玉置浩二
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玉置 浩二(たまき こうじ、1958年9月13日 - )は、北海道旭川市神居町出身のミュージシャン・俳優。血液型はA型。旭川農業高等学校中退。ロックバンド『安全地帯』のボーカリスト。ソニー・ミュージックエンタテインメントおよびアンクルオニオン所属。
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[編集] 略歴
1983年11月、シングル『ワインレッドの心』が大ヒットを記録。
1986年、映画『プルシアンブルーの肖像』で俳優デビュー。
1987年、シングル『All I Do』でソロデビュー。シングル『胸の振り子』の作曲を担当したことを機に交際していた薬師丸ひろ子と再婚。初婚は一般人の女性
1993年、チャリティーグループ『USED TO BE A CHILD』に参加。
1996年、自らが主演したテレビドラマ『コーチ』の主題歌『田園』が安全地帯・ソロ通じて初めてのミリオンヒットを記録(オリコン調べで92.4万枚)。同年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場し、59.9%の最高瞬間視聴率を獲得した。紅白歌合戦のステージはTOKIOがバックバンドを担当。これは、玉置とTOKIOがソニーミュージックに所属していた(当時)ために実現した共演である。
1998年、薬師丸ひろ子との離婚を機に軽井沢町へ移住。所属レコード会社をBMGファンハウスへ移籍。
1999年、キーボード奏者の安藤さと子と再々婚。軽井沢町にログハウスを建てる。
2002年、安全地帯活動再開。同時にソニーミュージックへの再移籍を果たす。
2004年、個人事務所(アンクルオニオン)の立ち上げを機に安全地帯を活動休止する。
[編集] 人物
身長は177cm、体重は67kg。最近はドラマ『あいのうた』のために10kgの減量をした。
愛車は『メルセデス・ベンツ Gクラス』。また、メンバーズクラブ会報には愛車とおぼしき『プジョー・206CC』を運転する姿が掲載されている。
トーク番組などではひょうきんでコミカルなトークで場を沸かせる。ザ・ベストテンでは、トークを振られたときに「え、まぁ…」「え、○○○○…」と「え、」を連発したため、年末の総集編などで笑いのネタとして取り上げられていた。
福岡ソフトバンクホークス王貞治監督のものまねを得意とする。
[編集] 音楽家・玉置浩二
歌唱力に高い評価があるだけでなく、作詞、作曲、楽器演奏(主にギター。ライブではドラムスを披露したこともある)などでその才を発揮している。玉置について、山下達郎は「日本で最も過小評価されているアーティスト」、桜井和寿は「天才」とそれぞれ評している。メジャーデビュー当初は妖艶な楽曲が多かったが、3rdソロアルバム『カリント工場の煙突の上に』で須藤晃をプロデューサーに迎えて以降は優しさ・壮大さを兼ね備えた楽曲(応援歌と評されることもある)に積極的に取り組み、幅広い層からの支持を受けている。
石川ひとみ『恋』、中森明菜『サザン・ウインド』(第17回全日本有線放送大賞・上半期)、斉藤由貴『白い炎』(テレビドラマ『スケバン刑事』主題歌)『悲しみよこんにちは』(テレビアニメ『めぞん一刻』主題歌)、香西かおり『無言坂』(1993年日本レコード大賞受賞曲)、V6『愛なんだ』、MISIA『名前のない空を見上げて』、パク・ヨンハ『Truth』など、楽曲提供を幅広くおこなっている。
「ツアーをしないと気がすまない」と自身で語るほどのツアー好きで、1年間で30以上の公演を毎年行う。 そんな多忙なスケジュールの中でも、1回曲が浮かんでしまうと次から次へと浮かんでくるらしい。 アルバム制作の時などは3日で1曲のスピードで作っているという。 玉置自身は「最近はペースが落ちてきた」と言うが、他のアーティストと比較すると制作はハイペースである。 だが、自身が主演したテレビドラマ『あいのうた』の主題歌『プレゼント』は制作に半月を要した。
一般的には、バラード曲がメインという印象が強い。しかし実は、ロックからブルース、アップテンポなものまで多様な作品を制作しており、その多才ぶりはライブアルバムを聞くとよくわかる。彼の信念でもある「他の歌手に書いた曲は自分ではA面としてはリリースしない」というところが玉置らしさである。
ここ数年は愛用の『マーティン・ギブソン社・バスカリーノ』という名門のアコースティックギターをメインにしている。このような高価なギターは、汗などによる劣化を避けるためレコーディングのみで使用される場合が多いが、玉置は最高の音をファンに提供するために、レコーディングのみならずライヴでも使用している。なお、玉置愛用のバスカリーノは生産が中止しているため、現在では購入することが難しくなっている。
[編集] 俳優・玉置浩二
俳優としても活躍する歌手は数多く存在するが、玉置は音楽家としての才能もさることながら、シリアスな役からコミカルな役までこなす幅広さと的確な演技力にも恵まれており、ベテランを向こうに回した存在感を見せ付ける。俳優業を専門とする者からも一目置かれている。
特に1996年放送の大河ドラマ『秀吉』の足利義昭役は、無能さを印象付けるためにドラマ内ではわざと汚い食べ方で饅頭を食したり、口を開けたまま他人の話を聞く演技をするなど、その演技力を見せつけ、目の肥えた時代劇ファンからも絶大な賞賛を受けた。また同年放送の『コーチ』ではザテレビジョン・ドラマアカデミー賞助演男優賞に選ばれたが、「自分は歌手である」として受賞を辞退した。また、翌年の97年に放送されたドラマ『こんな恋のはなし』は視聴者から「なぜビデオ化されないのか?」という声が多数ある。
2005年10月12日から日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『あいのうた』では、菅野美穂の相手役である、『妻と死別し3人の子どもと暮らす、死ぬほどお人好しの警察官』を演じた。
[編集] 作品
「安全地帯」の作品に関しては安全地帯の項を参照のこと
[編集] シングル
- 『All I Do/Only You』 (1987年7月25日)
- 『キ・ツ・イ/"Hen"』 (1989年1月25日)
- 『氷点/Will・・・』 (1989年3月25日)
- 『I'm Dandy/Sendenfor』 (1989年7月25日)
- 『行かないで/スケジュール』 (1989年11月20日)
- 『コール/大切な時間』 (1993年1月30日)
- 『元気な町/カリント工場の煙突の上に』 (1993年8月21日)
- 『LOVE SONG/星になりたい』 (1994年11月11日)
- 『STAR/正義の味方』 (1995年6月21日)
- 『メロディー/愛を伝えて』 (1996年5月21日)
- 『田園/働こうよ』 (1996年7月21日)
- 『MR.LONELY/FIGHT OH!』 (1997年8月6日)
- 『ルーキー/BELL』 (1998年5月21日)
- 『HAPPY BIRTHDAY/愛だったんだよ』 (1998年10月3日)
- 『虹色だった/夢のようだね』 (1999年11月3日)
- 『aibo/ジェスチャー』 (2000年3月23日)
- 『このリズムで/願い』 (2001年3月28日)
- 『しあわせのランプ/7:30am』 (2004年6月9日)
- 『愛されたいだけさ/名前のない空を見上げて』 (2005年1月13日)
- 『いつもどこかで/発散だー!!』 (2005年10月5日)
- 『プレゼント/おいでよ 僕の国へ』 (2005年11月2日)
- 『Lion/夜想』 (2006年3月15日)
[編集] オリジナルアルバム
- 『All I Do』 (1990年7月25日)
- 『あこがれ』 (1993年3月24日)
- 『カリント工場の煙突の上に』 (1993年3月22日)
- 『LOVE SONG BLUE』 (1994年12月12日)
- 『CAFE JAPAN』 (1996年9月13日)
- 『JUNK LAND』 (1997年9月21日)
- 『GRAND LOVE』 (1998年5月27日)
- 『ニセモノ』 (2000年4月26日)
- 『スペード』 (2001年3月28日)
- 『今日というこの日を生きていこう』 (2005年2月16日)
- 『PRESENT』 (2006年4月5日)
[編集] ライブアルバム
- 『T』 (1995年9月21日)
- 『LIVE!! 「今日というこの日を生きていこう」』 (2005年7月27日)
- 『'06 PRESENT TOUR LIVE 発散だー!!』 (2006年8月30日)
[編集] ベストアルバム等
- 『玉置浩二』(1995年8月25日)
- 『EARLY TIMES~KOJI TAMAKI IN KITTY RECORDS』(1997年4月25日)
- 『田園 KOJI TAMAKI BEST』 (1998年12月2日)
- 『ワインレッドの心』(1999年2月24日)
- 『Best Harvest』(2003年5月21日)
- 『ゴールデン☆ベスト 玉置浩二 アーリー・タイムズ・プラス』(2003年11月26日)
[編集] 映像作品
- 『最高でしょ?』(1995年11月1日)
- 『WE CAN BELIEVE IN OUR "JUNK LAND"』 (1998年4月22日)
- 『SHALL I MAKE "T" FOR YOU? CAFE JAPAN TOUR』 (1998年4月22日)
- 『今日というこの日を生きていこう in Zepp Tokyo』 (2005年11月2日)
- 『’06 PRESENT TOUR LIVE in Tokyo international Forum』(2006年12月5日)
[編集] 参加作品
- YOSUI TRIBUTE(2004年)
- 11.白い一日
[編集] 俳優としての主な出演作品
★は主演・☆はDVDで入手可能
[編集] 映画
- 『プルシアンブルーの肖像』(1986年・用務員 役)★☆
- 『ふ・た・り・ぼ・っ・ち』 (1987年・武田和也 役)
- 『右曲がりのダンディー』 (1989年・一条まさと 役)★☆
- 『教祖誕生』 (1993年・駒村哲治 役)
- 『霧の子午線』 (1996年・高尾耕介 役)
- 『ロマンス』 (1996年・柴田 役)★
- 『恋は舞い降りた』 (1997年・天使 役)
[編集] ドラマ
- 『キツイ奴ら』(1989年・TBS・小山内完治 役)☆
- 『世にも奇妙な物語』「ハイ・ヌーン」(1990年・CX)
- 『最後の弾丸』( 1995年・日豪合作NHK)
- 『秀吉』(1996年・NHK・足利義昭 役)
- 『コーチ』(1996年・CX・三国清太郎 役)
- 『メロディ』(1997年・TBS・桜木信太郎 役)
- 『こんな恋のはなし』(1997年・CX・下平孝之助 役)
- 『世にも奇妙な物語』「マニュアル警察」
- 『古畑任三郎』「追いつめられて」(1999年・CX・臺修三 役)☆
- 『盲導犬クイールの一生』(2003年・NHK・渡辺満 役)☆
- 『あいのうた』(2005年・NTV・片岡優二 役)★☆
[編集] アニメ(声優)
[編集] CM
- 大王製紙 『エリス』
- JT 『sometimes MIASS(ミアス)』
- トヨタ自動車 『クレスタ』 1996年
- キリンビバレッジ 『ジャイブ』1997年
- 江崎グリコ 『アーモンドチョコレート/マカダミアチョコレート』2003年