SBCニュースウィークリー
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SBCニュースウィークリーは、1999年4月7日~2006年3月19日までの7年間、長野県のJNN系列である信越放送(SBCテレビ)で、毎週日曜日の9:54~10:50(一時期は10:40)に放送されていた生放送の報道番組である。
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[編集] 概要
同番組は平日仕事などで夕方のローカルニュース「SBCニュースワイド」を見られない視聴者などを対象にした長野県内の1週間のニュースをダイジェストで伝え、その中で特に関心の高いニュースは特集で取り上げ、毎週特集に因んだテーマで視聴者からのメッセージを受付・紹介する番組構成になっていた。またキャスターには同局出身で報道部記者を経て、その後は主にSBCラジオの番組に携わっていたフリーランスの武田徹が起用され、自身もテレビ番組のニュースキャスターは初挑戦であった。
在長民放局でレギュラー放送によるこのような生放送の報道番組は初の試みであり、1週間のニュースダイジェストのVTR中は、手話放送を実施するなど良心的な番組作りも行っており、故に県内のニュースを知る上で県民に重宝がられた番組であった。
しかし同時間帯の裏番組には、「サンデープロジェクト」(長野朝日放送・ANN系)・「いつみても波瀾万丈」(テレビ信州・NNS系)といった強力な番組が既に放送されていた為、当初は視聴率で苦戦が続いていた。
ところが2000年10月の長野県知事選挙にて、下馬評では県職員出身の当時副知事が圧倒的有利とされ、無風で終わるかと思われた選挙で、当時少数ながら県内の著名な経済人・文化人などが作家であり、テレビ・ラジオのコメンテーターなども務めて認知度の高い田中康夫を擁立したことで選挙戦の構図を一変させ、当時ほとんどのマスメディアが中央で活躍する無党派・改革派の田中 VS 戦後長期に渡り役人が県庁を支配し、また県議会との馴れ合い体質の色濃い守旧派候補の一騎打ちの論調での取り上げ方をしたことで、急激に県民の県政への関心が高まり、その後は田中が当選したこともあり、田中の言動や守旧派のレッテルの貼られた県議会とのやり取りなどに注目が集まって、それらと比例して同番組の視聴率も安定してきた。
ただその後、FNS系・長野放送が同時間帯に放送していた東海テレビ制作「てれび博物館 それってホント!?」の放送時間が30分繰り下げられた影響で、長年日曜午後に時差放送していた「笑っていいとも!増刊号」の放送時間を、キー局のフジテレビと同時放送する編成に切り替え、また県政では2002年県議会からの不信任に伴う、出直し県知事選で田中が再選された以降、住民票移転問題や新党日本代表就任・選挙応援など、田中が県政と無関係なところでの言動が甚だ目立つようになり、嫌気の挿した県民が増加したことによる田中ブームの終息、また有権者の支持率が下落するのと比例するように同番組の視聴率も低迷。
更に同局が番組ネットを拒み続けてきたTBSテレビ「サンデージャポン」の好調で、ネット局が拡大している現実を受け止め、「サンデージャポン」に番組枠を譲るという形で2006年3月19日に放送終了となった。そして最終回のラストコールは「1週置いて4月2日からサンデージャポンがスタートします。7年間どうもありがとうございました。」で締めくくっている。
[編集] 出演者
[編集] キャスター
- 1999.04~2006.03 武田徹(ラジオパーソナリティ)
[編集] コメンテーター
- 小林照幸(作家・レギュラー出演)
など
※コメンテーターには長野に縁のある人物が、毎週2~3名出演していた。
[編集] 備考
- 2000年4月~2003年3月までは、「SBCニュースウィークリー」終了後に10分間のミニ番組「Click On TV」を挟んで、11時から「テレビ県民室」が放送されていた為、ほぼ1時間半に渡って自社制作番組枠になっていた。
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