クレイフェイス
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クレイフェイス(Clayface)は、アメリカンコミック『バットマン』に登場する悪役。数人の同名キャラクターが存在する。
「泥の顔」の名のとおり、泥状の外見をした者たちである。
[編集] キャラクター
[編集] 原作コミック
- 初代クレイフェイス
- 本名ベイシル・カルロ(Basil Karlo)。落ちぶれたホラー映画俳優で自分の演じたキャラクター「クレイフェイス」の仮面を付け殺人を繰り返す。
- 彼が活躍した50年代まで(いわゆるゴールデン・エイジと呼ばれる時期)の作品群は、後に「アース2」という別次元での出来事とされ、本編から切り離された。その後、次元混乱のシリーズで設定が統合され、初代も本編に復帰を果たすが、収容所に囚われた囚人としてであった。
- 三代目、四代目から輸血を受け、彼らと同じ能力を身につけて復活。他のクレイフェイスを集めて「マッド・パック」軍団を結成。さらに、彼らの力を奪ってアルティメット・クレイフェイスへと変身した。
- 二代目同様の泥状の体に、結晶状の突起を生やした外見で、いかなるものにも変身できる。
- 二代目クレイフェイス
- 本名マット・ヘーゲン(Matt Hagen)。元トレジャーハンター。見つけた秘宝の力でどんなものにも化けられる泥の怪物となった。後に死亡。
- 三代目クレイフェイス
- 本名プレストン・ペイン(Preston Payne)。2代目の血を輸血され、触るものをなんでもプラズマ化してしまう能力を持った。姿は二代目同様泥のように崩れており、普段は防御スーツを着込んで行動する。
- 能力はある程度コントロール可能で、サンドラ(四代目クレイフェイス)との間に息子カシウス(五代目クレイフェイス)を儲けることが出来た。
- 四代目クレイフェイス(レディ・クレイ)
- 本名サンドラ・フラー(Sondra Fuller)。暗殺組織コブラの暗殺者で、組織の技術で何にでも化けられる能力を持った。
- プレストン(三代目クレイフェイス)との間に息子カシウス(五代目クレイフェイス)を儲ける。
- 五代目クレイフェイス
- 本名カシウス・ペイン(Cassius Payne)。体組織を分離、またそれが意思を持つという厄介な能力をもって生まれた子。
- 父母から離され、政府機関の研究所に幽閉されていた。現在は二代目に良く似た外見をしている。
- 六代目クレイフェイス(クレイシング)
- 本名ドクター・マレー(Dr. Malley)。カシウスの身体を研究していた政府機関の科学者。
- その皮膚細胞と結合し、見たものを溶かす能力を持つが破壊された。
[編集] アニメ『ザ・バットマン』
- 本名イーサン・ベネット(Ethan Bennett)。ゴッサム・シティ市警の刑事でありブルースの友人でもあったが、ジョーカーの作った何でも溶かす「ジョーカー・スライム」を浴び、泥状の怪物になってしまった。