エーギル (機動戦士ガンダム MS IGLOO)
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エーギル(Aegir、開発番号QEX-04M)は、漫画作品『MS IGLOO 603』の1エピソード「南海に竜は潜む」に登場する架空の兵器である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 機体概要
エーギル | |
開発番号 | QEX-04M |
種別 | 試作水中ビーム砲 |
所属 | ジオン公国軍 |
開発 | ジオン公国軍技術本部 |
全長 | 64.4m |
有効射程距離 | 約2000m(未計測) |
最大射程距離 | 2800m(理論値) |
射出ビーム | 核融合プラズマ・ビーム |
主な搭乗者(射出者) | ギュンター・ローズマン曹長 |
水中におけるビーム発射を目的として開発された機体である。尚、機体名は、北欧神話に登場する神であるエーギル(Ægir)からとられていると思われる。
本来、水中では水の分子にビームの粒子がぶつかり、進行を阻害される為に効果的な力が得られない事と、その際の摩擦熱により水蒸気爆発が発生する可能性があり、実現は困難とされていた。だが、機体の先端から超小型のパイロットブレッドを先行射出させる事により、水中に気泡の射路を発生させ、その射路をトレースする形で、電磁気的に亜音速まで減速させたビームを発射する事で、これらの問題点を解消させる事を目的に開発された。
機体自身に独自の推進システムは搭載されているが、その運用にはMSを必要としている。しかし試作段階の為、機体は運用するMSを遥かに凌駕する大型の機体となっており、又、この機体に電力を供給する為に必要なサブシステムもMSに匹敵する大きさとなっており、運用にはかなりの困難が発生すると推測される。
『水中でビームを発射する』というプラン自体は魅力的であったが、機体自身の運動性は劣悪で、攻撃に対する防御は皆無であり、運用するMSにも多大な危険が伴う為、開発計画は途中で中止される。
[編集] 劇中での活躍
偽装貨物船フォルケッシャー号において、MS-06Mザク・マリンタイプを用いて海洋実験に使用された。一度目の試射では防水処理が完全でなく、湿気が機体に入り込み腐食を発生させたことにより、水蒸気爆発を発生させ小破。それらの問題点を解消した後、二度目の射出実験中に連邦軍と遭遇し攻撃を受け、排熱システムに損傷を受けた状態でビーム射出を強行、敵潜水艦を撃破するものの、機体が爆発し、運用していたMSもろとも海の藻屑と消える。
[編集] 登場作品
- 『南海に竜は潜む』(単行本1巻第6話及び2巻7話に収録)
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