高幡不動駅
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高幡不動駅(たかはたふどうえき)は、東京都日野市高幡にある京王電鉄および多摩都市モノレールの駅である。
以前は京王線と多摩都市モノレールの駅舎は直結されていなかったが、2007年3月28日の京王電鉄高幡不動駅の橋上駅舎と京王高幡ショッピングセンターの完成により、ショッピングセンター3階フロアを介して両駅が直結された。
駅ビルの構造は、線路上空に人工地盤を設け、3階部分中央には車庫線をまたいで南北を連絡する自由通路を設置し、駅ビル西側に駅施設を、東側に商業施設をそれぞれ配置し、南側に多摩都市モノレールと接続する自由通路を配置した。屋上には商業ビルと京王電鉄が共有する公共用駐車場70台分を設置した。自由通路は幅員8.0m、延長約50.0mの1径間ブリッジ構造で、人工地盤側は鋼接合、北口側はすべり支持である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 京王電鉄
- 多摩都市モノレール
[編集] 駅構造
[編集] 京王電鉄
- ホーム3面5線を持つ橋上駅。多摩都市モノレールとは完全に分離されており、連絡改札口は存在しない。京王線(本線)のホームは島式2面4線である。また、この駅には、車両基地である高幡不動検車区がある。
- ホームと改札口、改札階と各出口地上との間には昇り方向、降り方向各2台を2方向(西側、東側)計8台のエスカレーター、2台のエレベーターが設置されている。
- トイレは橋上駅舎内にある。「だれでもトイレ」も設置されている。
- 南口には駅から駅前広場を望める大きな吹き抜け空間を設け、その一部に「たまりコーナー」を設け、駅利用者、施設利用者がくつろげる空間を設けた。
[編集] のりば
1 | ■京王動物園線 | (主にここより発着) | 多摩動物公園行き |
2 | ■京王線・京王動物園線 | 待避線 | 京王八王子・高尾山口・多摩動物公園方面 |
3 | ■京王線 | 本線 | 京王八王子・高尾山口方面 |
4 | ■京王線 | 本線 | 府中・調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
5 | ■京王線 | 待避線 | 府中・調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
[編集] 多摩都市モノレール
- 対向式2面2線ホームの高架駅。
- ホームと改札口、改札階と各出口地上との間にはエレベーター・エスカレーターが設置されている。
- トイレは3階改札口内に設置されている。「だれでもトイレ」もあるが、乳幼児・オストメイトに対応した設備がないなど、全体的に京王側より設備は劣る。
[編集] のりば
1 | ■多摩モノレール線 | 立川北・玉川上水・上北台方面 |
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2 | ■多摩モノレール線 | 多摩センター方面 |
[編集] 利用状況
- 日野市南部から都心方面への通勤通学客の利用が多い。
- 高幡不動尊への参詣客
- 中央大学、明星大学、帝京大学の学生
- 京王電鉄の1日平均乗降人員 54,021人(2005年度)
- 多摩都市モノレールの1日平均乗車人員 10,805人(2005年度)
[編集] 駅周辺
- 駅名の由来にもなっている関東三大不動のひとつに上げられる古刹。新選組関係の資料も多い。また、京王線の前身である玉南電気鉄道建設の経緯や協力した人々の名前が刻まれた玉南電気鉄道記念碑がある。
- 日野市立高幡図書館
- 三井住友銀行高幡不動支店
- 旧住友銀行店舗。
- みずほ銀行高幡不動支店
- 旧富士銀行店舗。かつては日野駅前支店の出張所だったが、2006年11月27日より支店となった。
- 東京南農業協同組合本店・七生支店(同一敷地で本店は営業窓口なし)
[編集] 路線バス
京王電鉄バスによる路線バスと日野市ミニバスが運行されている。なお、路線詳細は京王電鉄バス府中営業所、京王電鉄バス桜ヶ丘営業所を参照にされたい。
- 0番乗り場
- [ 深夜バス ] 百草団地・三沢台下行(平日土曜のみ)
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- [ 高51:日野市ミニバス市内路線 ] 平山城址公園駅行
- [ 日05:日野市ミニバス南平路線 ] 日野市役所経由日野駅行
- [ 日06:日野市ミニバス南平路線 ] 日野市役所経由豊田駅北口行
- [ ] 下田経由豊田駅北口行(1日1本のみ)
[編集] 駅名の由来
開設当時の高幡、現駅名の高幡不動とも、近くにある高幡不動尊にちなむ。
[編集] その他
京王線高幡不動駅に隣接して車両基地が置かれている。なお、京王線駅舎の橋上化と南北自由通路の新設が決定され、2004年から工事が始まった。それに先行して、京王高幡ショッピングセンター(以下SC)が改築され、2004年12月7日にモノレール駅とSCが直結された。2006年6月には京王線の駅舎が橋上化され、2007年3月28日に橋上駅舎とSCの残りの部分も完成し、両者が直結されたため、京王駅とモノレール駅とがSCを介して接続されることになり、乗り換えの利便性が大幅に向上した。
[編集] 歴史
- 1925年(大正14年)3月24日 玉南電気鉄道(現京王線)開通とともに高幡駅として開設。
- 1937年(昭和12年)5月1日 高幡不動駅に改称。
- 1957年(昭和32年) 新宿 - 高幡不動間の急行・準急の4両編成運転開始(ラッシュ時のみ)。
- 1964年(昭和39年)4月29日 高幡不動~多摩動物公園間の多摩動物公園線(現:動物園線)が開通。
- 2000年(平成12年) 多摩都市モノレール線 立川北 - 多摩センター間開業にともない、開設。
- 2004年(平成16年)3月 Ⅰ期工事着手(商業ビル建替)
- 2004年(平成16年)8月 Ⅱ期工事着手(駅ビル・鉄道施設橋上化)
- 2004年(平成16年) 12月 Ⅰ期工事竣工
- 2006年(平成18年)6月11日 橋上駅舎及び、南北自由通路の使用を開始(駅施設先行オープン)。
- 2007年(平成19年)3月25日 橋上駅舎と京王高幡ショッピングセンターが竣工し、京王線駅舎・多摩都市モノレール線駅舎・ショッピングセンターが直結(全体工事終了)。
[編集] 隣の駅
- 京王電鉄
- ■京王線
- ■動物園線
- ■急行・■各駅停車
- 高幡不動駅 - 多摩動物公園駅
- ■急行・■各駅停車
[編集] 京王線高幡不動駅・京王高幡ビル
- 所在地 東京都日野市高幡139外
- 建築主 京王電鉄株式会社
- 設計 (株)東急設計コンサルタント
- 監理 京王電鉄(株)鉄道事業部工務部施設管理所
- 施工 大林・清水・京王建設共同事業体
- 工期 平成16年3月~平成19年3月
- 構造 鉄骨造
- 規模 駅施設3階建 商業ビル地下1階地上6階建
- 地域地区 商業・準工業・第1種中高層
- 敷地面積 28546平方メートル
- 建築面積 6417平方メートル
- 延床面積 10151平方メートル
- 建蔽率 22.48%
- 容積率 35.56%
- 屋根 カルバリウム鋼板 t=0.8
- 外壁 押出し成型セメント板 t=60フッ素樹脂塗装、ALC t=125アクリル系弾性吹き付けタイル塗装
- 内装 天井 アルミスパンドレル、内壁 セメント硅酸カルシウム板、床 御影石貼りt=300 (300角)