏やアーティストの素顔の部分を知ることができるのも魅力のひとつであった。これは2006年の「POP JAM DX.」へのリニューアルの布石であったといっても過言ではない。

ちなみにナレーションは、2回とも山寺宏一が担当した。

放送日 出演 内容 備考
1 2004.5.7 175R(イナゴライダー) 故郷の福岡県北九州市を訪れ、インディーズ時代などを振り返る。  
2 2005.6.24 東京事変 東京名所バスツアー(ライブ映像挿入あり) 2005.8.19深夜に再放送

[編集] その他の特集番組

POP JAMとしてのスペシャル

[編集] スピンオフ企画

ポップジャムでは通常版以外にもスピンオフ企画として、様々なアーティストに密着したドキュメント企画や、アーティストの「個」の部分を生かしたスペシャル番組などが放送された。後のPJ PURE SIDEの原型ともいえるべき珠玉の企画でもある。

[編集] 番組の終焉

10代の若者を中心に、多くの音楽ファンに愛されたポップジャム(POP JAM)だったが、年々音楽を取り巻く環境や音楽シーンの動きが激変し、また視聴率も2~3%で推移するなど陰りが見えてきており、第7シーズン終期から衰えを感じるようになる。また、第8シーズン以降、今までの勢いがなくなり、さらに近年のNHKの不祥事による芸能・歌謡番組の予算削減などもあってか、番組の内容にも大幅な変化が生じるようになる。
2006年3月にこれまでのレギュラー放送を終了し、5月1日から「POP JAM DX.」として、NHK新番組枠プレミアム10の企画に組み込んだ。当初は年8回ペースで予定されていたが、視聴率の低迷により、特集番組としては、わずか3回で頓挫を迎えた。
そして、同年9月15日放送分よりめでたく週1回のレギュラー放送に復帰するも、「POP JAM DX.」の失敗がダメージとなって往時の勢いは取り戻せず、また改革を進めたいNHK橋本元一会長の意向などもあって、2007年3月をもってPOP JAMを終了させることが決定する。

[編集] 最終回スペシャル

  • 放送時間:2007年3月16日深夜0:00~0:59(再放送:3月26日深夜(27日未明)3:25~4:30)
  • 司会:西川貴教、安めぐみ、高山哲哉アナウンサー

PJ最終回は2007年3月5日にNHKホールで収録が行われ、第8シーズンの司会も務めたT.M.Revolution(西川貴教)をはじめL'Arc~en~CielTRFGLAYゴスペラーズ浜崎あゆみいきものがかりらが出演。最終回のNHKホール司会は安と高山アナが担当。このほか、TRFのDJ KOODJプレイを披露した。

NHKホール以外にも、スタジオで司会者と出演アーティストによるトークがあり、トーク部分は西川がL'Arc~en~CielとGLAY、安がゴスペラーズ、高山がPJ出演の常連であるモーニング娘。卒業生の面々(中澤裕子飯田圭織保田圭後藤真希吉澤ひとみ)とそれぞれトークを展開し、PJ出演時のVTRを見たり、当時の思い出等を語った。また、森口博子爆笑問題といった歴代司会者も登場し、番組の思い出を語った。なお、浜崎あゆみは別収録で、インタビュー映像のほか、最新曲『No way to say』をそれぞれ紹介された。

なお、PJ最後の演奏となったT.M.Revolutionのメドレー(『WHITE BREATH』→『HOT LIMIT』→『vestige-ヴェスティージ-』)の後、西川が音頭を取り、NHKホールに集まったファンとともに行う『ポップ、ジャムッ!!』の全員合唱で、14年にわたるポップジャムの長い歴史に幕が下ろされた。

また、番組の最後の10分間は「POP JAM REPRISE(ポップジャム・リプライズ)と題した特別企画があり、安室奈美恵が登場、本人のトークと、最新曲2曲がスタジオで披露された。

翌月4月6日)からは新番組「MUSIC JAPAN」(通称MJ、金曜深夜0:40~1:10)がスタート。MJのナビゲーターは関根麻里が務める。

[編集] 前後番組の変遷

NHK総合テレビ 金曜23:30
前番組 ポップジャム 次番組
   
NHK総合テレビ 土曜23:35
ポップジャム
NHK総合テレビ 土曜23:35→23:30→23:25
ポップジャム
NHK総合テレビ 土曜23:00
ポップジャム 23:00 NHKニュース
23:10 (?)
NHK総合テレビ 土曜22:20
22:15~サタデースポーツ
(21:50~へ移動)
22:50 NHKニュース
ポップジャム 食卓の王様
NHK総合テレビ 土曜23:10
(?) ポップジャム (?)
NHK総合テレビ 土曜24:10
爆笑オンエアバトル
(金曜日へ移動)
ポップジャム オンエアバトル爆笑編/熱唱編
NHK総合テレビ 金曜24:15→24:25
爆笑オンエアバトル
(土曜日へ移動『オンエアバトル爆笑編/熱唱編』へ)
ポップジャム 24:00~爆笑オンエアバトル
24:30~SAMURAI7
NHK総合テレビ 金曜24時台後半
SAMURAI7
(25:05~へ移動)
POP JAM. MUSIC JAPAN
この節は執筆の途中です この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

[編集] 関連項目

-関東地区ほかではPJの裏番組
  • FAN(日テレ系)
-PJレギュラー化の1995年4月放送開始。1年間だけ金曜夜に並立していた。
-PJ土曜日時代、深夜枠に音楽番組が並立していた。
-PJのある金曜日夜に放送。当初は土曜日夜でPJと並立状態だった。
-PJのある金曜日夜に放送
-POP JAM DX.以降ナレーションを務めている松本まりかは、この番組でもナレーションを務めている。
構成作家
スタッフ
(制作統括、2005年7月~2007年3月)

[編集] 外部参照リンク

[編集] 年表

加筆依頼:この項目「ポップジャム」は、加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。
加筆の要点 - 歴代オープニング(タイトルバック)、セット、テーマ曲、過去のコーナーなどについての加筆を。また強化事項として、前後番組の変遷の不明部分の番組名追加をお願いいたします。
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