おふくろさん
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おふくろさんは1971年（昭和46年）に発売された、歌手・森進一の代表曲。22.2万枚の売り上げ（オリコン）で、年間50位となった。 作詞・川内康範、作曲・猪俣公章。
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[編集] おふくろさん騒動
紅白歌合戦で森が「おふくろさん」を歌ったが、その際にオリジナルにはないセリフが無許可で足されているとして、2007年2月に作詞をした川内が著作権の侵害を訴え、「もう森には歌わせない。」と激怒した騒動である。森はこの楽曲を封印することを宣言した。
[編集] 付け加えられたセリフ
おふくろさんのイントロ前に「いーつーも心配かけてばかり…」というバースが入った。この部分は当時森のコンサートをすべて仕切っていた保富康午が詞を付けることを提案、当時森が所属していた渡辺プロダクションの賛成の元に現作曲者の猪俣が曲をつけたものであった。だが、これは作詞の川内には伝えられていなかった。
[編集] 森の謝罪行脚
川内の激怒に森は最初「歌いだしの部分は事務所（当時所属していた渡辺プロダクション）がやってくれていると思っていた。」と弁解していたが、大物歌手としてのプライドからか「あの歌は“森進一のおふくろさん”」、「（自分が主導していたのではなく当時の所属事務所が主導していたのに自分が）謝る理由がわからない」といってしまう。
この発言にさらに川内は激怒。「人間失格だ!｣とまで言い放ってしまう。これに恐れをなした森は川内に直接謝罪するために青森県八戸市にある川内の自宅に出向くが当時川内は東京にいたため会えずじまいであった。森は川内邸にとらやの羊羹と手紙を置いたが、川内は「三文芝居」と大激怒し、品物を森の事務所に送り返してしまった。川内はもう森とは会わないことを宣言し余計にこじれる結果となってしまった。
しかし、前述の通りこの部分は保富作詞、猪俣作曲であり、さらに渡辺プロダクションの全面的な賛成の元に実施されたものである。本来著作者人格権の同一性保持権を侵害しているのはこの両名および許可を取らなかった渡辺プロダクションであるにもかかわらず、川内は保富や猪俣、渡辺プロダクションへの批判は一切せず、なぜか歌手の森だけが批判の矢面に立たされている。これは保富や猪俣がすでに故人であることや川内でも巨大プロダクションである渡辺プロダクションの批判を行いにくい、さらには誰が本当の犯人かわからない状態で森批判をしてしまったためにいまさら引けなくなってしまったことなどが理由と思われる。また、この件を問いただす記者の質問にはそれまで機嫌よく回答していた態度を急変させ、「三文芝居の片棒を担ぐお前らの質問には答えない」などとあからさまに不快感を示し、電話取材を勝手に打ち切ってしまうなどこの点を付かれるのが最も弱点であることをはからずもテレビの前で示してしまった。なかにし礼は社会が著作権軽視している現状のためか川内の今回の対応を絶賛しているが、こうした経緯を無視しているため、批判も多い。
[編集] 法律的観点
同一性保持権という法律的なことから見ると2007年3月8日放送分のニュース、ワイドショー番組「イブニング・ファイブ」などでは、著作者である川内の意に反した改変であるため、川内が提訴した場合森が敗訴する可能性が高いと述べられている。一方で当時の森の立場などを考えると森に対する訴えでは勝訴できない、本当に訴訟で解決するには改変部分の作詞者と作曲者および当時の所属事務所である渡辺プロダクションを訴訟相手としなければならないとする専門家の意見もある。2007年3月8日になって日本音楽著作権協会（JASRAC）は、「改変版の歌唱・利用許諾はできない」とし、森は改変された「おふくろさん」を歌うことは事実上できなくなった。
[編集] 歌碑
1999年に下甑島（鹿児島県薩摩川内市下甑町）手打地区に歌碑が建立された。[1]
