キャメルトライ
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] X68000[X68K] スーパーファミコン[SFC] プレイステーション2[PS2] PSP |
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
人数 | 1~2人交互プレイ |
発売日 | [AC]:1989年 [SFC]:1992年6月26日 [PS2]:2005年7月28日 [PSP]:2006年1月5日 |
キャメルトライ(cameltry)は1989年にタイトーから発売されたアーケードゲーム。 制限時間内に迷路の奥にあるゴールまでボール導く不思議感覚アクションゲーム。
キャメルとは英語でラクダの事で、ラクダのコブの上をボールが転がっている様がタイトルロゴにデザインされている。
目次 |
[編集] ゲーム概要
画面中央に表示されるボールを制限時間内にゴールへ誘導することがこのゲームの目的である。非常に単純な目的であるがこのゲームを際立たせている特徴は、ボール自体は常に画面中央に位置し、背景の迷路部分を回転させる事によりボールを移動させるという手段である。迷路には重力が存在し、常に画面の上から下へとボールは移動しようとし、画面はボールを中心に保つようにスクロールする。迷路を回転させると画面の下方向へ常に重力が働くため画面を180度回転させると重力の方向も逆となる。操作方法やゲームの内容は単純であるが、実際にプレイするとボールを操作するのではなく背景を操作するという逆転した感覚に慣れるまでに時間がかかるために、のめり込むプレイヤーとそうでないプレイヤーの差がはっきりと出た。
[編集] 基本的操作
左右に回転させることの出来るパドル(アルカノイドなどで使われた物と同じ)で迷路を回転させる。ボタンは迷路のシェイクボタンでボールが迷路の壁に接地している場合はボールが壁の反対方向へジャンプするように飛び出す(ピンボールで言うナッジ)。壁に接地していない場合は何も起こらないが押している間はボールの速度が増し、壁にぶつかった時大きく跳ねるようになる。
ボールは何も無い場所では常に画面下方向へと進む性質があり、自然に落下させるよりも外壁等を使用して転がした方がスピードが速い。壁などにぶつかるとボールは弾き飛ばされてしまうが、一部の壁はボールが勢い良くぶつかると壊れる事で道を新たに作ったり、アイテムを取得できたりする。
ボールが転がっている状態の場合にシェイクボタンを押すと進行方向に勢い良くジャンプし、遠くまで勢い良く飛ぶ事ができる。このジャンプを使いこなす事がこのゲームの肝とも言える。
[編集] コース
スタート後、トレーニングコース、ビギナーコース、エキスパートコース、スペシャルコースの4種類のコースから1つを選択してゲームを開始する。ひとつのコースは10の迷路からなっていてひとつのコースをクリアすることでエンディングとなる。迷路内には色々な仕掛けがあり、それらを乗り越えてゴールへと向かう。
- 外壁
- 迷路を構成する外壁。これに沿ってボールが転がり、壊す事は出来ない。
- 外壁には石の外壁と木の外壁2種類があり、石の壁は転がるスピードが早く止まりにくくぶつかると大きく弾かれる性質があり操作はし難い。木の壁は石の壁よりも転がるスピードは遅いものの止まりやすい等の性質があり、操作はし易い。
[編集] 2人プレイ
2人プレイの時、早くゴールを競うラップマッチとなる。早くゴールすればプレイヤーの勝利となり、TIMEが5秒加算する。ドローだと10秒(スペシャルコースは除く)。
[編集] ボーナス
迷路の仕掛けにはピンボールを模した仕掛けがあるが、ボーナスもピンボールでよく使われているシステムを模している。
- ナンバーマッチ
- タイムが0の時にタイムオーバー。このときスコアの2桁があり、例えばスコアが50。スコアと2桁の数が同じになれば20秒加算され、ゲームが続行できる。ナンバーマッチが1CREDITにつき、1回のみ。
- スロット
- 残りタイムが10以下の時にスロットが出現。スロットを止めればタイムが大量に加算する。(スペシャルコースではスロットが出現しない)
- ゾロ目
- スコア(一の位は除く)が5桁同じになるとゾロ目となりボーナスがもらえる。
[編集] 移植作品
- X68000版(電波新聞社による移植)
- 発売日不明
- FM-TOWNS版(電波新聞社による移植)
- 発売日不明
- スーパーファミコン版
- プレイステーション2版
- 2005年7月28日 タイトーメモリーズ 上巻にキャメルトライが収録。
通常版だと、一定の条件を満たすまではロックがかかっていてプレイできない。2006年7月6日に発売されたTAITO BEST版では最初からプレイ可能。
また、ニンテンドーDSで「まわしてコロン」と改題・アレンジされたバージョンが 2005年12月1日に発売されている。基本ルールなどはほとんど同じで、タッチペンで迷路を回転させることができる。