烏山線
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烏山線(からすやません)は栃木県塩谷郡高根沢町の宝積寺駅と栃木県那須烏山市の烏山駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)。
「宝積寺(ほうしゃくじ)」「大金(おおがね)」という縁起の良い名前の駅があり、駅の数が8駅、車両の数が8両であることから、七福神をキャラクターとして、宝積寺駅を除く各駅と7両の車両に割り当てている。残りの1両には全員が描かれている。1968年に選定された「赤字83線」にもあげられていた。
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[編集] 路線データ
- 路線距離:20.4km
- 軌間:1067mm
- 駅数:8駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:
- 宝積寺~大金間:自動閉塞式(特殊)
- 大金~烏山間:スタフ閉塞式
- 交換可能駅:1(大金)
[編集] 運行形態
およそ1時間に1本の運転で、線内のみ運転の列車のほかに宇都宮線(東北本線)を通って宇都宮駅まで乗り入れる列車がある。ワンマン運転を実施している。
なお、過去には一部列車を除くほぼ全列車が宇都宮駅を始発終着としていたが、宇都宮線の宇都宮駅~黒磯駅間普通列車の増発(現行ダイヤ)にともない、逆に烏山線列車の宇都宮駅~宝積寺駅間はこれに統合され、現在の運行形態に至っている。一時は宇都宮駅を始発終着とする烏山線列車は1日あたり2往復程度にまで削減されたが、烏山線利用客はその大半が宇都宮駅利用者であることも手伝って、現在、宇都宮駅始発終着列車本数は朝夕の通勤・通学時間帯を中心に5往復にまで復旧されている。
[編集] 使用車両
[編集] 過去の使用車両
[編集] 歴史
- 1923年(大正12年)4月15日 - 【開業】烏山線 宝積寺~烏山(20.4km) 【駅新設】熟田、大金、烏山
- 1925年(大正14年)4月1日 - 【駅名改称】熟田→仁井田
- 1934年(昭和9年)8月15日 - 【駅新設】下野花岡、鴻野山、小塙
- 1954年(昭和29年)6月1日 - 【駅新設】滝
- 1979年(昭和54年)6月1日 - 【貨物営業廃止】全線(-20.4km)
- 1979年(昭和54年)7月1日 - 【貨物営業開始】宝積寺~仁井田(5.9km)
- 1984年(昭和59年)3月14日 - 【貨物営業廃止】宝積寺~仁井田(-5.9km)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 【承継】東日本旅客鉄道
- 1990年(平成2年)12月1日 - 【駅名呼称改称】下野花岡(しもずけはなおか→しもつけはなおか)
[編集] 駅一覧
駅名 | 対応する七福神 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
宝積寺駅 | - | 0.0 | 宇都宮線(東北本線) | 栃木県 | 塩谷郡高根沢町 |
下野花岡駅 | 寿老人 | 3.9 | |||
仁井田駅 | 布袋尊 | 5.9 | |||
鴻野山駅 | 福禄寿 | 8.3 | 那須烏山市 | ||
大金駅 | 大黒天 | 12.7 | |||
小塙駅 | 恵比寿 | 15.3 | |||
滝駅 | 弁才天 | 17.5 | |||
烏山駅 | 毘沙門天 | 20.4 |
[編集] その他
2007年に映画『檸檬のころ』の撮影に使用された路線でもある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 烏山線のページ(個人ページ)