3環状9放射
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3環状9放射 (-かんじょう-ほうしゃ) とは国土交通省などの掲げている首都圏の道路交通ネットワーク構想。東京を中心とした放射道路と環状道路の整備を目指している。
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[編集] 概要
高度経済成長期から東京を中心とした放射道路の整備が進められた。しかし放射道路の整備ばかりが先行されたため東京圏の通過車両も都心部へ集中するようになり、交通渋滞による経済損失や公害が問題視されるようになってきた。
そこで都心部の通過車両の軽減や首都圏内の交通状況の改善、道路ネットワークの耐障害性の向上を目的として環状道路の整備がなされるようになった。
[編集] 構成
3環状9放射は次の道路によって構成される。
- 環状道路
- 放射道路
[編集] 3環状9放射構想には含まれない関連道路
3環状9放射の最も内側である首都高速道路中央環状線の内側には次の環状道路が存在する。
- 首都高速道路都心環状線
3環状9放射の最も外側である首都圏中央連絡自動車道の外側には次の環状道路が存在する。
- 関東環状道路 (100~150km圏)
[編集] 諸外国との比較
アメリカ合衆国の場合多くの大都市では環状道路を備えており、通過車両が迂回できるようになっている。例えばワシントンD.C.では州間高速道路95号線の支線として環状の州間高速道路495号線が整備されており、通過車両はワシントンD.C.を迂回して北上あるいは南下できる (州間高速道路95号線は奇数番号のため南北を結んでいる、詳細は一級州間高速道路を参照)。