アンドロメダ
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アンドロメダ(ανδρομεδα)は、ギリシア神話でエチオピア王ケフェウスと王妃カッシオペイアの王女。カッシオペイアがその美貌が神に勝ると豪語したことから、怒った神々によって怪物(化け鯨)の生け贄とさせられようとして、波の打ち寄せる岩に鎖で縛りつけられた。そこを、ゴルゴンの三姉妹の一人、メデューサを退治してその首級を携えてきたペルセウスが通りかかり、彼の手によってメデューサの首を見せられた怪物は石と化しアンドロメダを救出した。後にペルセウスの妻となる。その後、アテナが星座として天に召し上げた。
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[編集] アンドロメダ型神話
英雄が竜などの怪物と戦って姫君を助け出すというストーリーを持つ神話の定型の一つ。 ペルセウス・アンドロメダ型神話ともいわれる。
[編集] アンドロメダ型神話の例
[編集] その他
彼女に関する物語は日本・欧米とも有名である。 彼女に関する名画も多く、「救われたアンドロメダ」という交響曲があることからも、 この物語が西洋世界で広く知られ、芸術作品となっていることが考えられる。 しかし、日本ではこの物語は、主に星座がらみで知られる。 また、日本の宇宙SF、例えば銀河鉄道999などで、アンドロメダ銀河、またはそれを思わせる架空の宇宙の果ての天体について、「アンドロメダ」の名だけで呼ばれることが多い。このため、「アンドロメダ」の名は、宇宙的なイメージを日本では持たれる。
また、アンドロメダとペルセウスの婚姻は人権擁護論の立場からは「世界初の黒人と白人の結婚」と言われた事も有る。なぜなら、エチオピア人のアンドロメダは本来なら黒人でなければならないからである。実際、古代ギリシャ人もエチオピアが黒人によって作られた国である事を知っていた。そして、ギリシャ人、すなわち白人であるペルセウスと結婚する事は当時としては異例だった、と捉えられたのである(ペルセウスの出身国アルゴスは、ギリシャのペロポネソス半島に存在した)。
[編集] 関連項目
- アンドロメダ座
- アンドロメダ銀河
- アンドロメダ (宇宙戦艦ヤマト)
- アンドロメダ (テレビドラマ)
- アンドロメダ (バンド)