コマンドー
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コマンドー Commando |
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監督 | マーク・L・レスター |
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製作 | ジョエル・シルヴァー ローレンス・ゴードン |
脚本 | スティーヴン・E・デ・スーザ |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
撮影 | マシュー・F・レオネッティ |
編集 | マーク・ゴールドブラット |
配給 | FOX |
公開 | 1985年10月4日 1986年2月22日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
allcinema | |
IMDb | |
『コマンドー』(Commando)は1985年にアメリカ合衆国で製作されたアクション映画。マーク・L・レスター監督。前年の「ターミネーター」の悪役でブレイクしたアーノルド・シュワルツェネッガーの人気を不動のものとしたヒット作であり、その頑強で人間離れした肉体で画面に説得力を与えるヒーローに扮している。日本での公開は1986年2月。
目次 |
[編集] スタッフ
- 監督:マーク・L・レスター
- 製作:ジョエル・シルヴァー ローレンス・ゴードン
- 脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
- 撮影:マシュー・F・レオネッティ
- 編集:マーク・ゴールドブラット
- 音楽:ジェームズ・ホーナー
- 主題歌:パワー・ステーション The Power Station 『We Fight For Love』
[編集] キャスト
- ジョン・メイトリックス:アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジェニー:アリッサ・ミラノ
- シンディー:レイ・ドーン・チョン
- アリアス:ダン・ヘダヤ
- ベネット:ヴァーノン・ウェールズ
- ゲン・フランクリン・キルディ:ジェームス・オルソン
- サリー:デビット・パトリック・ケリー
- クック:ビル・デューク
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
コマンドー隊長を引退して一人娘と暮らしていたメイトリックスはある日、娘もろとも拉致される。犯人は、彼自身が政権から引き摺り下ろす工作を指揮した独裁者・アリアスの一味で、かつての部下だったベネットも加わっていた。メイトリックスは娘の命と引き換えに、現指導者の暗殺を強要されるが、乗せられた飛行機から脱出するとすぐさま、アリアスの拠点(=娘の居場所)を突き止めるべく、行きがかりの飛行訓練生・シンディーを巻き込んで行動を開始する。彼女の知識や機転(モーテルの部屋で娼婦を装う・拘束されたメイトリックスの護送車にロケットランチャーをブチ込んで救出など)や、飛行機の操縦の腕にも助けられて、アジトの存在する島に充分な装備で乗り込んだ彼は、単身、敵を壊滅させ、娘を奪還すべく闘いを始める・・・
序盤の「お荷物」発言やラストの蒸気抜きは圧巻である。
[編集] 豆知識
- この作品と同じくシルヴァー/ゴードン製作・デ=スーザ脚本の『ダイ・ハード』(1988年)で、劇中に挿入される中南米のニュースは、アリアスの故国という設定である。
- シュワルツェネッガーやチョンが撃って、ひときわ強い印象を残す4連装のロケットランチャーは実在する。正式名称をM202A1フラッシュといい、火炎放射器の後継として使用されているものである。
- 敵兵宿舎に爆弾を仕掛けるシーンがあるが、これは大量の鉄球をまき散らす対人地雷のクレイモアで、実際は建物を吹き飛ばすほどの威力はない(しかも、建物外に仕掛けたにもかかわらず、建物は内部から吹き飛ぶ)。
- 公開当時、ガンマニアの間では兵隊が両手で扱うM-16自動小銃やUZIサブマシンガンを楽々と片手で撃つシーンや、通常の自動拳銃よりはるかに巨大なデザートイーグル自動拳銃を普通の拳銃のように扱うシュワルツェネッガーの人間離れのアクションが話題になった。
- 2005年ごろからインターネットの一部において、この作品における荒唐無稽でマッチョな主人公、作品の独特なセリフ回し、「お約束」演出などが話題になり、1980年代製で知名度もそう高くないアクション映画としては異例の流行をみせた。米国でもチャック・ノリスとその出演作品に対し類似の現象がおこっている。
- 2ちゃんねるでは、地上波での映画放送のたびに”実際には放送されていない”コマンドー専用の実況スレが立つ。実際に放映されている映画の話を絡めて雑談するなど、実況板のお約束的なネタスレとなっている。ところが2006年3月5日にテレビ朝日「日曜洋画劇場」で放映されるとネタスレがネタスレではなくなったためテレビ朝日実況スレッドはいわゆる「祭り」状態に陥った。
- 日本でも気楽に楽しめるバイオレンスアクションとして根強い人気があり、地上波のゴールデンで幾度と無く放送されている。但し、長崎で起きた小学生による同級生殺害事件以降、一部のショットや台詞が放送の際カットされている。
カテゴリ: アメリカ合衆国の映画作品 | 1985年の映画 | アクション映画