ウルドゥー語
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ウルドゥー語 اردو |
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話される国 | インド、パキスタンおよび19カ国 |
地域 | 南アジア |
話者数 | 1億400万人 |
順位 | 20 |
言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 インド・イラン語派 インド・アーリア語 中央部 西ヒンディ ヒンドゥスターニー語 ウルドゥー語 |
公的地位 | |
公用語 | パキスタン、インド |
統制機関 | |
言語コード | |
ISO 639-1 | ur |
ISO 639-2 | urd |
ISO/DIS 639-3 | |
SIL | URD |
ウルドゥー語(اردو)はインド・ヨーロッパ語族インド語派に属する言語の一つ。ヒンドゥスターニー語の方言。
パキスタン、インド北部を中心に、世界で20番目に多い1億400万人の話者人口を持つ。パキスタンの国語となっている。カシミール地方でも多く話され、インド北部のジャンム・カシミール州では州の公用語になっている。サンスクリットを祖語としている。
インドの公用語であるヒンディー語と同系の言語であり、言語学的には同一言語の方言、社会的変種に属する。表記法は異なるが文法や基本語彙は同一であるため、多くの場合相互に理解可能である。ただしウルドゥー語には、ヒンディー語に比してアラビア語やペルシャ語からの借用語がより多く使われており、それに対しヒンディー語はウルドゥー語に比べサンスクリットからの(再)借用語がより多い。
表記にはペルシャ語のアラビア文字に特殊な音を表すためにいくつかの文字を加えたものを用いる。但しインド国内のムスリムはデーヴァナーガリー文字を用いる場合があり、この場合ヒンディー語との境界はより一層不明瞭となる。ヒンディー語話者との文通の際などには英語のアルファベットを流用した表記を用いる。