アンジェラ・アキ
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アンジェラ・アキ | ||
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基本情報 | ||
本名 | 安藝アンジェラ | |
愛称 | アンジー | |
生年月日 | 1977年9月15日 | |
血液型 | A型 | |
学歴 | ジョージ・ワシントン大学 | |
出身地 | 徳島県板野郡板野町 | |
ジャンル | J-POP | |
職業 | シンガーソングライター | |
担当楽器 | ピアノ | |
活動期間 | 2002年~ | |
レーベル | Virgo Music Entertainment(2005年) エピックレコードジャパン(2005年~) |
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事務所 | VIRGO MUSIC | |
共同作業者 | 松岡モトキ(~2006年) | |
公式サイト | http://www.angela-aki.com/ |
アンジェラ・アキ(Angela Aki、1977年9月15日 - )は、日本の女性シンガーソングライターである。徳島県板野郡板野町出身。本名(旧姓)同じ(表記は安藝アンジェラ)。通名(幼少時):安芸聖世美(あき きよみ)。身長166cm。血液型A型。愛称はアンジー。
ハーフのはっきりした美しい顔立ちとメガネ姿に徳島弁(阿波弁)が好評である。シンプルなピアノ弾き語りのスタイル、傑出した歌唱テクニックは、日本の実力派アーティストの中でも随一であると評される。
父は日本人で英会話スクールのイーオン代表安藝清、母はイタリア系アメリカ人。
目次 |
[編集] 来歴
- 1980年
- 1992年
- 1997年
- 2000年
- 2002年
- ジミー・スコットに「New Day」を提供。この曲は、ヤクルト400のCMソングとなる。これが日本で使われた自身の最初の楽曲となる。また、ステファニーと「The One」と言う楽曲を共作している。
- 2004年
- 2005年
- 3月9日、6曲入りミニアルバム『ONE』をインディーズでリリース。収録曲「Rain」が好評を受け、発売週にHMVインディーズ・チャート2位を記録し、話題となる。当初はHMV限定販売だったが、好評のため6月から全国発売となる。
- 9月14日、シングル『HOME』でソニー・ミュージックエンタテインメントのレーベルエピックレコードジャパンからメジャーデビュー。オフィシャルサイトで募集した「ふるさと・歌の宅配便」キャンペーンなどが功を奏してのロングヒットとなる。
- 2006年
- 1月18日、2ndシングル『心の戦士』をリリース。『ファイナルファンタジーVIII』のテーマソング「Eyes On Me」(オリジナルはフェイ・ウォン)のカバーや初回DVD付盤収録の『Kiss Me Good-Bye』×『ファイナルファンタジーXII』のコラボ映像が話題を集め、オリコンデイリーチャートで9位を記録し、注目を集める。
- 2月18日、3rdシングル『Kiss Me Good-Bye』のリリースに先立ち、“VOICES music from FINAL FANTASY”コンサートに出演。グラミー賞の受賞歴もある世界的指揮者であるアーニー・ロスが指揮するプリマビスタ・フィルハーモニック・オーケストラを伴奏に従えて、「Eyes On Me」・「Kiss Me Good-Bye (featured in FINAL FANTASY XII)」を弾き語りで披露した。3月15日、3rdシングル『Kiss Me Good-Bye』をリリース。
- 4月19日、1stアルバム『Home』のレコーディングが完了。5月31日にはアルバム先行シングルとして、4thシングル『This Love』をリリース。
- 6月14日、待望の1stアルバム『Home』をリリース。オリコンウィークリーアルバムチャートで自己過去最高の2位を記録する。またこのアルバムのヒットにより、『This Love』の初回盤は完売、更にインディーズミニアルバム『ONE』や、デビューシングル『HOME』などの過去の作品もオリコンチャートに再浮上する現象をも引き起こした。
- 12月26日、念願の日本武道館でのライブを決行。チケットは一般販売分は即日完売となった。またこのライブは、“本人とピアノだけ”と言う日本のミュージシャンとしては武道館史上初の試みを行った。記録的豪雨の中、この日のために作られた新曲「サクラ色」を披露。
- 12月31日、徳島県出身歌手としてはディック・ミネ以来実に48年ぶりにNHK紅白歌合戦に初出場し、デビュー曲「HOME」を披露。出演順番が小林幸子の後というプレッシャーや、DJ OZMAの批判を呼んだオーバーパフォーマンス直後という悪条件であったが、ピアノ一本で演奏を終え、そのパフォーマンスぶりに司会の中居正広が言葉を失う様も話題となる。後にこのパフォーマンスをさだまさしが賞賛している(後述を参照)。
- 2007年
[編集] 作品
[編集] シングル
- HOME (2005年9月14日発売・エピックレコード ESCL-2700)
- 心の戦士 (2006年1月18日発売・エピックレコード ESCL-2770)
- 初回盤DVD付
- Kiss Me Good-Bye (2006年3月15日発売・エピックレコード ESCL-2808)
- 初回盤DVD付、『FINAL FANTASY XII』デカラベルステッカー長帯仕様
- This Love (2006年5月31日発売・エピックレコード ESCL-2840)
- 初回盤DVD付、『BLOOD+』デカラベルステッカー長帯仕様
- サクラ色 (2007年3月7日発売・エピックレコード ESCL-2950)
- 初回盤DVD付(ESCL-2948、ESCL-2949)
- 孤独のカケラ (2007年5月23日発売・エピックレコード ESCL-2960)
- TBS系ドラマ「孤独の賭け~愛しき人よ~」主題歌
[編集] アルバム
- These Words (U.S.インディーズ・廃盤)
- ONE (2005年3月9日発売・Virgo Music Entertainment VME-8)
- Home (2006年6月14日発売・エピックレコード ESCL-2850)
[編集] 参加作品
- SOB-A-MBIENT;Music for your favorite soba shop(2003年6月18日発売・ビクターエンタテインメント・廃盤・VICL-61047)
- M-3「おしながき ~コニシのおそばやさん~」(小西康陽 featuring アンジェラ・アキ)参加
[編集] オンライン配信
[編集] 映像作品
[編集] DVD
[編集] UMD
[編集] 未音源化楽曲
カヴァーは除外
- きれいな嘘
- Not Fine
- Dream
- Poughkeepsie
- Soul For Sale
- 一度だけ
- White Lie
- Perfect Day
- 愛の花
- Ocean's Blue
- 泣けばいい
[編集] タイアップ楽曲
楽曲 | タイアップ |
---|---|
愛するもの |
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心の戦士 |
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Kiss Me Good-Bye |
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Love Is Over Now | |
This Love | |
サクラ色 |
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On&On | |
Power of MUSIC |
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Again | |
孤独のカケラ |
|
[編集] 特記事項
- 歌の宅配便 - ライブの前にファンクラブ、および公式ページなどの応募先から聴きたい曲のリクエスト、リクエスト曲にまつわるエピソードを募集し、本人選考のもとで一人のためだけに歌を届けるというデビュー当時から続く企画。時期は未定であるものの、「いずれ歌の宅配便だけのツアーを計画している」とのことである。
- 日本国外での販売 - 現在のところ、日本以外でのCD販売はアメリカにおいては同じソニー系列のレーベルである東風レコードが請け負っている。その為に、アメリカ盤と日本盤とでは僅かながら内容が異なるCDも存在している。しかし、このように正規で海外リリースがなされる前から「Angela Aki」という名は実力派歌手として知られており、アメリカなどでは日本でインディーズリリースをした頃から既に日本を遥かに凌ぐ高い評価が与えられており、インターネットのホームページやYou Tubeなどでも圧倒的に英語圏のデータが多い。
[編集] 関連項目
[編集] 尊敬するアーティスト
- スマッシング・パンプキンズ
- フィオナ・アップル (Fiona Apple)
- サラ・マクラクラン
- アーニー・ディフランコ (Ani DiFranco)
- ジャニス・イアン
- ベン・フォールズ (Ben Folds)
- クイーン
- 椎名林檎
[編集] 交流の深い芸能人
[編集] 出演
主にレギュラー番組・主要なメディア出演のものを記し、それ以外は割愛する。
[編集] テレビ番組
[編集] ラジオ番組
- オフィシャルサイトで映像付ダイジェスト版配信中。何故かFM徳島のタイムテーブルには表記されていない。
- au OKAYAMA DESIGN PROJECT Radio Calling(FM岡山)※2006年9月28日木曜日で終了
[編集] 出演CM
- テレビ新広島キャッチコピーCM
[編集] 豆知識
[編集] 人物
- 1歳下の妹がいる。東京で一緒に生活しており、また年子のため大変仲が良く、アンジェラの一番の理解者となっている。[3][4]
- “ホク”という名前のネコを飼っていると言う。名前の由来はハワイ語で“星”と言う意味。[5]
- 同じ歌手の中孝介とは、英語の発音を教えたり音楽に付いてアドバイスをしていたりと言うことから彼からは“アンジェラ姉さん”と呼ばれている。デビューシングルの帯にコメントを寄せているジャニス・イアンはお互いに尊敬する存在であり、現在ではメル友。また森山直太朗とは、互いにライブを見ていたり対談をしていたりと音楽的に意識している存在と語っている。
- カラオケの十八番は、レイ・チャールズの「Georgia On My Mind」と、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」[6]。
- シンボルとも言えるメガネだが、実はダテ眼鏡であり、近視・乱視等ではない。実際にアメリカでインディーズ活動をしていた頃はメガネをかけていない。日本に帰国し、バンドからソロでピアノ弾き語りスタイルに変更して活動を開始した時にダテ眼鏡をかける様になった[7]。今やこのイメージは完全に定着し、オリコンの「メガネが似合う女性ランキング」なる調査では2度も首位を獲得している。[8]
- 高校時代にヘルニアの手術をして以来、腰のトラブルが多い。[9]
- お酒はビールが一番好きであると言う。
- 本人は今でも阿波弁を喋る。近年では珍しく他の徳島出身芸能人と異なり、テレビ出演やMCも敢えて地元の方言で話すことからテレビ番組などでは関西弁と間違われることも多いが、あくまでも「徳島の方言です」と注釈を入れる。本人は阿波弁を全国に普及させる狙いがあるらしく、「“うちんく”」と「“ほなけん”」を全国区にする目標があるという。意味は徳島弁を参照。
- 自他共に認める雨女で、野外のライブでは、ほぼ確実に雨を降らせてしまう。函館でのライブでは猛吹雪になったことがあり、[10]自身初の日本武道館ライブでも東京都内全域で天の底が抜けたような記録的豪雨さえ記録している。そう言った時は正に自身の楽曲である「Rain」で会場を沸かせる。
- 楽曲制作は、曲を作りながら並行して歌詞を紡いでいく、詞曲並行型のパターンが主であると公言している。曲先で作られた楽曲も少なくない[11]。
- 売り上げ面などで語られることは殆どないが、ライブ面の評価は非常に高い。特にMCが長いことやファンとのふれあいの企画が多いことなどは有名で、ライブでのトークを楽しみにされる近年では珍しいミュージシャンでもある(ほかにライブでトークが有名なのは、スターダストレビューやさだまさし、木根尚登など)。これらのミュージシャンに共通することはライブのリピーターが多いと言う点などである。但し、その優れた歌唱力から楽曲派のファンからは不評なこともある。
[編集] エピソード
- 小学生当時、徳島の地元ではテレビ放送が四国放送とNHK徳島放送局の2局しか受信出来なかった。今でこそケーブルテレビ網の発達や海底ケーブルの技術の進歩等で、ある程度のチャンネルは映る様になっているが、当時は受信は可能でもとても視聴可能な状態とは言えなかった。ただし、NHKは映るので大河ドラマには異様に詳しかったとの事。
- 子供の頃に山で遊んでいた時に右足の裏にヨモギが刺さってしまい、祖父に治療して貰ったが失敗し、現在でも右足にはヨモギが埋まったままであるという[12]。アメリカ在住時に右足のレントゲンを撮った時に、2mm埋まったままという事実が発覚したとの事。
- アメリカ時代はジョージ・ワシントン大学を卒業後、OL(秘書)として企業に就職したが、音楽活動が自由に出来ない拘束された環境から打破するために就職から7ヶ月で退職。その後中華レストランのウェイトレスとして働いていたが、時給わずか2ドルでチップ命であったという。[13]またこの頃はバンドのボーカル兼キーボードとして主にバーで活動していたが、目の前に広がるのは歌を聴いてくれない客の風景ばかりであったので、瞼をとじて目の前にいる客全員が自分の音楽を聴く目的で集まっている事を想像しながら歌っていたという。[14]
- 実はジョージ・ワシントン大学は第一志望ではなく、第二志望であったことを明かしている。
- アメリカに滞在した時期が高校生時代から2004年までと長期に渡った為に、帰国当時はあまりの日本の変貌振りに浦島太郎状態となり、現代日本に慣れるのが大変であったという。[15]
- お婆ちゃん子であり、自身の代表曲『HOME』は、そのお婆ちゃんを思って書いた曲とも語っている。[16]またそのお婆ちゃんは生前に、「もし寂しい時には蝶になって会いに来てあげる」と約束し、実際に彼女が大舞台を踏む前には、いつも蝶が現れるらしい。。[17]
- ある時、徳島に帰郷しタクシーに乗車した際、ラジオから偶然にも自分が担当しているラジオ(「アンジェラ・アキのちょっとハーフ・タイム」)が流れていた。初めて自分のラジオを一リスナーとして聴いたという嬉しさから興奮し、タクシーの運転手に「おっちゃん、これアタシ!!アタシ!!」と言った。しかし、タクシーの運転手には「ああそう。ああそう。」と返されたらしい。[18]その後、仕事で徳島を訪れた友人がタクシーに乗った際、そのタクシーの運転手が「アンジェラ・アキって知っとる?あの子はなあ、この辺で生まれ育ったんでよ。」と話していたと友人から聞いたアンジェラは、その事に大変喜び、それ迄で一番嬉しかったと語っている。
- 2003年9月27日に行われた椎名林檎のライブツアー「椎名林檎実演ツアー "雙六エクスタシー"」の日本武道館公演を観て感銘を受け、3年後の2006年9月27日までに自分も武道館ライブを行うと決意していたという。結局その期日までには間に合わなかったものの、2006年12月26日には念願だった武道館公演を行うことができた。[19]
- 「第57回NHK紅白歌合戦」に『HOME』で初出場。裸体をイメージした過激なボディースーツを着用してバックダンサーを躍らせて騒動を起こしたDJ OZMAの次であった。会場が騒然とした中、ピアノ弾き語りの演奏で場の空気を鎮めた。紅白歌合戦後の生番組「2007年新春生放送 年の初めはさだまさし」の番組冒頭でさだまさし(紅白での出番がアンジェラの次だった)がこの件に言及、「大変な騒ぎのあとで、それも初出場だから大丈夫かと心配したが、たいしたもんだ。いい歌い手が出てくれてうれしい」と賞賛した。
- CMで流れる作品のTVスポットのナレーションはクリス・ペプラーが毎回務めている。
[編集] 脚注
- ^ アンジェラ・アキのちょっとハーフ・タイム 2007年3月9日
- ^ アンジェラ・アキ結婚 12歳年上音楽ディレクターと スポーツ報知 3月9日9時22分配信
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年6月27日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年12月16日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年6月13日
- ^ NHK『BEAT MOTION』2006年1月29日放送回
- ^ MBS・TBS系『情熱大陸』2006年8月6日放送回
- ^ オリコン メガネが似合うタレントランキング 2006年7月19日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年2月19日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年12月12日
- ^ MBS・TBS系「情熱大陸」2006年8月6日放送回
- ^ excite music 総力特集 Vol.4 アンジェラ・アキ
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年6月6日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年9月14日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年3月23日
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年12月5日
- ^ 『Exciting Summer WAJIKI 2006』出演時の本人のMCより
- ^ アンジェラ・アキのダイアリー 2005年9月8日
- ^ アンジェラ・アキ MY KEYS ブログ 2006年12月29日