クラスノヤルスク
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クラスノヤルスク(Красноярск, Krasnoyarsk)は、ロシア連邦中部の都市。エニセイ川の河畔に広がる。人口は922,500人(2004年)で、シベリアで3番目に大きな都市。シベリア連邦管区の本部が置かれている。シベリア鉄道が通る。モスクワから約4,100km。
1628年に前線の要塞として建設され、クラースヌイ・ヤール(Красный Яр, Krasny Yar)「赤い岸壁」と名づけられた。金の発見とシベリア鉄道の敷設によって急速に発展した。1934年よりクラスノヤルスク地方の行政の中心である。アルミニウム精錬や造船業が盛ん。付近には1971年に完成した巨大なクラスノヤルスク水力発電所がある。
クラスノヤルスク国立大学、クラスノヤルスク国立農業大学などの高等教育機関がある。現在、地下鉄の建設が進められている。
1997年11月には、クラスノヤルスクにおいて橋本龍太郎首相とボリス・エリツィン大統領の首脳会談が行われ、「20世紀中に領土問題を解決し、平和条約を締結することを目指す」という内容の、いわゆる「クラスノヤルスク合意」が交わされた。