熱気バサラ
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熱気 バサラ(ねっき バサラ、2024年[1]8月15日-)は、テレビアニメ『マクロス7』および関連作品に登場する架空の人物。(声:林延年(現・神奈延年)、歌:福山芳樹)
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[編集] 人物
作中のロックバンド「FIRE BOMBER」のボーカル兼ギター担当。キーボード担当のレイ・ラブロック、ベース担当でミリア市長の娘ミレーヌ・ジーナス、ドラムス担当の寡黙なメルトランディビヒーダ・フィーズと共にバンドを構成する。逆立った髪と旅先で拾った丸縁のサングラスが特徴で、ステージ衣装は宇宙服としても利用できる素材で作られている。普段はタンクトップとジーンズを着用していることが多い。
出自は一切不明で、幼少の頃よりギターを担いで各地を放浪していた。2045年現在、超長距離移民船「マクロス7」に付属する「アクショ」に住み、市民登録はしていない。
どんな相手にでも自分の歌を聞いてもらいたいと思っており、突如マクロス7船団を襲った謎の敵バロータ軍に対しても可変戦闘機VF-19改ファイアーバルキリーを駆り、戦場に乱入して歌を披露する。このファイアーバルキリーは統合軍から「FIRE BOMBER」のリーダーで元軍人のレイ・ラブロックを通じて極秘に提供されたもので、最新鋭機VF-19をベースに、コントロールシステムをエレキギター状に変更するなどバサラ専用にカスタマイズされている。手にした銃に装填されているのは弾丸ではなく、敵兵にも歌を聞かせるためのスピーカーポッドで、初期にはこれを敵ポッドに打ち込んだ上で歌を聞かせていた。尚機体には最低限の護身用にミサイルが装備されているが、バサラ自身が兵器を軽蔑しているため非常時にしか使わず、作中で使用した際には、ミサイルを使わせた事に対し相手へ強い怒りの感情を見せていた。とはいえ操縦の技量は相当なもので、正規軍のエースパイロットであったガムリン木崎ですら舌を巻いたほどである。
当初はその行動を異端視されたが、敵兵士に施されていたマインドコントロールを歌で解除したことや、敵生命体プロトデビルンを歌で撃退したことなどが認められ、統合軍の民間協力部隊サウンドフォースの一員となる(その歌の力は後に、プロトカルチャーの時代にプロトデビルンを封印した神秘の力「アニマスピリチア」であることが判明する)。
しかし、本人はあくまで歌を「伝えたい」だけであり、歌で敵を倒すことや戦いを終わらせることを望んでいた訳ではなかった。そのため、歌を一種の音波兵器として利用しようとする軍のやり方には反抗的な態度をとり続ける。未開拓惑星ラクス漂着時には、自分の歌が敵を撃退する結果にばかりなることや、自分と接触してスピリチアを失い眠りについたプロトデビルン・シビルを歌で目覚めさせることが出来なかったことで思い悩み、放浪の旅に出る。しかし、プロトカルチャーの遺跡に捕らわれていたシビルを歌で目覚めさせ、シビルと共に宇宙を飛び回り「銀河」を見るという体験を経て、歌は誰かに向かって歌うのではなく、銀河に向かって歌えばよいと悟る。最終的には歌によってプロトデビルンとも「意思疎通」を果たすことになった。
歌に対してはストイックなまでの情熱を燃やす一方で言葉によるコミュニケーションは不得手で、ミレーヌを始め周囲の人間と諍いを起こすことが多い(ミレーヌ以前に加入していたバンドのメンバーも、バサラとの口論が原因で何人も辞めている)。また恋愛にも疎く、ミレーヌや暴走族の女性レックスの想いにも気づかなかった。
[編集] プロフィール
- 年齢:21歳(2045年現在)
- 血液型:B型
- サイズ:身長184cm、体重75kg
- 好きな食べ物:激辛カレー、キムチ、トムヤムクン
- 趣味:宇宙遊泳、昼寝、「オレの歌を聞かせること」
- 特技:「寝言で歌を歌える」
- 好きなアーティスト:「オレ(もしくは、オレが本気で歌えた時)」
生年月日以外の過去の経歴は一切不明(出身地に関してはバサラ本人も全く覚えていないらしい)であるため、生年月日はバサラの親代わり的存在でもあるレイ・ラブロックが考え出した可能性が高い。 このためか、作中ではその出自について「一条輝の息子」「リン・ミンメイの隠し子」などといった説がスポーツ新聞を通じて出回っていたが、多くは部数稼ぎのための虚報と思われ、真偽は定かでない。