特急札滝線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
特急札滝線(とっきゅうさつたきせん)は、北海道中央バスが運行していた都市間バス。2006年12月1日のダイヤ改正にて廃止された[1]。
目次 |
[編集] 概要
同じ札幌~滝川間のバス路線である高速たきかわ号と異なり、札幌~岩見沢間のみを高速道路(道央自動車道)経由で運転することが特徴であった。
岩見沢・滝川を軸に空知地方の各都市と札幌を結ぶ拠点間路線として発展、最盛期には15分ヘッドの間隔で運行した。昭和58年、道央自動車道の札幌IC~岩見沢ICの開通を受けて高速道路経由に経路変更。北海道における都市間バスブームのさきがけとなった。当初運行していた特急札岩線(札幌~岩見沢)は高速いわみざわ号となり、滝川・芦別・留萌発着の各路線もそれぞれ高速道路延伸とともに特急バスから二点間輸送の都市間高速バスである高速たきかわ号・高速ふらの号・高速るもい号への転換が進んだ。そのため、当路線は高速いわみざわ号の一角としての(*1)札幌~岩見沢間の輸送、高速びばい号の運転されない時間帯における札幌~美唄・奈井江間の輸送、そして岩見沢~滝川間の相互都市間の輸送(*2)が主となっていた。
前述した高速バスへの利用客シフトはもちろん、沿線の過疎化や国道経由のため冬期間の定時運行が難しいことなどから利用客は年々減少し赤字が続いていた。ダイヤ改正後、当路線は岩見沢~滝川間が廃止されて高速いわみざわ号となる。また岩見沢~滝川間は当路線の廃止に伴う大幅な減便の緩和のため、岩見沢~美唄間での通常便の増発(1.5往復)および、滝川~奈井江間で運行されている通常便の美唄への延長(3往復)が行われた。
- (*1)本路線と高速いわみざわ号・高速みかさ号の3路線は札幌~岩見沢間が同一経路であり、札幌~岩見沢間ではこれら3路線を合わせてパターンダイヤ(日中は15分間隔)を組んでいた。当路線廃止後はいわみざわ号・みかさ号でのパターンダイヤとなる。
- (*2)1998年11月までは普通便(各停留所に停車)の「岩見沢~滝川」という系統も運行されていたが、現在普通便は全便が美唄駅(旧・美唄ターミナル)あるいは奈井江駅で系統分割されている。
[編集] 運行経路
[編集] 停留所
廃止当時のものを示す。
凡例 ○:乗車のみ ●:降車のみ ◎:乗降とも -:停車せず
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||
札幌駅前タ丨ミナル | 北2条西3丁目 | 時計台前 | 札幌タ丨ミナル | 東橋通 | 菊水元町7条 | 野幌 | 高速栗沢 | 駒園8丁目 | 市立病院前 | 4条西5丁目 | 岩見沢タ丨ミナル | 4条西5丁目 | 4条西2丁目 | 岩見沢労災病院前 | 三笠入口 | 峰延 | 専修大学入口 | 美唄駅前 | 茶志内 | 日東入口 | 奈井江駅前 | 東圧正門 | 宮川町 | 砂川タ丨ミナル | 障害者能力開発校 | 空知工場前 | 滝川タ丨ミナル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌→滝川 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
札幌←滝川 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
[編集] 本数・所要時間
- 11往復(廃止当時)
- 札幌駅前ターミナル - 滝川ターミナル間 約2時間10分(廃止当時)
[編集] 使用車両
- 正座席45人乗り 4列シート(廃止当時)
- 定員が若干異なる車両の場合あり
[編集] その他
- 同一経路を運行する特急札芦線は平成17年12月のダイヤ改正で札滝線に統合され、滝川~芦別ターミナル間は廃止された。代替措置として、普通便滝芦線の一部が砂川ターミナルまで延長された。
- かつては、「高速そらち号」と称した、芦別・滝川・岩見沢~新千歳空港間連絡のバスも存在した(芦別・滝川~岩見沢間は一般道経由)。2003年4月1日のダイヤ改正にて廃止された。
- 現在でも運行されている岩見沢~滝川間が一般道経由の都市間路線として、札幌運転免許試験場連絡バスがある。芦別~滝川~岩見沢間を一般道経由で運行し、岩見沢で高速道に入って運転免許試験場へ連絡する。毎週水曜日のみ1往復運転、予約制。
- 中央バスカードの利用はできなかった。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: バス関連のスタブ記事 | 高速バス路線 (廃止) | 北海道中央バス