クリントン型
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クリントン(OSV-08 Clinton) | |
メーカー | ホープライズ(USN) |
固定武装 | 搭載MG |
主要搭乗者 |
『クリントン型』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって発売された『フロントミッション』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器大型機動兵器の一系統。ここでは、他の多脚型大型機動兵器についても解説する。
目次 |
[編集] 概要
USNホープライズ社製大型機動兵器。ただし、プロトタイプのみセンダー社製。全長8.7m、重量41.7t。
大型機動兵器の元祖、雛形とも言うべき四脚の大型ヴァンツァーで、後の多脚型ヴァンツァーの設計モデルとなる。EC名は「ディラック」であり、US名は20世紀末期の旧アメリカ合衆国大統領に由来する。
機体上部に三門の重機関砲を装備し、大火力を実現した反面、四脚ではなおバランスが悪く、機動力の低下を招いた。フリーダム防衛戦でキャニオンクロウと交戦した同モデルが特に有名であるが、上部武装を大口径砲に換装し下部に機関砲を装備したモデル(OSV-08b,c)も紛争中に確認されている。
量産にこそ到らなかったものの、試作機らしいオレンジの塗装は今なお人目を引き付けてやまない。
[編集] バリエーション
- プロトタイプ
- この型のみセンダー社製。クリントン型の試作機。
- イノーヴァー(INNOVA)
- バンヤン(BANYAN)
- 基本構造はクリントン型に則っているが、細部と搭載武装が異なる。
- ビューレン(BUREN)
- クリントン型の都市仕様機。クリントン同様に名称は歴代大統領の名に由来する。
[編集] 多脚型ヴァンツァー
- ティルデン・シリーズ
- センダー社製。クリントン型をベースとして開発された多脚型ヴァンツァーであり、実質後継機と言える。大型機動兵器に関心を持ったOCUに多数採用されるが、後に安定性に問題性があったことが判明した。機動力にこそ劣るものの大火力と耐久性を活かして主に前線指揮用に使用された。他にb型、f型などのバリエーションが存在する。
- バルドル・シリーズ
- ティルデン型の後継機であり、前後に分割された胴体が特徴的。引き続き、四脚型を採用したが、安定性により優れたジェイドメタル・ライマンのグルッグ型にユーズを奪われる形となった。
- ラバント・シリーズ
- 元は別のプロジェクトで開発された機体で、クリントン型と同時期に完成。本来はお蔵入りとなるはずだったが、その後の大型機動兵器の隆盛を見、投入される。脚部は高機動を実現するためのタイヤタイプ。
[編集] その他の大型機動兵器
- グロスター(Grostar)
- ホープライズ社製。大型機動兵器でありながら、二足歩行を可能とした機種。イグチ社製COM「キュオ」を標準装備する。
- アルゲム(Algem)
- グロスターの改良版。同様のコンセプトに則っているが、武装は換装されている。
- トーラ
- センダー社製。トーラはEC名であり、大漢中名は「兆竜4型」。タカアシガニのような形状が特徴的で、頭部コックピットを高い位置に持つ。広い視野と優れた射角を持つため、入り組んだ地形での運用が見込まれる。