カール・ライスター
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カール・ライスター(Karl Leister 1937~)は、ドイツのウィルヘルムスハーフェン生まれで、世界の名クラリネット奏者の一人である。
11歳の時にクラリネットを始める。この時、ベルリン放送(RIAS)交響楽団のクラリネット奏者であった父から手ほどきを受ける。15歳からおよそ3年かけてベルリン音楽大学で学んで、19歳の時にドイツの管弦楽団の一つ、ベルリン・コミッシュ・オパー管弦楽団で、2年半クラリネット首席演奏者の地位を得た。そして22歳の時、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席演奏者になり(この時のベルリン・フィルの音楽監督は、ヘルベルト・フォン・カラヤン)、1993年までそれを勤めた。また、彼は1984年から、サイトウ・キネン・オーケストラでも活躍している。
他にも、1987年にはロンドン王立アカデミーの名誉会員および客員教授に任命され、1993年から2002年にかけてベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学の教授を務めたりするなど、将来の音楽家たちの教育に当たっている。
彼は、ベルリン・フィルに入ったのと同じくらいに、ソロ活動や室内楽活動も始めた。室内楽で共演した演奏家はアマデウス弦楽四重奏団や、有名ピアニストのヴィルヘルム・ケンプなど、著名な音楽家が多かった。また、ライスターは、ベルリン・フィルハーモニー木管アンサンブル、ベルリン・ソロイスツ、アンサンブル・ウィーン=ベルリンの創立者の一人でもある。
彼は、曲中の速く難しいパッセージ(旋律)においても、気持ちよく響いた音を出し、それが全くぶれたりしないという点が素晴らしい。また、他の演奏家と合わせるとき、つまり室内楽をやるとき、彼は音楽そのものをリードし、創っていく。それが完璧にこなされている。彼の演奏は、希に人間性に欠けると言う人もいるが、恐らくテクニックの完璧さを裏返したものであろう。