BLOOD+
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BLOOD+(ブラッドプラス)はProduction I.G制作のアニメ作品。2005年10月8日(一部地域は10月15日)から2006年9月23日(一部地域は9月30日)までMBS・TBS系で放送。 ファンによる略称は「血+(BLOODの訳が『血』であることから)」「B+」「ブラプラ」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品概要
2000年に劇場公開、及びゲーム化された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の「少女が刀を使って翼手を斬る」というコンセプトをそのままにし、キャラクター・ストーリーを一新して製作された。『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ、『鋼の錬金術師』等の大人気アニメを連発するMBS制作土曜18時枠、通称・土6の新作として話題を集める。作品上での謎があったり、実際の歴史と非常に関係が深く奥深い作品となっている。
メディアミックスとして、小説版・複数のコミック版・ゲーム版が存在する。
翼手との戦いや小夜の出生の謎を追いながら、世界各国をまわって行くストーリーとなっている。大きく分け「沖縄」編(1話~7話、14、15話)、「ベトナム」編(8話~13話)、「ロシア」編(16話~19話)、「フランス」編(20話~32話)、「イギリス」編(33話~40話)、「アメリカ」編(41話~最終話)となっている。
更に2部構成となっており、小夜とハジの沖縄での出会いから赤い盾崩壊までを描いた第1部。そしてその1年後の戦いを描いた第2部に分けられる。人間の血液を栄養源にする翼手、長い眠りに就く翼手の女王、日光を浴びられないシフ等、ドラキュラをモチーフにした部分が幾つか見受けられる。
[編集] あらすじ
沖縄県沖縄市コザに住む高校生・音無小夜は、家族や友人に囲まれ幸福な日々を過ごしていた。しかし小夜には一年以上前の記憶がなく、小夜の父、宮城ジョージも小夜の兄弟、宮城カイ・リクも小夜にとっては血のつながらない家族であったが小夜にはそんなことはどうでも良いことであった。
しかしそんな小夜の幸福な日常は、忘れ物を取りに行った学校で謎の怪物と遭遇したことを境に終わりを告げる。教師を喰い殺したその怪物を前になす術もない小夜は、ハジと名乗る青年に助けられ、口移しで血を飲まされるや性格が一変し、たちまちその怪物を倒してしまった。しかし小夜には自分の能力について自覚を持つことが出来ず、ハジもまた小夜の過去について何も教えてはくれはしなかった。
やがて、その怪物が「翼手」と呼ばれる人間が変異した存在である事を知る。そして小夜は父の店によく現れる謎の男・デヴィッドにより「赤い盾」という組織に引き渡されることとなる。小夜は「能力が覚醒するまで」という条件で、ジョージが赤い盾に代わって面倒をみていたのである。しかし、小夜が赤い盾に向かおうとしたまさにその日、小夜たちを翼手が襲い、小夜をかばったジョージは重傷を負ってしまう。そのジョージも翼手の研究をすすめる謎のフランス人、ヴァン・アルジャーノに指揮された米軍兵士によって拉致され、米軍の研究施設で翼手へと改造されてしまう。
小夜はデヴィッドらと共にジョージの救出に向かうが、翼手に改造されたジョージは小夜の手で倒されることを望み、米軍の研究施設も爆撃によって破壊されてしまう。ジョージを失った小夜は赤い盾の一員として、翼手と戦うことを決意し、カイ・リクの兄弟もまた小夜と共に行動する道を選ぶ。
ベトナムで苦しい戦いを続けた小夜は、シベリア鉄道でロシアへと向かうが、その道中で小夜の前に、アンシェル・ゴールドスミスという男が現れる。アンシェルは小夜に「自分自身の過去が知りたければ、『動物園』に行け」と謎めいた言葉をささやいて、姿を消す。「動物園」とは、フランスの富豪、初代ジョエル・ゴルドシュミットがあらゆる動物を集め、動物実験に没頭した屋敷のことである。今は廃墟と化したその屋敷跡にたどり着いた時、小夜はすべてを思い出した。1883年、初代ジョエルの誕生日に彼を驚かせようと、塔に幽閉されていた少女、ディーヴァの封印を解いたことがすべての始まりだったことを・・・。
[編集] キャラクター
- 詳細はBLOOD+の登場人物を参照
[編集] 用語解説
- 赤い盾
- ディーヴァの逃亡以後、初代ジョエルの子孫が翼手の災厄を世界中にもたらしてしまったことを反省し創設した組織。
- ディーヴァの打倒と翼手の殲滅を目的とする。長官は、ゴルドシュミット家の当主が自動的に就任する。また、ゴルドシュミット家の当主は初代ジョエルの罪の重さを認識するために、代々ジョエルの名と赤い盾長官の地位を受け継がなくてはならない。赤い盾に属する者は、自らと関わりのあった人の結晶を装飾品の一部として身につけている。それは、赤い盾のメンバー同士の身分証明としても使われている(現代のデヴィッドは十字架に結晶を填めている。小夜はアンシェルに折られた刀の代わりに用意された、新しい刀の鍔元に亡き義父・ジョージの結晶を、カイはペンダントとして亡き弟・リクの結晶をそれぞれ持っている)。
- 名前の由来は、シュヴァリエ、シフ達の名前の由来にもなっている、「ロスチャイルド」家のドイツ語表記、「Rothschildt(ロートシルト)」が、「赤い盾」という意味であることによる。
- 翼手
- 人間の体内にはない第5の塩基(ジュリアはD塩基と名づけた)を持ち、擬態能力と驚異的な身体能力を持つに至った生物。元々D塩基を持つ新種生物の総称だが、劇中ではD67を投与された人工翼手のことを指している場合が多い。名前の由来はコウモリ目の旧名翼手目。
- 弱点は自らが血を受けた女王と対になる女王の血(小夜のシュヴァリエならディーヴァの血で死ぬ)。それを投与されると結晶化して死に至る。それが唯一の翼手殲滅の手段という設定だが、劇中後半では定義がかなり曖昧になっており(コープスコーズやシフが翼手を殺していた事から)、脳や脊髄に修復不能なダメージを受けても死に至る。また、翼手は身体を修復するのに大量の血を必要とする為、大量出血でも死に至る。
- 小夜の血を弾丸に入れて量産することはジョエルの日記によれば不可能だという。
- シフ
- アイスランドのキルベドの実験施設で人工的に造られた翼手である少年少女達。またその組織。
- シュバリエを人工的に造りだすことを目的とされていたため、翼手と人間の姿を自由に行き来出来る。しかし失敗作である彼らは日光に弱く、そのため黒いコートを被って修道僧のような格好をしている。一定期間が経過すると、ソーンというヒビが体表に現れ死に至る。体格に見合わない大きな武器を使いこなし、翼手化して爪を武器として使うこともある。
- 名前の由来はジェイコブ・シフからであると思われる。また、モーゼス・カルマン・イレーヌ・ギーはロスチャイルド家に関係する人名が由来。
- シュヴァリエ
- フランス語で騎士と言う意味。翼手の女王から直接血を与えられ、翼手と化した人間のこと。
- 人工翼手と違い、翼手と人間の姿を自由に行き来出来るのが特徴。またシュヴァリエは全て男性であり、女性のシュヴァリエは確認されていない。これは翼手が女王を介して子孫を残すからであると思われる。
- 半不老不死の肉体を手にし、擬態能力や驚異的な身体能力も身に付く(但し、シュヴァリエになったリクには特別な身体能力が見られなかった事から、その能力を駆使するにはしばらく時間がかかると思われる)他、睡眠も必要なくなる。その一方で血液を渇望するようになり、血液以外のものを口にしても、喉の渇きや空腹を癒すことは出来なくなる。
- 自らの就く女王と対を成す女王と交配し、子孫を残す。
- 通常の翼手と同じく、翼手の女王の血を貰わなかった方の血が弱点。やはり再生不能な状態まで破壊すれば死に至る。
- ジョエルの日記
- 初代ジョエルによる小夜およびディーヴァの観察日記、およびそれを基に作成したデータベースのこと。ディーヴァの逃亡以後、赤い盾の長官によって小夜とディーヴァの戦いの記録が付け加えられている。赤い盾はこの日記の叙述に基づいて、作戦を立案する。また秘密保持の為、この日記を目にした者は赤い盾から元の世界に復帰することは事実上不可能になる。
- 「ボルドーの惨劇」の日は唯一、何も記載されていない。
- ボルドーの惨劇
- 1883年の初代ジョエル・ゴルドシュミットの誕生日パーティで起きた事件。小夜が初代ジョエルを驚かせようと塔に幽閉された少女・ディーヴァを解放した為に初代ジョエルやパーティの来客は皆、彼女により殺され、「動物園」も全焼してしまう。そしてディーヴァはシュヴァリエになった世話係・アンシェルと共に逃走する。後の翼手の厄災の元凶とされる日。
- コープスコーズ
- 対翼手用人型兵器。ブロード・ソードを主武装とし三位一体による連携を主な戦術としている。
- キルベドの実験施設での研究成果とジュリアによって齎された翼手研究の成果によって作られた。生後48日程で実践投入出来るらしい。コープスコーズ(Corpse Corps)と言う名前は死体兵団と言う意味。正式名は戦術特殊強化兵団。外見は人型だが、中身は(翼手関係の)最新の遺伝子工学で作り上げられた生物学的ロボットである。翼手のみを攻撃し、普通の人間は襲わないように改良されている。ソーンをコントロールされており、7日間の生命しか持たないように調整されている(つまりシフの延命も可能になった)。
- シフの中で最も優秀なモーゼスの遺伝子が利用されている為、容姿はみなモーゼスと瓜二つである。
- D(デルタ)67
- ディーヴァの血液を元に造られた、人間を翼手にする薬品。これにより翼手化した者は人間の頃の知性・記憶・容姿も失い怪物と化す。そして戦闘能力はシュヴァリエに比べ大きく劣っている。初期の物は翼手化までに時間がかかっていたが(数日を要する)、シベリア鉄道に乗っていた青年達に投与された物は数時間で完全に翼手化に至らせた。また、D67を投与され、翼手化した人間は、ディーヴァが死ぬと活動を停止する。
- デルタ計画(プロジェクト)
- アメリカ合衆国政府とゴールドスミス・ホールディングスが共謀したプロジェクト。サンクフレシュ製薬の製品によって誕生する翼手をアメリカと問題をもつ国に発生させ、そしてアメリカの保有するコープスコーズの派遣要請を余儀なくさせる事で、事実上その国をアメリカの手中に収めるプロジェクト。それだけでなくコープスコーズ派遣による莫大な利益と、世界の信頼をも得るものである。
- しかしその裏側のアンシェルの策略では、全世界中継させたディーヴァの歌声をきっかけに全世界に翼手を誕生させ、世界を翼手で満たす目的であった。最終的には総人口の30人に1人、およそ2億人が翼手となる(余談だがこの手の計画は、某特撮番組同じく、数年前に作られた同シリーズ別作品の劇場版などにも登場している。)。
- サンクフレシュ製薬(サンクフレシュ・ファルマシー)
- 正式名称・サンクフレシュ・ファルマシー。筆頭株主はゴールドスミス・ホールディングス。
- ヴァンが一時、出向していた製薬会社。(ヴァンの所属は、ゴールドスミス・ホールディングス)本社はフランスにある。また、ベトナム支社にはカールが居る(後に辞任したと思われる)。
- 元はフランスの片田舎にあった製薬会社だったが、ソロモンがCEOに就任するや、僅か5年で世界的な企業に成長した。また、デルタ67を秘密裏に開発しており、米軍などに供給している。
- ソロモンがディーヴァに決別を宣言した後、解体され(その際、彼はCEOを解任された)、ヴァンをCEOとするサンクフレシュ・アメリカを中心とする企業グループに再編された。
- 尚、「サンクフレシュ」はフランス語で「5本の矢」と言う意味で、 5本矢を組み合わせたマークは、ロスチャイルド家の家紋でもある。
- ゴールドスミス・ホールディングス
- 二度の世界大戦で財を成し、資本に物を言わせて世界中の名立たる企業の株主になっている企業。サンクフレシュの筆頭株主であり、サンクフレシュ・ファルマシーはゴールドスミス傘下である。
- 総帥はアンシェル・ゴールドスミス。
- 翼手の女王
- 子を産むことが出来る女性の翼手のこと。小夜やディーヴァ。
- 誕生してから10代後半までは歳相当の容姿で育つが、以降は歳をとらなくなる。そして2,3年の活動をすると以降30年間は繭の中で眠るという周期を繰り返すようになる。翼手の女王は自分と対を成す女王(つまり自らの双子の姉妹)のシュヴァリエと交配することで妊娠し子を宿す。子は必ず双子の女児である。そして子を産んだ時点で女王としての能力は子に引き継がれ、自らは力を失う。
- 動物園
- 1832年に完成したボルドーにある施設。またジョエル・ゴルドシュミットの屋敷のこと。
- ラマルクの「動物哲学」に影響されて生物の進化に興味を持った初代ジョエルが世界中の動植物や化石の類を個人の研究のためにここに集めた。 その収集品の中にアイスランドに伝わる奇妙なミイラがあった。「SAYA」と呼ばれたこのミイラを解剖して取り出した繭から生まれたのが小夜とディーヴァであり、その後敷地内で小夜はジョエルに愛情深く育てられたが、ディーヴァは薄暗い塔に幽閉され、最低限の食事のみ与えられるだけだった。内部の広さは100エーカー(120000坪、サッカーグラウンド100個分)ほどある。また、小夜とディーヴァの決戦の場となった劇場の背景はこの動物園がモデルになっている。
[編集] 原作との相違点
- E(イプシロン)88V
- 『BLOOD+ ~双翼のバトル輪舞曲(ロンド)~』に登場する。D(デルタ)67に代わる薬品としてアレクセイが開発させた。単体では機能せず翼手の声帯を持つ少女の歌声を聞かせることが必要。E88Vによる翼手は小夜に倒されても結晶化せずまるで桜の花びらのように散ってしまう。
- コープスコーズ
- コミック版ではシュヴァリエのシャールをベースとしたものになっており、容姿もシャールと瓜二つである。なお、翼手の再生能力を一時的に低下させる細胞を組み込んだ両手の鉤爪で翼手を攻撃する。この鉤爪は始祖翼手でも自分の眷属を殺せないという法則(小夜ならディーヴァの血で、ディーヴァなら小夜の血を殺すことが出来る)を無視する程の凶器である。通称「翼手殺し」。
[編集] サブタイトル
- ファーストキス
- 魔法の言葉
- はじまりの場所
- アブない少年
- 暗い森の向こうへ
- おとうさんの手
- 私がやらなきゃ
- ファントム・オブ・ザ・スクール
- それぞれの虹
- あなたに会いたい
- ダンスのあとで
- 白い霧にさそわれて
- ジャングル・パラダイス
- さいごの日曜日
- おいかけたいの!
- シベリアンエクスプレス
- 約束憶えてる?
- エカテリンブルグの月
- 折れたココロ
- シュヴァリエ
- すっぱいブドウ
- 動物園
- ふたりのシュヴァリエ
- 軽やかなる歌声
- 赤い盾
- サヤに従うもの
- パリ・ジュテーム
- 限りあるもの
- 呪われた血
- ジョエルの日記
- 壊れゆく盾
- ボーイ・ミーツ・ガール
- 信じるチカラ
- 俺達のいる世界
- 希望のない明日
- すれちがう想い
- 狂おしいまでに
- 決戦の島
- 魔法の言葉をもう一度
- シュヴァリエの見る夢
- 私の居場所
- 響く、歌声
- こころ乱れて
- 光の中に
- 手のひらを太陽に
- あした天気になあれ
- 全ての血を超えて
- 摩天楼オペラ
- 二人の女王
- ナンクルナイサ
[編集] スタッフ
- 原作:Production I.G・Aniplex
- 監督・シリーズ構成:藤咲淳一
- 演出チーフ:松本淳
- 企画:竹田菁滋
- 企画協力:押井守
- キャラクターデザイン:箸井地図
- アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治
- 美術監督:東潤一→衛藤功二
- 色彩設定:片山由美子
- メカデザイン:寺岡賢司
- 撮影監督:田中宏侍
- 3D監督:遠藤誠
- デザイン協力:寺田克也
- 音楽: マーク・マンシーナ
- 音楽プロデュース: ハンス・ジマー
- 音響プロデューサー:山田稔
- 音響演出:岩浪美和
- プロデューサー:諸冨洋史、丸山博雄、落越友則、森下勝司
- 制作:Production I.G
- 製作:毎日放送・Aniplex・Production I.G
[編集] 主題歌
オープニングテーマ
- 「青空のナミダ」
- 「SEASON'S CALL」
- 「Colors of the Heart」
- 作詞:TAKUYA∞・Alice ice、作曲:TAKUYA∞/歌:UVERworld
- 「雷音」
- 作詞、作曲:ジン/歌:ジン
エンディングテーマ
※最終話のエンディングテーマ:「語り継ぐこと」
[編集] メディアミックス
[編集] 漫画
- 『BLOOD+』
- 漫画;桂明日香。月刊少年エース連載。テレビアニメ版をベースとしたコミカライズ。
- 『BLOOD+ A(アダージョ)』
- 漫画:スエカネクミコ。ビーンズエース連載。
- 『BLOOD+ 夜行城市』
- 漫画:如月弘鷹。CIEL連載。ベトナム戦争後からアニメ版の間の話。小夜は回想時のみの登場。
[編集] 小説
- 『BLOOD+』
- 著:池端亮、イラスト:箸井地図。角川スニーカー文庫刊。テレビアニメ版をベースとしたノベライズ。
- 『BLOOD+ ロシアン・ローズ』
- 著:漲月かりの、イラスト:高城リョウ。角川ビーンズ文庫刊。
[編集] ゲーム
- 『BLOOD+ 双翼のバトル輪舞曲(ロンド)』
- プレイステーション2用ソフト。2006年7月27日発売。ベトナム編とロシア編の間のストーリー。
- 『BLOOD+ ONE NIGHT KISS』
- プレイステーション2用ソフト。2006年8月31日発売。沖縄編とベトナム編の間のストーリー。
- 『BLOOD+ ファイナルピース』
- プレイステーション・ポータブル用ソフト。2006年9月7日発売。
[編集] 外部リンク
MBS・TBS系 土曜18:00枠(通称“土6”) | ||
---|---|---|
前番組 | BLOOD+ | 次番組 |
機動戦士ガンダムSEED DESTINY | 天保異聞 妖奇士 |