舞-乙HiME
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『舞-乙HiME』(マイオトメ)は、サンライズが中心となって展開する、テレビアニメ、コミック等からなるメディアミックス作品である。展開するメディアごとに設定やストーリーが異なるのが特徴。
テレビアニメ版は2005年10月より2006年3月30日までテレビ東京、2006年4月3日までテレビ大阪、2006年4月2日までテレビ愛知の3局にて放映。また、2005年11月よりAT-Xでも放映。
2006年11月に対戦格闘ゲーム『舞-乙HiME 乙女舞闘史!!(おとめぶとうし)』(制作・発売:サンライズインタラクティブ)が、秋にアニメ後日談のOVA『舞-乙HiME Zwei(ツヴァイ)』の制作・発売及び同OVAのコミカライズ(阿倍野ちゃこ作画、チャンピオンRED連載)が、また漫画版の後日談の続編『舞-乙HiME嵐(仮題)』の連載が2007年18号(3/29発売)より開始される(シナリオ及び作画は前作と同じ)。
2007年2月にアニメより100年前の時代を舞台にした『舞-乙HiME列伝(マイオトメ・サガ)アヤネ降臨♥篇』(徳間デュアル文庫 著者・沢上水也 イラスト・橘セブン)が発売され、以後この時代を舞台とした小説およびコミックが予定されている。
目次 |
[編集] 概要
本作品は舞-HiMEプロジェクトの第2弾として存在し、事実上『舞-HiME』の後継作品という位置付けではあるが、「スター・システム」と呼ばれるキャラクターを俳優に見立てて再利用するシステムが採用されているため、第1弾作品である『舞-HiME』とのストーリー的な関連は一切なく、そういう意味では「続編」とはいえない。メディアミックスの新たな可能性を示す作品として期待されている。上記を示すものとしては第二弾の企画が「舞-HiME劇団第2回公演」と題されていた事が知られている。
また、当初、『舞☆MAiD』(まいすたーめいど)というタイトルで公表されていたが、局側の事情(放送前に発生した監禁事件の影響が強い)によりタイトル変更を余儀なくされた。
2005年9月30日から2006年3月31日にかけて番組連動のインターネットラジオ番組『アリカ&ニナの乙女ちっくレディオ』の配信がされていた。
本作は、遥か昔人類が地球から移民した惑星エアルを舞台に、母親を探す少女アリカ・ユメミヤを主人公として、女性限定の職業「乙HiME(オトメ)」を軸に展開されるストーリー。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ある夜、ヴィントブルーム王国:風華宮に賊が侵入。国王と王妃が殺害され、国王に仕えていた元乙HiME(オトメ)も行方不明となる事件が起こる。
それから14年…
徒歩で砂漠を越える少女アリカ・ユメミヤ。彼女は、生まれてすぐに生き別れた母親を捜すため、『かつて母が乙HiME(オトメ)であった』という情報のみを頼りに、母の形見「蒼天の青玉」と共に、世界唯一のオトメ養成専門学校「ガルデローベ学園」を目指し、ヴィントブルーム王国へやって来たのだった。
入国直後、アリカは偶然出会ったガルデローベ学園の予科生ニナ・ウォンと我儘な王女マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルームと共に、謎の秘密結社「シュバルツ」の操る巨大な化け物スレイブに襲われてしまう。危機迫るその時、颯爽と現れ圧倒的な力を持って事態を収めたマイスターオトメ、シズル・ヴィオーラに憧れを抱いたアリカは、その場でオトメになることを決意、ガルデローベ学園へと中途入学する。
入学後、アリカは学園のハイレベルな指導や、特別入学に対する周囲の嫉妬に悪戦苦闘しながらも、学費の援助をしてくれる匿名の支援者を得る等多忙な日々を過ごす。その最中、マシロ姫と共に迷い込んだヴィントブルーム城の地下空間でアリカは、古代の超破壊兵器「ハルモニウム」を発見する。直後、シュヴァルツのスレイブに襲われた二人は、止むを得ず「蒼天の青玉」を用いて主従の契約を交わす。これにより、マシロ姫のマイスターオトメとなったアリカは、圧倒的な力でスレイブを撃破する。
学園に内緒での主従契約(違反行為)を解除する手がかりを求め、学園内、真祖の霊廟に忍び込んだアリカは思いも掛けず、華麗なオトメの歴史の裏に隠された闇 「戦争兵器として敵味方に分かれて戦わされたオトメ」の話を知り心乱れる。さらにニナの養父セルゲイ・ウォンに惹かれていることに気付き自分の気持ちに戸惑い始めるアリカだったが、同じく養父に惹かれるニナとの関係はエルスティン・ホーという仲介役もあり、対立関係から良き友人、ライバルとして共に切磋琢磨する関係へと昇華していった。
一方マシロは、ジパングの若君鴇羽巧海頭忠頼と出会い、自身の至らなさを指摘された事にショックを受け、女王としての責務を一時放棄してしまうが、アリカとどちらが早く「立派なオトメ」・「みんなを幸せにする女王」になるか、というそれぞれの夢を競争する約束を交わしたことで立ち直る。
そんな中、密かに手を組んでいたアルタイ公国、及びシュヴァルツの策略により、ルーテシアのレムスとロルムス国境付近において、双方のマイスターオトメによる戦闘が50年ぶりに引き起こされる。これを皮切りとして、世界情勢は一気に険悪な方向へと進み、ついに風華宮落成式の日、良き王として生まれ変わる決意を決めたマシロ姫達の目の前で、シュバルツの総攻撃が行われる。抵抗するガルデローベのオトメ達だったが、シュヴァルツの策略によりその力を封じられ、結果、ヴィントブルーム王国、及びガルデローベ学園はハルモニウム共々、アルタイ・シュヴァルツの手に落ち、更にシズルは捕虜に、ナツキは国外逃亡を余儀なくされる。
この騒動の中、マシロ姫を連れて逃げていたアリカだったが、彼女に対しシュバルツの放った刺客はあろう事か親友のエルスであった。その混乱の中、さらに、アリカを陰ながら支援していたパトロンがセルゲイであることを知ったニナは嫉妬と憎しみに苛まれ、アルタイの大公・ナギが持つマイスターGEM漆黒の金剛石で契約を交す。ニナの嫉妬はアリカに向けられ、自らのスレイブを盾にしてアリカを庇ったエルスはスレイブと共に消滅する。結果的にエルスを殺してしまったニナをアリカは許せなかった。互いに憎みあい、怒りに身を任せ激突した…。
- アヤネ降臨♥篇
TVシリーズをさかのぼる事約100年。
武と誇りを尊ぶ東方の大国タイユァン7武候家の三位ハザクラ家のアヤネ・ハザクラは、8年前、当時ロサージュ連邦よりの亡命者の少年と出会い、将来彼のオトメとなって彼の手助けをすることを約束し、彼から「孤高の紅翡翠」を託された。
やがてオトメとなるためガルデローベ学園に入学した彼女は、約束の少年を捜し出し、その約束を果たすことができるのか?
- 舞-乙HiME zwei
TVシリーズ(ヴィント事変)から1年後、アリカは各国の協力の中、突如落下してきた巨大隕石を破壊し、世界を救った英雄とされていた。しかし、それは惑星エアル最大の危機の始まりだった...
[編集] 登場人物
[編集] ビューネ自治区・ガルデローベ学園
ヴィントブルーム王国内において、小面積ながらも自治権を持ち、乙HiME(オトメ)養成機関『ガルデローベ学園』を中心に構成された独立国家。ゆえにヴィントブルーム王国内にありながらガルデローベ学園では、あらゆる国からやってくる全ての生徒に対して平等の待遇が約束されている。
[編集] コーラルオトメ(Coral乙HiME)
ガルデローベ学園の予科生。制服は赤。
- アリカ・ユメミヤ(声優:菊地美香)
- コーラル51位→29位(卒業記念舞闘コーラル代表)→《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:蒼天の青玉(そうてんのせいぎょく)
- マスター:ヴィントブルーム王国女王、マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム
- 主人公の少女。僻地のド田舎「ガレリア」出身。ヴィントブルーム王国の元乙HiME(オトメ)、レナ・セイヤーズの娘。赤ん坊の時に生き別れた母の手がかりを求め、ガルデローベ学園へやって来た。かなり脳天気で人懐っこく明るい性格だが、何があっても決して諦めない強い精神力も合わせ持ち、前例の無い中途入学も自らの行動で認められた。母方の祖母の手で育てられ、亡き祖母に教わった事を忠実に守っている。口癖は「ばっちゃが言ってた」。コーラルオトメNo.1のニナをも上回る程の運動神経の持ち主だが勉学は不得手。とある事件から、周囲に無断でマシロ姫の乙HiME(オトメ)として『蒼天の青玉』で契約を交わす。セルゲイ・ウォンからは顔が似てるという理由でアリンコと呼ばれてからかわれていたが、次第に彼に強い恋愛感情を抱くようになる。しかしセルゲイとは失恋してしまう。アルタイ公国・シュヴァルツによるヴィントブルームへの武力侵攻に伴う世界的混乱の中、自分の宿命に悩みながらも大きく成長し戦争終結に大きな働きをする。ガルデローべ学園では、ナオのお部屋係。 誕生日はマシロ、ニナと同じく9月7日。
- Zweiではマシロの乙HiMEとなり一年が経過したが、マイスターにも関わらず学業の方の単位が足りず未だに卒業できていない。だが乙HiMEとしては確実に成長しており、蒼天ローブはVer1.5と進化し、アリカ固有の能力として「マテリアライズZwei(Ver2.0)」が使える様になり、蒼天ローブ本来の姿をとる事も可能となっている。ちなみに、アリカ特有のVer2.0については、まだ不可解な部分が多い模様。
- プロジェクト展開のため、舞-HiMEアニメ版26話(最終話)のラストシーンの最後、舞衣・なつき・命の後ろに、中等部の女の子(夢宮ありか)としてほんの少しだけ顔を出し、漫画版では最終回に理事長室で風花真白と話をしている高等部への編入生として登場している。
- ニナ・ウォン(声優:小清水亜美)
- コーラル1位(卒業記念舞闘コーラル代表)→《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:漆黒の金剛石(しっこくのこんごうせき)
- マスター:アルタイ公国大公、ナギ・ダイ・アルタイ
- 現在、コーラルクラスでNo.1の実力を持つオトメ。アルタイ公国出身。常にクールで真面目な努力家。孤児であり、反政府組織に育てられていたが、セルゲイ・ウォンにより保護され養子となる。実は14(15)年前に行方知れずとなった、ヴィントブルーム国王夫妻の実の娘。養父に恋愛感情を抱き養父の為にマイスターオトメを目指す。アリカのライバル的存在で、当初はアリカに対して冷たい態度をとっていたが、次第に打ち解けていく。しかし、アルタイ公国・シュヴァルツによるヴィントブルームへの武力侵攻の際、セルゲイの想いがアリカに向けられてるのを知り、その激しい嫉妬心から『漆黒の金剛石』に選ばれアルタイ公国大公・ナギのオトメとなる。しかし、彼女が向けた憎しみの刃が、結果として親友エルスを殺す事となり、アリカとの亀裂を生み、自身を精神的に追い詰めることとなる。これ以降、ナギのオトメとして、その責務を己のセルゲイへの恋心の建前としながら戦いに加担してゆく。終盤ではセルゲイがナギに撃たれ重体となり、セルゲイを助けるために仕方なくナギに利用されるのであった。最終決戦にて宇宙空間でアリカと激突し、そして和解。終戦後はオトメの任から退き髪も短くして、記憶を失くしたセルゲイの看病をして暮らす。ガルデローべ学園では、ナオのお部屋係。辛い食べ物が好み。誕生日はセルゲイと初めて出会った日で、マシロ、アリカと同じく9月7日。
- オリジナルは春妹(ちゅん-めい)。転校してきた舞衣の右隣の席にいた女子生徒。前作のエンディングテーマにおいて舞衣が教室で窓を見つめているシーンで背中、2話のモブシーンで顔が確認できる。
- エルスティン・ホー(声優:栗林みな実)
- コーラル17位→30位→シュヴァルツ構成員
- アンナン出身。内気な性格の為、アリカの外向的な性格に惹かれている。アカネのお部屋係。寮では、アリカ、ニナと同室で、2人の仲を取り持つ役割を果たした。皆からはエルスと呼ばれている。成績は優秀。代々多くのオトメを輩出した名家ホー家の箱入り娘として生まれ、周囲からの思惑でガルデローベに入学しており、本心からオトメになる事を望んではいなかった。また、ホー家は代々多くのオトメを輩出したが故に、竜王戦争などの戦乱において多くの身内を失ってきた歴史を持ち、その事実に対する疑問から何時しかシュヴァルツにとりこまれていった。結果、シュヴァルツの一員として自身望まぬ戦いを強いられるが友情を捨てきれず、アリカを庇う形でナギのオトメとなったニナの攻撃によりスレイブ共々消滅。これがアリカとニナの亀裂を決定的なものとさせてしまった。自分がいつか死ぬことを覚悟していて、友人を悲しませたくないがために友達を作らなかった。エルスの残した遺留品が戦いの中で大きく働く。
- 余談だが、彼女の名前は「ホルスタイン」のアナグラムである(「Holstein」→「Elstin Ho」)。
- トモエ・マルグリット(声優:田中理恵)
- コーラル2位(卒業記念舞闘コーラル代表補欠)→ワルキューレ部隊
- ヴィントブルーム王国出身。大貴族出身。現在、コーラルクラスでNo.2の実力を持つオトメ。チエのお部屋係。アリカと同じコーラルクラスの星組で、シズルに憧れ入学した。おっとりしっとりした雰囲気の持ち主で、クラス委員として皆をちゃんとまとめようとするしっかり者で頑張り屋。しかし、「嬌嫣の紫水晶」シズル・ヴィオーラに対する崇拝に近い憧れから特別に眼を掛けられているアリカに対し逆恨み的に嫉妬し、ミーヤを使い陰湿なイジメを行う等、自身の望みを邪魔するものに対して屈折した性格も持ち合わせておりアリカに対する憎悪に満ちている。
- アルタイ公国・シュヴァルツによるヴィントブルームへの武力侵攻後、アルタイ(シュヴァルツ)の黒きマイスターオトメ、「ワルキューレ部隊」の一員となり、囚われの身であったシズルを自らのモノとする(その後、第21話でシズルとの間に赤ちゃんプレイがあった模様)。戦争時、ワルキューレの中核として働くが、最後にミドリ、そしてアリカに敗れ、空中から落ち、ビルにぶつかり瓦礫の中に消える。しかし生きておりサコミズに救出された。ヴィント事変後は実家での家事手伝いを経てエアリーズで政治活動をしていたようだ。
- 舞-乙HiME指折りの名悪役。特に第22話と第25話でのブチ切れ度合いの凄まじさは、スタッフをも脱帽させたほどである(シリーズ構成の吉野弘幸は、当初予定は学園編で退場するのが、作品中で最も予定外に存在感を見せるようになったキャラであると「アニメパーフェクトガイド」で語っている)。
- オリジナルは雛菊巴。ただし、髪の色と形が変わっている。深優・グリーアの左隣の席。
- イリーナ・ウッズ(声優:比嘉久美子)
- エアリーズ共和国出身。アリカの同級生。即位式にヨウコ先生の元でテレビ観戦したり、日曜日などには機械整備の手伝いをしているなど、機械技術に興味があり、何よりも機械いじりが大好き。発明が趣味で、いつも奇抜な発明をしており、自らの発明品でアリカを助けようとしたこともあるが、あえなく失敗している。アルタイ公国・シュヴァルツによるヴィントブルームへの武力侵攻後、アリカとエルスの行方を心配していたが、ヨウコの脱出を期にレジスタンス・グループに参加。戦後は無事にパールに進級し、さらに卒業後は学園の研究員としてヨウコの助手を務めている。コーラル時代は、アカネのお部屋係。
- ミーヤ・クロシェット(声優:伊月ゆい)
- コーラル42位(退学時)
- ルーテシア連合王国レムス出身。アリカのクラスメート。花嫁修行の一環として、またオトメになれなくても将来的にも役に立つからとガルデローベに入学したお嬢様育ちの少女。トモエの本性を知っている唯一の人物で、彼女に従っている。トモエの命令で行っていたアリカへの妨害工作がトリアスに露見し、元々成績が伸び悩んでいた事やオトメを取り巻く情勢を心配する両親からの申し出により自主退学し、失意のうちに母国へ帰国する(その後の消息は不明)。在学中はシホのお部屋係であった。
- オリジナルは鈴木美也。瀬能あおいの左隣の女子生徒。前作5話に登場したが22話で転校。
- ヤヨイ・オールター(声優:こやまきみこ)
- ルーテシア連合王国ロルムス出身。リリエがアリカに構うのが気に入らず、アリカにライバル心を抱くが、空回り気味でよくリリエに諭されている。シュヴァルツの襲撃後は、本性を露にしたシホに無理やり連れてかれ、嫌々ながらも強制的にマキマキを手伝わされていた。戦後は無事にパールに進級。コーラル時代はシホのお部屋係。
- オリジナルは太田弥生。瀬能あおいの前の席の女子生徒。前作5話に登場。
- リリエ・アディーン(声優:木村亜希子)
- ルーテシア連合王国ロルムス出身。アリカのクラスメート。前の学校で同級だったヤヨイと一緒にいることが多い。アリカの実力を認めている一人。シュヴァルツの襲撃後、ヤヨイと同じくシホにマキマキを手伝わされた。戦後は無事にパールに進級。コーラル時代はチエのお部屋係。
- オリジナルは市ノ瀬小百合。ただし、髪型が違っている。楯祐一の左後ろの席の女子生徒。前作5話に登場。
- ノブエ/リー・メイ/ジャンヌ
- ワルキューレ部隊に所属している、トモエの部下で同じく元コーラルオトメ。戦後、どうなったかは不明。
- オリジナルはいずれも「GEAR戦士電童」から、アブゾルート(ノブエ)、グルメイ(リー・メイ)、ウィッター(ジャンヌ)。
- アヤネ降臨♥篇
- アヤネ・ハザクラ
- アヤネ降臨♥篇の主人公。
- タイユァン王国の7武候家の第三位ハザクラ家の一娘(いちじょう:長女)。
- 王維継承権を持つ王族の姫として、常に自らの地位と責任にふさわしい振る舞いを心がけている。
- わずか6歳の時点で、タイユァン王国宮廷道場に並ぶもののない剣技を習得、タイユァン騎士道を尊ぶが故に、それが軽視されつつある風潮の元凶としてのオトメの存在に嫌悪を感じていた。
- 8年前、タイユァンに亡命していたアンリと出会い、彼を助ける事を約束し、アンリ暗殺未遂事件に際して、それを防いだシルヴァーナの姿を目の当たりにしたことにより、オトメへの嫌悪を捨て、アンリのためにオトメになることを志した。
- ガルデローベ入学後は、その立ち居振る舞いから誤解を受ける(本人はなぜ誤解されるのか理解できない)ことも多く、問題児とされている。
- 再び起こったアンリ暗殺未遂事件に際して、「孤高の紅翡翠」によってアンリと仮契約したが、ガルデローベ入学以来のアンリの振る舞いから、本人は未だアンリがかっての約束の少年であることを認められないでいる。
- ソフィアのお部屋係。
- ニコラ・レイ・フラン
- コーラルNo.1。
- ヴィントブルームの下級官吏の娘。
- アヤネのルームメイト。
- 成績優秀、品行方正の模範生であり、ヴィントブルーム流剣術の名手。
- 破天荒なアヤネとは、その才能を認めつつも犬猿の仲。
- コゼットの名目上のお部屋係で、実際には、ソフィアのお部屋係。
- クラリッサ・ホー
- アヤネのルームメイト。
- ロサージュ連邦指折りの資産家ホー財閥の令嬢。
- 愛称はリサであるが、本人はそう呼んでいいのは兄だけだと主張していた。
- その家名から、エルスティン・ホーの家系に連なるものと考えられ、容姿と性格もエルスティン・ホーと酷似している。
- 定期試験の結果が4位であったことに対して、点を取りすぎたと呟いて青ざめるなど、本来の能力を見せることを避けている。
- ソフィアのお部屋係。
[編集] パールオトメ(Pearl乙HiME)
ガルデローベ学園の本科生。成績上位三名には『トリアス』の称号が与えられ、全生徒の生活指導役を務める。制服は灰色(成績トップ生のみ白色)。
- アカネ・ソワール(声優:岩男潤子) 『トリアス』(~13話)
- パール1位→退学→《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:清恋の孔雀石(せいれんのくじゃくいし)
- マスター:カルデア帝国皇帝、カズヤ・クラウゼク
- フロリンス出身。パールクラスでNo.1の実力を持つオトメ。アリカ達後輩に慕われる面倒見の良い理想の優等生。カルデア帝国の貴族の御曹司であるカズヤ・クラウゼクとは相思相愛であり、 引退したフロリンスのマイスターオトメに代わり『清恋の孔雀石』(せいれんのくじゃくいし)を継がなくてはならない事に苦悩していたが、最後はマイスター認証式の最中乱入してきたカズヤと共に駆け落ち、マイスターGEM『清恋の孔雀石』を持ったまま行方知れずとなった。その後、五柱の一人であるマーヤ・ブライスにより逮捕され、カルデア皇帝となったカズヤのマイスターオトメになる事を条件に、マイスターGEMを持ち逃げした罪状は不問とされたが、本人はカズヤと一線を越えた関係になる事を諦めてはおらず、それを邪魔せんとするマーヤに対しては恨み節満々である。
- オリジナルは日暮あかね(名字はフランス語訳)。オリジナルとの違いは髪を下ろしていること。
- チエ・ハラード(声優:斎賀みつき)『トリアス』
- パール2位→1位(卒業記念舞闘代表)→ワルキューレ部隊→エアリーズ共和国軍少尉
- エアリーズ共和国出身。パールクラスでNo.2だったが、アカネ退学によりNo.1に繰り上げとなる。宝塚歌劇団の男役のような風貌と言動が特徴で、熱烈なファンが数多く存在する。トリアスの中では一番理性的な性格で、トリアスの立場を利用して好き勝手に振舞うシホをたしなめる事もある。他の生徒達とは違って、彼女のみ黒いタイツを着用している(他の生徒達はみんなニーソックス。)。青い薔薇を好み、時々眼鏡を着用することもある。マシロ姫の世話をするアオイとは旧知の仲で親友である。当初は、卒業後、ハルカの元でエアリーズのオトメとして修行をする予定であった。しかし、アルタイのヴィントブルーム侵攻後、アルタイとその裏に暗躍するシュヴァルツの動向を探るため、アルタイが募集するマイスターオトメ「ワルキューレ部隊」の一員となり、その立場を利用した諜報活動を開始する。ワルキューレローブのシステムにより作戦行動以外の事が出来ずにいたが、後にシホのまきまきによってその拘束から逃れることに成功し、アオイを救出する。ヴィント事変後は大尉に昇進。エアリーズのデルタ乙HiME部隊隊長として国に仕えている。
- オリジナルは原田千絵。オリジナルとの違いはメガネの有無。
- シホ・ユイット(声優:野川さくら)『トリアス』
- パール3位→2位(卒業記念舞闘代表)→《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:螺旋の蛇紋石(らせんのじゃもんせき)
- マスター:フロリンス国王、シャルル・ギュネール・ロイ・デ・フロリンス八世
- カルデア帝国出身。パールクラスでNo.3だったが、アカネ退学後No.2に繰り上げとなる。カルデア貴族の名家の出身で取り巻きを多く連れている。表向きは清楚を装っているが、本性はわがままかつ陰険で、ユイット家に代々伝わるトラウマキ人形なる呪いアイテムを用いて気に入らない相手をまきまきするえげつない部分も。初対面時よりアリカの事が気に食わないようで、何かにつけてケチをつけることが多い。また、ニナに対してもお部屋係を拒否された事で不快感を隠せないようだ。同じパールのナオとは犬猿の仲で、(主にナオから)「うずまき」と呼ばれると激怒する。シャルル国王たっての願いで、『螺旋の蛇紋石』(らせんのじゃもんせき)によりフロリンスのオトメとなる予定であったが、シュヴァルツの侵攻でうやむやになったまま、アルタイ・シュバルツとの戦争に参加。戦後、ヴィントブルーム城の落成式にシャルル国王の随身として他国のマイスター達と共に列席している事から、念願だったフロリンスのオトメに就任したと思われる。ただし、ロザリーも現役を続けていることが確認されているので二重契約の可能性がある。
- チエのヴァルキューレローブに付随していた呪縛を解除し、またDVD Vol.4 映像特典では9話での不幸がシホの「まきまき」によるものである事が仄めかされる等、「まきまき」の恐ろしい威力が密かに描かれている。
- オリジナルは宗像詩帆。オリジナルとの違いは二又ツーテールにカールがかかっていること。また、性格は相変わらず時に負のオーラ全開になる事もあるが、決定的な違いは今作においては、それがギャグ要素になっている点である。
- ジュリエット・ナオ・チャン(声優:南里侑香)『トリアス』(14話~)
- パール4位→3位→《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・四の柱
- 所有GEM・通称:破絃の尖晶石(はげんのせんしょうせき)
- マスター:真祖
- ニナと同じアルタイ公国出身。夜の街でグレていたところをセルゲイにスカウトされ、アルタイの税金でガルデローベに通うことに。成績は優秀だが、周囲の物事に対し少々斜に構えた現実主義の面があり、ハッキリと実力を見せる事は少ない。パールクラスでNo.4だったが、アカネがカズヤとの駆け落ちで失踪後はNo.3に繰り上げ、トリアスに任命されたが本人は面倒臭いと思っている。シホとは仲が悪く、顔が合うたびに彼女をからかっている。自身の「ジュリエット」というファーストネームを気に入っていない(主に呼んでいるのはシホ)。学園を抜け出しては街に繰り出し、今や愚連隊「しましま団」のリーダーとしてヴィント市の裏社会に悪名を轟かせている不良生徒だが、その世間知ゆえにニナやアリカには何かと頼られており、当人も結構面倒見が良い。シュヴァルツ侵攻以後の働きをナツキに認められ、ナツキからマイスターGEM『破絃の尖晶石』(はげんのせんしょうせき)を与えられる。マイスターにすべてを捧げるというオトメのあり方に反発してはいたが、同時にオトメの存在を「必要悪」として肯定していた。ヴィント事変後はアルタイを中心に北方で活動していたようである。
- オリジナルは結城奈緒。オリジナルは幼少の頃の事件が原因で一匹狼に近いキャラで心を許せる相手が命だけであったが、今作では「しましま団」の頭領となり、アリカたちなどに対して面倒見の良い姉御的キャラとなっている。
- アヤネ降臨♥篇
- ソフィア・レクタンドール
- パールNo.1。
- そののんびりとした口調とは裏腹に、学園内に強力な情報網をもつ策略家。
- 自称パールのルールブック。
- アヤネ、クラリッサのお姉様であり、ニコラの実質的なお姉様。
- 卒業後は五柱のひとり(Noは不明)として、ガルデローベの教師となる。
- コゼット・デルーチ
- パールNo.2。
- いつもソフィアのわがままに付き合っている苦労人。
- ソフィアのアヤネ、ニコラ、クラリッサの三人をお部屋係にしたいという無理を通すために、ニコラを名目上のお部屋係としたが、ニコラに対しては常に姉として暖かく見守っていた。
- 卒業後はアルゴス(カルデア?)の国王のマイスターオトメとなった。
[編集] マイスターオトメ(舞☆乙HiME)
ガルデローベ学園卒業生の通称。プロの乙HiME(オトメ)。本項は、その中でも学園関係者であるマイスターの紹介。
- ナツキ・クルーガー(声優:千葉紗子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・二の柱
- 所有GEM・通称:氷雪の銀水晶(ひょうせつのぎんずいしょう)
- マスター:真祖
- クルーガー伯辺境領出身。ガルデローベの学園長兼ビューネ自治区国家元首。また、伝説のマイスターオトメ·五柱(ごちゅう)の一人(二の柱)。いつも毅然とした態度であり、マイスターオトメとしても一人の大人としても信頼は厚い優秀な女性だが、学園時代は現在のイメージとはかけ離れたドジな部分もあったようだ。現在でも、シズルのセクハラにあうと弱い部分をさらけだしてしまう。公式設定上では、怒らせると手がつけられない程に恐いらしいが、前作同様に不幸体質からは逃げられなかった為か、結局本編ではそれらしき描写は見られずじまいであった。
- アルタイ・シュバルツ一派によるヴィントルーム占領後はナオと共に国外へ脱出、エアリーズなどの援軍を得て再びヴィント市に潜入すると、最終決戦ではレジスタンスを組織してガルデローべ学園を奪還する。最後には、エレメントでハルモニウムを破壊した。ヴィント事変後は学園の科学技術を段階的に各国へと供与しつつある。
- 最終巻映像特典ではアリカにヘタレ呼ばわりされるなど視聴者側、制作側両方からネタキャラとしての認識が確立していたと見られる。
- オリジナルは玖我なつき。
- シズル・ヴィオーラ(声優:進藤尚美)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・三の柱
- 所有GEM・通称:嬌嫣の紫水晶(きょうえんのむらさきすいしょう)
- マスター:真祖
- ヴィントブルーム出身。伝説のマイスターオトメ・五柱の一人(三の柱)。ナツキの補佐役であり、才色兼備でオトメとしても確かな実力を持ったアリカやトモエ等後輩学生達の憧れの御仁。京都弁をしゃべる。普段はおっとりしているものの、晶の変装を即座に見抜くなど洞察力に優れた知的な面も覗かせるが、時々、ナツキや後輩のオトメ達にセクハラまがいなスキンシップをするのが玉にキズ。ガルデローベ時代はナツキや舞衣の一期上にあたり、トリアスのトップだった。ガルデローベ侵攻時に軟禁状態になり、その間トモエに関係を半ば強要されながらも楽しむ余裕を見せながら、反撃の機会をうかがっていた。その後レジスタンスの蜂起とともに、ナツキたちと合流する。目的の為なら手段を選ばない所を持つ。余談だが、公式サイトの単独キャラクター人気投票で一位となり、第二回人気投票では「お姉さま」としてまたも一位となるなど非常に人気が高い。しかし、なつきに対して一途であった前作の静留に比べると節操なしと言う印象が強く、よりハードな百合シーン(眠っているなつきをレイプするなど)を期待してたファンの間ではキャラが薄くなってしまっていると言う声もある。(静留のキャラのインパクトが強すぎた影響もあると思われるが)
- オリジナルは藤乃静留。
- ユカリコ・シュタインベルク(声優:井上喜久子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:幻惑の瑠璃(げんわくのるり)
- マスター:真祖
- フロリンス出身。ガルデローベの教師であるマイスターオトメ。かつてのマスターをその色香で惑わせてしまうが、ユカリコ側にはマスターと結ばれる気は無く、契約を解除し学園に出戻ってきた。生徒の教育には熱心で、物腰は穏やかながら時として鬼教官となることもある。オトメとしてあってはならない行為に出た者はマテリアライズして容赦なく制裁を行うが、時としてその理由がずれている事もある。チョーク投げが得意。終盤でレジスタンス組織による反攻で両一派が混乱している隙を突いてマリアと共にガルデローべ学園奪還作戦に加わる。
- オリジナルは真田紫子。
- マリア・グレイスバート(声優:松岡洋子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:久遠の碧玉(くおんのへきぎょく)
- マスター:真祖
- 旧ルーテシア王国出身。現役最高齢のマイスターオトメで、学園教師兼ナツキのお目付け役。若きオトメの指導係であり、感情に流されない厳格な性格で、生徒からはその厳しい指導ぶりを恐れられている。
- 学生当時、アルゴス十二世のオトメ『流水の透輝石』(りゅうすいのとうきせき)モニカ・ユーレンのお部屋係をしていた。竜王戦争の一部始終をその目で見ており(従軍したか否かは不明)、オトメの責務が抱える闇を実体験として知る数少ない人物。ガルデローべ学園奪還時に初めてローブ姿を披露、ローブを装着している間だけ、体が全盛期まで若返る。その姿はアリカやマシロだけでなく、ナツキ、舞衣も驚くほどの美人であった。理想的な歳をとる事を信条としている為、マテリアライズを行なう事を不本意と言わんばかりのセリフまであった。ヴィント事変後は、マイスターではあるものの単位が足りないアリカの補習授業をしているようだ。その厳しい指導ぶりは健在である。
- フミ・ヒメノ(真祖)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:真白なる金剛石(ましろなるこんごうせき)
- マスター:?
- 真祖と呼ばれる史上最初のマイスターオトメ。十二王戦争時代に突如現れ、戦争に終止符を打ったと言われている、伝説の人物。オトメたちの力の源として、ガルデローベ霊廟の「真祖の間」で眠っており、GEMを生み出す「母体」としての役目を持っていた。現在は、シュヴァルツの攻撃により自閉モードに入り、機能を停止している。彼女のマスターについてはミユの口からわずかしか出てきておらず、どんな人物なのかは不明である。しかし、ハルモニウムとはなんらかの関係があると思われる。かつて真白なる金剛石はこの世に絶望し、黒く染まり漆黒の金剛石になったと伝えられる。
- オリジナルは姫野二三。
- アヤネ降臨♥篇
- シャリード・ハシュタム
- 100年前の五柱・四の柱にして、ガルデローベの教師。
- 教え子の事を「かわいい子猫ちゃんたち」と呼ぶなど、かなり砕けた性格をしている。
- その容姿からアンナン出身と思われる。
[編集] 学園関係者
- ヨウコ・ヘレネ(声優:木村亜希子)
- ガルデローベの地下研究所に所属。GEMの開発に関わる科学者兼保険医。オトメ達の保護者的な立場。アスワドの村出身で、ミドリ・ラドとは幼馴染であったが、ミドリ・ラド達とは対照的にアスワドの掟に疑問を持ち、(ドラマCD第二弾のストーリーによると)アスワド・シュバルツ連合軍によるヴィントルーム襲撃事件後に村を去ってガルデローベの研究者となった。
- ガルデローベ侵攻時には情報屋のヤマダの助けで脱出。その寸前にイリーナに何か本らしき物を渡した。アスワドの村へと戻り、ミドリ達に協力を要請して再びガルデローベに帰還。ナツキ達が再びマテリアライズ出来るよう、真祖フミを復活させる事に尽力する。ヴィント事変後は学園の研究主任としてガルやイリーナの上司となった。
- オリジナルは鷺沢陽子。
- アヤネ降臨♥篇
- 学園長
- かってヴィントブルームの王族に仕えており、8年前の政変に際して一心同体であるはずのマスターを失うも自らは生き残った。
- その贖罪と称して反国王派から脅迫を受けており、彼らへの協力を強制されている。
[編集] 五柱
真祖フミに認められたマイスターオトメで、数多いるオトメ達の中でも最高クラスの力を持つ実力者達。
- サラ・ギャラガー(声優:沢城みゆき)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・一の柱(表記はIではなくA)
- 所有GEM・通称:銀河の藍玉(ぎんがのらんぎょく)
- マスター:真祖
- エアリーズ共和国出身。伝説のマイスターオトメ・五柱の一人(一の柱)。学生時代はロザリーと同学年で、舞衣のお部屋係を務めていた模様。生真面目な性格で、ハルカは彼女を苦手に思っている。普段はジパングを始めとする東方諸国にて任務に就いている。
- オリジナルは「GEAR戦士電童」及び設定段階で頓挫した「GEAR戦士電童2」及び久行宏和のHPの看板娘より。
- ナツキ・クルーガー(声優:千葉紗子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・二の柱
- 所有GEM・通称:氷雪の銀水晶(ひょうせつのぎんずいしょう)
- マスター:真祖
- 詳細は、上述の「マイスターオトメ(舞☆乙HiME)」参照。
- シズル・ヴィオーラ(声優:進藤尚美)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・三の柱
- 所有GEM・通称:嬌嫣の紫水晶(きょうえんのむらさきすいしょう)
- マスター:真祖
- 詳細は、上述の「マイスターオトメ(舞☆乙HiME)」参照。
- ジュリエット・ナオ・チャン(声優:南里侑香)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・四の柱
- 所有GEM・通称:破絃の尖晶石(はげんのせんしょうせき)
- マスター:真祖
- 詳細は、上述の「パールオトメ(Pearl乙HiME)」参照。
- マーヤ・ブライス;(声優:小林由美子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・五の柱
- 所有GEM・通称:怜踊の蛍石(れいようのほたるいし)
- マスター:真祖
- マウリヤ王国出身。伝説のマイスターオトメ・五柱の一人(五の柱)。普段はオトメを取り締まる立場にいる模様。カズヤと駆け落ちしていたアカネを逮捕、その免罪の条件としてカズヤのマイスターオトメとして認証させた人物。かなり意地悪な性格をしており、アカネとカズヤの恋路を邪魔する気満々。
- オリジナルはとある没企画からの流用キャラらしいが恐らくはサラと同じかと思われる。
- アヤネ降臨♥篇
- シャリード・ハシュタム
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》五柱・四の柱
- 所有GEM・通称:不明
- マスター:真祖
- 詳細は、上述の「マイスターオトメ(舞☆乙HiME)」参照。
[編集] ヴィントブルーム王国
周辺諸国の中で、最も地球時代の技術の残っている世界の学問の中心地。王家に代々伝わるGEMは『蒼天の青玉』。モチーフはイギリス。
- マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム(声優:ゆかな)
- 所有GEM:蒼天の青玉(そうてんのせいぎょく)
- 契約の乙HiME(オトメ):アリカ・ユメミヤ
- 誕生日はアリカ、ニナと同じく9月7日。ヴィントブルーム王国の王女(3話中盤より女王)15年前の王宮襲撃事件の折、一度行方不明になり、その事から「偽者の王女ではないか?」と臣下や他国の王族の間で噂され続けており、そのことから常に虚勢を張っている。だが、本当は寂しがり屋で、内面はけっこう繊細。後に、ミユより出生の秘密を聞かされることになる。アリカの事は体のいいからかい相手だと思っている。城内でスレイブに襲われた際、他に余儀無い状況からアリカと契約を交わし、彼女のマスターとなった。
- 女王就任当初は自分の我が儘のために国民に増税を課す等の悪政を行っていたが、ジパングの次期将軍・タクミの指摘とアリカの励ましにより女王としての責務に目覚める。しかし、その矢先、アルタイ公国とシュヴァルツの謀略にはまって国を奪われ、難民に紛れ国外へ逃亡する。しかしその後、アオイの決死の覚悟の行動とミミとの出会いと永遠の別れ、そしてミドリと舞衣から王として求められる資質を学び、最終決戦にてアリカと共にレジスタンス勢力に加わってナギとシュヴァルツの野望を打ち砕き、再興された城で各国の首脳陣からの祝福を受ける。なお、出自は結局不明のままであった。
- オリジナルは風花真白。
- ミコト(猫)(声優:清水愛)
- マシロ姫(女王)のペットで幼い頃から一緒にいる為か、殆ど彼女にしか懐くことはなかった。が、マシロと仲良くなったためか、アリカにも懐くようになる。昔は可愛い子猫であったが、彼女の影響によってかワガママで喰っちゃ寝を繰り返すだらしないデブ猫になってしまった。トキハダケというキノコが大好物。まるまるとした外見にかかわらず、本気で走ると信じられないくらいに速く、助走を付けるとかなりの跳躍力を持つ。危機感知能力と生存本能も高く逃げ足が速い。また、ミコトと同じ姿をした猫は一匹だけではなく、正体は猫神様のミコトの目となる存在。どうやら一匹ごとに名前があるらしく、そのうちの一匹は「ジュウベエ」と呼ばれていた。
- DVDvol.7映像特典にてマテリアライズするミコト(猫)の姿が確認されるが真偽は不明である。
- オリジナルは美袋命。
- アオイ・セノー(声優:新谷良子)
- ヴィントブルームの宮殿に仕えるメイドの女性。マシロの事を本当に大切に思い、好きで今の仕事に就いているが彼女の奔放な振る舞いには少々手を焼いており、早くオトメと契約して欲しいと思ったりもする。オトメを志すもガルデローベの入学試験の最終試験を放棄し、断念した。その頃に知り合ったパールオトメのチエとは親友であり、彼女の事を「チエちゃん」と呼ぶ。たまにチエにマシロのことで相談することもあった。
- アルタイの謀略によって難民となった際、怒り狂う難民からマシロを救うために自ら谷へと身を投げるシーンは作中屈指の名場面である。その後アルタイの手によって助け出され人質同然になるが、終戦間際にチエによって救出され、戦後はマシロのメイドに復職する。
- オリジナルは瀬能あおい。
- サコミズ・カージナル(声優:陶山章央)
- 外見からは想像出来ないが、マシロが産まれた時から宮殿に仕えている衛兵長。アオイ同様、マシロの我儘に振り回されている。昔は痩せていたが、マシロの問題行動でのストレスによるものなのか、激太りしてしまっている。シュヴァルツ襲撃時には降伏していたが、なんとかレジスタンスグループとの合流に成功し、ヴィントブルーム奪還の為に尽力する。
- オリジナルは迫水開治。
- レナ・セイヤーズ(声優:櫻井智)
- 《元マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:蒼天の青玉(そうてんのせいぎょく)
- マスター:ヴィントブルーム王国、前・国王
- 歴代のマイスター乙HiME(オトメ)の中でも伝説的な人物でオトメとしても女性としても幸せを掴んだ人物。『蒼天の青玉』の持ち主で、前ヴィントブルーム王のマイスターオトメだった。アリカの母親で、かつてミユが忠誠を誓っていた人物であるアリッサ・シアーズの子孫である。15年前の王宮襲撃事件の際に、オトメの能力が使えなくなっていたにも係わらずラドと交戦するも力及ばず戦死。その後遺体はシュヴァルツのジョン・スミスに奪われ(この一件がアスワドとシュヴァルツの決裂の原因となった)、現在の真祖フミ・ヒメノに対抗する新たな真祖として利用される。彼女の亡骸は、ワルキューレGEM(呪詛の黒曜石)を生成する為の媒体にもなっていたが、アリカの手によりようやく逝くことが出来た。殺害される直前に王女の証として、自身のGEMであった蒼天の青玉を王女に託すが、その後なんらかの理由で王女の元から蒼天の青玉は離れ(その為真のヴィントブルームの王女であるニナの行方はわからなくなっていた。)、売りに出されそうになっていたのをミユによって回収され、ばっちゃへと渡される。そしてばっちゃからアリカに託された。最後まで彼女の夫(アリカの父親)について明かされる事は無かった。
- オリジナルはキャラクターデザインを担当した久行宏和繋がりで『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズの結城レナ。
- 内務大臣
- 15年前のある事件でラドたちと共に国王夫妻殺害現場に立ち会っていた人物。その後、行方不明になっていたマシロ姫を救出し、犯人グループを逮捕したと発表した。その後、謎の急死を遂げた為、事の真相は謎に包まれていた。しかしアスワドのミドリ達の話により、実は国王夫妻暗殺を目論んでいた張本人で、マシロを傀儡として国を自分の思うが侭にしようとした事が判明。何処からマシロを連れて来たかは最後まで不明であった。
- アヤネ降臨♥篇
- アンリ
- ヴィントブルーム王国皇太子。前国王の息子で、現国王の甥にあたる。
- 8年前のロサージュ連邦内乱に呼応したヴィントブルーム政変時、タイユァンに亡命、アヤネと運命的な出会い(ただし、自らの素性は明らかにしなかった)をし、将来アヤネを自分のオトメとする事を約束(半ばアヤネが強要)し、その証として「孤高の紅翡翠」をアヤネに託した。
- かっての約束を果たすためガルデローベに入学したアヤネに対しては、8年前と何ら変わることのない王宮の現状に彼女を巻き込むことを恐れ、自分を探す彼女に正体を明かすこともなく、彼女の前では殊更軽薄に振る舞って彼女を近づけないようにしていたが、再び起こった自らの暗殺未遂事件に際して、彼女と孤高の紅翡翠によって仮契約(半ばアヤネが強要)し、彼女のマスターとなった。
- その成長後の容姿は、ネタバレになるので未公開になっている。
- クラウド
- 8年前のロサージュ連邦内乱に呼応したヴィントブルーム政変時の反国王側の貴族の子息。
- 名を変えて、ヴィントブルームへの帰国を許された後、近衛にまで抜擢されるが、王宮内ではいまだ彼を白眼視するものも多い。
- ヴィントブルーム流剣術の名手であり、アンリの腹心として、アンリの指示により陰ながらアヤネを見守り、後、アヤネのヴィントブルーム流剣術の師となる。
[編集] アルタイ公国
ヴィントブルーム王国の北方に位置する寒く、貧しい巨大軍事国家。ナギ大公はシュヴァルツと手を組み、ハルモニウムの力を得て世界秩序を破壊することを目論むも、レジスタンス勢力の反撃により敗北する。なお、ナギ失脚後の同国のその後に関しては本編では描かれていない。モチーフはロシア連邦。
- ナギ・ダイ・アルタイ(声優:石田彰)
- 所有GEM:漆黒の金剛石(しっこくのこんごうせき)
- 契約の乙HiME(オトメ):ニナ・ウォン
- アルタイ公国大公。若齢で普段は飄々としているが、野心を持ち政治力に長けた侮れない性格で、第五王子であったが配下のセルゲイに命じて兄たちを謀殺して今日の地位に上り詰めた。子供の頃から野望に燃え多くの書物などを読み虎視眈々と力を蓄えていた。シュヴァルツと手を組み行った壮大なる自作自演により、ヴィントブルームをシュヴァルツから解放した英雄、女王の代行者としてヴィントブルーム王国を事実上占領する。不要になったり自分に反逆する人物は容赦なく葬る冷酷な性格を持つ。伝説の石と呼ばれる「漆黒の金剛石」でニナと契約し、ニナのマスターとなった。
- 彼の真の狙いは各国の抑止力であるオトメの存在自体を抹消し、国民同士が痛みを分け合わない代理戦争に決着をつけることにあり、オトメシステム崩壊後にはハルモニウムの力を背景に世界を自らの管理下に置くことを目論んでいた。だが、世界中のオトメ達が団結した結果殆どの戦力を失い、切り札であったハルモニウムも消滅。生き残ったシュヴァルツのメンバー共々逮捕される。最終的には舞衣とミコト(猫神様)の二人に監視された状態で黒い谷で重労働を課されていたが、その後は裁判の為にエアリーズ共和国内のデスパレート刑務所に移送されたようである。
- オリジナルは炎凪。
- セルゲイ・ウォン(声優:小西克幸)
- アルタイ公国大使館・駐在武官で大公ナギの側近。審議会メンバーの一人。アルタイ公国陸軍少佐。ニナの養父。額の傷は反政府組織の鎮圧任務の際に、その組織に拘束されていた幼少の頃のニナが発砲した銃弾が当たった場所から飛んで来た破片によるものである。かつては「ノースハウンド」と呼ばれ怖れられた軍人で、ナギの兄達の謀殺や裏の汚い任務に関わっていた。ナギの側近中の側近。冷静で端正な容姿から女性にもて、本人も女性に一声かけるのを好むプレイボーイな性格。終盤にワルキューレシステムとハルモニウムを破壊してナギを止めようとする。それを阻止しようとしたジョン・スミスを返り討ちにするが、背を向けたところをナギに頭部を撃たれ、昏睡状態に陥る。彼を助けるために負荷を承知でハルモニウムを使ったニナにより、記憶は失うものの一命は取り留める。その後はニナの介護の下で静養生活を送っている。好きな果物はグレープフルーツ。
- オリジナルは声優が違うものの、楯祐一(関智一がドラえもんなど多数のレギュラーを抱えていてスケジュールが合わず、代役として関智一が主宰する劇団のメンバーである小西が関智一によって推薦され、演じている)。ただし製作者側は、髪の色が同じだけで、祐一ではないと言っている。この隠されていた裏設定は、後に漫画版の方で起用されている。
- タツヒコ・ゴロビッチ・ザイツェフIV世(声優:小田久史)
- ナギとセルゲイが乗っている公用車の運転手。アルタイ公国の士官でセルゲイ直属の部下。ナギの思わぬ行動にセルゲイと共に振り回されるのもしばしばだが、文句一つ言わずに働く人間として、セルゲイからの評価は高い。
- オリジナルは財前達彦。
- ヤマダ(声優:小谷津央典)
- 情報屋。セルゲイの依頼で、真のヴィントブルームの王女に関する情報を探したり、アリカとの手紙のやり取りを仲介していたりした。ヴィントブルーム襲撃時、ナオと共にナツキを介抱したり、2人にヴィントブルームの情勢を教えたりした。ナオと顔見知りらしい。その後、ヨーコのガルデローベ脱出を手助けし、自らはレジスタンス・グループに協力する。数少ないセルゲイの過去を知る人物。ヴィント事変後もしましま団との腐れ縁は続いているようだ。
- オリジナルはヤマダ。
[編集] エアリーズ共和国
惑星の中では最も経済力に富み、惑星エアルで唯一(議会)君主制ではなく共和制を敷いている経済大国。アルタイによるガルデローべ制圧以後は、反アルタイ陣営の中心となっていく。モチーフはアメリカ合衆国。
- ユキノ・クリサント(声優:能登麻美子)
- 所有GEM:珠洲の黄玉(すずのこうぎょく)
- 契約の乙HiME(オトメ):ハルカ・アーミテージ
- エアリーズ共和国大統領。契約しているマイスターオトメはハルカ。そのおっとりとした外見と大人しい性格とは裏腹に、一国の代表に相応しい判断力と交渉力の持ち主でもある。よく言い間違いをするハルカに訂正のツッコミをいれる(その時は「ハルカちゃん」と呼んでしまう)。ハルカとは幼馴染の間柄で、彼女の暴走気味な行動には手を焼いている。アルタイのヴィントブルーム侵攻後、ナツキの協力要請を受け自国議会や世界各国と協議を重ねた末に、各国の首脳にオトメ拡散防止条約を発令、ヴィントルーム奪還作戦に参戦する。
- オリジナルは菊川雪之。
- ハルカ・アーミテージ(声優:柚木涼香)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:珠洲の黄玉(すずのこうぎょく)
- マスター:エアリーズ共和国大統領、ユキノ・クリサント
- エアリーズ共和国軍准将兼ユキノ大統領のマイスターオトメ。超弩級潜砂艦空母スズシロの艦長。「力」「技」「根性」を己の信条としており、アリカの潜在能力を認めている人物の一人。ガルデローベ時代はシズルの同期で、トリアスの一人。ナツキや舞衣より一期上の先輩でもある。現在もシズルのライバルで、ある意味でシズルよりも常識人である。よく言葉の言い間違いをして、それをユキノに横から訂正を入れられている。 自身と契約しているユキノとは幼馴染の間柄。物事を力任せに解決しようとする傾向にあり、ユキノに何とかなだめられている。何だかんだと理由をつけたがるが面倒見は良い。ヴィントブルームがシュヴァルツに占拠された後、レジスタンスグループに協力。超弩級戦艦「スズシロ」に乗艦し、指揮を執る。
- 本国では非常に人気者で有名人。また幼児に結婚を申し込まれ本気で照れるなどの一面も持っている。
- オリジナルは珠洲城遥。愛称はやっぱりでぼちん(京都弁で額が広いこと)。
- グレッグ・ボーマン(声優:新垣樽助)
- エアリーズ共和国軍中将。国家安全保障局所属。デルタ乙HiME部隊の責任者であり、四つの宝石が嵌まった指輪をしているところからハラード大尉たちデルタ乙HiME四人と契約している可能性がある。
- ワッタール・イシガーミン(声優:三木眞一郎)
- 共和国大統領選挙に立候補した元似顔絵描き。特にアーミテージ准将の強硬路線を批判しているが准将の国民的人気から逆に有権者の受けはよくない。出馬の背景にはトモエ・マルグリットの存在があった。
- オリジナルは石上亘。
[編集] カルデア帝国
フロリンスとは古くから対立している国家。失われた古代科学技術の取得を狙い、アスワドと密かに手を組むなど行動していたが、後にアスワドの科学技術をも狙わんと裏切り、その報復攻撃により、皇帝アルゴス十四世とそのマイスターオトメ他、帝国内の皇家一族を皆殺しにされ一時壊滅寸前となった。オトメ拡散防止条約発令後、三大選帝侯家唯一の生き残りであるカズヤ・クラウゼクを新皇帝に擁立し、反アルタイ陣営に参加する。終戦後、アスワドとの関係がどうなったかは不明である。モチーフは神聖ローマ帝国と思われる。
- アルゴス十四世(声優:池田知聡)
- 所有GEM:塊麗の縞瑪瑙(けんれいのしまめのう)
- 契約の乙HiME(オトメ):フィア・グロス
- カルデア帝国皇帝。アスワドにエアリーズ領内の古代遺跡の調査を依頼する。ハルモニウムの鳴響に反応し、世界の激動を予告し積極的に事を起こさんとガルデローベが秘匿する技術だけでなく、アスワド、シュヴァルツの技術を奪おうと目論んでいた。その後ミドリ達の不在の隙を狙い自身のオトメ『塊麗の縞瑪瑙』フィア・グロスに黒い谷(アスワド)を襲撃させる。だがこの裏切り行為に対するアスワドの報復攻撃をうけた際、フィアが敗北したため共に消滅する。
- フィア・グロス(声優:田中理恵)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:塊麗の縞瑪瑙(けんれいのしまめのう)
- マスター:カルデア帝国皇帝、アルゴス十四世
- アルゴス十四世の命令により、黒い谷(アスワド)を襲撃して彼らが持つREMに関する科学技術を強奪する。しかしこの一件がアスワドの報復を招き、ミドリ率いるサイボーグ四人衆と交戦することとなる。その戦いの際一時はミドリを追い詰めるも、逆に愕天王に串刺しにされ消滅する。襲撃の際アリカにその理由をとがめられた時「オトメは命を預けたマスターに絶対服従、どの様な非道な命令にも従うのが本望」であると語る。最後までマスターのアルゴス十四世への忠誠を貫き、オトメの非情な掟を端的に描いたキャラと言える。
- カズヤ・クラウゼク(声優:堀江一眞)
- カルデア帝国からヴィントブルームの大学に留学している学生。皇帝筋にあたるカルデア三大選帝侯家の嫡男。パールオトメのアカネ・ソワールとは相思相愛の仲だったが、オトメは恋愛を全体的に禁止されている事やお互いの祖国が古くから敵対関係にあるため、正式に交際する事が出来ずにいた。だがアカネがマイスターオトメへの就任が決定した時、家柄も夢もかなぐり捨てて自らの恋を取るべくマイスターオトメ認証式最中に乱入、二人で駆け落ちし行方をくらます。ところがその後アスワドによるカルデア皇宮への報復攻撃により選帝侯家唯一の生き残りとなってしまったためにカルデア国皇帝選出会議審査機構によって拘束、選択の余地無く新皇帝に即位することとなる。そして同じく五柱のマーヤによって拘束されたアカネを自身のマイスターオトメとし、反アルタイ陣営に参加する。
- オリジナルは倉内和也。
- モニカ・ユーレン
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:流水の透輝石(りゅうすいのとうきせき)
- マスター:カルデア帝国皇帝、アルゴス十二世
- 『流水の透輝石』(りゅうすいのとうきせき)を持つマイスターオトメ。アルゴス十二世に仕えていた。竜王戦争勃発時にガルデローベの卒業を待たずにマイスターオトメとして出陣、フロリンス側のマイスターオトメと対戦して戦死。元トリアスでマリアがコーラル時代にお部屋係をしていた。
[編集] フロリンス
カルデア帝国とは犬猿の仲。王家に代々伝わるGEMは『清恋の孔雀石』『螺旋の蛇紋石』『深淵の翡翠』。ハルモニウムの力を見せ付けられ、ナギに屈し、アルタイと同盟条約を結ぶ。モチーフはフランス。
- シャルル・ギュネール・ロイ・デ・フロリンス八世(声優:岩尾万太郎)
- 所有GEM:清恋の孔雀石(せいれんのくじゃくいし)→深淵の翡翠(しんえんのひすい)→螺旋の蛇紋石(らせんのじゃもんせき)
- 契約の乙HiME(オトメ):ロザリー・クローデル、後にシホ・ユイット
- フロリンス王。この国出身であるアカネ・ソワールをオトメに指名したが、オトメの認証式の最中にアカネに逃げられた。その認証式の際、アカネに対して「これからはかわいがってあげるよ」とセクハラまがいの発言もあった。その後アカネの代わりにシホ・ユイットをオトメとして選ぶが、今度は「螺旋の蛇紋石」(らせんのじゃもんせき)を持ち逃げされ、ロザリーと「深淵の翡翠」(しんえんのひすい)で再契約を結ぶ 。己の保身を優先してアルタイと同盟条約を結んでいる。どうやら認証式の際、カズヤがアカネを連れて行ったためか、カズヤのことをあまり良く思っていないと見える。
- ロザリー・クローデル(声優:高橋美佳子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:清恋の孔雀石(せいれんのくじゃくいし)・深淵の翡翠(しんえんのひすい)
- マスター:シャルル・ギュネール・ロイ・デ・フロリンス八世
- フロリンス王に仕えるマイスターオトメ。ガルデローベ時代は、舞やナツキの後輩にあたる。元々は「清恋の孔雀石」を持って国王に仕えており、(政略)結婚に伴い引退‥する予定であったが、後任のアカネ(清恋の孔雀石所持のまま)、シホが共に失踪したことにより、急遽結婚を破談とし「深淵の翡翠」で国王と再度契約、エアリーズ陣営と戦いを繰り広げる事となる。後、戦争終結に向けアリカらに協力する。Zweiでも冒頭の隕石撃墜作戦に、深淵の翡翠のローブ姿で各国マイスターたちと共に出撃しているため、引退せずにシャルル国王付きのオトメを続けているようである(新たにフロリンスのマイスターオトメとなったシホとの二重契約の可能性がある)。
[編集] ルーテシア連合王国
ロルムス、レムスの2国からなる連合国家。かつては単一の王家により統治されていた。連合王国とはいえ、良好な関係というわけではない。
当代のマイスターオトメは、両名とも、シズル、ハルカの一年後輩、ナツキ、舞衣の同期であり、竜王戦争以来半世紀ぶりに直接戦闘を行ったオトメとなった。その後、ロムルスはエアリーズ陣営、レムスはアルタイ陣営につく。モチーフはオランダ、ベルギーと思われる。またロムルスとレムスは古代ローマを建設したという伝説の双子の名前。兄弟間でいさかいが起こり、レムスはロムルスに殺された。
[編集] ロムルス
- ルーテシア・ロムルス王
- 所有GEM:雷鳴の柘榴石(らいめいのざくろいし)
- 契約の乙HiME(オトメ):カーラ・ベリーニ
- ロムルス国の王。長髪の男性。カーラ・ベリーニのマスター。
- カーラ・ベリーニ(声優:浅井清己)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:雷鳴の柘榴石(らいめいのざくろいし)
- マスター:ロムルス・国王
- ガルデローベ卒業生であり、シズルとハルカの後輩、ナツキと舞衣の同期にあたる。シュバルツ侵攻時には、ナツキ率いるレジスタンスと合流し、ハルカが指揮を務める超弩級戦艦「スズシロ」に乗艦する。
[編集] レムス
- ルーテシア・レムス女王
- 所有GEM:絢爛の頑火輝石(けんらんのがんかきせき)
- 契約の乙HiME(オトメ):ラウラ・ビアンキ
- レムス国を治める女王。中年の女性。ナギの振るうハルモニウムの力に屈し、シュヴァルツと手を組んだナギに協力することになる。ラウラ・ビアンキのマスター。
- ラウラ・ビアンキ(声優:井上喜久子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:絢爛の頑火輝石(けんらんのがんかきせき)
- マスター:レムス国、女王
- レムス女王に仕えるマイスターオトメ。ガルデローベ卒業生で、シズルとハルカの後輩、ナツキと舞衣の同期に当たる。彼女とカーラの衝突は、世界情勢を揺るがす引き金となる。ハルモニウムの力によって、レムスの町に大被害を与えたニナの事は快く思っていない。再びハルモニウムが起動した際、マシロの旗の下に加わり、他のオトメたちとハルモニウムを食い止める。
[編集] アンナン
エルスティン・ホーの母国。ホー家がシュヴァルツに与したことへの罪悪感からか、早い時期からエアリーズ支持を打ち出し、ナツキにも協力する。
- グエン・バオ(声優:宮下栄治)
- 所有GEM:慧命の藍銅鉱(えみょうのらんどうこう)
- 契約の乙HiME(オトメ):アイン・ルー
- アンナン王。「ご老公」と呼ばれる。ガルデローベを支援し、シュヴァルツと手を組むアルタイと敵対する。ホー家がシュヴァルツに与した事をナツキらに謝罪をする一方、ホー家の事情にも理解を示した。
- アイン・ルー(声優:新谷良子)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:慧命の藍銅鉱(えみょうのらんどうこう)
- マスター:アンナン国王、グエン・バオ
- アンナン王のオトメで、「慧命の藍銅鉱」(えみょうのらんどうこう)を持つマイスターオトメ。ハルカ、カーラと共に「スズシロ」に乗り込む。
[編集] ジパング
東方の果てに在る辺境の島国。独自の文化や技術を持っており、現在将軍家の姫君で、『炎綬の紅玉』と呼ばれるマイスターオトメでもある舞衣姫が行方不明になった事で、舞衣姫の弟君である鴇羽巧海頭忠頼をはじめ、オトメ制度に懐疑的になっている者もいる。ヴィントブルームをはじめ、西方諸国に対して一切の不干渉を宣言した。ハルモニウム発動後も表向きは中立の姿勢をとっているが、エアリーズに戦艦スズシロの建設用資材を提供するなどレジスタンス陣営を支援した。モチーフは日本。
- 鴇羽巧海頭忠頼(ときは たくみのかみ ただより)(声優:高橋裕吾)
- ジパングの将軍家の嫡男。先天性の胃弱を患っており、常に一日三回の薬が欠かせない病気がちの体となっている。真面目で誠実な性格をしているが、昔は甘えん坊で、姉の舞衣姫から離れる事が出来なかったらしい。行方不明となってしまった姉を捜しており、姉の失踪の原因となったオトメ制度そのものに否定的な見解を示すが、ハルモニウム起動後には、エアリーズに戦艦スズシロ建設用の資材を提供するなど、陰ながらナツキ達レジスタンスに協力している。戦後は、無事であった舞衣と再会し、晴れた笑顔で演説を聞いていた。
- オリジナルは鴇羽巧海。
- 尾久崎晶(おくざき あきら)(声優:小林沙苗)
- 巧海を守護するくノ一であり、巧海が最も信頼する側近。巧海がヴィントブルーム来訪の際、ヴィントブルームの状勢を知る為街に出た時には、影武者として巧海の代わりを務めるが、シズルにはその正体を見破られていた。常に巧海の傍で仕えているが、彼が姉である舞衣姫にベッタリであった事には色々な意味での不満があったようだ。戦後は、巧海と共に演説を聞いていたが、舞衣が一時的に戻って来た事にはやはり不満な様で、ふくれっ面であった。
- オリジナルは尾久崎晶。
- 伊織(いおり)(声優:勝杏里)
- 晶のお目付け役で、彼女と共に巧海を守護する。僧侶の様な姿をした青年で、冷静沈着かつ職務に忠実な人物。
- オリジナルは舞-HiMEに連絡役として登場する伊織。また、小説版にも登場する。声は違うものの、外見は『GEAR戦士電童』に登場するキャラクター、ゼロに酷似している。
[編集] アスワド
「黒き谷よりの使い」と名乗り、十二王戦争の頃から暗躍する武侠集団。世界各国より、「呪われた民」と忌み嫌われており砂漠(黒い谷)で隠棲している。主要構成員として頭領のミドリとサイボーグの4人(サイボーグ四人衆)が確認されている。『古の機械技術等のテクノロジーの再興』を掲げ、各国で科学技術の略奪を行っているが、その真の目的は「黒き谷に蔓延している子々孫々へと遺伝する伝染病」の治療にナノマシン技術が必要であるため。よって科学技術の譲渡等、条件付きで他国から非合法的な依頼を引き受ける事もある。惑星エアルで数少ない高度な科学技術を有しているが、小さな民族集団であるがゆえにその自衛策として厳しい掟を作り冷酷非情に徹する事で他国に威圧感を与え、自分たちへの侵略行為を牽制していた。;武力には武力による報復を行う
- この掟により、実際に契約を裏切り黒い谷を襲撃したカルデア帝国に対し皇家一族を皆殺しにする(当時アカネと駆け落ちして行方をくらましていたカズヤを除く)という報復を行った。
- 戦いを尊び、自らの使命に殉じた死者は敵味方に関係なく手厚く葬る
- かつてシュヴァルツとは協力関係にあったが、この掟を無視したシュヴァルツ側がレナ・セイヤーズの遺体を持ち去った行為に憤慨し、それ以来彼らと絶縁している。
- 黒い谷への侵入者は関係者以外容赦なく抹殺する
- この掟によりヴィントブルームからの難民に対しても当初は皆殺しにする態度であったが、マシロとヴィントブルームの「女王」としての契約(姫が復権した暁にはアスワド側にガルデローベのナノマシン技術を提供させる)から、一転して難民団の受け入れを認めるに至った。その後はアリカとマシロらとともにガルデローベ奪還作戦に加わることとなる。戦後にマシロ姫と公式な会談が行われ、以降はヴィントブルームと協力関係にある。
- 特定の国をモチーフにしているわけではないが、「アスワド」はアラビア語で「黒」の意である。
- ミドリ(声優:田村ゆかり)
- アスワドの頭領=首領。黒い谷の末裔。REMの力により、生身のままオトメと互角以上の実力を発揮する。武器は太刀の二刀と専用スレイブ「愕天王(がくてんおう)」。先代の頭領の血を引くが、的確な判断と指示で民を導き、自力で民の信頼を勝ち得た強き女性。アルタイ・シュヴァルツ一派の陰謀で国を追われて難民状態となった末に流れ着いたマシロに多大な影響を与える。17歳の時に300年前からアスワドに蔓延する伝染病に侵され、延命策としてREMを移植。それが理由で「永遠の17歳」となった。自分たちを裏切ったカルデア帝国に対してサイボーグ四人衆を率い、皇帝のマイスターオトメ、フィア・グロス他皇族を皆殺しにする報復行為を行った。ヴィントルーム奪還作戦においては、ナツキ達の援護としてワルキューレ隊、スレイブ群と交戦した。援護として来た際、ミドリの右手の甲のナノマシン活性化時間が∞表示になっていたので、ヨウコによって完全なナノマシンに交換(?)されたようである(どんな方法で治されたか、詳細は不明)。戦後はアスワド側の大使として、ヴィントブルームと会談を行った。ちなみに、性格、偉大さなどからファンから結構人気のあるキャラである。
- オリジナルは杉浦碧。
- ラド(声優:関俊彦)
- アスワドが組織した特殊部隊の一人で、アスワドのサイボーグの中ではリーダー格にあたる槍術使い。二つの頭をもつ獣型のスレイブを従える。マシロ姫の戴冠式の際にヴィントブルーム城に侵入し、「五柱」マイスターオトメの一人シズル・ヴィオーラと互角以上に戦う実力者。15年前にもヴィントブルーム王国を襲い、GEMのないレナ・セイヤーズと交戦し、倒している。体に「スペード」をモチーフにしたマークがある。カルデア帝国との戦いで、体がボロボロになったが、ミドリ達に救援を要請しに来たヨウコに直された模様(ミドリと同じく詳細不明)。アルタイ公国・シュヴァルツとの戦争においては、ナツキ達の援護としてワルキューレ隊、スレイブ群と交戦した。前名(人間だった頃の名前)は「レイト」。元は人間であったが、ミドリ同様、アスワドに蔓延する伝染病に侵され、自身をサイボーク化した。
- オリジナルは神崎黎人。
- ルーメン(声優:内田直哉)
- アスワドの一人。ラド同様、サイボーグである。見た目は女性型だが声は男で、女言葉で話すオカマキャラ。性格は冷酷だが、アスワドの民に対しては優しい一面を持つ。武器は頭部に装着された2本のムチ。体に「ハート」をモチーフにしたマークがある。魚型スレイブ「ケートス」を操る。カルデアへの報復攻撃の際に戦死。
- ガル(声優:井上喜久子)
- アスワドの一人。ラド同様、サイボーグである。小柄な体型で、英語交じりの妙な話し方をする。情報処理に秀でている。ノリが軽いように見えるが冷静沈着で慎重な性格。頭のリングを武器にして戦う。他にも、両手から光弾を発射する事が出来る。体に「ダイヤ」をモチーフにしたマークがある。クワガタのようなスレイブを操る。アルタイ公国・シュヴァルツとの戦争においては、ナツキ達の援護としてワルキューレ隊、スレイブ群と交戦した。
- ヴィント事変後はヨウコと共に研究者としてガルデローベに滞在し、ガル教授と呼ばれている。
- ダイン(声優:宮下栄治)
- アスワドの一人。ラド同様、サイボーグである。怪力の持ち主で、アスワドのサイボーグの中では最も口数が少ない。戦闘時には巨大なハンマーを武器とするが持ち前の体と4人衆随一のパワーを活かした肉弾戦を得意とする。黒き谷では力仕事を担当している。体に「クラブ」をモチーフにしたマークがある。頭部が斧のような型をした獣型のスレイブを操る。アルタイ公国・シュヴァルツとの戦争においては、ナツキ達の援護としてワルキューレ隊、スレイブ群と交戦した。
[編集] 黒い谷
かつて、アスワドの民やシュヴァルツ達の故郷であり、神籬(ヒモロギ)の森と呼ばれる霧の森に入り口がある、今はなきテクノロジーの聖地とも呼べる場所。岩が刺の様に聳え立つ谷で周りは霧に包まれ緑豊かな草木に恵まれて豊富な自然が存在する。十二王戦争の時にハルモニウムの力によって、空間の狭間に封じられてしまっていた失われた世界。オトメの技術もハルモニウムもこの場所で造られた。招き猫の置物が沢山安置された部屋があり、世界中の様子を見ることが出来る。後に現世に復帰して、「国立公園・猫神山」と改名し、ヴィントブルーム近くの砂漠地帯の新たなオアシスとなる。
- 鴇羽舞衣(ときは まい)(声優:中原麻衣)
- 《マイスター乙HiME(オトメ)》
- 所有GEM・通称:炎綬の紅玉(えんじゅのこうぎょく)
- マスター:猫神様・ミコト
- ジパングの将軍家の姫君であり、次期将軍である弟の力になる為にオトメを目指していたが、真祖から五柱に任命され学園卒業直前に謎の失踪をしていた。ナツキの同期生で、パール時代にはトリアスNo.1、更に卒業後は五柱に選定されていたが直後に失踪、実際に名を連ねることは無かった。
- 数年前の出来事ながら既に伝説的存在で、オトメの責務と恋の狭間で揺れ、悩んだ末に自らの行く末を求めた悲劇のオトメ(オトメ列伝第109話にはこのように掲載されている)として、アリカ達オトメの卵にとって憧れの存在になっている。
- しかし実際の所は、そのことに悩んだ末に気分転換の旅行へ行った際神籬の森で霧に巻き込まれ、ミコト(猫神様)の仕掛けた罠に捕まり黒い谷に連れて行かれ、更にその時にミコトに持っていた紅玉を飲み込まれてしまった事から、事実上彼女に仕えるオトメとなっている、と言うのが真実であった。終戦後弟の巧海と再会、ミコトと共に黒い谷で囚人の監視をしている。
- なおDVD8巻の初回特典では、家出をした後にスポンサーとなった家のオトメになるとうっかり返事をし、真祖からも五柱に任命され(五柱は辞退不可)。どうするかと悩み、解決策を見つけるべく散歩へ行った際に神籬の森で霧に巻き込まれ、ミコト(猫神様)の仕掛けた罠に捕まり黒い谷に連れて行かれ、更にその時に持っていた紅玉をミコトに飲み込まれてしまった言う会話がされているが。予告や他の初回特典、また本編での会話との違いから単なるおまけ的な内容である可能性が高い。ちなみにその話では、本編でセルゲイと思われた人物はそのスポンサーの息子。舞衣は2、3度ほどしか会っていないらしい。
- オリジナルは鴇羽舞衣。
- ミコト(猫神様)(声優:清水愛)
- 契約の乙HiME(オトメ):鴇羽舞衣
- 黒い谷に住んでおり未来を見通すと言われる「猫神様」と呼ばれる少女。アリカに似たやんちゃな性格で、常に舞衣にベッタリである。実は、『水晶の姫』と呼ばれる、世界を維持する為厳重な制約を付けて生み出された乙HiME(乙式高次物質化能力)の元になった純粋な高次物質化能力者の最後の生き残り。数年前、自身が仕掛けた食料を獲る罠で偶然舞衣を捕まえ、その際に舞衣が持っていた『炎綬の紅玉』を飲み込んでしまった事から、事実上舞衣のマスターになっている。なぜかマスターGEMがお腹の中にある状態のまま認証が出来る。マシロの飼っているミコトを始めとする全ての黒いデブ猫達の視点を、自分の視点とつなげる事が出来るらしく、マシロの事も彼女が幼い頃からずっと見ていたようである。ハルモニウムの謎の影を操っていた。外見からは想像のつかない程の戦闘力の持ち主で、マイスターローブを身に着けたアリカや舞衣でもまったく歯が立たない。後にアリカから勝手に師匠と呼ばれているが、本人は喜んでいるようである。舞衣の作ったご飯が何よりも好き。武器は錫杖。終戦後は、舞衣と共に黒い谷で元シュヴァルツ構成員達の監督をしつつ、猫神様として多くの人に親しまれている。
- オリジナルは美袋命。
- リボンちゃん(声優:栗林みな実)
- 舞衣のラーメン店のお手伝いをしているシュヴァルツの女の子。ピンク色の大きなリボンをつけている。
[編集] シュヴァルツ
発足時は、アスワドに属する地球時代の技術復興を目指すイデオロギーとして持つ思想集団だったが、次第にその技術の中枢を握るヴィントブルームやオトメ等を怨み敵意を抱き、過激な行動にでるようになった。科学情報の強奪や、オトメないしオトメに関わる対象者の暗殺、その対象施設の破壊を目的に行動。独自の技術解析や研究により生み出した特殊なGEMを用い、高次物質化兵器“スレイブ”を操り、襲い来ることもあるテロリスト集団。構成員は普段は一市民として市井に潜み、“黒い手紙”による指令を受け取ると信念から命を賭して手紙に記された内容どおりの任務、計画を遂行する。かつて、アスワドとは協力体制にあったが、現在は決別している。ハルモニウムを手に入れる為、アルタイのヴィントブルーム掌握の計画に加担し、卒業記念の舞闘の際に大量のスレイブを率いてヴィントブルームを襲撃する。アニメ編では誰がシュヴァルツの首領だったのか等の謎やその全貌が明らかにされる事は最後までなかった。ヴィント事変後は、黒い谷で社会復帰に向け更正すべくミコトの元で暮らしている。「シュヴァルツ」はドイツ語で「黒」の意。
- ジョン・スミス(声優:内田直哉)
- シュヴァルツのネゴシエーター。組織の規模・構成人員・命令系統などの全てが謎に包まれているシュヴァルツで唯一その存在を知られる人物。水面下でナギと手を組んで陰謀をめぐらし、ガルデローベ卒業記念舞闘前に行われたマシロ姫の演説の際に、要塞に改造された風華宮と共に出現、ナギのヴィントブルームの乗っ取りに協力する。15年前にアスワドからレナ・セイヤーズの死体を奪い取り、アスワドとシュヴァルツが決別するきっかけを作った張本人。ヴィントブルーム侵攻後はナギの側近をつとめていたが、ワルキューレシステムを破壊しようとしたセルゲイを射殺しようとするが、返り討ちにあい死亡。現在の世界秩序を破壊し、混沌として戦乱が続いても活力ある世界を創り出すことを目指していた。
- オリジナルはジョン・スミス。
[編集] その他
- ミユ(声優:浅井清己)
- (Merciful Intelligential Yggdrasil Unit) 《マーシフル・インテリジェンシャル・イグドラシル・ユニット》
- 黒いコートを纏いアリッサという金色の小鳥と共に惑星を旅する謎の女性。アリカがガレリアにいた頃からの知り合い。いかなる時も常にアリカを気遣っており、ガルデローベ関係者ですら知り得ないあらゆる情報に精通する謎多き人物。アリカには優しいが、アリカ以外の人物には少し冷たい。その正体は星に住む人々の行く末を見守る使命を持つ戦闘用アンドロイドであり、ローブを纏ったオトメを凌駕する程の力を持つ。名前は本名の頭文字を取ったもので、かつての彼女の主アリッサが愛情を込めて呼んでくれた名前だからという理由で「ミユ」と名乗っている。常にアリカを気にかけている理由は、アリカやレナがかつての主アリッサ・シアーズの子孫である為で、彼女へのそれと同様に心からの愛情を示す。黒い谷から旅立つ際、マシロにアリカの主に相応しい王になるために学べと残し、再び旅立つ。アリカが蒼天の青玉の真の力に目覚めた時、黒い谷の猫神湖の水中にある水晶宮である封印を解く。それは「乙HiME」を「HiME」にして乙式の制約から解放する大規模なシステムであった。ヴィント事変後は今まで通り各地を旅する生活に戻った。
- オリジナルは深優・グリーア。
- アリッサ
- ミユと共に行動する金色の小鳥。どうやらミユが以前の主人の名前を付けたようである。実は、主人であるアリッサ・シアーズの遺伝情報が組み込まれており、戦闘時にはミユの腕の剣に融合して、必殺の一撃、「アルテミス 黄金の剣」を発動させる。
- オリジナル名はアリッサ・シアーズ。しかし、鳥そのものであることと、当時の宮村優子の事情により声は当てられていない。DVD最終巻映像特典にはオリジナルが出演する。
- ミミ(声優:清水愛)
- ヴィントルームの貧民街に住む少女。かつては小さな時計屋を営む一家であったが、再開発事業で強制的に立ち退かされて以来、家庭崩壊状態に陥り父を失う結果に。それ以来、ヴィントブルーム王家を憎む。初登場時は、ニナがセルゲイから送られた時計を盗むも、アリカとニナに追い詰められて、その時計を川に投げ捨てて逃亡した。後にヴィントルームの混乱から難民状態になり、正体を知らないままマシロと行動を共にしていた時期もあったが、アオイが難民たちに発見されて王家の一員である事に対する憎悪をぶつけられた末にマシロを庇って崖から身を投じた時に発した言葉が、マシロを難民団から分かれて孤独の状態へ追い込むきっかけを作った。その後難民団と共にアスワドの集落に流れ着く直後、怪物ジャバルに襲われて深手を負い、マシロとアリカの必死の看病もむなしく、最後までマシロがヴィントブルームの女王である事を知らないまま息を引き取った。
- ヴィントブルームの社会が抱えていた陰の面をマシロに見せ付けた彼女の死は、マシロを女王としての覚悟を固める決定的な要因となり、アスワドと手を組むことへと繋がった。マシロが復権を果たした後、亡くなったミミに対し国の再建を誓う描写もあり、彼女もまた、この作品のキーキャラの一人とも言える。
- ばっちゃ
- アリカの祖母であり、娘のレナが行方知れず(死亡)となった後、ヴィント市からガレリアへ戻りそこでアリカを育てる。アリカは彼女から様々なことを教えられているが、中には「いけない所に入るために」する服装として頬被りを教えるなど少しずれた所もある。テレビ・漫画版共に開始時点で既に死亡しているため容姿その他は不明。なお、ミユが彼女に対し敬語を使っていることやその後の描写から、アリッサ・シアーズの血統は女系で続いているよう推測される。
- ちなみに仮面ライダーカブトの天道語録にでてくる“おばあちゃんが言っていた”との類似性を指摘されているが、天道語録は2006年1月のカブト第1話が初出であり、アリカの「ばっちゃが言ってた」は2005年10月の舞-乙HiME第1話が初出である。
- アヤネ降臨♥篇
[編集] ロサージュ連邦
100年前に存在した西方諸国による連邦国家。 後年の西方諸国の多くが参加していた。
- エドゥアルド・ホー
- ロサージュ連邦指折りの資産家ホー財閥の後継者でクラリッサの兄。
- 極度のシスコンで、バックステージに通ってはリサのグッズを買いあさっている。
- 財閥の後継者としてはかなり優秀であるが、愛する妹とその親友のために危ない橋を渡ったりもする。
[編集] タイユァン
100年前に存在した武と誇りを尊ぶ東方の大国。 王都ラジンは世界で最も栄えた都のひとつに数えられ、十二王戦争以前からの建築物も多く現存する。 国王は、7武候家と呼ばれる七つの家門からの出身者が即位する。 TVシリーズの時代に存続しているかは不明。
- ハザクラ家
- 7武候家の第三位。
- 当代の当主はアヤネの父。
- シルヴァーナ・ゲイル
- ハザクラ家当主に仕えたオトメ。
- アンリ暗殺未遂事件の際に、アヤネの眼前でその実力の片鱗を見せ、彼女にオトメの道を選ばせるきっかけを作った。
[編集] 専門用語
[編集] 乙HiME(オトメ)
『乙Type Highly-advanced Materialising Equipment』(乙式高次物質化能力)
乙HiME(オトメ)とは、王侯貴族や大統領等特定の人物一人に付き、職務の相談役や身の回りの世話、護衛に至るまで、様々な局面において全面的にサポートする全世界の少女憧れの女性限定エリート職。
その育成が行えるのは、世界唯一の乙HiME(オトメ)専門学校「ガルデローベ学園」のみであるため、各国は奨学金をつける等、競って自国のオトメ候補生を学園へ送りこんでいる。ただし、乙HiME(オトメ)は、容姿、作法から頭脳、武術に至るまで、全てにおいて完璧を求められる為、卒業後プロである「マイスター」の資格を得る事ができる者はほんの一握り。学園入学とともに体内にナノマシンを埋め込まれるため、常人を遥かに越えた超人的行動が可能で、マイスターともなるとたった一人で一国と戦争出来る程の力を持つ。ゆえに各国の主要軍事兵力としての一面も持つ(竜王戦争)。
また、オトメが各国にいるため、下手に他国への侵攻が出来ないよう抑止力となっており、さながら現代の核による安全保障である。
なお、ナノマシンとの兼ね合いから乙HiME(オトメ)である間は異性恋愛を禁止されており(後述ナノマシン項参照)、常に恋か夢かの選択を迫られるが、中にはマイスターとしての責務を全うした後、結婚引退する者も存在する。
ただし、ガルデローベ学園を中心として乙HiME(オトメ)に失われた科学力が独占されている事に反感を抱いている者(特に軍関係者)も多く、中にはオトメの力を妬んでサイボーグ体、または完全義体となってしまう者もいた(アスワド・シュヴァルツ)。ヴィント事変後はガルデローベに秘匿されていた科学技術も各国に開放され、オトメの役割も大きく変わることとなった。
[編集] ガルデローベ学園
ヴィントブルーム王国内ビューネ自治区に存在する乙HiME(オトメ)を養成する事が出来る世界でただ一つの専門学校。
予科・本科の2年制学校であることや、星組などのクラス分けがあることなどから、宝塚音楽学校(宝塚歌劇団)のシステムを参考にして設定されたと思われる。
- 受験資格
- 14歳から16歳までの女子。
- 教育期間
- 2年(全寮制)。コーラルクラス(予科生)50名とパールクラス(本科生)25名。
- 入学基準
- 基礎能力・容姿・可能性。
- 進級条件
- 卒業記念舞闘コーラル代表に任命された者と、代表二名を除き進級試験終了後の結果が上位23位以内の者
- 退学条件
- 節目ごとの試験にて二回連続最下位の者。
- 備考
- 入学には、かなりの倍率と難関を潜り抜けねばならないが、乙HiME(オトメ)はあらゆる面において高い能力を求められる為、たとえ入学できたとしてもその後ハイレベルな教育と熾烈な競争を強いられ、コーラルクラス(予科生)からパールクラス(本科生)に進むだけでも約半数が脱落するという厳しい環境におかれる。
- 学園年間行事
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- 中間考査
- その名の通り中間試験。オトメとしての知識、気品等の習得状況を確認、ランキング化する試験であるが、踏破試験(通称、遠足)と呼ばれる実地試験もある。
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- 卒業記念舞闘
- パール生が卒業する前に行われる記念行事。代表選考会にて選ばれたコーラル生代表二名とパール生上位二名により行われる二対二の模擬戦闘。
- 代表に選ばれたコーラル生は成績に関係なく無条件でパール生への進級が認められる。
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- 五柱の試し
- パール生が卒業する前に行われる五柱の選定審査。指名は真祖自らが行うとされ、必ずしも毎年指名されるわけではない。
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- アヤネ降臨♥篇
- 花泥棒の日(ブリューメンディープ)
- パール生がコーラル生をお部屋係に選ぶ際の儀式。
- パール生が、自分のお部屋係にしたいコーラル生の私物を持ち去り、代わりにカードを送る。カードを送られたコーラル生は、それに同意する場合にはカードを送ったパール生の元を訪れ、持ち去られた自らの私物の代わりにパール生の私物を受け取ることによりそのパール生のお部屋係となる。
- TVシリーズの時代に存続しているかは不明。
-
- 感謝祭
- かって存在したパール生が卒業する前に行われる記念行事。
- 二大イベントであるベスト妹コンテストと御前舞闘からなる。
- 後のものとは異なり、姉妹の絆に重点を置かれた内容であり、来賓として列席する各国首脳はお飾り程度の扱いである。
-
- ベスト妹コンテスト
- 建前は、一年間お部屋係として尽くしてくれた妹たちへの感謝とガルデローベの学生としての伝統と想いを引き継ぐための儀式。
- 実態は、パール生の投票による、コーラル生のミスコン。
- 投票権を列席する各国首脳に移すように改正案が毎年出されており、自らの卒業の後は現体制を維持できないと考えたソフィアの「一年間自分たちに尽くしてくれた妹たちに優劣はつけられない」との発言にパール生全員が賛同する形で廃止された。
-
- 御前舞闘
- 後の卒業記念舞闘とは異なり、パール生、コーラル生別のトーナメント戦。
[編集] 乙HiME(オトメ)に関するもの
- 五柱(ごちゅう)
- 乙HiME(オトメ)の存在そのものを護る、伝説のマイスターオトメ五人を指す。英名表記は"FIVE COLUMNS"。真祖を通してコーラル、パールのローブ認証が出来る。ガルデローベ卒業前に卒業予定者を対象とした儀式の一つ「五柱の試し」により、真祖自らに指名される。契約は真祖と交すため、一般的なマイスターのように主人を持たない。が、真祖に何かあるとコーラル、パール同様ローブが使えなくなる。現在のメンバーは、ナツキ・クルーガー、シズル・ヴィオーラ、ジュリエット・ナオ・チャン、サラ・ギャラガー、マーヤ・ブライスの5名。各々の礼服にローマ数字でナンバーが記されている他、五柱の身分証と思われるものを携えている。
- 鴇羽舞衣も五柱に選定されていたが、任命前に失踪の為、席はなくなっている。
- 真祖(しんそ)
- ガルデローベ側の真祖は史上最初の乙HiME(オトメ)フミ・ヒメノ。シュヴァルツ・アルタイ側の真祖は元蒼天の青玉レナ・セイヤーズ。オトメとして働き、後に子を成した者が真祖に選ばれる。
-
- 真祖フミ・ヒメノ
- 通称『真白なる金剛石』(ましろなるこんごうせき)。十二王戦争時代に現れ、戦乱に終止符を打ったと言われている伝説的人物。ガルデローベ霊廟にて永遠の眠りについている。その一方で、五柱を指名するお告げを示すなど、未だ現世への影響力を持ち続けており、オトメを見守っている。コーラル、パールのGEM、ナノマシンを生み出す事ができる。ただし彼女に何かあった場合は彼女を介した契約を行う乙HiME能力者(五柱マイスターオトメ、学園のマイスターオトメ(教師)、パールオトメ、コーラルオトメ)の乙HiME能力が無効化される(マスターと直接契約を行うマイスターオトメはこの限りではない)。
-
- 真祖レナ・セイヤーズ
- 通称『蒼天の青玉』(そうてんのせいぎょく)。14(5)年前にラドとの闘いで命を落としたレナ・セイヤーズの遺体を回収したシュヴァルツがフミ・ヒメノに対抗するために新たに据えた真祖。改造スレイブやワルキューレ部隊のGEMを産み出すことができる。ワルキューレローブはマイスターローブに渡り合えるが、スレイブ用のGEMと同じ機能が付いており、命令された作戦以外の行動ができない仕掛けがある。強力なジャミング効果を持ち、ローブを無効化する。
- ナノマシン(Nanomachine)
- 超極小サイズの小型マシン。乙HiME(オトメ)の体内に埋め込まれており、エレメントやローブを具現、物質化したり、筋力、治癒力を高める為に使われる。
- また男性の持つ固有のY染色体とPSA(セリンプロテアーゼ)に極端に弱く、女性にしか定着しないためオトメになれるのは女性のみであり、男性との性交渉で染色体及びPSA(前立腺特異抗原)簡単に言うと男性の精子などが体内に入るとナノマシンは分解し無力化されると同時に抗体を発生させて再定着は不可能になり、二度とオトメの力を使えなくなるため、結果的にオトメはオトメである限り、異性との交際は禁止される。もはやガルデローベにしか残っていない技術。
- 真祖から製造されるもののひとつ。
- GEM(ジェム)
- "G"enerable "E"nigmatic "M"atrix
- 乙HiME(オトメ)全員が左耳につけているピアス。乙HiME(オトメ)の体内に埋め込まれたナノマシンの制御を行う為のもので、これを付けることでローブ(能力強化戦闘服)を纏えるようになる。
- コーラル、パールはそれぞれ共通デザインでその能力もすべて均一。
- マイスターGEMは個々でデザイン、能力、属性共に異なり、所有するGEMの名前がそのまま自身の称号となる。また、対となるマスターの指輪を通して命が繋がっており契約した主従は文字通り一心同体となる。特にオトメのマテリアライズ時にはGEMを通じて感覚を共有し、オトメが傷つけばそのダメージはそのままマスターへと伝わる事となる。
- マイスターGEMの所有者となるには、GEMに自身の力を「認められる」ことが必要であり、また、その力を引き出せるかどうかも所持者次第。所持者の力が足りない場合、身を纏うローブ、武器共に不完全なものとなる。ゆえに「認められる」だけでなく日々精進しなければならない。
- マイスターGEMは現在では製造不可能となっているため、各国とも決まった数量の中で代々受け継がれてゆく形を取っている。ヴィントブルーム王家の「蒼天の青玉」、フロリンス王家の「清恋の孔雀石」については、王家伝来である。
- ナノマシン同様、真祖から製造されるもののひとつ。かつてオトメであり、かつ、出産を経験した女性がGEMおよびナノマシンを製造する事が出来る。
- 蒼天の青玉(そうてんのせいぎょく)
- 物語の核の一つであるGEM。属性は「光」。 なお「青玉」とはサファイアの漢名。
- ヴィントブルーム王家伝来のGEM。前所持者はレナ・セイヤーズ及びマスターとして前ヴィントブルーム王。現在の所有者はアリカ及びマスターとしてマシロ姫。「蒼天のローブ」は最強最速のローブ。アリカはまだその力を発揮し切れておらず、本来の姿(Ver2.0)は「マテリアライズZwei」認証の際にのみ成る事が出来る。14(15)年前の騒乱のときにレナが赤子の真の王女に渡したが、その後王女(ニナ)から離れアルタイで売り出されているところをミユが見つけ、買い取りアリカの祖母(レナの母親)に託しアリカが所有する。
- GEMの名の英字表記では真の姿を見せる以前は「BLUE SKY SAPPHIRE」だったが真の姿を見せた後は「ULTIMATE BLUE SKY」となっている。
- 真白なる金剛石(ましろなるこんごうせき) / 漆黒の金剛石(しっこくのこんごうせき)
- 物語の核の一つであるGEM。なお「金剛石」とはダイヤモンドの漢名。
- 真祖フミ・ヒメノのGEM。本来は真白なる金剛石であったのだが、この世に絶望して漆黒の金剛石になったと伝えられている(そのため両者は本来同じGEM)。その後、アルタイにもたらされることになるが(どういう経緯でアルタイに流れてきたかは不明)、ニナが選ばれるまでは誰も使うことはできなかった。
- アヤネ降臨♥篇
- 孤高の紅翡翠
- ヴィントブルーム王家がかって所有していたGEMのひとつ。
- 所有するオトメは、時に勝利を、時に不吉をもたらすといわれ、かっての十二王戦争を引き起こした原因ともいわれるなど、多くの伝説をもつ。
- ローブ
- 乙HiME(オトメ)が舞闘(戦闘)を行う際に着用する高次物質化武装。いわゆる戦闘服または防護強化服。攻撃、防御等身体能力の強化、さらには飛行や特殊な技の発動等様々な特性を持つが、使う者の技量が多分に影響する。普段は、ナノマシンの形で体内に埋め込まれており、GEMをつけた上で『マテリアライズ(Materialize)』の言葉を発することによって、ローブが展開、物質化する。ただし、マスターの認証なしにローブを展開する事は重大な違反行為(ほかにも国家間での条約等、様々な制約がある模様)。
- エレメント
- 乙HiME(オトメ)の操る高次物質化武装。通常の物質と違い、長さやサイズはオトメの意志力次第で可変する。コーラルオトメは全員共通で棒のエレメント。
- 舞闘(ぶとう)
- 乙HiME(オトメ)の舞う舞。オトメの戦闘術及び戦闘行動の総称。あたかも舞い踊るように見えることから名付けられた言葉。幾つもの様式化された型が継承されているが、長年の平和により、現在ガルデローベで教える舞闘は実用性よりも形式性や優美性に重きが置かれている。
- お部屋係
- 学園に根付いている風習の一つ。パール生一人がコーラル生二人を選び、選ばれたコーラル生は常に先輩の身の回りの世話をする。世話する内容は、個々のパール生が決める為、「全員必ず~をすること」というものはない。パール生はお礼として、世話をしてくれるコーラル生に勉強を教える等、ギブアンドテイクの形を取っている。
[編集] スレイブに関するもの
- スレイブ
- アスワド、シュヴァルツが操る巨大怪獣型の遠隔操作兵器。不完全なテクノロジーで作り出したスレイブGEMによって生成される高次物質化兵器。高次物質化技術は惑星エアルではガルデローベと乙HiME(オトメ)に残るのみであるが、アスワドやシュヴァルツはこの技術をどこからか発掘し、使用している。スレイブが破壊されると、召喚者(スレイブロード)も消滅する。アスワドとシュヴァルツのスレイブは召喚方法が異なる部分がある。シュヴァルツはエアリーズの十二王戦争時代以前の時代の遺跡から発掘した物から高次元物質化兵器を原型に近い物にした(今までの劣化コピーと違い、ミユはチャイルドに近いものと呼んでいる)。スレイブA~Cはオリジナル・スレイブと呼ばれる。
-
- アスワドのスレイブ
- 『ケートス』(ルーメンが召喚する魚型スレイブで、海戦を得意とする。実は飛翔可能)
- 『愕天王』(ミドリが召喚するスレイブ。鋼の牙。飛行形態もある)
- 『ラド・スレイブ』(ラドが召喚する、オルトロスのようなスレイブ。中央にチェーンソーが付いている。飛翔可能。正式名称は不明)
- 『ガル・スレイブ』(ガルが召喚する、クワガタのようなスレイブ。飛翔可能。正式名称は不明)
- 『ダイン・スレイブ』(ダインが召喚する、頭に斧が付いた二足の獣型スレイブ。飛翔可能。正式名称は不明)
- シュヴァルツスレイブ
- 『スレイブA』(獣人型のスレイブ)
- 『スレイブB』(四足歩行のスレイブ)
- 『スレイブC』(虫のようなスレイブ)
- 『スレイブ壱型』(カマキリ型の陸戦スレイブ。他にも同型でそれぞれ機能が違う種類があり、弐型と合体出来る)
- 『スレイブ弐型』(蛾のような形をした飛行スレイブ。壱型と合体出来る)
- 『スレイブ参型』(二足歩行の砲台スレイブ)
- 『エルス・スレイブ』(エルスが召喚する、スレイブ壱型)
- スレイブGEM、スレイブGEM改
- その名の如く、スレイブを物質化するGEM。召喚者(スレイブロード)の血液に触れるとマスター認証を行い、スレイブを生成する。マスターはスレイブと生死を共にする(スレイブの受けたダメージは召喚者も受ける)。召喚中にスレイブGEMが破壊された場合はスレイブは物質化出来なくなり消滅するがマスターは無事の様である。
- REM
- "R"einforceing "E"nigmatic "M"atrix
- アスワドに300年前から蔓延っている病を治療するためオトメのGEMを解析した成果の一つ。体内インプラント型ナノマシンの制御を司る。ローブのマテリアライズには未だ至っていないが、基本的にはGEMと同じ技術が用いられている。ナノマシン活性化による全体強化能力などを可能とし、装着者であるミドリはマイスターオトメに匹敵する能力を発揮するが、REM発動による制限時間(300秒)や平常時にナノマシンの暴走がいつ起こるかわからないなど未完成ならではの数々の問題点を抱えていた。だが、ヴィントブルームを脱出したヨウコがアスワドの村に帰還した際に改良が行なわれ、それらの問題点は解消され完成する。
[編集] その他
- 9月7日
- 偶然もしくは必然か、アリカ、ニナ(セルゲイと初めて出会った日)、マシロの誕生日。
- ハルモニウム
- ヴィントブルーム城地下に存在する巨大なオルガン。詳細は不明だが、数百年に渡って探索を掛けられていた代物。シュヴァルツもまたこのオルガンの行方を捜索している。発動には、「歌(子守り歌)」、「紡ぎ手(ヴィントブルーム王家の血を引く者)」、「守り人(オトメ)」の3つを揃える必要がある。発せられる音はコーラルGEMやマシロの指輪のGEMを砕き、世界中に響き渡る程。かつて十二王戦争時代に使用され、世界の半分を滅ぼしたとも言われる。それは緑豊かのエアルを砂漠化させ、黒い谷を消滅させ、アスワドの民に子孫に続く疫病を与えている現状から見ても信じうる話である。その力は時空間や高次物質化を反転させあらゆる物を分解して飲み込んでしまい、また時間や空間を歪めてしまう程の力を持つ。起動時に資格者を試す謎の影は、どうやら猫神様のミコトのものであるらしい。限界を超して発動し続けると、使用者の意識をのっとりハルモニウム自体が独自の破壊活動を起こすようになっているようである。最終的にナツキに破壊され、ミコト(猫神様)が影を完全に消し去る。起動させるには本来3人必要なのだが、ニナは一人で3つ全ての資格を持っていたため、一人で起動させることが可能だった。
- 超弩級潜砂空母『スズシロ』
- ヴィントブルーム奪還作戦時に使用される。船長はハルカ。DVD2巻特別映像「Weekly Armitage」の時点で未完成ながら使用していたことが発覚。
[編集] 舞台設定
[編集] 世界全般
舞台は惑星エアル。遥か昔地球から移民してきた人々の住まう惑星。しかし、当時の高い技術は戦争等様々な要因から櫛の歯が欠けるように失われており、ホログラフやナノマシンのような高い技術の残る地域もあれば、電話のような技術すら失った地域もある等、場所によりその格差は大きい。また残っている高い技術の大部分がヴィントブルーム王国や、ガルデローベ学園のような一部の国家に独占されており、その事から古の技術復興を求める者達や、技術を独占する国家に対する怨みを持つ者等、行動原理や争いの種にもなっている。
西方諸国と東方諸国とでは、古の技術に対する考え方など、認識を異とする部分がある。西方諸国の一部については、100年前にはロサージュ連邦という連邦国家を形成していた。
[編集] 歴史
- 十二王戦争(じゅうにおうせんそう)
- 約300年前、惑星エアル全域で繰り広げられた大きな戦争。地球時代からの機械兵器が大量に使われ、その被害は凄惨なるものとなったが、最初の乙HiME(オトメ)『真白なる金剛石』の活躍により終結。緑豊かだった惑星エアルの砂漠化、一部の民には故郷を失い、後々の子孫にまでが残る病気など多くの爪あとを残した。アスワドはこの時代からすでに暗躍を始めていた。
- 竜王戦争(りゅうおうせんそう)
- 歴史上では最も最近、惑星エアル全域で繰り広げられ50年前終結した大きな戦争。マイスター乙HiME(オトメ)の持つ強大な力が軍事力として利用され、当時ガルデローベ学園に所属していた多くの乙HiME(オトメ)候補生達が卒業を繰り上げ、戦争兵器として従軍、民に代わり互いに国の命運を賭け闘った。結果、多くの乙HiME(オトメ)達が主と共に命を落とし、現在学園深層部、真祖の墓所内にある禁書庫の墓に埋葬されている。
[編集] 文化
- 乙HiME GRAPH(オトメグラフ)
- オトメ専門雑誌。略称「オトグラ」。
- BACK STAGE(バックステージ)
- オトメファン向けの店。オトメに関する様々なグッズが売られている。中でも本物のガルデローベの制服や体操服ともなるとかなりの高値で売買されている。
- 100年前にも同名、同営業内容の店舗が存在していた。
- 店名は「舞台裏」「楽屋」といった意味で、この作品の「演劇性」を示唆している。
- 「星が奏でるものがたり」
- アリカの母親やばっちゃがよく歌ってくれたという古い子守唄。3番までの構成でハルモニウム起動に必要不可欠なものの一つ。アリカとニナがそれぞれ1番・2番を知っており3番はマシロ姫が知っているといわれる(実はアオイが知っていた)。後にハルモニウムにて4番が登場。おそらく王位継承者とその乙HiMEやその専属のメイドの間で代々引き継がれてきたものと思われる。
[編集] 登場乙HiME(オトメ)、アスワド、シュヴァルツ早見表
[編集] コーラルオトメ(Coral乙HiME)
コーラルオトメ | GEM | お部屋係担当 | マスター | 出身地 |
---|---|---|---|---|
アリカ・ユメミヤ | コーラルGEM(3 - 17話) 蒼天の青玉(7・17話 - )(※1) |
ジュリエット・ナオ・チャン | マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム | ガレリア (ヴィントブルーム生まれ) |
ニナ・ウォン | コーラルGEM(1 - 17話) 漆黒の金剛石(17話 - )(※2) |
ジュリエット・ナオ・チャン | ナギ・ダイ・アルタイ | アルタイ (ヴィントブルーム生まれ) |
トモエ・マルグリット | コーラルGEM 呪詛の黒曜石(20 - 25話)(※3) |
チエ・ハラード | 真祖レナ・セイヤーズ | ヴィントブルーム |
エルスティン・ホー | コーラルGEM スレイブGEM改(17話) |
アカネ・ソワール | なし | アンナン |
イリーナ・ウッズ | コーラルGEM パールGEM(26話) |
アカネ・ソワール | なし | エアリーズ |
ミーヤ・クロシェット | コーラルGEM | シホ・ユイット | なし | ルーテシア・レムス |
ヤヨイ・オールター | コーラルGEM パールGEM(26話) |
シホ・ユイット | なし | ルーテシア・ロルムス |
リリエ・アティーン | コーラルGEM パールGEM(26話) |
チエ・ハラード | なし | ルーテシア・ロルムス |
リーメイ | コーラルGEM 呪詛の黒曜石(20 - 25話) |
? | 真祖レナ・セイヤーズ | ? |
ノブエ | コーラルGEM 呪詛の黒曜石(20 - 25話) |
? | 真祖レナ・セイヤーズ | ? |
ジャンヌ | コーラルGEM 呪詛の黒曜石(20 - 25話) |
? | 真祖レナ・セイヤーズ | ? |
- コーラルオトメのエレメントは、全員共通で伸縮自在のロッド。
- ※1:エレメントはブルースカイスピア(双身剣)( - 26話)、ツーハンドソード(ELEMENT EXPANSION時)(26話)、暁ノ大太刀・乙型(26話)
- ※2:エレメントはサイ(~26話)ミロク(26話)
- ※3:エレメントはポールアクス
[編集] パールオトメ(Pearl乙HiME)
パールオトメ | GEM | エレメント | お部屋係担当 | マスター | 出身地 |
---|---|---|---|---|---|
アカネ・ソワール | パールGEM 清恋の孔雀石(13話 - ) |
ロッド ? |
エルスティン・ホー イリーナ・ウッズ |
カズヤ・クラウゼク(26話) | フロリンス |
チエ・ハラード | パールGEM 呪詛の黒曜石(21話 - ) |
ロッド ポールアクス |
トモエ・マルグリット リリエ・アティーン |
真祖レナ・セイヤーズ | エアリーズ |
シホ・ユイット | パールGEM 螺旋の蛇紋石(24話 - ) |
ロッド |
ミーヤ・クロシェット ヤヨイ・オールター |
シャルル・ギュネール・ロイ・デ・フロリンス八世(26話) | カルデア |
ジュリエット・ナオ・チャン | パールGEM 破絃の尖晶石(24話 - ) |
ロッド(ワイヤー×6) 爪 |
ニナ・ウォン アリカ・ユメミヤ |
真祖フミ・ヒメノ(五柱・四の柱) | アルタイ |
[編集] マイスターオトメ(舞☆乙HiME)
マイスターオトメ | GEM・通り名 | エレメント | マスター | 出身地 |
---|---|---|---|---|
鴇羽舞衣 | 炎綬の紅玉 | リング | ミコト(猫神) | ジパング(黒い谷) |
ナツキ・クルーガー | 氷雪の銀水晶 | ブラスターカノン | 真祖フミ・ヒメノ(五柱・二の柱) | クルーガー伯辺境領 |
シズル・ヴィオーラ | 嬌嫣の紫水晶 | 斬々候 | 真祖フミ・ヒメノ(五柱・三の柱) | ヴィントブルーム |
サラ・ギャラガー | 銀河の藍玉 | ブーメラン | 真祖フミ・ヒメノ(五柱・一の柱) | エアリーズ |
マーヤ・ブライス | 怜踊の蛍石 | ? | 真祖フミ・ヒメノ(五柱・五の柱) | マウリヤ |
マリア・グレイスバート | 久遠の碧玉 | サーベル | 真祖フミ・ヒメノ(ガルデローベ学園教師) | 旧ルーテシア王国 |
ユカリコ・シュタインベルグ | 幻惑の瑠璃 | 弓と鏑矢 | 真祖フミ・ヒメノ(ガルデローベ学園教師) | フロリンス |
フィア・グロス( - 22話) | 塊麗の縞瑪瑙 | ポールウェポン | アルゴス十四世 | カルデア |
ハルカ・アーミテージ | 珠洲の黄玉 | モーニングスター | ユキノ・クリサント | エアリーズ |
アイン・ルー | 慧命の藍銅鉱 | ダブルハーケン | グエン・バオ | アンナン |
カーラ・ベリーニ | 雷鳴の柘榴石 | 槍 | ルーテシア・ロムルス王 | ルーテシア・ロムルス |
ラウラ・ビアンキ | 絢爛の頑火輝石 | 剣 | ルーテシア・レムス女王 | ルーテシア・レムス |
ロザリー・クローデル | 清恋の孔雀石( - 13話) 深淵の翡翠(24話 - ) |
鞭 | シャルル・ギュネール・ロイ・デ・フロリンス八世 | フロリンス |
レナ・セイヤーズ(生前) | 蒼天の青玉 | ブルースカイスピア | 前・ヴィントブルーム王 | ガレリア |
モニカ・ユーレン(生前) | 流水の透輝石 | ポールウェポン | アルゴス十二世 | カルデア |
フミ・ヒメノ(生前) | 真白なる金剛石 | 鎌 | ? | ? |
[編集] 真祖
真祖 | 産み出すGEM |
---|---|
フミ・ヒメノ | コーラルGEM パールGEM マイスターGEM(製造不能) |
レナ・セイヤーズ | 呪詛の黒曜石(ワルキューレGEM) |
[編集] アスワド
アスワド | 武器 | スレイブ | 感染による処置 |
---|---|---|---|
ミドリ | 太刀×2 | 愕天王(犀) | REM移植 |
ラド | 槍 | ?(オルトロス) | サイボーグ化 |
ルーメン | 鞭×2 | ケートス(魚) | サイボーグ化 |
ガル | チャクラム 光弾 |
?(クワガタ) | サイボーグ化 |
ダイン | ハンマー | ?(斧頭の獣) | サイボーグ化 |
[編集] その他
旅人 | 武器 | 備考 |
---|---|---|
ミユ | ブレード→アルテミス 黄金の剣 | 乙式制約解放 |
HiME | 武器 | 備考 |
ミコト | 錫杖 | 最後のHiME |
[編集] アニメと漫画の設定相違について
本項では、漫画版とアニメ版における設定の相違を箇条書きの形で述べていく。なお、各項目ごとにふってある番号は同一項目内の同じ番号と対になっているので参考にしてもらいたい。
[編集] 基本設定
- アニメ
- 主人公はアリカ・ユメミヤ
- 舞台である惑星エアルは地球からの植民惑星
- 第1話はアリカが母を捜すため『乙HiME』(オトメ)になることを目指し、ヴィントブルーム王国に入国するところから始まる。
- ヴィントブルーム王国の政治は議会を中心に運営されているが、マシロ女王の浪費等によって国庫が圧迫され、増税が頻発し失業率も上がるなど、明るい見通しばかりではない模様。
- アリカの出身地であるガレリアは現在も存在する
- ジパングは東方の果てに在る辺境の島国
- 「黒い谷」は、かつてのアスワドの民達の故郷で、神籬の森の奥にあり岩が聳え霧で包まれた時空の狭間の世界。オトメの技術やハルモニウムの発祥の地でもある。
- 敵ボス:ナギ・ダイ・アルタイ大公、『マイスターオトメ』ニナ・ウォン&ハルモニウム。
- 漫画
- 主人公は女装美少年のマシロくん(彼は男性ファンから非常に人気が高い)
- 舞台である惑星エアルは未来の地球(後述の風華学園やHiMEの部分と合わせて前作舞-HiMEとの直接的な繋がりを指摘されている)
- 第1話は風華宮でマシロ姫が死体で発見され、翌日マシロくんがセルゲイに呼ばれ、マシロ姫の影武者としてヴィント市に向かうところから始まる。
- ヴィントブルーム王国の政治はセルゲイが取り仕切り、真白姫の作り出す新たなる世界の構築を目指すべく軍拡を強行している。そのため表向きは景気が良さそうに見えるが、失業率の増加と路地裏のスラムなど、観光ガイド雑誌の読者からの手紙にも指摘されるほど国内状況は悪化している。
- アリカの出身地であるガレリア辺境伯領は10年前の事件以後、崩壊したままとなっている
- ジパングはヴィンドブルーム王国の一地方(トモエ・マルグリッドの故郷)
- 「黒き谷」は、広大な砂漠の中にある廃墟と瓦礫だらけの都市。シュヴァルツの本拠地で、難民が多数保護されていたが、カルデアの襲撃で壊滅状態となる。
- 敵ボス:セルゲイ・オーギュスト宰相(HiMEオブダークネスチルドレン・キメラセルゲイ)、真祖フミ・ヒメノ。
[編集] キャラクター
- アニメ
- アリカは母親の顔を知らない。
- アリカは『蒼天の青玉』を持っていたことなどから、学園上層部の思惑もあり例外中の例外「51人目」としてガルデローベ学園に入学できた。後にパールへの進級を無条件で認められる。
- アリカは週に一度手紙を送ることを条件に支援する匿名のパトロン(=セルゲイ)が居る。援助してもらっているお金を少しでも返済しようと、休日は労働に励む。
- セルゲイのフルネームは、セルゲイ・ウォン。
- セルゲイとニナは親子関係(養子縁組のため血の繋がりはない)。ニナはセルゲイのためにマイスターを目指す。ニナのマイスターGEMは『漆黒の金剛石』。ニナはヴィントブルーム国王夫妻の実子。
- ハルカの本職はユキノ大統領のマイスターオトメ。
- ユキノの本職はエアリーズ共和国大統領。
- エルスはコーラル17番目、後に30番目の実力とアカネのお部屋係。
- アリッサは鳥(アリッサ・シアーズの遺伝子情報を所有している)。ミユは旅人。
- アリカ、ニナ、マシロの誕生日は同じ9月7日。
- レナのフルネームはレナ・セイヤーズ(アリカ・ユメミヤの母親)。14年前のラドとの交戦によりすでに故人となっており、その亡骸はシュヴァルツの手によりフミ・ヒメノに対抗する新たなる真祖とされてしまう。
- カズヤはカルデア三大選帝侯家の御曹司(アカネ・ソワールと共にかけおちし、後にカルデアの王となる)。
- 巧海はジパング将軍家嫡男、鴇羽巧海頭忠頼。晶は巧海に仕えるくノ一。
- ホー家は代々シュヴァルツの構成員。竜王戦争時代多くのオトメを輩出した(娘のエルスティンはスレイブと共に消滅する)。
- トモエとミーヤは主従関係。なおかつトモエの性格はどす黒い(シズルが大好き)。ワルキューレの一員となり、アリカを心の底から憎んでいる。
- アリカ、レナはアリッサ・シアーズの子孫。
- ミコトはマシロ姫のペットの猫。もしくは黒い谷に住み「猫神様」を自称する、高次物質化能力者の最後の生き残りで、舞衣の事実上のマスター。猫のミコトや同じ姿をした猫の目を介して、猫神様のミコトがあらゆる状況を見ていた。
- 舞衣は、鴇羽巧海頭忠頼の姉であり、ジパング将軍家の姫君で、『炎綬の紅玉』のマイスターオトメ。
- アリカ、ニナ、エルスの仲良し3人組は、ある1つの事件をきっかけによりバラバラになってしまった。
- ジュリエット・ナオ・チャンは五柱の四の柱、『破絃の尖晶石』のマイスターオトメとなった(五柱のマイスターオトメ揃う)。
- 漫画
- アリカは母親(レナ・ユメミヤ)の顔を知っており、なおかつ弟(マシロくん)がいた。10年前のある事件で生き別れになった。
- アリカは最初からガルデローベ学園に入学している。初期の順位は51、シズルにベタベタで、蒼天の青玉は持っていない。後に飛び級卒業。
- アリカは支援をしてくれるパトロンが居ないので、学費は休日の様々な労働で得た金で払っている。
- セルゲイのフルネームは、セルゲイ・オーギュスト(マシロくんの支援者で真白姫の部下)。
- ニナは孤児(セルゲイとは無関係)。自分と同じような境遇の子供をこれ以上出さないため、ナギ大公のためにマイスターを目指す。ニナのマイスターGEMは『黒焔の金緑石』。
- ハルカの本職はヴィントブルーム市警察の警部補。
- ユキノの本職はヴィントブルーム市警察の署長。
- エルスはコーラル3番目の実力と現在はシホのお部屋係。
- アリッサはエアリーズ共和国出身、本名はアリッサ・クルーガーでナツキの妹。ミユは発掘された地球時代のアンドロイド。
- アリカ、ニナ、マシロくんの誕生日は明らかになっていない(バラバラの可能性が高い)。
- レナのフルネームはレナ・ユメミヤ(旧名 レナ・セイヤーズ。アニメ版同様、アリカの母親)。10年前のある事件で死亡したかに思われていたが生存しており、ラド(レイト)によって助け出されてからは黒い谷でラドの妻として保護されていた。カルデア襲撃の一件後治療のためガルデローベに搬送されるが、その後自らフミ・ヒメノの代わりに霊廟の真祖となった。
- カズヤはシュヴァルツの構成員(アカネ・ソワールに瞬殺されてしまう)。
- 巧海はカルデア帝国次期皇帝、タクミ十三世。晶はタクミのマイスターオトメ、アキラ・オクザキ。
- ホー家はただの一貴族(娘のエルスティンはマシロくんの追っかけ、彼のマイスターオトメになれる事を夢見ている)。
- トモエとミーヤは同性愛関係(すごくあぶない関係)。トモエの性格は黒い部分がなく、アリカを友達として見ている。シズルの事を大好きかどうかは不明。
- アリッサ・シアーズとアリカ、レナは無関係(しかし、魔人“HiME”の1人として再び登場する)。
- ミコトはヴィント市で暮らす猫で、マテリアライズ?して猫耳を着けた人間の姿になる。MAIが主であり、彼女を呼び寄せてもらう為に真白姫に協力していた。シュヴァルツを利用したり、障害となったマシロくん達に襲い掛かるなど、あらゆる手段を実行する。
- 舞衣は、『漆黒の金剛石』によって召喚された、高次物質化能力の源流たる『HiME』MAI。
- アリカ、ニナ、エルスの仲良し3人組は、マシロくんを守るという目的&目標があり、3人一緒に同じ道を辿る事ができた。
- ジュリエット・ナオ・チャンはパールオトメのままで、真白姫たちと戦う時はパールローブで戦う(同時に、五柱揃わず)。
[編集] その他
- アニメ
- 蒼天の青玉はマイスターオトメ、レナ・セイヤーズのもの(現在は、アリカ・ユメミヤに継承されている)。
- パールオトメのエレメントは全員共通のロッド。
- エアリーズ共和国大統領、ユキノ・クリサント。そのマイスターオトメ、『珠洲の黄玉』ハルカ・アーミテージ。
- カルデア帝国皇帝、アルゴス十四世。そのマイスターオトメ、『塊麗の縞瑪瑙』フィア・グロス
- アスワドはハイ・テクノロジー復興を目指す武侠集団。シュヴァルツはアスワドから分離した過激思想のテロリスト集団。
- 『漆黒の金剛石』の所有者は、ナギ大公。
- 風華宮の地下に存在しているのはハルモニウム。
- HiMEは乙型高次物質化技術の基となった者達で、今ではHiMEはミコトのみ。
- レナ・セイヤーズの亡骸は、ワルキューレGEM『呪詛の黒曜石』を生み出すため、シュヴァルツに真祖として利用されてしまう。
- 水晶宮は乙・HiMEという定めのくびきを解き放つ場所で、黒い谷の地下奥深くの水の中にある。現在では遺跡そのものでもあるが、今もオーファンは健在。
- レナとセルゲイは、14年前に面責はあるが、ラドとは無関係。セルゲイにとって、彼女は憧れ的な存在で、娘であるアリカの後見人として、学園費を支払ってくれていた。
- ヴィントブルーム王家の血を引く人物は、ニナ1人だけである。前国王と前王妃の顔は分っているが、名前は判明されないままで終わってしまい、マシロ姫の出生は謎のまま。
- 漆黒の金剛石は、かつてハルモニウムの力によって“真白なる金剛石”が黒く染まってしまったGEM。すなわち、同一物。それをナギ大公はずっと隠し持っていた。
- 漫画
- 蒼天の青玉はマシロくんの母親の形見。(幼い頃、母(レナ・セイヤーズ)から渡された物)
- パールオトメのエレメントはオトメにより異なる。
- エアリーズ共和国大統領 サエコ・クルーガー。現在、マイスターオトメはいない。
- カルデア帝国皇帝、ジン。そのマイスターオトメ、『麗竜の天藍石』レイラ・マリポーサ。
- アスワドは登場しない。シュヴァルツは圧制の打破と科学力による民衆の開放を標榜し、あらゆる国家の要人を暗殺対象とするテロリスト集団(ナギ大公とは無関係)。
- 『漆黒の金剛石(大型)』の所有者は、真白姫。だがセルゲイ・オーギュストの体には『漆黒の金剛石』のマスターストーンが埋め込まれていた。
- 風華宮の地下に存在しているのは封架の地(風華学園?)。
- HiMEは、伝説の「炎の七日間」において、世界を焼き尽くし、どこかで眠りについたと言われる魔神達となっている。しかも、全員前作の漫画版“舞-HiME”に登場していた者達?。
- レナ・セイヤーズは、自分からフミ・ヒメノの代わりに霊廟の真祖となる道を選んだ。
- 水晶宮は、魔神と呼ばれたHiME達が眠る場所でもあり、全世界に宣戦布告をした真白姫の本境地となる。風華宮の地下に封印されており、復活した時は水晶宮だけでなく、風華学園?そのものが本拠地となっていた。
- レナとラドとは、故郷のガレリアに住んでいた頃の幼馴染で、セルゲイとは無関係。ラドは完全義体になってからも、彼女の事を守ってくれていた。そして、アリカの義父親となる。
- ヴィントブルーム王家の血を引く者は、マシロくんと真白姫であり2人は双子。前王と王妃はユウイチとマイであるという事。ニナは王家とは関係がない。
- 漆黒の金剛石と真白なる金剛石は元は媛星を起源とした1つの貴石であったが、前作漫画版舞-HiMEにラスボスとして現れたヒルコが、祐一・舞衣・なつきによって倒された事によって、2つに分かれてしまった石。1つはセルゲイ、もう1つはユウイチが持っていた物。2つの石が再び1つに重なると世界を変える強大な力が手に入るといわれている。
[編集] TVアニメ
[編集] 各話リスト
- ユメノ☆アリカ
- 乙女の園を駆ける疾風!?
- はじめてのケ・イ・ケ・ン
- 炎の転入生!!
- 学園と制服とあたし♪
- ニナ、まかれる…orz
- 蒼の舞/乙女の契り
- 運命の軛
- 海-水着+遭難=?
- それが乙女の一大事
- HAPPY☆BIRTHDAY
- 仮面舞踏かい?
- 茜色の空に…
- オトメのS・O・S
- アリカ、泣く。
- 「約束だよ!」
- 蒼の舞/想い、散るとき
- ホワイトアウト
- 宿命の17歳(^^;)
- ニーナと呼ばないで
- 白き姫、目覚めるとき
- ホロビノウタ
- 不思議の谷のアリカ
- あなたのために…。
- 蒼天の乙女(※)
- Dream☆Wing ~夢の在処~(※)
※第25話と第26話(最終回)は1時間スペシャルとして、2話連続放送された。
[編集] 放映地域による内容の違い
第25話冒頭、スズシロ艦内でハルカが出撃前の指令を下すシーン。 最速放映局のテレビ東京での放映時には、納期の都合からか、完全な真っ暗闇の中でハルカの声だけが聞こえて来るという演出だった。 その4日遅れで放映されたテレビ大阪・テレビ愛知版では、薄明かりの艦内で計器の証明に照らされながら、指示を行うハルカの姿が、きちんと映像化されていた。 当然ながら後者のバージョンがDVD最終巻である第9巻に収録されている。
[編集] スタッフ
- 企画 : サンライズ
- 原作 : 矢立肇
- 監督 : 小原正和
- シリーズ構成 : 吉野弘幸
- 脚本 : 吉野弘幸、高野和史
- キャラクターデザイン : 久行宏和
- デザインワークス : 宮武一貴(スタジオぬえ)・阿久津潤一(ビークラフト)・大河広行
- セットデザイン : 青木智由紀
- 音楽制作 : ランティス
- 音楽協力:サンライズ音楽出版、テレビ東京ミュージック
- 音楽:梶浦由記
- 音楽プロデューサー:井上俊次
- 音響監督 : 三間雅文
- 番組担当:紅谷佳和(テレビ東京)
- 番組宣伝:黒田多加恵(テレビ東京)
- 企画担当:高野日良
- 協力:仲野隆(電通)
- 製作 : サンライズ・バンダイビジュアル
[編集] 主題歌
- 前期オープニングテーマ『Dream☆Wing』(1話~15話)
- 後期オープニングテーマ『Crystal Energy』(16話~25話)
- 作詞・作曲・ボーカル:栗林みな実 / 編曲:飯塚昌明
- エンディングテーマ『乙女はDO MY BESTでしょ?』
- 挿入歌『風と星に抱かれて…』(24話)
- 作詞・作曲・ボーカル:栗林みな実 / 編曲:大久保薫
※最終回(26話)はオープニングなし。
[編集] OVA
『舞-乙HiME zwei』として、TVシリーズから1年後のストーリーを描いている。
[編集] 各話リスト
[編集] 主題歌
[編集] 関連番組
インターネットラジオ番組『アリカ&ニナの乙女ちっくレディオ』がランティスウェブラジオ等にて2005年9月30日から配信開始され、2006年3月31日配信回で最終回を迎えた。2006年7月より『音泉』にて再配信中。
また、インターネットテレビ番組『アリカ&ニナの乙女ちっくTV』がBIGLOBEストリームにて2005年10月から配信が開始された。2006年9月29日で最終回を迎えた。
[編集] 外部リンク
テレビ東京 木曜25:30枠 | ||
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前番組 | 舞-乙HiME | 次番組 |
- | シネマ通信 | |
AT-X 木曜10:00/21:00、月曜14:00/0:00(30分1話) | ||
SPEED GRAPHER | 舞-乙HiME※ | ZEGAPAIN -ゼーガペイン- (シムーン) |
※25話と26話(最終話)は地上波とほぼ同じ構成の60分スペシャル枠で放送されたため、この後の枠の「シムーン」が翌週に延期されて本来の後番組「ZEGAPAIN -ゼーガペイン-」の放送開始前の週に延期分と合わせて2話連続放送された。