クロックムッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロックムッシュ(croque-monsieur)は、フランスを発祥の地とするトーストの一種である。カフェやバーで軽食のメニューとして提供される。
パンにハムとチーズ(グリエールチーズが望ましい)をはさみ、バターを塗ったフライパンで軽く焼いて、ソースを塗って温かいうちに食べる。ゆで卵や野菜をはさむ場合もある。ソースにはモルネーソースやベシャメルソースが用いられる。上面に目玉焼きを盛り付けたものはクロックマダムと呼ばれる。
名前の由来は定かではないが、1910年にはパリのカフェのメニューに掲載されていた。マルセル・プルーストが1919年に書いたエッセイ À l'ombre des jeunes filles en fleurs にはクロックムッシュが登場する。日本でも、ドトールコーヒー系列フランチャイズ店など、一部の喫茶店などがメニューとして取り入れている。