萱島駅
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萱島駅(かやしまえき)は大阪府門真市と寝屋川市萱島本町にまたがる京阪本線の駅。
天満橋駅からの複々線区間の東端駅である(正確にはこの駅から京都よりの寝屋川信号所が東端)。
昼間時の天満橋からの区間急行列車の大半はこの駅で折り返す。準急はこの駅から京都方に各駅に停車する。
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[編集] 駅構造
島式2面4線のホームを持つ高架駅である。改札口は地平にあり、東西1ヶ所ずつ。
[編集] のりば
いずれのホームも8両編成の停車可能。
- 京都(出町柳・三条)・枚方市・宇治方面
- 京都(出町柳・三条)・枚方市・宇治方面
- 淀屋橋・天満橋・京橋・守口市方面
- 淀屋橋・天満橋・京橋・守口市方面
寝屋川車庫への引き上げ線も延びており、当駅折返しの列車は寝屋川車庫にて折返しを行う。
3・4番ホームには樹齢700年のクスノキが、ホームと屋根を突き抜けて生えている。このクスノキは萱島神社の御神木で、1972年の土居~寝屋川信号所間の高架複々線化に伴う駅の高架化工事に際し伐採される予定であったが、市民に親しまれていることから保存を望む声が上がり残されることになったもの。
[編集] 特徴
2006年4月16日からのダイヤでは、急行が当駅を通過する関係で、昼間に緩急接続する電車は見られなくなった。これは昼間は準急の代わりに急行が運転されるからである。昼間の一部時間帯は準急が設定されており、平日については当駅始発の区間急行に接続する。ラッシュ時はこれまで通り、準急と当駅始発の各駅停車(一部は区間急行)が相互接続を図る。
また、当駅始発列車の発車時、通常は淀屋橋駅などで使われる発車メロディは使用されないが、淀屋橋駅などで使われる普通電車用メロディが設定されている電車も存在している。これは、前者は寝屋川車庫からの出庫列車を充当させるため運行上ではあくまで寝屋川車庫始発という扱いになっているなのに対し、後者は当駅まで直接回送されてきた列車を充当させるため運行上においても萱島始発という扱いになっているからである。
[編集] 由来
萱島と言う地名は、茅、葦といった植物が育っていた寝屋川の中州から来ている。江戸時代に開拓して、作物を作っていったことから、萱島流作新田という名で呼び、明治43年、萱島流作と改名。もともと1軒の家もなく、附近の村々から耕作しに来ていたが、次第に人が移り住むようになっていった土地である。
[編集] 駅周辺
- 萱島神社 …駅の高架下、ホームに繁るクスノキの根元にある。高架複々線化が完成した1980年の夏に復興された。
- 寝屋川萱島郵便局
- 萱島市民センター
- 島頭天満宮
- 府営四宮住宅
[編集] バス路線
駅西側の府道149号木屋門真線上での乗降扱いをする路線と、駅東側ロータリー内で乗降扱いする路線がある。
- 府道上で乗降扱いをする路線
- 駅東側ロータリー内で乗降扱いをする路線
[編集] 利用状況
2004年の1日平均の利用客は約29,714人(大阪府統計年鑑より)
[編集] 歴史
- 1910年(明治43年)4月15日 京阪本線開通と同時に開業。
- 1943年(昭和18年)10月1日 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
- 1949年(昭和24年)12月1日 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1980年(昭和55年)3月16日 高架複々線化。
- 1980年(昭和55年)3月23日 複々線化に伴うダイヤ改正で準急停車駅となる。
[編集] その他
第2回近畿の駅百選に選定された。
喜多尚江の作品「悪だくみは木の上で」の舞台となった。