無罪モラトリアム
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無罪モラトリアム | ||
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椎名林檎 の アルバム | ||
リリース | 1999年2月24日 | |
録音 | スタジオテラ 亀ちゃんスタジオBメイン |
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ジャンル | J-POP | |
時間 | 41分00秒 | |
レーベル | 東芝EMI/イーストワールド | |
プロデュース | 北城浩志 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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椎名林檎 年表 | ||
無罪モラトリアム (1999年) |
勝訴ストリップ (2000年) |
無罪モラトリアム(むざい-)は、椎名林檎が1999年2月24日に発売した1作目のアルバム。発売元は、東芝EMI。
初回生産盤の特典はシングル「ここでキスして。」との連動企画で、同封のオビの付属の応募券を「ここでキスして」分の応募券と一緒に送付するとビデオ「性的ヒーリング~特別御奉仕編~」が抽選で貰える。
[編集] 概要
先行シングル『ここでキスして。』がスマッシュヒットを記録。その中で本作は発売、またその煽りを受ける形で同アルバムはロングヒット、遂にはミリオンを記録するに至っている。この作品によって、椎名林檎の名が世間に知らしめられたといっても過言ではない。
初回版は、ブックレットに光沢があり椎名林檎の写真の部分が剥がれる仕組みで歌詞カード内の路線図"霞ヶ関"が"霧ヶ関"に誤植されている。
アルバムには、シングルからは「幸福論」の悦楽編(シングル盤とは異なるレコーディングによるアルバムバージョン)、「歌舞伎町の女王」、「ここでキスして。」の3曲が収録されている。
なお、本作には『幸福論』のB面である「すべりだい」、再販版に収録された「時が暴走する」、『歌舞伎町の女王』収録のカバー曲「アンコンディショナル・ラブ」、先行シングル『ここでキスして。』のB面「眩暈」「リモートコントローラー」およびこのアルバムの発売前にライブで披露され、製作時期などが同時期又はかなり前とされている「17 ~seventeen~」、広末涼子提供の「プライベイト」、ともさかりえ提供の「カプチーノ」「少女ロボット」「いけない子」などは未収録となっている。
本作の全収録曲は、椎名林檎がデビュー前に書き貯めていた曲によって構成されている。また、三枚目のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』収録曲「葬列」も当初は本作に収録する予定であったが、ある理由により収録が見送られている。詳しくは『加爾基 精液 栗ノ花』の「葬列」の解説部分を参照されたい。ちなみに、翌年3月に発売された二枚目のアルバム『勝訴ストリップ』の録音・編集作業はこの年の夏にすでに終えていた模様。
椎名林檎曰く、今作は「十代のあたしの全てが詰まってる」との事。
[編集] 収録曲
- 正しい街
- デビュー直前、福岡で交際していた当時の彼氏に、デビューする為上京する事になり別れを告げた時のやりとりと心情を綴った唄、椎名林檎はこの曲を必ずアルバムの一曲目に収録すると決めていた。
- なおこの曲はソロ時代の全ての全国ツアーで演奏されている。
- 歌舞伎町の女王
- 2枚目のシングル。尚、同曲でテレビ朝日系ミュージックステーションに初登場。
- この曲は上京した時渋谷周辺を歩いていたさい、SMクラブのスカウトマンにスカウトされたときに思いついた曲。
- 丸の内サディスティック
- 一部、過激な歌詞が当て字に置き換えられている。ライブ等でもよく歌われる。
- この曲のデモはデビュー前にイギリスに留学していたさいにシーケンサーの打ち込みで当時の歌詞は英語でデモが作られいた。アルバムに収録の際、歌詞を語感の良い日本語に変えている。また、歌詞中の「ベンジー」は当初「浅井さん」だったが、それではストレート過ぎるという事で「ベンジー」に変更された。(「ベンジー」は「ブランキージェットシティ」のボーカルの浅井健一の愛称)
- 幸福論(悦楽編)
- デビューシングル『幸福論』のアルバムバージョン。シングルバージョンとは大きくアレンジが異なり、拡声器を利用した独特のアレンジとなっている。なお、シングルバージョンは現在までアルバム作品としてまとめられていないために、有名楽曲であるにもかかわらず、2006年現在やや入手が困難な状態にある (iTunes Store 等音楽配信で入手可能)。
- 茜さす 帰路照らされど…
- サントリーカクテルバー・CM曲。
- シドと白昼夢
- この曲は、今作のほかにシングル『真夜中は純潔』のカップリングとしても服部隆之編曲によるラテンアレンジで収録されている。ちなみに、本作ではバンド編成のサウンドになっている。
- 積木遊び
- 椎名林檎曰く「箸休め的なお遊び曲」。この曲で使用されている椎名林檎演奏による「なんちゃって御琴」とはシンセによる琴の音色を使用したもの。余談だが、椎名林檎は三枚目のアルバムでは本物の琴を弾いている。
- ここでキスして。
- 3枚目のシングル。当時自身最高の30万枚以上を売り上げた。後に堂本剛などさまざまなミュージシャンがカヴァーすることとなる。椎名林檎の代表曲ともいえる楽曲となった。
- 同じ夜
- アコギとヴァイオリンというシンプルな編成の曲。ちなみに、ライブCD『絶頂集』では同曲が「Jェチ~ッじo?ウ」と故意に誤植され、収録されている。
- 警告
- 昔交際していた彼氏の不満を綴った曲。シングルが売れ椎名林檎の知名度が上がったとき、その時の彼氏が電話してきてなにを思ったか「俺が悪かった」と今さらながら謝ってきたので憤慨したと、その事から製作に至っている。
- モルヒネ
前作 | 椎名林檎のオリジナルアルバム | 次作 |
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勝訴ストリップ |
シングル | |
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幸福論 - 歌舞伎町の女王 - ここでキスして。 - 本能 - ギブス - 罪と罰 - 絶頂集 - 真夜中は純潔 - 茎(STEM)~大名遊ビ編~ - りんごのうた - カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.) - この世の限り | |
オリジナルアルバム | |
無罪モラトリアム - 勝訴ストリップ - 加爾基 精液 栗ノ花 | |
企画アルバム | |
唄ひ手冥利~其ノ壱~ - 平成風俗 | |
映像作品 | |
性的ヒーリング~特別御奉仕編~ - 性的ヒーリング~其ノ壱~ - 性的ヒーリング~其ノ弐~ - 下剋上エクスタシー - 発育ステータス 御起立ジャポン - 短篇キネマ 百色眼鏡 - 賣笑エクスタシー - 性的ヒーリング~其ノ参~ - Electric Mole - 第一回林檎班大会の模様 | |
関連項目 | |
東芝EMI - 黒猫堂 - 亀田誠治 - 井上雨迩 - 斎藤ネコ - 発育ステータス |
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