虚 (BLEACH)
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虚(ホロウ)は漫画『BLEACH』に登場する悪霊の総称である。本稿ではその概要とこれに該当する登場人物について記述する。
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[編集] 概要
現世を荒らす悪しき霊体。その正体は何らかの理由で堕ちた人間の魂。死神によって魂葬されなかった魂は、通常外部からの影響がない限り、数ヶ月、数年の時を経て胸に穴が開き霊子が霧散し再構成後、虚(ホロウ)となる。
「虚圏」と現世を自由に行き来できる神出鬼没の存在であり、個体によって様々な能力を有している場合が多い。
彼らはある例外を除いて白い骸骨のような仮面を付けている。虚は最初に生前に想っていた人(親族や恋人等)を襲う習性があり、他の魂魄を襲うようになった虚はすでにそれが済んだ証拠。虚が親族や恋人を襲う理由としては、虚化した際心を失った為と考えられているからである。それ故、心を補うため心を欲するようになり、魂魄を襲うというわけである。しかしこの説はあくまで、尸魂界での推測である。
[編集] 用語
BLEACH、破面の項目でも述べているが、この虚で使われている用語にも、スペイン語、それに類似した表現が使われている(例:虚圏(ウェコムンド/Hueco Mundo)…空虚の世界、大虚(メノスグランデ/Menos Grande)…偉大なる虚(意訳。また、英語での『Grand Minus』と同義)、反膜(ネガシオン/Negación)…否定、…等)
- 大虚(メノスグランデ)
- 幾百の虚(ホロウ)が集まって生まれた、強大な力を持つ虚(ホロウ)。大型のギリアン級、中型のアジューカス級、小型のヴァストローデ級という3階級が存在し、小型になればなるほど強い。階級が上がるほど基礎的な能力の形をコンパクトにまとめているのだと思われる。
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- ギリアン
- 大虚(メノスグランデ)の中での最下層であり、人間で例えるならば雑兵。数も多く全て同じ姿をしており、尸魂界で一般的に大虚(メノスグランデ)として教本などに載せられているタイプである。巨大で動きが緩慢、知能は獣並み。とは言え、やはり通常の虚に比べれば遥かに強大な存在であり、隊長格ならともかく、普通の死神が単独で渡り合える相手ではない。
- アジューカス
- ギリアンよりもやや小さく数も少ない。知能が高く、戦闘能力はギリアンの数倍である。数の多いギリアンをまとめる存在。
- ヴァストローデ
- 最上級の大虚(メノスグランデ)であり、大きさは虚としては小型で人間程度。極めて数が少なく、虚圏全域で数体しかいないと言われているが、実際の数は不明である。ヴァストローデの戦闘能力は護廷十三隊隊長格の死神をも凌ぐ。
- 虚閃(セロ)
- 大虚(メノスグランデ)の放つ、霊圧の集中された破壊の閃光。
- 反膜(ネガシオン)
- 大虚(メノスグランデ)が同族の虚を助ける時に放つ光。 対象が光に包まれたが最後、光の内と外は干渉不可能な完全に隔絶された世界となり、触ることすらかなわない。
- 超速再生(ちょうそくさいせい)
- 虚(ホロウ)の持つ機能で、攻撃されて損傷した部分を即時に回復する能力。
[編集] 虚一覧
- フィッシュボーンD
- 黒崎一護が初めて戦った虚。全体的な形状は人型に近いが顔は魚のようになっている。この虚の黒崎家襲撃がきっかけで一護は死神となった。追加給金0環。
- ヘキサポダス
- 一護が二番目に斬った六本足の虚。クモに似た外見をしている。原作では、この後一護は死神代行を引き受ける。追加給金0環。
- アシッドワイヤー(声優:うえだゆうじ)
- 井上織姫を襲った虚。上半身は人間、下半身はヘビのように長い。正体は死んだ織姫の兄「井上昊(そら)」。織姫を魂魄にした後、食いかかろうとしたが、駆けつけた一護によって難を逃れる。一護に襲いかかろうとするが、正体が自分の兄だとわかった織姫が身を挺して止めた。一時的に正気を取り戻したアシッドワイアーは一護に兄の役目を説かれた後、一護の斬魄刀を使い自らを貫いた。武器は口から吐く酸。尻尾の部分は硬い鱗で覆われており、対戦した一護の斬魄刀の刃も通りにくかった。アニメではこの戦いの後、一護は死神代行を引き受ける決意をした。追加給金0環。
- シュリーカー(声優:江川央生)
- シバタの母親を殺した虚。生前は連続殺人鬼として世間を騒がせていた男。人を殺す事に愉悦を感じている。死神を二人喰らっている。最終的に地獄へと引き渡された。追加給金5000環。本体以外に小虚(ミューズ)という一種の部品(分裂体)があり、小虚は頭部からヒルを敵に向けて発射することが出来る。ヒルは爆弾で、本体の舌笛に反応して爆発する。
- グランドフィッシャー(声優:茶風林)
- 一護の母親を殺した虚。卑怯で狡猾。人間の姿をした疑似餌を用い、それが見えた人間(霊的濃度の高い人間)だけを襲う。敵の記憶からそのものが斬ることのできない相手を読み取り、その姿を疑似餌にとらせることで相手に動揺を誘うことが出来る。また、四肢を斬られても瞬時に再生する能力も持つ。一度一護と戦ったが、手を抜いたため疑似餌能力を使った防御の隙を突かれ、一護は心の隙を見せてしまい、互いに重傷を負い、自らトドメを刺さずに逃亡。双方に絶対に倒すべき相手という思いが生まれた。以来、ひそかに復讐の機会を狙う。
- 能力を強化し破面(もどき)となってからは、体が巨大化しさらにビルほどの巨大な斬魄刀を用いることも出来るようになった。仮面の上半分を破壊し巨大化できる(初めて一護に敗れた後に上半分の仮面を破壊して能力を強化していたが詳細不明)。また、大虚の如く空間を裂いて虚園から現世へ移動することも可能。一護への復讐のため現世へやってきたところを、一護の父・一心に一撃で斬り伏せられた。だが、一護はその事実を未だ知らない(唯一の目撃者であるコンが口止めをされているため)。
- バルバスG
- 石田の撒き餌に引き寄せられた凶暴な虚。チャドを執拗に狙ってたが、覚醒したチャドの右腕の能力により一掃される。
- ナムシャンデリア(声優:沢海陽子)
- 石田の撒き餌に引き寄せられた女性のような言葉遣いをする虚。頭部から打ち出される種子が武器で人間に打ち込んで体を自在に操って戦わせる。空中からも攻撃してくる浮遊型。覚醒した織姫の霊能力の前に敗れた。アニメでのクレジットは「オクトパシー」となっていた。
- メタスタシア(声優:大塚芳忠)
- 前十三番隊第三席志波都を殺した虚。藍染惣右介が実験により生み出した。霊体に取り付き融合する能力で海燕と融合するが、朽木ルキアに海燕ごと斬られる。仮面から触腕が生えており、死神がこれに触れると斬魄刀が消滅する(使えるのは一日に一度だけ)。志波海燕との戦いでは海燕に取り付き霊体に融合するという能力も見せた他、アニメでは都をすぐには殺さず、都に取り付くことで昏睡状態だと思い込ませた上で彼女を密かに操り十三番隊の死神達を襲うという描写が追加された。なお、藍染にとっては失敗作であり、海燕達の死も自覚していなかったが、結果的には自らがルキアの心に闇を持たせ、約100年の時を経てルキアの意思を処刑に持って行きやすい状況を作っていた。破壊されると虚園側で再構築されるようにされていたが、その後、破面のアーロニーロ・アルルエリの喰虚(グロトネリア)の能力によって、再構築の際に喰われ、取り込まれてしまった。アニメでのクレジットは「テンタクルス」となっていた。
- ゲジゲジムカデ(声優:小野坂昌也)
- アニメオリジナルキャラ。空座町を襲った虚で、オカマ口調で喋る。その名の通りムカデの様な外見をしている。最後は空座防衛隊の連携技(『秘密戦隊ゴレンジャー』の「ゴレンジャーストーム」のパロディ)を喰らい敗れた。
- ドンドチャッカ
- 破面:ネル・トゥの兄(自称)。語尾に「~でヤンス」とつけて喋る。テンションが上がると、一緒にいた人を担いで床に叩き付けるなど意味不明な行動に走る。また、知能はあまり高くない(身も蓋もない表現だが、どちらかと言えば低い)様子。
- ペッシェ・ガティーシェ
- 破面:ネル・トゥの兄(自称)。蟻もしくは鍬形を模した仮面(当初は額に切れ込みが入っていたのだが現在は無い)をつけている細身の体の男(恋次曰く『骨っぽい、細い奴』、チルッチ曰く『シロアリ』、自称:『クワガタムシ』)。頭が悪いらしく、一護のことは覚えていないが、何故か石田のことは覚えていた(だが名前を『一護』とよく間違う)。彼の中での強い順は、『チャド>恋次>一護>ルキア>石田』らしい。
- 技「無限の滑走(インフィナイト・スリック)」
- 触れた物をヌルヌルにする液体を口から放出する。「無限」と名付けているが、液体の量は有限。「無限」と名づけたのは本人曰く「カッコイイから」。
- 技「無限の滑走(インフィナイト・スリック)」
[編集] 破面(アランカル)
仮面を外し死神の力を得た虚(ホロウ)の上位種、及び、その集団。破面(アランカル)や、破面メンバーの詳細は、破面を参照。
[編集] 関連項目
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登場人物一覧 | 主要登場人物…黒崎一護 | 朽木ルキア(護廷十三隊所属) | 井上織姫 | 阿散井恋次(護廷十三隊所属) 護廷十三隊…朽木白哉 | 日番谷冬獅郎 | 涅マユリ | 藍染惣右介(後に謀反)| 浦原喜助(追放処分) |
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