フロントミッションオンライン
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ジャンル | ネットワーク・タクティカル・ロールプレイング・アクション |
対応機種 | プレイステーション2(PS2) Windows(Win) |
開発元 | スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア・エニックス |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 | PS2:2005年5月12日 Win:2005年12月8日 Win1周年記念パック:2007年1月18日 |
価格 | PS2:7,140円(税込み) Win:オープン価格 Win1周年記念パック:オープン価格(2800円前後) |
対象年齢 | CERO全年齢対象 |
その他 | 月額1,344円 |
『フロントミッションオンライン』(FRONT MISSION ONLINE)は、フロントミッションシリーズの世界観を元にスクウェア・エニックスが開発したフロントミッション初のオンラインゲームである。
スクウェア・エニックスのオンラインサービス「PlayOnline」を通じて提供される。
目次 |
[編集] 概要
2004年11月4日からβテストが始まり、2005年5月12日にプレイステーション2版が発売。Windows版は2005年12月8日発売。
プレイヤーは第二次ハフマン紛争を舞台に、O.C.U.軍、U.S.N.軍のどちらか1つの勢力に所属し、ヴァンツァーと呼ばれる兵器を操り、戦争に参加していく。
従来のフロントミッションシリーズとは異なり、戦闘部分はシミュレーションではなくアクション。仲間同士の会話用にボイスチャットにも対応している。また、本作ではサーバ・クライアント間との通信とは別に、ユーザー間ではP2Pによるデータのやり取りを行うため、UPnPなどに対応していない古いルーターを使用していると、プレイできない可能性がある。このため、ゲームをプレイ可能な通信環境であるかを確認するプログラム(PS2はPlayOnline上のフロントミッションページより)が用意されている。
[編集] 評価
ロボットシミュレーションロールプレイングゲームとして有名な作品であるフロントミッションのオンライン化ということで話題を集めた本作だったが、実際のゲーム内容はシミュレーション要素こそ多少あるものの、メインとなる戦闘部分は全てアクションであった。そのため、従来のユーザーからは戸惑いの声も聞かれた。
ヴァンツァーの挙動は同ジャンルの他作品に比べるとかなり鈍重である。この方がリアルであると評するか、爽快感を損ねていると評するかはプレイヤー次第。また、本来ならば時間軸の関係で登場しない機種が扱えることに対しても、賛否両論の声が上がっている。グラフィックはPS2の「4」を基準としたものであるため、現在の目で見るとやや辛いものがある。
何回かのバージョンアップが行われたものの、ユーザーの声を反映させたものというよりはゲームバランスをとるためのものが多かった。PCプレイヤーとPS2プレイヤーのプレイバランスの差も、解消されているとは言えないのが現状である。
windows版の発売以降も過疎の感は否めない。原因については従来のシリーズとはジャンルが違うことによるファン層の躊躇と、月額が他のMMOに比べて高めに設定されていることが挙げられる。ただしその分プレイヤーの質は高く、問題となるようなプレイヤーの行為はあまり起きていない。(それだけ人が居ないともいえるが)
[編集] ゲーム内容
[編集] ゲームシステム
- セクターと地形、建造物
舞台となるハフマン島はO.C.U.、U.S.N.に二分されており、それぞれ実効支配の度合いによって「統制区」「占領区」「激戦区」の順に存在する。よって、六つの区に分かれており、これは“ゾーン”と呼称される。このゾーンは複数の地域区分である“エリア”に分割され、プレイヤーのパイロットレベルによっては移動できる範囲が限定されている(パイロットレベルが20以上になれば、無条件で自軍内の全ゾーン、エリアへ移動可能)。
後述の闘技場を除く各エリアには、Scramble BoardとMap Selectorが設置されており、プレイヤー同士で結成されるバトルグループ(B.Gと略す)の作成を経て、Map Selectorから希望するセクターへ出撃していく。セクターとはプレイヤーが戦闘を行う場所である。プレイヤー間での戦闘が発生する以外の全セクターには固有の難易度(RANK)が設定されており、RANKが高いセクターほど登場するNPCヴァンツァーの強さが高くなる。また、激戦区のセクターにはRANKが設定されておらず、NPCヴァンツァーの強さを判断する基準はそのセクターの最低出撃B.Gコスト、最高出撃B.Gコストに順ずる。無論、そのコストが高いセクターには、より強力なNPCヴァンツァーが出現する。各セクターの地形は、草地、岩地、都市、砂漠、湿地、森林、基地の7種によって形成されており、それぞれに有利なJobや装備などが異なっている。
- 停戦処理
2006年2月より導入。フェイズと呼ばれる2ヶ月間を戦い抜き、その結果、都市セクターを多く制圧している陣営を勝利とするシステムである。2ヶ月ごとに区切りがあり、フェイズの開始時には激戦区全セクターの制圧率の初期化と、敗北陣営に対するペナルティが与えられる。
- 闘技場
[編集] セットアップ
[編集] 多様な装備
- 詳細なステータス
- 武器種
また、今作の舞台が「兵器の見本市」とも呼ばれる第二次ハフマン紛争時なだけあり、その後市場に出ることのなかったであろうものも含め、多彩なヴァンツァーパーツ・武器が登場するのも特徴である。武器一つとっても
- バックパック
- 迷彩
[編集] 改造
パーツ・武器を改造することによって、機能の向上を図るシステム。パーツであるなら属性防御の強化や軽量化などが、武器であるなら装弾数や射程距離の増加などを出来るが、反面一機能の向上によって低下する機能も存在するので兼ね合いが必要。また、改造には限界が存在するので上位機に買い換えた方が良い場合もある。
[編集] キャラクターメイキング
- レベルと階級
階級は訓練兵~少佐まで存在し、昇格するにつれ日給の支給額が増加する。
- ジョブ
ジョブとはWAPの搭載COMの方向性のこと。基本的には機体のセットアップと同調して決定することになる。
- 格闘武器や近距離用火器(0~300m程度)を装備し、素早い動きで敵を遊撃するアサルト。
- 遠距離から重支援火器による援護を行うミサイラー。
- リペアバックパックを装備し、傷ついた友軍を修理、戦場に復帰させるメカニック。
- 長距離射撃による遠方からの援護、状況に合わせた行動を求められるスナイパー。
- センサーバックパックによって、有視界を越えて索敵を行うレコン。
- 敵機の電子機器を妨害するEMP、もしくはミサイル攻撃から身を守るECMを使用する攻防の要ジャマー。
- 長期戦において決め手となる、航空部隊による補給及び爆撃を要請するコムス。
以上の七種存在し、プレイヤーたる一兵士はこれを元にセットアップを行い、バトルグループを組むこととなる。
- 亡命
文字通り、OCUからUSNへ、あるいはUSNからOCUへ配属を変えるシステム。一定のペナルティが付くもののレベルなどはそのまま。
[編集] 登場キャラクター
- プレイヤー(名前、性別、外見を設定可能)
- ヴァンツァーに搭乗する兵士の1人にしてプレイヤーの分身。名前、性別だけでなく、髪型や体格なども自由に選択できる。
[編集] 外部リンク
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本編 | 1ST - 2nd - 3rd - 4th - 5th - HISTORY |
派生 | ガンハザード - FMA - FMO - 2089 - 2089-II |
コミック | THE DRIVE - DOG LIFE & DOG STYLE |
WAP(OCU) | ゼニス - ゾラ - ザイゴート - ギザ - 90式 - 月弓 - 春陽 - 法春 - レイブン - ブルータルウルフ |
WAP(USN) | フロスト - ガスト - レクソン |
WAP(その他) | シケイダ - グリレゼクス - デスマッツ - テラーン - ヴィーザフ - 冷河 - 克黒 |
大型機動兵器 | TCK - ゴールトン - レトリーバー - シーキング - クリントン - ジウーク |
WAP企業 | JM - サカタ/イグチ - 霧島 - DA - トロー - ドミトーリ公社 |
歴史(21世紀) | アフリカ紛争 - ハフマン島 - ラーカス事件 - サカタインダストリィ事件 - E.C.ドイツ軍基地襲撃事件 |
歴史(22世紀) | アロルデシュ・クーデター - 日防軍クーデター - 沖縄海洋都市 |
用語解説 | 登場人物 - WAP - 大型機動兵器 - BD-B - フェンリル - IN - M.I.D.A.S. - ハフマン条約 |